【完結済み】異世界でもモテるって、僕すごいかも。

mamaマリナ

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報告会

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「ねぇ、ハル君、何かもらっていたよね。」
 ミー君が聞いた。

「うん。これ」
 グリーンのリボンがかわいい四角い箱を見せてくれた。

「今日知り合えたきっかけにって、ローガンさんがくれた。」

「わぁ、かっこいいセリフ。さりげなさがいいね。で、しおん君も何かもらっていたよね。」
 ミー君見てたの?

「うん、僕は、ケリーさんから、これをもらった。」

「二人ともいいなあ。本気のプレゼントだよね。」

「なんで?本気ってわかるの?」 
 僕が聞くと、

「わかるでしょ、今日は、ずっと二人ともケリーさんとローガンさんにエスコートされてたし。自分の瞳の色のリボンなんかでラッピングしてるんだよ。それ本気だよ。」
「どうするの?二人ともお手紙来てるの?」 

「分からん、まだ手紙見てないから。」

「僕、返事待ってるって言われた。」

「クゥー、ちょっと最高だね。ケリーさんならしおん君任せてもいいかも。」
 ミー君がじたばたしながらいっていると、

「おかえりなさい、なにかあったの?」
 リビングの向こうから、5人が声をかけてきた。

「聞いてよ、もう二人とも素敵な出会いがあって、僕だけなかったの、グスン。中性美人とイケメン美人は、強いよ。」
 ミー君が泣き真似しながら、さっきまでのことを報告している。

「まぁ僕は、もうちょっと男くさいマッチョがいいから、いいけどさ。」
 ミー君は、筋肉ムキムキが好きだったもんね。

「そんなことより、5人は、今日どうだった?」
ハル君、必死に話しかえてる。でもありがとう。

「こっちは、大変だった。食堂に行ったら、まぁ色んな奴等が話しかけてきて、ゆっくりご飯食べられるなかった。」
「うん。食堂は、ローエルさんに伝えて、何とかしてもらうしかないね。出会いにもならない。」
「でも、温室は、良かったよね、しろうさん?」
「えっ!何か良いことあったの?」
 ミー君の反応早い。
「まぁ、そうですね、魔術師さんと知り合いになりました。」
「見ていてすごく良い感じでしたが、しろうさんは、どんな感じがしたんですか?」
 たかし君、今日は、前のめりだ。

「うん。なんかホッとするような、安心するような、でも、ドキドキするような感じ。これが孕み子ならわかるって言われたものかまでは、わからないけれどね。」

 僕もさっきケリーさんに同じような感覚があった。もしかして、もしかして。ポポポと顔が赤くなるのを感じた。

 
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