26 / 31
26、愛する男
しおりを挟む
「頭を上げろ、アデル。私が愚かだったんだ。魔族だとか人間だとかくだらないことに固執して、大事なことを見失っていた。そんなことは、どうでもいいことだったのに……」
「どうでもいいって……」
ミアの発言に驚いたアデルが思わず顔を上げると、涙ぐんでいるミアと目が合った。
「人間でも魔族でも、良い者もいれば、悪い者もいる。お前の言う通りだった」
悪巧みをする人間もいるが、城下町で出会ったごく普通に暮らす人々の温かさもミアは知った。そして、魔族でも人間側につき卑劣な真似をする者がいることもまた知った。
アデルという人間、それからアデル以外の人間も知り、今まで人間を蔑んできたミアも認識を改めざるを得なかった。
「連中に捉われた時、それからメイドに化けていた魔族がお前に不意打ちを仕掛けた時。もう二度とお前に会えなくなったらと思うと、怖くてたまらなかった。
世界を敵に回しても、たとえお父様を敵に回しても、お前を守らなければいけないと思ったんだ」
アデルを失うかもしれないといった危機に直面し、余程恐怖を感じたのだろう。瞳を潤ませているミアの声は、あからさまに震えていた。
「お前は誰よりも強く、優しく、この私を唯一従わせることの出来る男。そして、私がただ一人愛する男だ。
つまらないプライドが邪魔をしてこれまで認められなかったが、初めて会った日からずっと私はお前に恋をしていた」
「ミア……」
感極まったようにアデルがミアを引き寄せると、どちらともなく唇が重なった。
ほんの少し涙の味がして、触れるだけの優しいキスを何度も繰り返す。初めは唇を触れ合わせるだけだったキスが次第に深くなり、二人の舌が絡み合う。キスをしているうちにアデルの手が自然とミアの胸に伸び、寝間着の上からそれを優しく揉む。
アデルはキスをしながら片手でミアの腰を抱き、片手でミアの胸を揉み、ゆっくりと寝間着のボタンを外していく。ボタンを外して胸の部分だけを露出させると、ミアの白い乳房を直に揉み、まだ柔らかさのある先端を軽くつまんだ。
「んっ……」
鼻にかかったようなミアの甘ったるい喘ぎ声に興奮したアデルはミアの乳首をこねて硬くすると、硬く尖った乳首をはじく。
「あ……っ、んぅ……」
切なく甘いミアの声を耳にしたアデルは、ハッとしたように彼女の乳房から手を離し、キスをしていた唇もほぼ同時に離した。
「ごめん、ミア。まだ身体辛かったよね」
「身体なら問題ない。むしろ気分が良いぐらいだ。お前が魔力を分けてくれたのだろう?」
ミアはうっとりしたようにアデルを見つめ、自分からアデルにキスをする。いつになく積極的なミアの行動に、少しずつ硬度を増していたアデルのモノが一気にぐんと硬くなった。
ほとんどミアがアデルに乗り上げるような体勢だったため、ミアの股間にアデルの硬くなった下半身が当たり、ミアはそれに気が付いて顔を赤くする。
「どうでもいいって……」
ミアの発言に驚いたアデルが思わず顔を上げると、涙ぐんでいるミアと目が合った。
「人間でも魔族でも、良い者もいれば、悪い者もいる。お前の言う通りだった」
悪巧みをする人間もいるが、城下町で出会ったごく普通に暮らす人々の温かさもミアは知った。そして、魔族でも人間側につき卑劣な真似をする者がいることもまた知った。
アデルという人間、それからアデル以外の人間も知り、今まで人間を蔑んできたミアも認識を改めざるを得なかった。
「連中に捉われた時、それからメイドに化けていた魔族がお前に不意打ちを仕掛けた時。もう二度とお前に会えなくなったらと思うと、怖くてたまらなかった。
世界を敵に回しても、たとえお父様を敵に回しても、お前を守らなければいけないと思ったんだ」
アデルを失うかもしれないといった危機に直面し、余程恐怖を感じたのだろう。瞳を潤ませているミアの声は、あからさまに震えていた。
「お前は誰よりも強く、優しく、この私を唯一従わせることの出来る男。そして、私がただ一人愛する男だ。
つまらないプライドが邪魔をしてこれまで認められなかったが、初めて会った日からずっと私はお前に恋をしていた」
「ミア……」
感極まったようにアデルがミアを引き寄せると、どちらともなく唇が重なった。
ほんの少し涙の味がして、触れるだけの優しいキスを何度も繰り返す。初めは唇を触れ合わせるだけだったキスが次第に深くなり、二人の舌が絡み合う。キスをしているうちにアデルの手が自然とミアの胸に伸び、寝間着の上からそれを優しく揉む。
アデルはキスをしながら片手でミアの腰を抱き、片手でミアの胸を揉み、ゆっくりと寝間着のボタンを外していく。ボタンを外して胸の部分だけを露出させると、ミアの白い乳房を直に揉み、まだ柔らかさのある先端を軽くつまんだ。
「んっ……」
鼻にかかったようなミアの甘ったるい喘ぎ声に興奮したアデルはミアの乳首をこねて硬くすると、硬く尖った乳首をはじく。
「あ……っ、んぅ……」
切なく甘いミアの声を耳にしたアデルは、ハッとしたように彼女の乳房から手を離し、キスをしていた唇もほぼ同時に離した。
「ごめん、ミア。まだ身体辛かったよね」
「身体なら問題ない。むしろ気分が良いぐらいだ。お前が魔力を分けてくれたのだろう?」
ミアはうっとりしたようにアデルを見つめ、自分からアデルにキスをする。いつになく積極的なミアの行動に、少しずつ硬度を増していたアデルのモノが一気にぐんと硬くなった。
ほとんどミアがアデルに乗り上げるような体勢だったため、ミアの股間にアデルの硬くなった下半身が当たり、ミアはそれに気が付いて顔を赤くする。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?
春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。
しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。
美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……?
2021.08.13
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
男装騎士はエリート騎士団長から離れられません!
Canaan
恋愛
女性騎士で伯爵令嬢のテレサは配置換えで騎士団長となった陰険エリート魔術師・エリオットに反発心を抱いていた。剣で戦わない団長なんてありえない! そんなテレサだったが、ある日、魔法薬の事故でエリオットから一定以上の距離をとろうとすると、淫らな気分に襲われる体質になってしまい!? 目の前で発情する彼女を見たエリオットは仕方なく『治療』をはじめるが、男だと思い込んでいたテレサが女性だと気が付き……。インテリ騎士の硬い指先が、火照った肌を滑る。誰にも触れられたことのない場所を優しくほぐされると、身体はとろとろに蕩けてしまって――。二十四時間離れられない二人の恋の行く末は?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる