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試作品
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耳環依頼から3日たち、ジンさんが耳環の試作品を持ってきてくれた。
「これが試作品だ。どうだろうか?」
強面の顔を不安そうにしながら、聞いてきた。
「すごい、想像以上。これに石がつく感じなんだ。」
「試作品だから、磨きあげてないが、もっと美しくなると思う。」
「ありがとう、ジンさんに頼んで良かった」
「まだ、出来上がってないからな、これからだ。要領は、わかったから多分2日で納品できる。」
「ほんとにありがとう。」
「それでだ、ここからデザイン契約の話をしたい。ローエル様に立ち会って頂きたいと思って、話してあるからもう少しで来て頂けるだろう。それまでは、この前話していた、違うのデザイン話はとうだろうか?」
「了解です。デザインを幾つか考えたよ、どうかなあ?」
「この3つは、この前のデザインを変えたもの、どう?」
「波模様が簡単になっているが、わかりやすくていいなあ、デザインの名前は?前言っていたのは、何だっけ?」
「あれとは、違うの名前にする。波をウェイブって言うんだ。波模様は、未来永劫へと続く幸せを願う良い模様なんだ。だから、ウェイブ」
「了解。次の、この2つで1つのは?少し小ぶりになって、石を通さず、石をつけるようにしたんだな。」
「そうだよ。名前は、メビウスの輪からとってメビウス。インフィニティと同じ感じで、終わりがない=永遠。」
「なんか意味があるっていいな、最後は?植物だが、これも簡単なツルになったな。」
「唐草模様からとって、カラクサ。つるが四方八方にドンドン伸びる=生命力とか永遠の愛」
「すげぇなあ。意味も合ったら絶対にうれしいだろう」
「良かった。あとのデザインは、これとこれ」
「これは、今度こそほんとの二連だな。名前は?あと、この植物は?」
「名前は、ダブルでいいかなあ?いつも一緒って感じ?
植物のは、クローバーって言う植物で幸運を運ぶって言われているから、クローバーの立体彫り」
「じゃあ、名前は、ダブルとクローバーだな」
コンコン
「はーい、入って下さい」
「失礼します。どうですか、今大丈夫ですか?」
ローエルさんが来てくれた。
「ありがとうございます。ほぼ終わり、あとは、契約についてです。」
僕が言うと、ローエルさんは、すぐに契約書をだした。
「では、デザイン料は、100万ドンで、デザインの使用料は、売上げの2割を払うということでいいですか?」
「えっ、ちょっと待って、高いよ。デザイン料50万ドン、使用料は、売上げの1割ぐらいが妥当だと思う。」
「いや、でも。」
「それに、使用料も3年でそれ以降は、いらない。」
「それは、いくらなんでも。」
「もしこの世界でこのデザインが広まった時、類似品が出てくるし、ジンさんも新たなデザインを生み出すはず。そうなったら、このデザインは、売れなくなるかもしれない。世の中がもっと楽しく美しいものになって欲しいから、ジンさんに売上げるだけでなく、新たなものを作り出すのに力を入れて欲しいから。その支援だと思ってもらえれば。」
「俺ばっかりが得する気がするが。」
「そうですよ、ジンさんが他の職人から何て思われるか。」
「そうでもないよ。8人のうち、何人かは、自分のデザインを作りたいって思っていると思うから、他の職人さんにもチャンスがあるよ。だから、ジンさんは、僕以外とデザイン契約しないでね。」
「そうですか。うーん。皆さんに、何人かの宝飾品職人さんを紹介する予定でしたので大丈夫かも、うーん」
「たぶん大丈夫。」
「では、今、改めて書き直します。さぁでは、これで契約書が完成しました。サインがすみましたら、契約魔法で契約します。」
「「はい、お願いします。」」契約完了。
「じゃあ、次の来るときは、完成したものを持ってくるから。」
「待ってます」
「これが試作品だ。どうだろうか?」
強面の顔を不安そうにしながら、聞いてきた。
「すごい、想像以上。これに石がつく感じなんだ。」
「試作品だから、磨きあげてないが、もっと美しくなると思う。」
「ありがとう、ジンさんに頼んで良かった」
「まだ、出来上がってないからな、これからだ。要領は、わかったから多分2日で納品できる。」
「ほんとにありがとう。」
「それでだ、ここからデザイン契約の話をしたい。ローエル様に立ち会って頂きたいと思って、話してあるからもう少しで来て頂けるだろう。それまでは、この前話していた、違うのデザイン話はとうだろうか?」
「了解です。デザインを幾つか考えたよ、どうかなあ?」
「この3つは、この前のデザインを変えたもの、どう?」
「波模様が簡単になっているが、わかりやすくていいなあ、デザインの名前は?前言っていたのは、何だっけ?」
「あれとは、違うの名前にする。波をウェイブって言うんだ。波模様は、未来永劫へと続く幸せを願う良い模様なんだ。だから、ウェイブ」
「了解。次の、この2つで1つのは?少し小ぶりになって、石を通さず、石をつけるようにしたんだな。」
「そうだよ。名前は、メビウスの輪からとってメビウス。インフィニティと同じ感じで、終わりがない=永遠。」
「なんか意味があるっていいな、最後は?植物だが、これも簡単なツルになったな。」
「唐草模様からとって、カラクサ。つるが四方八方にドンドン伸びる=生命力とか永遠の愛」
「すげぇなあ。意味も合ったら絶対にうれしいだろう」
「良かった。あとのデザインは、これとこれ」
「これは、今度こそほんとの二連だな。名前は?あと、この植物は?」
「名前は、ダブルでいいかなあ?いつも一緒って感じ?
植物のは、クローバーって言う植物で幸運を運ぶって言われているから、クローバーの立体彫り」
「じゃあ、名前は、ダブルとクローバーだな」
コンコン
「はーい、入って下さい」
「失礼します。どうですか、今大丈夫ですか?」
ローエルさんが来てくれた。
「ありがとうございます。ほぼ終わり、あとは、契約についてです。」
僕が言うと、ローエルさんは、すぐに契約書をだした。
「では、デザイン料は、100万ドンで、デザインの使用料は、売上げの2割を払うということでいいですか?」
「えっ、ちょっと待って、高いよ。デザイン料50万ドン、使用料は、売上げの1割ぐらいが妥当だと思う。」
「いや、でも。」
「それに、使用料も3年でそれ以降は、いらない。」
「それは、いくらなんでも。」
「もしこの世界でこのデザインが広まった時、類似品が出てくるし、ジンさんも新たなデザインを生み出すはず。そうなったら、このデザインは、売れなくなるかもしれない。世の中がもっと楽しく美しいものになって欲しいから、ジンさんに売上げるだけでなく、新たなものを作り出すのに力を入れて欲しいから。その支援だと思ってもらえれば。」
「俺ばっかりが得する気がするが。」
「そうですよ、ジンさんが他の職人から何て思われるか。」
「そうでもないよ。8人のうち、何人かは、自分のデザインを作りたいって思っていると思うから、他の職人さんにもチャンスがあるよ。だから、ジンさんは、僕以外とデザイン契約しないでね。」
「そうですか。うーん。皆さんに、何人かの宝飾品職人さんを紹介する予定でしたので大丈夫かも、うーん」
「たぶん大丈夫。」
「では、今、改めて書き直します。さぁでは、これで契約書が完成しました。サインがすみましたら、契約魔法で契約します。」
「「はい、お願いします。」」契約完了。
「じゃあ、次の来るときは、完成したものを持ってくるから。」
「待ってます」
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