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Chapter.19
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彼女の好きな人は小説家で、今日もパソコンの前で頭を抱えたり調べ物をしたりして仕事している。
彼女はフリーのイラストレーターで、彼の斜向かいの席でスケッチしつつアイデアを出している。
斜向かいの席と言ってもテーブルは別だし、彼は彼女のことを知らなかった。
【月に雁】は“行きつけの喫茶店”で、彼と彼女はそこの常連客。ただそれだけの関係。だった。
いまでは一緒に仕事をして、たまに会えば雑談を交わす仲。
茅埜とやどりはそれぞれのテーブルで作業中。二人が使うのは同じデザインのノート。茅埜が市販のノートに手描きのイラストを描き添えたものだ。
ペンを走らせる音が両のテーブルから違ったペースで聞こえてくる。カリカリシャッシャ。
「あ」
「ん?」
茅埜の声にやどりが反応する。
「そういえば視ましたよ、テレビ」
それはやどりが作家としてインタビューを受けた番組のこと。
「お、ほんとに? ありがとう。感想は特に不要です」
「はい」
「えっ」
「え?」
「いや、ずいぶんあっさりしてんなーって」
「言われるのお好きじゃないのかと」
「いやまぁ、そーなんだけど。嫌いなわけじゃなくて、照れくさいというか」
「お伝えします? 感想」
「……いえ、結構です」
「小説の感想文もお書きしましょうか?」
「それはちょっと気になる。いや、書かなくていいけどね?」
「はい」
「なんつーかさ、好きだよね? 俺のこと」
「!?」
突然のことに驚き、目を丸くする茅埜にやどりが笑って、
「あれ? 違った?」
なおも笑いながら首をかしげている。
これは告白する流れなのか? いやしかし一緒に仕事しにくくならないか? なんて様々な思考が駆け巡り、
「なんで……」
口をついて出た茅埜の言葉に、やどりが再度、笑う。
「いや、わかるよ。だって……」
楽しそうな笑顔のまま、やどりが茅埜の手元を指さした。その先には茅埜がいつもスケッチに使っているカラーペン類が入った、持ち運び用のペンポーチが置かれている。ポーチの内側にポケットが付いていて、中に写真やポストカードを入れると裏側の透明な厚手のビニールが窓になり、ポケットに入れたものが外側から見えるのだが、そこに数枚の絵画の切り抜きと共に一枚のステッカーが入っていた。
「!!」
当たり前の状態すぎて忘れていたそれは、宿の小説の表紙を模したものだった。あまりに好きすぎて、読み返す用と保存用の二冊買ったその本の表紙絵は、茅埜が学生時代から好きなイラストレーターが手掛けたもの。
「単純にその絵が好きなだけだったら、俺すげぇ恥ずかしいやつだけど」
「あっ、やっ、それもそうなんですけど、内容も、とても、良かった、です」
出てくる言葉は単語ばかりで、文章には到底及ばない文字の羅列。
「そう? 嬉しいわ。ありがとう」
「スミマセン……」
「なんで」
今度はやどりが驚いて目を丸くした。
「退きますよね。こちらからなにも言わないで、気付いてほしくてアピールしてるみたいな……」
「いやだから嬉しいって」
「そうですか……」
口から出る言葉とは裏腹に(ああぁ~! オタバレしたぁ~!)と頭の中で小さな茅埜がもんどりうっている。仕事の打ち合わせ中は気を付けていたのに、不覚だ! と、頭を抱えて、小さな茅埜は床に突っ伏した。
大きな茅埜―本体―は冷静を装っているものの、表情が暗い。
「そんなに落ち込まなくて良くない?」
「お嫌かなって……」
「だからさっきから嬉しいって言ってるのに」
やどりが笑う。
「それならいいんですけど……」
「それに最初から気付いてたし、今更それが原因で距離置くとかもないから」
(最初……)茅埜の脳内に疑問が浮かぶ。
「え? いつの最初ですか?」
「ここで会った最初。だから、初めての打ち合わせで会う前だね」
「えっ、でも、打ち合わせのとき、なにも言ってなかったじゃないですか」
その時はコゲラノートのイラストを覚えていた、という話しかしていない。
「だって打ち合わせのときはそのペンケース出してなかったから」
「あっ、はい。それはもう、その通りでございます……」
打ち合わせに色ペンは必要ないので、いつもバッグに入れっぱなしだ。
「ここで偶然居合わせたとき、俺に気付いてないのか、それともわざと気付かないふりしてるのか、どっちかなって思ってたんだけど、どっちだったの?」
「えっ、あっ、えっと……」
一瞬、気付いてなかったと言おうか迷って、それはそれでどうなのと思い直す。その頃はすでにテレビや雑誌で顔も出していたし、もし自分が宿の立場におかれていたら、正直複雑かもしれない。
「気付いてました。けど、プライベートでお声かけるのもなーと思ったので……」
「それはお気遣いありがとう。今更だけど」
笑うやどりになんと言っていいかわからず、茅埜は無言で首を横に振る。
「まぁでも、声かけてもらってたら、打ち合わせの時気まずかったかもね。あー、お互いにね?」
「それは…そうですね……そうだったと思います」
「まさかホントに同一人物だとはねぇ……」
“ホントに”という言葉が気になって、チヤが首を傾げた。
「もうご依頼いただくことは決まってたんですか?」
「いや、ポートフォリオ見せてもらったのはあれよりあとだから、ここで遭遇したときは知らなかったよ」
「そうなんですね。……あのときはこんなふうになると思ってませんでした」
「そうね。……こんなふうって、どんなふう?」
宿は小首をかしげて、少し楽し気に茅埜を見つめた。
「え。……っと」チヤは少し悩んで、「たまに会って、お茶しながらお話する……知り合い? みたいな」当たり障りがなさそうな答えを導き出した。
「そうね。知り合いね」
「はい。…違いましたか?」
「いや。友達って感じでもないしね。知り合い……そうだね」
どこか納得していないような、それでいて、やはりそれ以外に言い表せないような。
茅埜もやどりも心のどこかにその言葉が引っかかる。それでも他にしっくりくる関係性が見つからない。
友人、知人、顔見知り――そして、恋人。
そのどれにも当てはまらない二人の関係に、仕事だけの付き合いという表現も用いたくない。
少し複雑で、でもきっと単純明快で。
どちらかが拒否してしまえば、案外すんなり先に進めてしまいそうな、そんな関係性をどう呼べばいいのだろう。
「なんか……表現者としては悔しいな」
「くやしい?」
「うん。信楽さんと俺の間柄に、最適な言葉が見つからない」
人に聞かれたとき、説明するならやはり“知り合い”だけど、その言葉だけで二人の関係が理解されてしまうのが、少し、腑に落ちない。
「……そうですね。私は言葉の表現が元々上手ではないですけど、なんか、わかります」
茅埜が微笑みながら、噛みしめるように言った。
なんとなく、少し照れくさい空気が漂う。それはいわゆる“いい雰囲気”というやつで。
二人ともなにも言えずに、ただ手元のカップを見つめ続ける。
(いまなら聞けるかな)
茅埜はふと思う。
茅埜が【月に雁】へ通いだしてから三年弱。その間、やどりが来店したことはなかった。なのに【予約席】はずっとそこにあった。それは茅埜が来店する以前に雁ヶ谷と約束したということだ。
それから少なくとも三年弱は足が遠のいていた。それに理由はあるのだろうか。
「あの……」
「うん?」
茅埜の呼びかけにやどりが顔をあげる。
「新成さんって、このお店、良く使われてたんですよね?」
「うん。使ってたし、また使い始めたね」
「私、三年前くらいから割と来てたんですけど、お見掛けしたことなくて」
「うん。多分入れ違いになってるね」
「その……しばらくいらしてなかったのには、なにか理由があったんですか?」
茅埜の質問にやどりは少し考えて、「うん……」つぶやくように答える。「そうね。あったよ、理由」
いつになく歯切れの悪い宿に、茅埜は不思議そうな顔を向ける。
「……インタビューみたいな質問してスミマセン」
待っても回答が出てこないことになにか察しがついたのか、茅埜はそのままの表情で謝罪して、やどりから視線を逸らした。
(あーこれ、「悪いこと聞いた」と思ってんな)やどりが気付く。
「んーと……」
側頭部を指で掻きながら少し悩んで、
「重たい話になるけど、聞く?」
そのまま首をかしげながら苦笑して、茅埜に問いかけた。
「……聞いても、よろしければ……」
「うん、それはいいんだけど……」
んー……と唸って、宿が言葉をためる。
どういう順番で、どのくらいの尺で話そうか。頭の中で話を組み立てていく。こんなにも客観的にこの出来事と向き合うのは初めてかもしれない。新鮮な驚きと共に、やどりは口を開いた――。
* * *
彼女はフリーのイラストレーターで、彼の斜向かいの席でスケッチしつつアイデアを出している。
斜向かいの席と言ってもテーブルは別だし、彼は彼女のことを知らなかった。
【月に雁】は“行きつけの喫茶店”で、彼と彼女はそこの常連客。ただそれだけの関係。だった。
いまでは一緒に仕事をして、たまに会えば雑談を交わす仲。
茅埜とやどりはそれぞれのテーブルで作業中。二人が使うのは同じデザインのノート。茅埜が市販のノートに手描きのイラストを描き添えたものだ。
ペンを走らせる音が両のテーブルから違ったペースで聞こえてくる。カリカリシャッシャ。
「あ」
「ん?」
茅埜の声にやどりが反応する。
「そういえば視ましたよ、テレビ」
それはやどりが作家としてインタビューを受けた番組のこと。
「お、ほんとに? ありがとう。感想は特に不要です」
「はい」
「えっ」
「え?」
「いや、ずいぶんあっさりしてんなーって」
「言われるのお好きじゃないのかと」
「いやまぁ、そーなんだけど。嫌いなわけじゃなくて、照れくさいというか」
「お伝えします? 感想」
「……いえ、結構です」
「小説の感想文もお書きしましょうか?」
「それはちょっと気になる。いや、書かなくていいけどね?」
「はい」
「なんつーかさ、好きだよね? 俺のこと」
「!?」
突然のことに驚き、目を丸くする茅埜にやどりが笑って、
「あれ? 違った?」
なおも笑いながら首をかしげている。
これは告白する流れなのか? いやしかし一緒に仕事しにくくならないか? なんて様々な思考が駆け巡り、
「なんで……」
口をついて出た茅埜の言葉に、やどりが再度、笑う。
「いや、わかるよ。だって……」
楽しそうな笑顔のまま、やどりが茅埜の手元を指さした。その先には茅埜がいつもスケッチに使っているカラーペン類が入った、持ち運び用のペンポーチが置かれている。ポーチの内側にポケットが付いていて、中に写真やポストカードを入れると裏側の透明な厚手のビニールが窓になり、ポケットに入れたものが外側から見えるのだが、そこに数枚の絵画の切り抜きと共に一枚のステッカーが入っていた。
「!!」
当たり前の状態すぎて忘れていたそれは、宿の小説の表紙を模したものだった。あまりに好きすぎて、読み返す用と保存用の二冊買ったその本の表紙絵は、茅埜が学生時代から好きなイラストレーターが手掛けたもの。
「単純にその絵が好きなだけだったら、俺すげぇ恥ずかしいやつだけど」
「あっ、やっ、それもそうなんですけど、内容も、とても、良かった、です」
出てくる言葉は単語ばかりで、文章には到底及ばない文字の羅列。
「そう? 嬉しいわ。ありがとう」
「スミマセン……」
「なんで」
今度はやどりが驚いて目を丸くした。
「退きますよね。こちらからなにも言わないで、気付いてほしくてアピールしてるみたいな……」
「いやだから嬉しいって」
「そうですか……」
口から出る言葉とは裏腹に(ああぁ~! オタバレしたぁ~!)と頭の中で小さな茅埜がもんどりうっている。仕事の打ち合わせ中は気を付けていたのに、不覚だ! と、頭を抱えて、小さな茅埜は床に突っ伏した。
大きな茅埜―本体―は冷静を装っているものの、表情が暗い。
「そんなに落ち込まなくて良くない?」
「お嫌かなって……」
「だからさっきから嬉しいって言ってるのに」
やどりが笑う。
「それならいいんですけど……」
「それに最初から気付いてたし、今更それが原因で距離置くとかもないから」
(最初……)茅埜の脳内に疑問が浮かぶ。
「え? いつの最初ですか?」
「ここで会った最初。だから、初めての打ち合わせで会う前だね」
「えっ、でも、打ち合わせのとき、なにも言ってなかったじゃないですか」
その時はコゲラノートのイラストを覚えていた、という話しかしていない。
「だって打ち合わせのときはそのペンケース出してなかったから」
「あっ、はい。それはもう、その通りでございます……」
打ち合わせに色ペンは必要ないので、いつもバッグに入れっぱなしだ。
「ここで偶然居合わせたとき、俺に気付いてないのか、それともわざと気付かないふりしてるのか、どっちかなって思ってたんだけど、どっちだったの?」
「えっ、あっ、えっと……」
一瞬、気付いてなかったと言おうか迷って、それはそれでどうなのと思い直す。その頃はすでにテレビや雑誌で顔も出していたし、もし自分が宿の立場におかれていたら、正直複雑かもしれない。
「気付いてました。けど、プライベートでお声かけるのもなーと思ったので……」
「それはお気遣いありがとう。今更だけど」
笑うやどりになんと言っていいかわからず、茅埜は無言で首を横に振る。
「まぁでも、声かけてもらってたら、打ち合わせの時気まずかったかもね。あー、お互いにね?」
「それは…そうですね……そうだったと思います」
「まさかホントに同一人物だとはねぇ……」
“ホントに”という言葉が気になって、チヤが首を傾げた。
「もうご依頼いただくことは決まってたんですか?」
「いや、ポートフォリオ見せてもらったのはあれよりあとだから、ここで遭遇したときは知らなかったよ」
「そうなんですね。……あのときはこんなふうになると思ってませんでした」
「そうね。……こんなふうって、どんなふう?」
宿は小首をかしげて、少し楽し気に茅埜を見つめた。
「え。……っと」チヤは少し悩んで、「たまに会って、お茶しながらお話する……知り合い? みたいな」当たり障りがなさそうな答えを導き出した。
「そうね。知り合いね」
「はい。…違いましたか?」
「いや。友達って感じでもないしね。知り合い……そうだね」
どこか納得していないような、それでいて、やはりそれ以外に言い表せないような。
茅埜もやどりも心のどこかにその言葉が引っかかる。それでも他にしっくりくる関係性が見つからない。
友人、知人、顔見知り――そして、恋人。
そのどれにも当てはまらない二人の関係に、仕事だけの付き合いという表現も用いたくない。
少し複雑で、でもきっと単純明快で。
どちらかが拒否してしまえば、案外すんなり先に進めてしまいそうな、そんな関係性をどう呼べばいいのだろう。
「なんか……表現者としては悔しいな」
「くやしい?」
「うん。信楽さんと俺の間柄に、最適な言葉が見つからない」
人に聞かれたとき、説明するならやはり“知り合い”だけど、その言葉だけで二人の関係が理解されてしまうのが、少し、腑に落ちない。
「……そうですね。私は言葉の表現が元々上手ではないですけど、なんか、わかります」
茅埜が微笑みながら、噛みしめるように言った。
なんとなく、少し照れくさい空気が漂う。それはいわゆる“いい雰囲気”というやつで。
二人ともなにも言えずに、ただ手元のカップを見つめ続ける。
(いまなら聞けるかな)
茅埜はふと思う。
茅埜が【月に雁】へ通いだしてから三年弱。その間、やどりが来店したことはなかった。なのに【予約席】はずっとそこにあった。それは茅埜が来店する以前に雁ヶ谷と約束したということだ。
それから少なくとも三年弱は足が遠のいていた。それに理由はあるのだろうか。
「あの……」
「うん?」
茅埜の呼びかけにやどりが顔をあげる。
「新成さんって、このお店、良く使われてたんですよね?」
「うん。使ってたし、また使い始めたね」
「私、三年前くらいから割と来てたんですけど、お見掛けしたことなくて」
「うん。多分入れ違いになってるね」
「その……しばらくいらしてなかったのには、なにか理由があったんですか?」
茅埜の質問にやどりは少し考えて、「うん……」つぶやくように答える。「そうね。あったよ、理由」
いつになく歯切れの悪い宿に、茅埜は不思議そうな顔を向ける。
「……インタビューみたいな質問してスミマセン」
待っても回答が出てこないことになにか察しがついたのか、茅埜はそのままの表情で謝罪して、やどりから視線を逸らした。
(あーこれ、「悪いこと聞いた」と思ってんな)やどりが気付く。
「んーと……」
側頭部を指で掻きながら少し悩んで、
「重たい話になるけど、聞く?」
そのまま首をかしげながら苦笑して、茅埜に問いかけた。
「……聞いても、よろしければ……」
「うん、それはいいんだけど……」
んー……と唸って、宿が言葉をためる。
どういう順番で、どのくらいの尺で話そうか。頭の中で話を組み立てていく。こんなにも客観的にこの出来事と向き合うのは初めてかもしれない。新鮮な驚きと共に、やどりは口を開いた――。
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