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しおりを挟むそして、1週間後。
俺は早速とある場所に来ている。
「あー!!エイデンおにぃちゃんがすっごいきれいなひとつれてきたー!」
「ほんとだーー!!キラキラしてる!」
そこはというと孤児院だ。なぜ孤児院にいるかというと理由は修行のためだ。もちろんエイデンと二人で来ている。ヘンリ爺さんが言うには人と触れ合うことで人間性を養えるという。それがどう修行と結びつくか問うと心の成長は魔力にも直結するらしい。よくわからないが感情のコントロールが必要とのことだ。
「なまえなんていうのぉ?ぼくはレオン」
「わたしはミサ!」
わたしは~、ぼくは~と、小さい子たちが俺を囲む。キャッキャと喜んでくれるのは素直に嬉しい。ワクワクさせた目で見られると心が浄化された気がする。小さい子のコミュ力恐るべしって感じです。
「初めましてだね。俺はルアン。よろしくね」
改めて自己紹介をした。猫被りの俺を見てきっとエイデンはびっくりしているだろう。だれおま的な。
ちなみにここの孤児院は現在3~6歳くらいの子たちがいる。子どもたちは全員で10名ほどいてその中でも最年長6歳がレオンくんとミサちゃんだという。貧しいながらも孤児院を営む夫婦は毎日家事や世話で忙しそうだけどとても楽しそうで心優しい良い人たちであった。
「よろしくぅ!じゃ、はやくいっしょにあそぼう!」
「え~!わたしがさきにルアンおにぃちゃんいっしょにあそびたかったのに」
孤児院の中では一番最年長な二人だけど、まだまだ遊びたい盛りだ。小さい子の取り合い可愛すぎる。口角が緩んでしまう。
「じゃあみんなで遊ぼうか!まだ時間はたっぷりあるからね」
「「やったーー!!」」
口を揃えて喜ぶ子どもたちを見て微笑ましく思う。これは修行という名のご褒美ですね。
「楽しそうで良かった」
「う、うるさいぞ!」
エイデンが熱い視線で見てくるため無視した。
それから、子どもたちと一緒にかけっこをして遊んだり、隠れんぼをした。また砂遊びや縄跳び、本を読んだりとハードなスケジュールをこなしていく。遊びがコロコロ変わっていくため、さっきの遊びはもう飽きたの?って目を丸くする一方だ。遊びってこんなに体力使ったっけ…?休憩なんてとてもじゃないけど、させてくれる時間なんてなかった。
この子達とそんな年齢変わらないはずなのに遊びを甘く見てた。楽しいけど、初めての経験のためmasterからeasyに難易度下げてもらいたい。
座って少し休憩することにした。エイデンも俺の横に腰を下ろした。そしたらレオンくんとミサちゃんが何かを隠しながら俺たちの方へ走ってきた。
「はい!ルアンおにぃちゃん!はなかんむり!」
「エイデンおにぃちゃんはおうかん!」
頭の上に何やら乗った。花で作った花冠に、折り紙で作った王冠。
「「ふたりともいっしょにあそんでくれてありがとう」」
え、嘘。感動なんですけど。
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