15 / 52
15 ディランの本気
しおりを挟む
「これ前に美味しいって言ってた、クッキーだ。ゼロのために買ってきた。」
「ありがとう、ディランさん。毎回いいのに。そんなにしないで欲しい。」
あれから、毎日のように口説かれている。俺のために時間を作って俺の好きな物を買いに行ったり、俺のことを誉めてくれたりする。前より少しずつ一緒にいる時間が増えてきていた。
この状況はやばいと頭の中で警告音が毎日なっていた。会話が楽しくて、俺だけを見てくれるのが嬉しくて、警告音無視してた。
「もう、プレゼントとかはいらないなら。大変でしょ。」
「別に俺がしたいんだ。ゼロのことを考えて買うことが楽しいから。」
「俺は、無理だよ。」
「分かっている。だけど、したいんだ。迷惑かけてごめん。でもやめないから。ゼロが好きだ」
「わ わかったから。もう」
「ほんとか?俺は、ゼロが好きだ。」
「言わなくていいから。」
「言わないと伝わらないだろ。」
「あーこの前までのディランさんどこにいったの。」
「俺は、本気だから変わることにした。」
「他に本気になってよ。」
「俺は、不器用だから一つことしか出来ない。ゼロしか見えないから。」
「はあー、困る」
「どうしてだ?」
「開き直ってるよ。」
「開き直るさ、ゼロが好きなんだから。何も怖くない。」
「俺は、怖いよ。その正直さが」
「そうか?」
「うん。」
「でも、無理だ。ゼロが無理だっていうだろ。俺も諦めることは無理だ」
「あーあーもう聞きたくないです。どうしたら諦める?
」
「無理だ」
「もう、平行線だよ。」
「平行線ではないぞ。」
「平行線だから、交わらない。」
「平行線なら重なればいい。ゼロの全てを受け入れる。一つになればいい。」
「はぁー絶対に受け入れられないよ。」
「そんなことはない。」
「あるってんだろ。」
「ない。」
「ほら平行線だ。」
「もう、何言い合ってるの?仲良いね。」
「そうだろミランダ。」
「違うだろ。」
「ゼロ、ディランお兄様けっこうおすすめよ。」
「そうだ、もっと言ってくれ。」
「真面目だし、優しいし、一途だし。誰とも恋愛もしたことないから真っ白よ。25歳だけどピュアよ」
「それは、言わない約束だろ。」
「えっでも、遊んでいる男よりは、いいわよね。」
「あれ、ゼロどうしたの?何か調子悪い?」
「あ あ 大丈夫。」
「そう?ならいいけど、ほら、こんな見た目だから怖がられて何もないから。」
「えっと 何もないって」
「それは、そのまぁそう言うことだ。恥ずかしながら。」
「そうそう、だからね、本気でゼロが好きなんだよ、ディランお兄様は。」
「ゼロ、具合悪くなったのか?大丈夫か?」
「あっうん。ごめん、なんか具合わるいかも。」
「ゼロ、ごめんね、部屋で休む?」
「うん。そうする。二人ともごめん。」
「ありがとう、ディランさん。毎回いいのに。そんなにしないで欲しい。」
あれから、毎日のように口説かれている。俺のために時間を作って俺の好きな物を買いに行ったり、俺のことを誉めてくれたりする。前より少しずつ一緒にいる時間が増えてきていた。
この状況はやばいと頭の中で警告音が毎日なっていた。会話が楽しくて、俺だけを見てくれるのが嬉しくて、警告音無視してた。
「もう、プレゼントとかはいらないなら。大変でしょ。」
「別に俺がしたいんだ。ゼロのことを考えて買うことが楽しいから。」
「俺は、無理だよ。」
「分かっている。だけど、したいんだ。迷惑かけてごめん。でもやめないから。ゼロが好きだ」
「わ わかったから。もう」
「ほんとか?俺は、ゼロが好きだ。」
「言わなくていいから。」
「言わないと伝わらないだろ。」
「あーこの前までのディランさんどこにいったの。」
「俺は、本気だから変わることにした。」
「他に本気になってよ。」
「俺は、不器用だから一つことしか出来ない。ゼロしか見えないから。」
「はあー、困る」
「どうしてだ?」
「開き直ってるよ。」
「開き直るさ、ゼロが好きなんだから。何も怖くない。」
「俺は、怖いよ。その正直さが」
「そうか?」
「うん。」
「でも、無理だ。ゼロが無理だっていうだろ。俺も諦めることは無理だ」
「あーあーもう聞きたくないです。どうしたら諦める?
」
「無理だ」
「もう、平行線だよ。」
「平行線ではないぞ。」
「平行線だから、交わらない。」
「平行線なら重なればいい。ゼロの全てを受け入れる。一つになればいい。」
「はぁー絶対に受け入れられないよ。」
「そんなことはない。」
「あるってんだろ。」
「ない。」
「ほら平行線だ。」
「もう、何言い合ってるの?仲良いね。」
「そうだろミランダ。」
「違うだろ。」
「ゼロ、ディランお兄様けっこうおすすめよ。」
「そうだ、もっと言ってくれ。」
「真面目だし、優しいし、一途だし。誰とも恋愛もしたことないから真っ白よ。25歳だけどピュアよ」
「それは、言わない約束だろ。」
「えっでも、遊んでいる男よりは、いいわよね。」
「あれ、ゼロどうしたの?何か調子悪い?」
「あ あ 大丈夫。」
「そう?ならいいけど、ほら、こんな見た目だから怖がられて何もないから。」
「えっと 何もないって」
「それは、そのまぁそう言うことだ。恥ずかしながら。」
「そうそう、だからね、本気でゼロが好きなんだよ、ディランお兄様は。」
「ゼロ、具合悪くなったのか?大丈夫か?」
「あっうん。ごめん、なんか具合わるいかも。」
「ゼロ、ごめんね、部屋で休む?」
「うん。そうする。二人ともごめん。」
4
お気に入りに追加
112
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

【完結】神様はそれを無視できない
遊佐ミチル
BL
痩せぎすで片目眼帯。週三程度で働くのがせいっぱいの佐伯尚(29)は、誰が見ても人生詰んでいる青年だ。当然、恋人がいたことは無く、その手の経験も無い。
長年恨んできた相手に復讐することが唯一の生きがいだった。
住んでいたアパートの退去期限となる日を復讐決行日と決め、あと十日に迫ったある日、昨夜の記憶が無い状態で目覚める。
足は血だらけ。喉はカラカラ。コンビニのATMに出向くと爪に火を灯すように溜めてきた貯金はなぜか三桁。これでは復讐の武器購入や交通費だってままならない。
途方に暮れていると、昨夜尚を介抱したという浴衣姿の男が現れて、尚はこの男に江東区の月島にある橋の付近っで酔い潰れていて男に自宅に連れ帰ってもらい、キスまでねだったらしい。嘘だと言い張ると、男はその証拠をバッチリ録音していて、消して欲しいなら、尚の不幸を買い取らせろと言い始める。
男の名は時雨。
職業:不幸買い取りセンターという質屋の店主。
見た目:頭のおかしいイケメン。
彼曰く本物の神様らしい……。

獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
ブラッドフォード卿のお気に召すままに~~腹黒宰相は異世界転移のモブを溺愛する~~
ゆうきぼし/優輝星
BL
異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。
*マークはR回。(後半になります)
・ご都合主義のなーろっぱです。
・攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。
腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手)
・イラストは青城硝子先生です。

運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる