【完結済み】異世界でもモテるって、僕すごいかも。

mamaマリナ

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side王国

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 孕み子様たちにこの世界や王国についてや孕み子についての説明をした者たちから報告があった。

 孕み子様たちは、とても真摯に話を聞き、この世界について馴染もうとしてくれているらしい。
 魔力についても、興味を持ってくれている。しかし、孕み子の孕む器官だけは、受け入れ難い様子とのことで、一番の問題がなかなか進まない。

 「今までの伝記や言い伝えでは、孕み子様たちは、一目惚れをしたり、この世界の人にひかれ、受け入れると言われていたが、間違いだったのだろうか」

 「王よ、時や人種が違えば、考え方も違うのかもしれません。何せ、黒目黒髪は、初代の召還された孕み子様たちしかいませんし、記録が少ないですし。」

 「予定では、夫となる者たちの家々にてこのような勉強をするはずでしたが、仕方ありません。もう数週間いや数ヶ月様子をみましょう。」

 「こちらから選ぶことが出来ないのですから。」

 家臣たちを信じて、この国の未来を託すしかない。
どうか孕み子様たちよ、この国を見捨てないでくれ。
王として、いや、この国の1人の人間として、願うばかりだ。


 そして、まだ伝えてないことがある。それを伝えたあとの反応がどうなるか。拒否されるだろう。受け入れることはしてくれないだろう。拒否される可能性しかみえないが、しかし、そろそろ伝えなければならない。後回しに出来ぬ。

 それこそ、この国の存続がかかる重大なことの一つなのだ。

 「シューベルよ、明日よろしく頼む。孕み子の歴史と共に重大な頼み事を伝えてくれ。」
 「ローエル、孕み子様たちの様子をまた報告してくれ、待っている」

 「「了解いたしました。」」
 


魔術棟 ローエルの部屋

 明日、シューベル様が伝えること内容を孕み子様たちがどのように受け止めるか不安で堪らない。すべて正直に話して欲しい言われていたなかで、その事について、前回召還された孕み子様の話で少し触れただけだ。そう、ほぼ触れていなかったからだ。
 今までの信頼を壊してしまう恐れもある。眠れない夜になりそうだ。  
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