公女は祖国を隣国に売ることに決めました。

彩柚月

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エピローグ

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「おかえりロザリア」
「ただいま戻りました。オリヴァー殿下」

先にクレイド皇国に戻っていたオリヴァーが出迎えてくれる。


「さて、婚約しよう」
「いきなりですか!?前フリとかないんですの?」

「だって、これでもう君の憂いはなくなっただろう?ここまで待ったのだから褒めて欲しいくらいなのに。もうお互いの両親に許可は貰っているし、あとは君が頷くだけだ。」

「それは…でも、皇太子妃など、私の心の準備がまだ、」
「ああ、そういえば、既に婚約式の準備は進めているからね。」

「私の許可をお忘れになっていますわ!」

見つめ合ったあと、大笑いして、そして差し出された婚約指輪を左手薬指で受け取った。


今後、アクエストとクレイドは、土地の特性を活かして上手く連携を取り、益々発展してゆくはずだ。


静かに口付けを交わして、2人は未来を約束した。私達は、きっと上手くやっていける。

そう確信できることの幸せを噛み締めて、ロザリアは心の中で誓う。


この国を祖国と呼べるほどに愛して守ってゆこう。この人とならできる。いいえ。たとえ1人になってしまっても。


二度と祖国を売りません。


















※明日からこの続きで
「王太子の事情」をはじめます。
そっちの方が長くなる予感がします。




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