超絶美形な悪役として生まれ変わりました

みるきぃ

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俺の気持ちにルアンの母親は情熱的で紳士な子だと思ってくれた。ひとまず安堵した。

「ダリルこれからは気をつけるように。誤解を生むのはよくないことだ。愛する人は大切にするんだぞ。ルアンも悪かったね」

「はい、もちろんです」

父からお叱りを受けた。誤解させたのは反省するが愛する人を大切にするのはもちろんだ。そのためには誰の目にも届かないよう俺のやり方でルアンを大切にするつもり。

「ルアンこれからもよろしくね」

ルアンの手をとり、これからも愛することを誓うため手の甲にキスを落とした。そんな俺たちを見て仲が良いと印象付けることができた。俺以外の男によそ見したらダメだからね。ルアンは手の先まで綺麗だ。



「あの…わざわざ、来てくれたのは有り難いですが婚約というのはまだ早いと思いまして…」

言いづらさそうに言うルアンは照れているのかそんなことを言った。遠慮しているのか?そんなの全然早くないぞ。生まれる前から決まっているやつもいるくらいだし、逆に俺たちは遅いくらいだ。


「それもそうね。うちのルアンは昨日会ったばかりと困惑しておりました。まだ整理もついていないみたいです」

「そうか、それは残念。しかし今日決めなくてもゆっくり考えればいい。急いですまないね」

ちょ、なんだよ、この流れ。俺が望んでない展開だ。ゆっくり考える?何を言っているんだ。

「いえいえ、こちらこそすぐに返答できなくて申し訳ないですわ。考えるお時間をいただきありがとうございます。この子はまだ恋ということを知らなくて、時間はまだたっぷりとあります。時間をかけて愛を育んだ方がロマンチックだと思いまして」

時間をかける…?俺は3年もかけたんだぞ。すでにロマンチックじゃないか。だが、ルアンは恋を知らない。恋愛の先輩として俺が教えてやるしかないなと思ったがやはり早めに婚約はしたい。

「それはいいことだ。ひとまずこの話は一旦保留としよう。落としてこそ男だ。同じ気持ちになるまで頑張りなさい。私としてはルアンのこと気にいったので前向きに考えてくれてるとこちらとしては嬉しい」

「あ、ありがとうございます。ですがきっと僕よりいい人が見つかると思うので、まだ婚約者は決めるには早いと「いや、私は絶対ルアンが良いです」


言葉を遮って立ち上がり、ルアンの手を強く握る。この手は絶対離したくない。いい人が見つかる…?ルアン以外となんて考えられないし、ルアンが俺以外の誰かとなんてもってのほか。


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