タイトル未定

みるきぃ

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幼少期

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「ほ、ほんとにいいの…?」

ゴクンと息をのむ櫂。



「あぁ男に二言はないからな」

さっきまで二言どころか十言くらい言ってたけどなんて言うなよ。



「はぁ…っ、まって。きんちょうする!ドキドキ止まらない…っどうしよう」


顔を真っ赤にし、熱いのか手で扇ぐ櫂。

無理にキスなんてしなくていい。



「やめるか」

「はっ!?いやだ!なに言ってるのさ!」


光の速さくらいで返してきた。




「ゆ、ゆうせい…っ、そのキスの仕方教えてよ!」



「いや、俺も知らないぞ。約束は守るけどさ、キスなんかしたことないから俺でいいのか?」


「ゆうせいがいいの!!あと、もしぼく以外としてたらおこっちゃうところだったからね!ま、まぁ、ゆうせいが好きなのはぼくだから誰ともしていなくてとうぜんじゃんか!」



「櫂、落ち着け」


「お、落ちついているよ!ぼくがリードするから、そ、そのゆうせい…っ!目をとじて?」



「わ、わかった」


櫂の言われた通りに目を閉じた。

なんか、むずむずする。



顔に吐息がかかり、目を閉じているが櫂が顔の近くにいることがわかった。



「…するね」


プニュっと、唇が触れた。


一瞬だけのキスかと思いきや、なかなか離れない。



「もっとするね…っ、ゆうせいはそのまま目とじてて。絶対目を開けないで」


「…んっ」


思わず声がもれ恥ずかしくなる。そんな俺にお構いなく、俺の後頭部に手を回してグッと押してきた。そして櫂は確かめるように何度もくっつけては離れてを繰り返した。

いつ終わるのわからないがすべて櫂に任せた。





「…ゆ、ゆうせい…っすき」


チュッチュッと軽いキスから始まり、中盤は唇を食われたり(噛まれたり)した。一番驚いたのが唇を沿うように舌で舐めてきたことだった。


お前、本当に小4か!?

どこでそんなこと覚えた!?



これはいくらなんでも無理!!で、でも櫂が100点とったんだ!しかも全部!我慢するしかない。

言う通りにすると言ったからには今更曲げられない。








「ねっゆうせい…っ、口開けて?」



長いキスをしているときに櫂がとんでもないことを言い出した。


いやいや!櫂よ、落ち着きたまえ。

たかが軽く触れるだけのキスだと思っていた。だって小4だぞ!こんなの知らない。櫂がこんなキスするなんて知らない!!





俺は今されていることでいっぱいいっぱいであるため、ちょっと待ってくれと言いたくてゆっくりと目を開けた。…が。


「目開けたらダメって言ったでしょ!」


すぐに櫂の手によって押さえられたため視界は真っ暗のままだ。


「だって恥ずかしくなってきたんだよ!く、口なんて開けたらすごいことになるじゃん!さっきからさ…か、櫂が…、なんか、えっちな…キスばっかしてくるから、俺が耐えられな…んン、!?」



喋っている隙に、櫂がキスしてきた。

しかもその時は口が開いていたため、ヌルッと俺の口の中に櫂の舌が入ってきた。





おおぉぉぉぉおい!!

か、櫂~っっっ!!!??







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