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迷子と蛍
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正直、田舎を舐めていた。
今までは、僕の住んでいる町も、ずいぶんな田舎だとは思っていたけれど――はっきり言って、レベルが違った。それはもう、圧倒的に。
高校の夏休み中である今回のように、連休を利用して祖父母の家を訪れたことはある。それも、毎年のように。だから、この辺りに何もないというのは、重々理解しているつもりだった……けれど。
「まさか、ここまで暗いとは……」
僕は今現在、初めて夜の田舎を経験して、自分の考えの浅はかさを心より悔やんでいる最中である――その原因はたった一つ、光源がないことだ。
コンビニもなければ街灯もなく、どころか四方を山に囲まれたこの場所では現状、月明かりすら届かない。見えるのは、視界を覆う闇夜の黒色だけ。その中を僕は、折り畳み式の自転車を押しながら、独り彷徨っている。
明日の朝には帰るし、せっかくだから……って、調子に乗りすぎたな。
自分で招いた哀れな状況に、僕は思わずため息を溢した――そんな時だった。
「――ど、どうかされました?」
背中からそんな声が聞こえて、僕は反射的に振り返る。しかし当然、そこには暗闇があるだけだった。
「どこか行かれるんですか? それとも、迷子ですか?」
「あー、いやあ……」
僕は言い淀む。別に、自分が迷子であるという事実を認めたくないというわけではない。そうではなく、そう訊ねる声が、ずいぶんと幼い少女のものだったから。可能性の話をすれば、ロリっ娘ボイスの成人女性ということもあり得なくないかもしれないけれど――しかし、声は僕の耳よりずっと下の方から聞こえてくるし、おそらくはただのロリっ娘なのだろう。……まあ。どちらかと言えばそっちの方が問題なのだろうけど。
こうなると、僕が祖父母の家に帰るよりも先に、この少女を家に送り届けなければならなくなる。
「いいや、僕は迷子じゃないよ。僕は迷子じゃなく、ただこの辺りを軽くサイクリングしようと家を飛び出し、調子に乗ってすこし遠くまで行ったところで自転車のタイヤがパンクしたから、仕方なく手で押して帰っているだけさ。だから、迷子なんかじゃないんだ」
「な、なんで三回も言うんですか……?」
「……そりゃ、本当に迷子じゃないからだよ。大事なことは強調しないとね」
僕が答えると、少女はどこか納得しない様子で「そうですか……」と呟いた。
「まあ、僕は迷子じゃないとして。でも君の方は迷子だよね? 君のお家はどこにあるんだい?」
今度は僕がそう訊ねると、少女は慌てた声音で、
「い、いいえ、迷子じゃないですっ」
と言った。
「嘘をつきなさい。こんな時間に、子供が一人で出歩くはずがないだろうが」
「嘘じゃないです! 私はただ、珍しく足音がするから不思議に思って、自分の意思でここにいるんです!」
「おいおい……気持ちは分かるけどな、あんまり意地張ってばかりはよくないぜ? 助けてほしい時には素直に言うのも、大人への階段の第一歩だ」
「迷子をかたくなに認めようとしない人が、なにを偉そうに説教してるんですかっ!」
と、少女との和気あいあいとした談笑を楽しんだところで。
「……さて、どうしたものかな」
僕は腕を組んで考える。
今回は(否、今回も)本当だけど、暗闇に対しての恐怖はない。ホラーゲームやホラー映画で、暗闇に対しての耐性はついている。
だからあるのは、不安だけ――逆に言えば、不安はある。その原因は、スマートフォンが圏外であること。それと、充電があとすこししかないことだ。現在進行形で心配してくれているであろう両親へ向けての電話は繋がらないし、いざというときのためにもライト機能は多用したくない。
モバイルバッテリーとポケットWi-Fiを置いてきたことへの後悔に、僕は小さくため息を溢した。そんな僕の様子を汲み取ってか、
「わ、私たぶん、お家の方まで案内できますよ?」
少女は恐る恐るといった感じで、そう言った。
「……と、言うと?」
「昔、あなたのお爺さま方のお家にお邪魔したことがあるんです。だからたぶん、ご案内できるかと思います」
「………」
信用してもいいのだろうか。嘘を言っているわけじゃなさそうだけれど、所詮子供のセリフだ――しかし、他に頼るものもないのは確かか。本当に祖父母の家に戻れれば、少女を一晩保護することもできるし……うん、悪くはない。
「じゃあ、頼もうかな。できるもんならね」
「一言多い気がしますけど、まあいいでしょう。ですがその代わり、その鞄に入っている食べ物を分けてください」
「鞄の中?」
なんのことだ? と思い、僕は鞄の中に手を入れて確認する。するとその中には、家を出るすこし前に祖母からもらった、ひとつの饅頭が入っていた。
祖母の昔からのお気に入りで、戸棚には欠かさず常備しているその饅頭は、至ってシンプルな形をしている。そのぶん味もシンプルで美味しいが、僕としてはさすがにもう飽きてきている。(そんなこと、祖母には絶対に言えないけれど)。
「いいよ、饅頭くらいなら」
「よし、交渉成立ですねっ! ……では、ついて来てください!」
僕が手のひらに乗せて差し出した饅頭を、少女は静かに受け取る。するとあからさまに上機嫌になった少女の声は、僕の横を通りそのまま遠ざかっていく。僕もその小さな足音に遅れないよう、荒いアスファルトを歩き出した。
「すこし、寄り道してもいいですか?」
十分ほど歩いたところで、少女は不意にそう切り出した。
本心を言えば、一刻も早く家に戻りたいところだけど――ただ、断わるのもすこし野暮だと思った僕は、理由も聞かずに「いいよ」とだけ答えた。
「ありがとうございます。足元、気をつけてくださいね」
そう言うと、少女の足跡は道から外れ、足音も草木の揺れる音へ変わる。どうやら、目的地は森の中にあるらしい。
夜と森――なんて危険な香りのする組み合わせなのでしょう。
しかし、一度は頷いてしまった手前、付き合う他ない。男に二言はないのだ。
……とは言え、さすがにデンジャーが過ぎるか。
生粋の都会っ子だって、夜の山林の危なさくらいは知っている。
ならばと、僕は満を持してスマホのライトを使うことにした。足元を重点的に照らし、木の根や角ばった石、トゲのある草などを避けて進んでいく。そうして、ときおり聞こえる少女の声を頼りに、慎重に森を進んでいった。
そして。
「――着きましたよ」
少女の声に、僕は顔を上げる。すると――、
「蛍……?」
「ええ、その通りですよ」
そこには、静かに流れる清流と、それを照らす数多の蛍の群れの姿があった。優しく温かい黄色に点滅する蛍は、空中を漂うように飛び回る。そして、まるで僕らを歓迎しているかのように、草木を彩るイルミネーションへと姿を変えた。
「きれいでしょう? ここ、私のお気に入りの場所なんです」
少女の声に小さく答える。けれどこの光景にはどこか、既視感があるような気がしてならないのだ。
蛍の光を目に焼き付けながら、僕は必死に記憶の探る。きっとどこかにあるはずの、あの夏の記憶を。
「――あ、思い出した! ここ、一回だけ来たことがある。確か、爺ちゃんの家の裏にあって、そのときも誰かに連れて来られて……」
僕が言いかけると、後ろで草が揺れる音が聞こえた。そしてそれ以降、何度呼びかけても、少女の声は返って来なかった。
再び独りになった僕は、川辺の岩の上に座り込み、ぼんやりと蛍たちを眺めていた。
「……思い出したよ、僕。あの日のこと」
小学生の夏休み。同じように祖父母の家を訪れていた僕はあの日、一匹の小さな狸のあとを追って、この場所に来たんだ。そして同じように、ここで蛍を眺めた――その時、連れてきてもらったお礼として、狸に饅頭をあげたんだ。
――あの時も君は、嬉しそうにそれを食べていたね。
「ありがとう、来年もくるよ。また、道案内のお礼をしにね」
僕はさっき揺れた草の方へそう呟くと、蛍の光を頼りに家の方へと歩き始める。
後ろで草の揺れる音がした気がするけど、僕は振り返らなかった。
今までは、僕の住んでいる町も、ずいぶんな田舎だとは思っていたけれど――はっきり言って、レベルが違った。それはもう、圧倒的に。
高校の夏休み中である今回のように、連休を利用して祖父母の家を訪れたことはある。それも、毎年のように。だから、この辺りに何もないというのは、重々理解しているつもりだった……けれど。
「まさか、ここまで暗いとは……」
僕は今現在、初めて夜の田舎を経験して、自分の考えの浅はかさを心より悔やんでいる最中である――その原因はたった一つ、光源がないことだ。
コンビニもなければ街灯もなく、どころか四方を山に囲まれたこの場所では現状、月明かりすら届かない。見えるのは、視界を覆う闇夜の黒色だけ。その中を僕は、折り畳み式の自転車を押しながら、独り彷徨っている。
明日の朝には帰るし、せっかくだから……って、調子に乗りすぎたな。
自分で招いた哀れな状況に、僕は思わずため息を溢した――そんな時だった。
「――ど、どうかされました?」
背中からそんな声が聞こえて、僕は反射的に振り返る。しかし当然、そこには暗闇があるだけだった。
「どこか行かれるんですか? それとも、迷子ですか?」
「あー、いやあ……」
僕は言い淀む。別に、自分が迷子であるという事実を認めたくないというわけではない。そうではなく、そう訊ねる声が、ずいぶんと幼い少女のものだったから。可能性の話をすれば、ロリっ娘ボイスの成人女性ということもあり得なくないかもしれないけれど――しかし、声は僕の耳よりずっと下の方から聞こえてくるし、おそらくはただのロリっ娘なのだろう。……まあ。どちらかと言えばそっちの方が問題なのだろうけど。
こうなると、僕が祖父母の家に帰るよりも先に、この少女を家に送り届けなければならなくなる。
「いいや、僕は迷子じゃないよ。僕は迷子じゃなく、ただこの辺りを軽くサイクリングしようと家を飛び出し、調子に乗ってすこし遠くまで行ったところで自転車のタイヤがパンクしたから、仕方なく手で押して帰っているだけさ。だから、迷子なんかじゃないんだ」
「な、なんで三回も言うんですか……?」
「……そりゃ、本当に迷子じゃないからだよ。大事なことは強調しないとね」
僕が答えると、少女はどこか納得しない様子で「そうですか……」と呟いた。
「まあ、僕は迷子じゃないとして。でも君の方は迷子だよね? 君のお家はどこにあるんだい?」
今度は僕がそう訊ねると、少女は慌てた声音で、
「い、いいえ、迷子じゃないですっ」
と言った。
「嘘をつきなさい。こんな時間に、子供が一人で出歩くはずがないだろうが」
「嘘じゃないです! 私はただ、珍しく足音がするから不思議に思って、自分の意思でここにいるんです!」
「おいおい……気持ちは分かるけどな、あんまり意地張ってばかりはよくないぜ? 助けてほしい時には素直に言うのも、大人への階段の第一歩だ」
「迷子をかたくなに認めようとしない人が、なにを偉そうに説教してるんですかっ!」
と、少女との和気あいあいとした談笑を楽しんだところで。
「……さて、どうしたものかな」
僕は腕を組んで考える。
今回は(否、今回も)本当だけど、暗闇に対しての恐怖はない。ホラーゲームやホラー映画で、暗闇に対しての耐性はついている。
だからあるのは、不安だけ――逆に言えば、不安はある。その原因は、スマートフォンが圏外であること。それと、充電があとすこししかないことだ。現在進行形で心配してくれているであろう両親へ向けての電話は繋がらないし、いざというときのためにもライト機能は多用したくない。
モバイルバッテリーとポケットWi-Fiを置いてきたことへの後悔に、僕は小さくため息を溢した。そんな僕の様子を汲み取ってか、
「わ、私たぶん、お家の方まで案内できますよ?」
少女は恐る恐るといった感じで、そう言った。
「……と、言うと?」
「昔、あなたのお爺さま方のお家にお邪魔したことがあるんです。だからたぶん、ご案内できるかと思います」
「………」
信用してもいいのだろうか。嘘を言っているわけじゃなさそうだけれど、所詮子供のセリフだ――しかし、他に頼るものもないのは確かか。本当に祖父母の家に戻れれば、少女を一晩保護することもできるし……うん、悪くはない。
「じゃあ、頼もうかな。できるもんならね」
「一言多い気がしますけど、まあいいでしょう。ですがその代わり、その鞄に入っている食べ物を分けてください」
「鞄の中?」
なんのことだ? と思い、僕は鞄の中に手を入れて確認する。するとその中には、家を出るすこし前に祖母からもらった、ひとつの饅頭が入っていた。
祖母の昔からのお気に入りで、戸棚には欠かさず常備しているその饅頭は、至ってシンプルな形をしている。そのぶん味もシンプルで美味しいが、僕としてはさすがにもう飽きてきている。(そんなこと、祖母には絶対に言えないけれど)。
「いいよ、饅頭くらいなら」
「よし、交渉成立ですねっ! ……では、ついて来てください!」
僕が手のひらに乗せて差し出した饅頭を、少女は静かに受け取る。するとあからさまに上機嫌になった少女の声は、僕の横を通りそのまま遠ざかっていく。僕もその小さな足音に遅れないよう、荒いアスファルトを歩き出した。
「すこし、寄り道してもいいですか?」
十分ほど歩いたところで、少女は不意にそう切り出した。
本心を言えば、一刻も早く家に戻りたいところだけど――ただ、断わるのもすこし野暮だと思った僕は、理由も聞かずに「いいよ」とだけ答えた。
「ありがとうございます。足元、気をつけてくださいね」
そう言うと、少女の足跡は道から外れ、足音も草木の揺れる音へ変わる。どうやら、目的地は森の中にあるらしい。
夜と森――なんて危険な香りのする組み合わせなのでしょう。
しかし、一度は頷いてしまった手前、付き合う他ない。男に二言はないのだ。
……とは言え、さすがにデンジャーが過ぎるか。
生粋の都会っ子だって、夜の山林の危なさくらいは知っている。
ならばと、僕は満を持してスマホのライトを使うことにした。足元を重点的に照らし、木の根や角ばった石、トゲのある草などを避けて進んでいく。そうして、ときおり聞こえる少女の声を頼りに、慎重に森を進んでいった。
そして。
「――着きましたよ」
少女の声に、僕は顔を上げる。すると――、
「蛍……?」
「ええ、その通りですよ」
そこには、静かに流れる清流と、それを照らす数多の蛍の群れの姿があった。優しく温かい黄色に点滅する蛍は、空中を漂うように飛び回る。そして、まるで僕らを歓迎しているかのように、草木を彩るイルミネーションへと姿を変えた。
「きれいでしょう? ここ、私のお気に入りの場所なんです」
少女の声に小さく答える。けれどこの光景にはどこか、既視感があるような気がしてならないのだ。
蛍の光を目に焼き付けながら、僕は必死に記憶の探る。きっとどこかにあるはずの、あの夏の記憶を。
「――あ、思い出した! ここ、一回だけ来たことがある。確か、爺ちゃんの家の裏にあって、そのときも誰かに連れて来られて……」
僕が言いかけると、後ろで草が揺れる音が聞こえた。そしてそれ以降、何度呼びかけても、少女の声は返って来なかった。
再び独りになった僕は、川辺の岩の上に座り込み、ぼんやりと蛍たちを眺めていた。
「……思い出したよ、僕。あの日のこと」
小学生の夏休み。同じように祖父母の家を訪れていた僕はあの日、一匹の小さな狸のあとを追って、この場所に来たんだ。そして同じように、ここで蛍を眺めた――その時、連れてきてもらったお礼として、狸に饅頭をあげたんだ。
――あの時も君は、嬉しそうにそれを食べていたね。
「ありがとう、来年もくるよ。また、道案内のお礼をしにね」
僕はさっき揺れた草の方へそう呟くと、蛍の光を頼りに家の方へと歩き始める。
後ろで草の揺れる音がした気がするけど、僕は振り返らなかった。
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