「没ネタ保管庫へようこそ」ー雑多な内容で投稿者も少々持て余しております

「成人系」R-18もしくはR-15

Aの処世術 R-15

　大都会のビル群がひしめく中、A子はその一角で働くキャリアウーマンだった。彼女はその姿勢と美貌で周囲を魅了し、部署を転々としながらもその職場での評価は常に安定していた。しかし、彼女の評判には一筋の曇りがあり、それは彼女の処世術に関するものだった。

「彼女は取り入るのが、上手いんですよ」

　そんな言葉が、A子が去った後の部署で囁かれていた。B美も最初はそう思っていた。上司に媚びることで成り上がるタイプかと。だが、A子の真の手腕はそんな単純なものではなかった。

　彼女の策略は巧妙で、部署内で3番目に仕事ができる若い男性を見つけ出し、そこに恋の罠を仕掛けるのだ。一番や二番ではない、彼らは才能はあるが出世競争には心のどこかで消極的。そんな彼らの心理を見事について、自分を美人の恋人として与えることで彼らの信頼と情報を手に入れていた。

　B美にとって、この事実は衝撃的だった。なぜなら、かつて自分の彼氏もA子の魔の手によって奪われた一人だったからだ。彼との別れから数年が経ち、今は運命の人と結婚し幸せな日々を送っていたが、その過去を知った時、複雑な感情が彼女を襲った。

　そして十年後。歳を重ねたA子は依然としてその美貌を保ちながらも、少し時代遅れの印象を与えていた。彼女の処世術も変わらず、部署で3番目の男性を狙うその姿勢はもはや露骨で、周囲には不快感を与えていた。ターゲットにされた男性は、彼女の手口に気づき上司に報告。A子の策略はとうとう光を失いつつあった。

「なんでそれを知っているかって、ターゲットにされたのは私の弟だからです」

　B美は旦那との会話で、少し意地悪くそう笑った。

　A子の物語は、処世術の巧みさとそれに伴う孤独の影を背負いながら、今日もどこかのオフィスで続いている。B美はその話をしながら、自分の手にした幸せを改めて噛みしめるのだった。


「没理由」
　・リアリティがありすぎて、生々しいので、少し投稿を躊躇する。
　・実際に身近にこういう人がいる場合、この投稿を見た人は不快に思うかもしれない。
　・社内恋愛をネガティブに書いている。
　・オチをもっと悲惨にすると、例えば「恋仲になろうとしたら、逆に嵌められて会社を追い出されて、数年後風俗で働いていると知った」だと．．．それを書く勇気は、私にはなかったです。