(R18) 女子水泳部の恋愛事情(水中エッチ)

明香と聖奈

カッコいい人

明香と聖奈が一緒に部活をサボった次の日の部活…意外にも明香と聖奈に部長からのお咎めは無かった。
何やら明香は部長のある秘密を握ったようだった。
そしてその次の日の授業中のこと…

聖奈は運動場を眺めていた。

(あっ…明香だ…)

運動場では明香のクラスが体育の授業中で、ちょうど1500メートル走のスタート直前だった。
そしてスタートの笛が鳴り響く。

ピー！！

明香は一気に前へ出て先頭を走っている。

(速っ！でもさすがに飛ばしすぎよ明香！)

聖奈は授業をそっちのけで明香の心配をしていた。
しかし明香のペースは一向に落ちなかった。

(えっ？…えっ？…)

そしてそのまま2位と大差をつけてゴールしてしまった。

(うそっ！…すごっ！)

これには聖奈も感心して自然と笑みがこぼれる。

(さすが明香…カッコいい…)

そして放課後…
部活が始まっても明香の姿が無かった。

(あれ？どうしたんだろ明香？)

聖奈は明香が気になり部長に聞いてみる。

「部長、今日明香先輩は…」

「あぁ…今は先生と面談でもしてると思うわ」

「面談ですか？」

「そうよ、大学推薦の話じゃないかしら…あの子、成績いいからね」

「そうですか…ありがとうございます…」
(し、知らなかった…成績いいんだ…)

そして遅れて明香が部活に顔を出す。

「お願いしま～す！」

聖奈は何か不安そうな顔で明香を見つめていた。

「ん？どしたの聖奈？」

「な、なんでもない…」

明香も不思議そうな顔をしていた。

「明香、早速準備運動しなさい！」

「はいはい、香澄先輩♡」

「こいつ…」

この日、聖奈は部活中ずっとうわの空といった様子だった。

そして部活終了後…

「ごめん聖奈、この後呼び出されてて…今日は先に帰ってて…」

「う、うん…」

明香は水着から制服に着替えると、一足先に更衣室から出て行った。

(呼び出し？誰から…)

明香のことが気になった聖奈はバレないように後を追った。
すると明香はテニス部の部室へと入って行く。

(なんで明香がテニス部に？…)

聖奈は部室のドアに聞き耳を立てる。

「大好きです…明香先輩…私と付き合ってください！」

「………………」

(うそっ…これって…)

聖奈は一気に不安が込み上げ、鼓動が高鳴り手は震えていた。
不安に押しつぶされそうになった聖奈はその場にいられなくなり走り去ってしまう。

(嫌だ…嫌だ…聞きたくない！)

そのまま学校を飛び出し、離れたところにある公園まで全力で走り、たどり着くなりベンチに腰掛けた。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
(そりゃそうよね…明香は見た目もいいし運動もできて勉強もできる…モテて当然よね……私なんかと全然釣り合ってないよ…)

聖奈は明香が誰かと仲良くしているのを想像すると不安になり顔を伏せてしまう。



それから時間が経ち辺りは暗くなって来るが聖奈は顔を伏せたままベンチに座っていた。

(別れたほうが…やっぱり明香は幸せになれるよね…)

嫌な想像ばかりしていた聖奈はネガティブな考えから抜け出せなくなっている。

そのとき…

ヴー…ヴー…ヴー…

マナーモードにしていた携帯が振動する。
聖奈が携帯をカバンから取り出して画面を見ると明香からの着信だった。

(今は…出たくない…)

聖奈は携帯をカバンにしまった。

すると聖奈の後ろから声がする。

「なんで出てくれないの？」
「えっ？」

聖奈が後ろを振り返るとそこには明香が立っていた。

「明香…なんでここに…」

明香は聖奈の隣に座る。

「へへへ、なんとなく！」

聖奈が驚いた表情をしていると、明香は聖奈を抱きしめた。

「安心して…私の彼女は聖奈だけだよ…」

すべてを見透かしたような明香の言葉に聖奈は耐えきれず涙を流す。

「うぅ…うっ…明香ぁ…」

「ごめんね聖奈…待たせちゃって…」

「怖かった…明香が遠くに行っちゃうって思ったら怖くてしかたがなかった…」

「うん…大丈夫、私は聖奈から離れないよ…」

「うん…うん…」

聖奈はしばらく泣くと、スッキリとした顔をしていた。

「聖奈…今度デート行こ！…私は聖奈のものっていう証拠にお揃いのアクセサリー買おうよ！」

(トクン…)

聖奈は顔を赤く染める。

「カッコ良すぎるのよ…明香…」

「あれ？バカって言わないの？」

「言わないわよ…だって…バカは私のほうだったからね！」