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Chapter.15
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「かえでー? おるー?」
遠くで名前を呼ぶ声が聞こえる。ドアの向こうからだ。
いつもは愛おしいその声も、いまは少しだけ、疎ましい。
やがてドアが開き、入室の気配を感じる。
「なんや、こんな昼間っから」
ベッドにぐったりと横たわる私を見て、彼が言った。
ドアに背を向けているから顔は見えないけれど、見えていなくても表情がわかる。咎められているわけではないけれど、気分が落ち込んでいるいまは、責められているような気がしてしまう。
「寝てんのん?」
ベッドに手をつき、私の顔を覗き込んだ。力なくまぶたを開け、彼の顔を見た。いつもの真顔が天地を反転して視界に入る。
「起きてるやん、起きたら?」
力なく、首を横に振って否定する。
「いつものか」
今度は縦。その動きすら億劫だ。
「ちゃんと薬飲まんからやわ」
心配しているのか何も思っていないのか、読めない表情が視界から消えた。そんなの、言われなくてもわかってるし。そう反論する気力すらない。
遠ざかる足音。「湯たんぽでも抱えて寝とき~」言葉と同時にドアが閉まる。
こういうとき、優しくしてほしいのに……。
生理のとき必ずマイナス思考になることに、なかなか慣れない。痛みとダルさ、その他諸々でどんどん気分が落ち込んでくる。
もう好きじゃないのかな。
浮かんでくるのは初めてのアルバイトで一緒に働いていた頃のこと。
付き合うまでは優しくて頼れる上司。
付き合い始めてからは優しくて頼れる彼氏。
結婚してすぐのころは優しくて頼れる旦那様、だった。――過去形だ。
いまは……いまは……?
クールというほど冷たくはないし、そっけなくされることもない。甘やかすとか、溺愛とか、そういうのでもないニュートラル。
でも人懐っこくて笑顔が可愛くて、時々飛んでくる鋭いツッコミも心地いい。
たまに甘くて、たまに苦くて、温かくて冷たくて。いろんな印象が混ざり合う。
いまは……。
熱のこもった身体が思考を遮る。ようやく効いてきた薬が、疲れを巻き込んで眠りにいざなう。
掛け布団をかき集めておなかに抱えて、まぶたを閉じた――
――夢に出てきたアフォガードは、食べても食べてもなくならなくて。
向かいで「手伝おか?」と笑っていたのは、彼だった――。
気付くと夕方になっていた。窓の外から入ってくる陽射しはもうない。なんとなく、一日を無駄にした気分になるけど、体調が悪かったのだからしょうがない。そう思えるほどには痛みが無くなっている。
起き上がろうとしたけれど、物理的な重みのせいで身体が思うように動かない。
背中と腹部にゴツゴツとした温もり。背後から規則正しい呼吸音が聞こえる。
彼の大きな手が、私のおなかを覆うように添えられていた。
あったかい……。
いつからか気付かなかったけど、眠っている間にベッドに入ってきたらしい。冷えていた下腹部は彼の手の熱で温まっていて、痛みを緩和してくれている。
背後から時折、ん~、とか、うぅっ、とかの寝言が聞こえる。そのたびに耳にかかる温かい息がくすぐったい。
ずるいなぁ……。
思考とは関係なく、口元が緩む。
おなかに添えられた手に手を重ね、そっと繋いでみる。冷えた指先に彼の熱が沁みる。細くて長い指。深爪気味の大きな爪。骨ばった大きな手。
美味しいコーヒーや紅茶、ご飯やデザートを作り出すその手は、触れるといつも安心できる。
指を絡めながら薬指のペアリングを触っていると、指がピクリと動き、意志を持った。
「ん…………起きたんか」
寝起きの、鼻にかかるくぐもった声。
「うん」
「もう平気なん」
「うん」答えながらゴソゴソと寝返りをうつために動く。
「なんやなんや」
腕を持ち上げ戸惑う彼に
「好きだよ」
少しだけふてくされた声でつぶやく。
「なんや急に」
優しく抱きとめながらもいぶかしげな声を出した。きっといま、顔もいぶかしげになってるんだろうな、なんて思いながら「なんでもない」彼の胸に顔をうずめてみる。
「もー、なんやねん」
嫌そうに言いながらも、腕の力が強くなって私を抱き寄せた。
色っぽい雰囲気になるかと思っていたけど……
ぐう。
彼のおなかが空腹に耐えられず、鳴った。
「腹減ったわ。もうええ時間なんやけど、メシ食える?」
「うん、食べられる。なんか作るよ」
「んー? ええよ、おれ作るから」
なだめるように頭をポフポフと触ってから、彼が私を開放した。二人でもそもそ起き上がって、ベッドから降りる。
少し寝癖のついた頭を撫でながら先にドアへ向かう彼の背中を眺めていると「せや」急に動きを止め「おれもやで」振り返らず言った。
「うん?」
なんのことかわからず聞き返すと、彼は後頭部をさすって前を向いたまま
「……さっきの、好きってゆうん」
それだけ言って、寝室を出た。細身で広い背中がドアの向こうに消える。
「もう……」
意味がわかった私の口元は、不満げな言葉とは裏腹にデレッとゆるんでしまう。
ゆっくり歩いて体調が戻ったのを確認してから、キッチンへ移動する。
もうこのままずっと、いつまでも好きなんだろうな~、なんて思いながら、何事もなかったかのように夕食を作る彼の背中を見つめる。
下ごしらえは済んでいたようで、少しの調理工程を終えてすぐに盛り付けした。
「できたよ、座って」
「うん」
リビングに戻って二人で床に座る。テーブルの上に並んだのは、レバーの竜田揚げ、ほうれんそうの胡麻和え、鳥のささ身を乗せたサラダ、それにひじきご飯。どれも貧血対策に良い食べ物だ。
特にそれには触れず「いただきます」彼が顔の前で手を合わせて小さく頭を下げた。
「いただきます」私もそれに倣ってお辞儀する。
彼お手製の夕飯は、技術に加えて愛情もたっぷりで、色々足りていなかったらしい心と身体に沁みた。
「「ごちそうさまでした」」
私が食べ終わるのを待って、二人で唱和する。
「あ、そや。デザートあるよ。食える?」
「うん、食べたい」
眠っていた食欲が目を覚ましたようで、ちょうど少しだけ甘いものが食べたいなーと思っていたところだった。
「ん、待ってて」
彼は言って立ちあがり、まとめた食器を持ってキッチンに向かう。ミルクパンを火にかけつつ食器洗いを済ませる。
手伝いそびれちゃった、と思ったけど、多分申し出ても大丈夫って言われただろうなぁ、と考えて、静かに座って待つことにした。
キッチンからほのかにフルーツ系の甘い香りが漂ってくる。なにが出てくるんだろうとワクワクしながら待っていると、食器をいくつかトレイに乗せて彼がリビングに戻ってきた。
「はい、お待たせ」
どうぞ、という言葉と共に目の前に出されたのは、ガラスの小鉢に入ったバニラアイスと、片口ピッチャーに入っている濃い紫色の液体。見覚えのあるそのセットに、思わず瞳が輝く。
「わっ、アフォガード?」
「そ。カフェインしんどいやろから今日はカフェオレちゃうくて、ブルーベーリーソースやけど」
「えっ、嬉しい。ありがとう」
「うん」
彼も自分の分を目の前に置いて、二人そろっていただきますと手を合わせる。
暖かいブルーベーリーソースを冷たいバニラアイスにかけると、溶け出したアイスのクリーム色が濃い紫と混ざり合って、綺麗なマーブル模様を生み出した。
アイスクリームスプーンですくって、アイスとソースを一緒に口に入れる。
「んー、甘酸っぱくて美味しい」
「ええな、これ」
「ね。新メニュー?」
「出さんよ。これは」
「そうなの?」
仕込みとか、よくわからないけど大変なのかなぁって思っていたら、
「覚えてない?」
アフォガードを食べ進めながら彼がぽつりとつぶやいた。
「……覚えてるよ」
それは彼が私に初めてアフォガードを作ってくれた日。まだ私は【よつかど】のバイトで、彼に片想いをしていた。
「特別、なんでしょ?」
「そう、特別。やから、かえでにしか出さん」
少しそっけなく聞こえるような口調のときは照れているときだって、いまならわかるから。
「うん。嬉しい」
アイスと同じようにとろける笑顔で言う。彼はそんな私を見て少し笑って。
「うん」
すぐに視線を逸らした。
甘くて苦くて温かくて冷たかった店長は、甘酸っぱくて温かくて、少しクールな旦那様になった。
「千紘さん」
「ん?」
「大好き」
溢れる思いを隠さなくても良くなって、私は幸せでいっぱいだ。
「知ってる」
口の端を上げて笑う彼と顔を見合わせ、二人で同時に照れ笑いを浮かべてうつむいた。ふわりと鼻をくすぐったブルーベリーの香りを、私はきっと忘れない。
大学の四年間をかけてようやっと叶った私の初恋はこれからもずっと、後退したり前進したりしながら何年も続いていく。それがとても嬉しくて、幸せで、ふとした瞬間に笑顔がとろけてしまうのだった。
end
遠くで名前を呼ぶ声が聞こえる。ドアの向こうからだ。
いつもは愛おしいその声も、いまは少しだけ、疎ましい。
やがてドアが開き、入室の気配を感じる。
「なんや、こんな昼間っから」
ベッドにぐったりと横たわる私を見て、彼が言った。
ドアに背を向けているから顔は見えないけれど、見えていなくても表情がわかる。咎められているわけではないけれど、気分が落ち込んでいるいまは、責められているような気がしてしまう。
「寝てんのん?」
ベッドに手をつき、私の顔を覗き込んだ。力なくまぶたを開け、彼の顔を見た。いつもの真顔が天地を反転して視界に入る。
「起きてるやん、起きたら?」
力なく、首を横に振って否定する。
「いつものか」
今度は縦。その動きすら億劫だ。
「ちゃんと薬飲まんからやわ」
心配しているのか何も思っていないのか、読めない表情が視界から消えた。そんなの、言われなくてもわかってるし。そう反論する気力すらない。
遠ざかる足音。「湯たんぽでも抱えて寝とき~」言葉と同時にドアが閉まる。
こういうとき、優しくしてほしいのに……。
生理のとき必ずマイナス思考になることに、なかなか慣れない。痛みとダルさ、その他諸々でどんどん気分が落ち込んでくる。
もう好きじゃないのかな。
浮かんでくるのは初めてのアルバイトで一緒に働いていた頃のこと。
付き合うまでは優しくて頼れる上司。
付き合い始めてからは優しくて頼れる彼氏。
結婚してすぐのころは優しくて頼れる旦那様、だった。――過去形だ。
いまは……いまは……?
クールというほど冷たくはないし、そっけなくされることもない。甘やかすとか、溺愛とか、そういうのでもないニュートラル。
でも人懐っこくて笑顔が可愛くて、時々飛んでくる鋭いツッコミも心地いい。
たまに甘くて、たまに苦くて、温かくて冷たくて。いろんな印象が混ざり合う。
いまは……。
熱のこもった身体が思考を遮る。ようやく効いてきた薬が、疲れを巻き込んで眠りにいざなう。
掛け布団をかき集めておなかに抱えて、まぶたを閉じた――
――夢に出てきたアフォガードは、食べても食べてもなくならなくて。
向かいで「手伝おか?」と笑っていたのは、彼だった――。
気付くと夕方になっていた。窓の外から入ってくる陽射しはもうない。なんとなく、一日を無駄にした気分になるけど、体調が悪かったのだからしょうがない。そう思えるほどには痛みが無くなっている。
起き上がろうとしたけれど、物理的な重みのせいで身体が思うように動かない。
背中と腹部にゴツゴツとした温もり。背後から規則正しい呼吸音が聞こえる。
彼の大きな手が、私のおなかを覆うように添えられていた。
あったかい……。
いつからか気付かなかったけど、眠っている間にベッドに入ってきたらしい。冷えていた下腹部は彼の手の熱で温まっていて、痛みを緩和してくれている。
背後から時折、ん~、とか、うぅっ、とかの寝言が聞こえる。そのたびに耳にかかる温かい息がくすぐったい。
ずるいなぁ……。
思考とは関係なく、口元が緩む。
おなかに添えられた手に手を重ね、そっと繋いでみる。冷えた指先に彼の熱が沁みる。細くて長い指。深爪気味の大きな爪。骨ばった大きな手。
美味しいコーヒーや紅茶、ご飯やデザートを作り出すその手は、触れるといつも安心できる。
指を絡めながら薬指のペアリングを触っていると、指がピクリと動き、意志を持った。
「ん…………起きたんか」
寝起きの、鼻にかかるくぐもった声。
「うん」
「もう平気なん」
「うん」答えながらゴソゴソと寝返りをうつために動く。
「なんやなんや」
腕を持ち上げ戸惑う彼に
「好きだよ」
少しだけふてくされた声でつぶやく。
「なんや急に」
優しく抱きとめながらもいぶかしげな声を出した。きっといま、顔もいぶかしげになってるんだろうな、なんて思いながら「なんでもない」彼の胸に顔をうずめてみる。
「もー、なんやねん」
嫌そうに言いながらも、腕の力が強くなって私を抱き寄せた。
色っぽい雰囲気になるかと思っていたけど……
ぐう。
彼のおなかが空腹に耐えられず、鳴った。
「腹減ったわ。もうええ時間なんやけど、メシ食える?」
「うん、食べられる。なんか作るよ」
「んー? ええよ、おれ作るから」
なだめるように頭をポフポフと触ってから、彼が私を開放した。二人でもそもそ起き上がって、ベッドから降りる。
少し寝癖のついた頭を撫でながら先にドアへ向かう彼の背中を眺めていると「せや」急に動きを止め「おれもやで」振り返らず言った。
「うん?」
なんのことかわからず聞き返すと、彼は後頭部をさすって前を向いたまま
「……さっきの、好きってゆうん」
それだけ言って、寝室を出た。細身で広い背中がドアの向こうに消える。
「もう……」
意味がわかった私の口元は、不満げな言葉とは裏腹にデレッとゆるんでしまう。
ゆっくり歩いて体調が戻ったのを確認してから、キッチンへ移動する。
もうこのままずっと、いつまでも好きなんだろうな~、なんて思いながら、何事もなかったかのように夕食を作る彼の背中を見つめる。
下ごしらえは済んでいたようで、少しの調理工程を終えてすぐに盛り付けした。
「できたよ、座って」
「うん」
リビングに戻って二人で床に座る。テーブルの上に並んだのは、レバーの竜田揚げ、ほうれんそうの胡麻和え、鳥のささ身を乗せたサラダ、それにひじきご飯。どれも貧血対策に良い食べ物だ。
特にそれには触れず「いただきます」彼が顔の前で手を合わせて小さく頭を下げた。
「いただきます」私もそれに倣ってお辞儀する。
彼お手製の夕飯は、技術に加えて愛情もたっぷりで、色々足りていなかったらしい心と身体に沁みた。
「「ごちそうさまでした」」
私が食べ終わるのを待って、二人で唱和する。
「あ、そや。デザートあるよ。食える?」
「うん、食べたい」
眠っていた食欲が目を覚ましたようで、ちょうど少しだけ甘いものが食べたいなーと思っていたところだった。
「ん、待ってて」
彼は言って立ちあがり、まとめた食器を持ってキッチンに向かう。ミルクパンを火にかけつつ食器洗いを済ませる。
手伝いそびれちゃった、と思ったけど、多分申し出ても大丈夫って言われただろうなぁ、と考えて、静かに座って待つことにした。
キッチンからほのかにフルーツ系の甘い香りが漂ってくる。なにが出てくるんだろうとワクワクしながら待っていると、食器をいくつかトレイに乗せて彼がリビングに戻ってきた。
「はい、お待たせ」
どうぞ、という言葉と共に目の前に出されたのは、ガラスの小鉢に入ったバニラアイスと、片口ピッチャーに入っている濃い紫色の液体。見覚えのあるそのセットに、思わず瞳が輝く。
「わっ、アフォガード?」
「そ。カフェインしんどいやろから今日はカフェオレちゃうくて、ブルーベーリーソースやけど」
「えっ、嬉しい。ありがとう」
「うん」
彼も自分の分を目の前に置いて、二人そろっていただきますと手を合わせる。
暖かいブルーベーリーソースを冷たいバニラアイスにかけると、溶け出したアイスのクリーム色が濃い紫と混ざり合って、綺麗なマーブル模様を生み出した。
アイスクリームスプーンですくって、アイスとソースを一緒に口に入れる。
「んー、甘酸っぱくて美味しい」
「ええな、これ」
「ね。新メニュー?」
「出さんよ。これは」
「そうなの?」
仕込みとか、よくわからないけど大変なのかなぁって思っていたら、
「覚えてない?」
アフォガードを食べ進めながら彼がぽつりとつぶやいた。
「……覚えてるよ」
それは彼が私に初めてアフォガードを作ってくれた日。まだ私は【よつかど】のバイトで、彼に片想いをしていた。
「特別、なんでしょ?」
「そう、特別。やから、かえでにしか出さん」
少しそっけなく聞こえるような口調のときは照れているときだって、いまならわかるから。
「うん。嬉しい」
アイスと同じようにとろける笑顔で言う。彼はそんな私を見て少し笑って。
「うん」
すぐに視線を逸らした。
甘くて苦くて温かくて冷たかった店長は、甘酸っぱくて温かくて、少しクールな旦那様になった。
「千紘さん」
「ん?」
「大好き」
溢れる思いを隠さなくても良くなって、私は幸せでいっぱいだ。
「知ってる」
口の端を上げて笑う彼と顔を見合わせ、二人で同時に照れ笑いを浮かべてうつむいた。ふわりと鼻をくすぐったブルーベリーの香りを、私はきっと忘れない。
大学の四年間をかけてようやっと叶った私の初恋はこれからもずっと、後退したり前進したりしながら何年も続いていく。それがとても嬉しくて、幸せで、ふとした瞬間に笑顔がとろけてしまうのだった。
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