【完結済み】異世界でもモテるって、僕すごいかも。

mamaマリナ

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仕事帰り

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 「お疲れ様。はい、期間限定ラテ。今日は、寒かっただろ。そうそう、社長が写真集の売り上げがかなり良いってさ。」  

 僕のマネージャーがいつものように迎えに来てくれ、今日の仕事もこれで終わり。

 「いつもありがとう。温かいものうれしい。今日は、とくに寒かった。」

 僕は、西条紫音、18歳の大学生でモデルをしている。身長は、172センチとモデルとしては、高くないが、中性的な綺麗な顔立ちと体つきで人気となっている。とある靴のモデルをしたことにより、一気に爆発的な人気となり、中性的な顔や体をいかした、コスメや服、下着などのモデルだ。
 
 いつものようにマネージャーの車で帰ろうとした時、眩しい光に包まれたと思ったら、今、ここである。

 そう、こことは、異世界。

 コスプレ風の騎士の格好をした外国人やら、魔術師のようなローブを被っている怪しい人などに囲まれているからだ。
 これは、世間で人気の異世界転移?もしかして、僕が勇者とか神子なのか?迷い人?友達にもっと小説借りとけば良かったかも。
 いや、まてよ、僕だけじゃない、日本人が何人もいるぞ。

   

 「₦₡₣#_₢¤₤₩₧₡#」 

   魔術師っぽい、一番偉そうな人が杖持って何か話した?唱えたとたんに、光が降り注いだ。

 「ようこそシーズ王国へ」
 「魔法で言語が通じるようにさせて頂きました。」

 シーズ王国ってどこ?やっぱり異世界だよなあ。なんのために召還されたんだよ、それが知りたいが、知りたくもない気がするし、黙っておこう。

 「あの、国の名前は、分かりました。何故、私たちをここ拉致したのですか?」

 わぁ、勇気あるなあ。スーツお兄さん。でも、ありがとう。聞きたいです。

 「いきなりの召還で驚いていると思いますが、皆さんに助けて頂きたいのです。」
 「この国の未来があなた方にかかっています。」

 勝手なこと言うなよなあ。はい助けますなんて、言えないって。

 「いきなり拉致されて、勝手過ぎる。」
 「日本に帰して。」
 「無理だよ、頼むから帰りたい。」

 一緒に召還?拉致された皆が口々に言い、その通りだと思う。

 「あのー、王国を助ければ、僕たち帰れますか?」
僕は、とにかく一番聞きたいこと聞いてみた。


 僕の発言により、その場がシーン静まりかえり、また、一番偉そうな人が言った。

 「帰ることは、出来きません。」

 その瞬間、僕は、意識が遠くなり、泣き叫ぶ声や怒鳴る声を聞きながら、涙が頬をつたうのを感じた。
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