【完結済み】異世界でもモテるって、僕すごいかも。

mamaマリナ

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仕事見学するぞ1

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「恋人になりたい方々から是非、仕事場を見学して欲しいと要望があり、今日は、王城や騎士棟、魔術棟などを見学することにします。」
 ローエルさんが少し疲れた顔をしながら言った。たぶん、色々あったんだろうなあと想像できる。

「まず王城からです。少し歩きますがよろしくお願いします。」

「お城って、そういえば、ほとんど行ったことないよね。」
 ハルくんが言い、みんな、そうだなという顔をした。

「ここからが王城となります。文官や騎士、魔術師など様々な人が働いています。」

「皆様、おはようございます」
 門番さんが挨拶してくれた。なんか、かなり大きい人だ。

「「おはようございます。お疲れ様です。」」

 城は、やっぱり重厚感があり、少し緊張する。

「まず、ここが文官が働いている場所です。どうぞ、そのままお入り下さい。」

 部屋の中には、何人もの文官さんがいて、書類仕事や報告などをしていた。
 忙しそうなので話かけずに、去ろうとした時、

「あっ待って下さい。また、お手紙書いていいですか?」
 と話かけられた。えっ僕?

「あのーどうだろう。返事しないかもしれないけど。」

「それでもいいです。」
 えっ、いいの?困ったなあ。

「私もお願いします。」「私も」

「じゃあ、みんな、それで最後にしてね。そうしないと部屋が手紙だらけになりそうだもんね。」
 ミー君が言って、ハル君は頷く。

「はい。心を込めて書きます。では、失礼します。」

何だかんだ、また手紙をもらうことになってしまった。

「まあ、仕方ないよな」
 ヨースケさんが諦めなって顔でいう。

「では、次に行きまょう。」 
 ローエルさんがサクサクと進めていき、近衛団長室までたどり着いた。

  コンコンとノックをするとすぐに

「どうぞ、入って来て下さい」
 と聞こえた

「ようこそ、ここが近衛団長室だよ、さっそく、近衛の仕事を見にいこう」
 とケリーさんが言い、僕のところへ来てエスコートしてきた。

「ちょっと、みんないるし、ここでは、大丈夫です。」
 僕が断ってもケリーさんは、笑ったまま腰を支えながら、どんどん廊下を歩いていく。
 助けを求めて後ろをみると、ハル君もミー君も同じようにエスコートされ、後ろのみんなも同じようにエスコートされていた。恐るべし近衛騎士たち。
 みんなそのまま近衛の仕事を聞いたり、稽古を見たりして、次の場所に移動することなった。そして、そのまま、騎士団までエスコートされてしまったのだ。

「はい、お疲れ様。今日もかわいい。今度は、二人で会いたい。」
と耳元で話され、僕は、どっと疲れてしまった。だって、ずっと、耳元で説明するんだよ。耳から溶けてしまいそうだった。

「では、次は騎士団です。」
ローエルさんが言うとすぐに、アレクさんがやってきた。

「来てくれてありがとう、しおん」
 アレクさん、名指ししないでよ。それに、そんなとびきりの笑顔で言わないで。顔が真っ赤になるのがわかった。

「しおん、こっち来て」
 アレクさんに言われてそばにいくと、いきなり抱き上げられた。

「じゃあ、行くか」
 とそのままでずんずんと訓練場を進んでいく。ちょっと待って!かなり恥ずかしい。
 
「待って、降ろして降ろして」
 僕は、何回言うが降ろしてくれず、そのまま説明が始まってしまった。
 横を見ると、ミー君も同じように、イアンさんに抱き上げられていて、ミー君は嬉しそうにしていた。ミー君心強いね。
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