公女は祖国を隣国に売ることに決めました。

彩柚月

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王太子の事情

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13歳になると、貴族達は王立学院に入るのが一般的だ。中等部を3年と高等部を3年。

私は、最初通わない予定だったらしい。時々王宮に顔を出す同年代の者達がこの学院に入ることを楽しみにしている風な話をしていたし、婚約者のロザリアも通うそうだ。

私も行きたいと父に頼んだら、あっさりと許可が降りた。

学院は、自分が今まで狭い世界で生きていたことを知るには十分だった。同時に自分は優秀ではないと知ってしまった。いや、優秀な部類ではあるのだが、どれも1番にはなれない。

かなりの学問を納めてきたと自負していたが、私よりも試験の点の高い者が何人も居た。

私は2カ国の外国語を習得しているが、5カ国も習得している者が何人も居た。

いくら、剣技も武家の者どころか、下位貴族の3男にも模擬戦で勝てなかった。

幼少から会っていた者達も、それぞれ得意分野が異なるようだが、その分野においては、突き抜けて1番のようだった。彼等はだと知った。

彼等が言うには、足りない部分は自分達が補う為に努力しているので、をすることが私の役目だと言う。

混乱しながらも、の為には、彼等を凌駕する実力が必要なのではないかと思った。

だが、どう頑張っても届かない。どれひとつとして、1番にはなれない。

ロザリアは試験で1番上に名前がある。5カ国語を納めている。それどころか公務を行い、外交で活躍しているようだ。女性なのだという。

私はこの国の頂点ではなかったのか?何故、その私を見下ろす存在がこれほどまでに居るのか?

とは何だ?


ロザリアは私を支え助ける存在ではなかったか?何故私よりも前を歩いているのだ?憎々しい嫉妬心が芽生えたのもこの頃だった。


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