【完結済み】異世界でもモテるって、僕すごいかも。

mamaマリナ

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お手紙

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 三人部屋にもどると、昨日、届けられた手紙が入った木箱の横に、また、木箱が二つ増えていた。
 木箱には、名前が書いてあり、僕の木箱が二つ増えていた。
 モデルをしていた時でさえ、こんなにもらったらことのない手紙の数だった。

「おぉーしおん君、さすがだね。」 
「これだけでも、大変なのに、しおん君大丈夫?」 
「うっうん。頑張るよ、せっかく書いてくれたんだから。」
 
 手紙一通一通読んでいく。みんな、10分くらい読むと気になる手紙、気にならない手紙があることに気がついた。とりあえず読み終わった手紙を二つに分けて、読み進むことにした。

「あっ」

「どうしたの?」

「ケリーさんの手紙があった。」
 
「読んでみて、読んでみて。」

 ケリーさんからの手紙は、手に取っただけで、ふんわりと包まれる感じがして、読み進めると、会いたい気持ちになった。そして、胸とお腹がキュンとなった。なぜかお腹もキュンキュンする。明らかに今までの手紙と違うことに気がついて、顔が赤くなるのを感じた。

「しおん君、顔赤いよ、そんなに照れること書いてあるの?見てもいい?」

 何も言わずに、ハル君に手紙を渡す。

「丁寧で好感を覚える手紙だけど、照れる要素ないよ」

「これが孕み子ならわかるってやつ?」

「うん。そうだと思う。明らかに、すごく気になる嬉しい手紙。三つに分ける必要があるよ。」

「いいなあ、僕にもそんな手紙あるのかなあ?」
 ミー君がうらやましそうに言った。

 夕食までの時間に僕は、一箱半。二人は、すべて読み終わった。

 ミー君は、なんと三通もすごく気になる嬉しい手紙があったみたい。ハル君は、護衛してくれたローガンさんの手紙ともう一通で、二通にあり、僕は、近衛騎士団長のケリーさんとこの前、果物を差し入れてくれた騎士団長のアレクさんの二通あった。    

 買ってきた、薄紫のレターセットを使い、返事を書いた。何を書けば良いか迷ったけれど、素直に手紙が嬉しかったことなどを書いて最後に僕のマーク、音符をつけた。


 夕食時

「みんな手紙よんだ?」
ヨースケさんがみんなに聞いてた。

「ほとんど読み終わった。」
「だいたい読めたかな」
「みんな、どうおもった?」

「持っただけで、とても気になる手紙に気がついてびっくりしたし、やっぱり俺は、孕み子なんだと思ったよ」
 あっ君が言うと、

「そう。お腹がキュンキュンするのな、やっぱり孕む器官があるんだってわかったよ。」
 ゆう君もお腹キュンキュンしたんだ、良かった、僕だけじゃなくて。

「孕む器官があるのは、確かだな」
 ヨースケさんも言って、みんな孕む器官があることを認めることが手紙を読んで出来たみたい。

「ところで、みんな何通ぐらい?特に気になった?」 
 しろうさんがみんなに聞いた。

 ヨースケさんとたかし君が一通、しろうさん、ゆう君、ハル君、僕が二通、あっ君とミー君三通だった。
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