0(ゼロ)同士の恋愛  ほんとは愛されたい。【完結】

mamaマリナ

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41  プロポーズ

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 部屋に入ると窓から透き通ったエメラルドグリーンの神秘的な湖が見えた。

「ディランさん、すごい。きれい。きれいで涙出そう。ごめん。語彙が少なくてきれいしか言えない」

「良かった、気に入ってくれて」

「うん。こんなきれいな景色初めてみた」

「レイが喜んでくれて良かった」

「感動してる。心が震えてる感じ」


「レイ、俺は、レイが好きだ。情けないところばかり見せているが、これだけは言える。俺は、レイだけしか見えない、レイのすべてが好きだ。結婚してほしい」

「ディランさん ディランさん、ほんとに俺でいいのか?俺は口も悪いし学もない。前にも言ったけど、きれいじゃないんだよ」

「レイが良いんだ。口が少し悪いのもかわいい。学なんて関係ない。汚いとこなんてない。レイが頑張ってきた証だ。レイとずっといたいんだ。俺の方な情けないくて恥ずかしいやつだと思うが」

「そんなことない。ディランさん好き。結婚したい。結婚しよ」

「良かった。レイがありがとう。ずっと大切にする」

「一緒に幸せになろう」

 ディランさんがいつもみたいに優しくキスをしてくれる。今日のキスはまた一段と優しく甘く感じた。異世界でプロポーズされた。俺を欲しがってくれて愛してくれる存在。心がポカポカするし、嬉しくて心がぎゅーってなる。

「今度、指輪買いに行こう」

「うん。嬉しい」

 ディランさんとこれからのことをソファーに座りながら話した。あれ?そう言えば、この部屋にベッドがない。

「ねぇ、ディランさん。寝る部屋ってどこ?」

「あっ、えっ コッチだと思います」

 なんか片言気味なんだけど。別のドアを開けたら、そこにはばかでかいベッドが一つあった。

「えっと勝手にすまん。その、あの」

「うん。今日は、最後までしてくれるだろ?」

「レイがいいのなら、したいです」

「ディランさんと一つになりたいとずっと思ってた。こんな俺は、いや?」

「いやじゃないです。お願いします」

「もう、そんなに緊張するなよ。最高の思い出にしような」

「レイは、男らしいな」

「男だしな」

「そうだな」

 ディランさんは、耳が赤くなっているが、瞳の奥にギラギラしたものも見え隠れしている。伊達に経験積んでないし、最高の童貞喪失をしてあげたいと思う。それに俺だって久しぶりだし、前に一度触れた時にかなり大きな感触がしたから少しだけ不安もある。でも、二人で一緒に気持ち良くなれるようにしたいなと思った。

「さぁ、夕食を食べに行こうか?今日は、ここのホテルでビュッフェだ。色んな料理が食べられるぞ。楽しみだな」

「ほんと、楽しみ」

「じゃあ、行こうか」

「はーい」
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