35 / 52
35 仲直りのキスがファーストキス
しおりを挟む
ディランさんが爆弾発言をした。勃起してしまうんだ。ってそれってそういう目で俺を見てくれてるってことだよね。他の人とも経験がある俺が気持ち悪いって嫌悪してる訳じゃないよね。
今、童貞って言ったよね。俺で抜いているって言ってたよね。俺のこと好き過ぎるって言ったよね?
「好き過ぎるってほんと?」
俺は、久しぶりにディランさんの顔を見て言った。
「ほんとだ。好きなんだ。好き過ぎて嫌われたくなくて、見るだけで欲情している獣みたいな俺を見られたくなくて避けてしまった」
良かった。嫌われたんじゃなかった。分かるとポロポロと涙が出てきた。辛かった。好きなのに嫌われたと思ったから。
「ゼ、ゼロ」
ディランさんが慌てている。クスクス泣きながら笑えてくる。俺は、やっぱりこの人が好きだ。お互いに嫌われたくなくて、嫌われたと思って。何やっているんだほんと。
「ディランさん、俺もディランさんのこと好き過ぎて、嫌われたと思って辛かった」
「すまん。俺が情けないばかりに」
ディランさんにそういう経験がないのはなんとなく分かっていたのに俺もバカだ。こんなに格好いいのにこの世界では嫌われてしまうんだもんな。俺がグイグイいかないダメなんだよな。俺は、それなり経験あるし色恋の駆け引きで体売っていたんだから、俺がんばる。
「ディランさんのせいで辛かった。慰めて」
「えっ、」
「抱きしめて」
「えっ」
「俺に触れるの嫌か?」
「嫌じゃない、触れたい」
「じゃあ、して」
ディランさんが近くまで来てくれゆっくりと抱きしめてくれる。恐る恐る抱きしめてくれるディランさんがほんとに愛おしい。つい、胸板にスリスリと頬をすり付け抱き返すとビクっとディランさんが震えた。そして、お腹の辺りに硬いモノが触れるのが分かった。ディランさんがスッと腰を遠さけるが俺は許さず、俺がギュッと引っ付いた。
「ゼ ゼロ あの悪いけど、分かると思うけど」
「分かってやってる。俺は、俺に欲情してくれてるのが嬉しい。だから隠さないで」
「いいのか?こんなに直ぐに反応してしまうんだぞ」
「いい。嬉しい。男なら仕方ない。反応されない方が悲しい」
ディランの胸の中からディランさんを見上げると少し困った顔をしながらでも嬉しそうな顔が見えて俺は、胸がいっぱいになった。
「ディランさん、お願いがあるんだけど」
「何?」
「仲直りのしるしにキスして」
「えっ」
「キス嫌なのか?俺はしたい。俺も男だから性欲あるしエロいこと考える」
この世界で俺は、きれいらしい。性欲なんてなさそうに見えるのかもしれない。もうすれ違わないように言わないと。
「ディランさん好きなんだ。キスして欲しい」
「俺も好きだ、ゼロ。キスしたい。上手く出来なかったらすまん。初めてだ」
「うん。嬉しいキスして」
ディランさんの顔がゆっくり近づいてきて、優しいキスをした。唇が離れては、また触れる。そんなキスを何回もした。
今、童貞って言ったよね。俺で抜いているって言ってたよね。俺のこと好き過ぎるって言ったよね?
「好き過ぎるってほんと?」
俺は、久しぶりにディランさんの顔を見て言った。
「ほんとだ。好きなんだ。好き過ぎて嫌われたくなくて、見るだけで欲情している獣みたいな俺を見られたくなくて避けてしまった」
良かった。嫌われたんじゃなかった。分かるとポロポロと涙が出てきた。辛かった。好きなのに嫌われたと思ったから。
「ゼ、ゼロ」
ディランさんが慌てている。クスクス泣きながら笑えてくる。俺は、やっぱりこの人が好きだ。お互いに嫌われたくなくて、嫌われたと思って。何やっているんだほんと。
「ディランさん、俺もディランさんのこと好き過ぎて、嫌われたと思って辛かった」
「すまん。俺が情けないばかりに」
ディランさんにそういう経験がないのはなんとなく分かっていたのに俺もバカだ。こんなに格好いいのにこの世界では嫌われてしまうんだもんな。俺がグイグイいかないダメなんだよな。俺は、それなり経験あるし色恋の駆け引きで体売っていたんだから、俺がんばる。
「ディランさんのせいで辛かった。慰めて」
「えっ、」
「抱きしめて」
「えっ」
「俺に触れるの嫌か?」
「嫌じゃない、触れたい」
「じゃあ、して」
ディランさんが近くまで来てくれゆっくりと抱きしめてくれる。恐る恐る抱きしめてくれるディランさんがほんとに愛おしい。つい、胸板にスリスリと頬をすり付け抱き返すとビクっとディランさんが震えた。そして、お腹の辺りに硬いモノが触れるのが分かった。ディランさんがスッと腰を遠さけるが俺は許さず、俺がギュッと引っ付いた。
「ゼ ゼロ あの悪いけど、分かると思うけど」
「分かってやってる。俺は、俺に欲情してくれてるのが嬉しい。だから隠さないで」
「いいのか?こんなに直ぐに反応してしまうんだぞ」
「いい。嬉しい。男なら仕方ない。反応されない方が悲しい」
ディランの胸の中からディランさんを見上げると少し困った顔をしながらでも嬉しそうな顔が見えて俺は、胸がいっぱいになった。
「ディランさん、お願いがあるんだけど」
「何?」
「仲直りのしるしにキスして」
「えっ」
「キス嫌なのか?俺はしたい。俺も男だから性欲あるしエロいこと考える」
この世界で俺は、きれいらしい。性欲なんてなさそうに見えるのかもしれない。もうすれ違わないように言わないと。
「ディランさん好きなんだ。キスして欲しい」
「俺も好きだ、ゼロ。キスしたい。上手く出来なかったらすまん。初めてだ」
「うん。嬉しいキスして」
ディランさんの顔がゆっくり近づいてきて、優しいキスをした。唇が離れては、また触れる。そんなキスを何回もした。
5
お気に入りに追加
112
あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
ブラッドフォード卿のお気に召すままに~~腹黒宰相は異世界転移のモブを溺愛する~~
ゆうきぼし/優輝星
BL
異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。
*マークはR回。(後半になります)
・ご都合主義のなーろっぱです。
・攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。
腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手)
・イラストは青城硝子先生です。

運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる