0(ゼロ)同士の恋愛  ほんとは愛されたい。【完結】

mamaマリナ

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5 お勉強

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「うーん、覚えられない。」

「頑張って。」

「体を動かすのは、覚えられるけど、挨拶の言葉難しい。」

「ほら、ご尊顔を拝し、恐悦至極にございます。」

「ごそんがんを・・・  」

「あー無理。もっと簡単なのないの?ミランちゃん?」

「まぁ、この国の人じゃないからいいかなあ?」

「こんな感じはだめ?お初にお目にかかります。」

「まぁいいと思うよ。」

「ねぇ、ゼロ、名前どうするの?」

「うーん言わないとだめ?」

「言った方が良いと思う」

「わかった。その時の雰囲気で言う」

「そうだね。」

「今日もありがとう。」

「じゃあ、スコットと交代ね。」

 はぁ、疲れた。勉強よりお掃除やお料理のお手伝いの方が楽だよ。使用人として雇ってくれないかなあ?

「ゼロ様」

「もうゼロ様は、やめてって言ったけど。」

「諦めて下さい。」

「はあー」

「昨日は、国や地理、産業については、だいぶ覚えましたね。」

「なんとかね。質問してもいい?」

「はい、何ですか?」

「何で、このお屋敷には、女性のメイドさんとかが少ないのですか?」

「えっ?」

「えっ?」

「そうですか、失礼しました。この国の人口について説明していませんでしたね。」

「そうかも。何かあるの?」

「ゼロ様の国は、男女比は、どれぐらいでしたか?」

「半々だよ、だいたい同じぐらいかなあ。でも女性の方が長生きだから、生まれた時は、同じぐらいだけど、年取ったら男性の方が少ないかも。」

「そうなんですね、この国は、男女比が3:1ぐらいです。」

「えっ男性多い?」

「そうなんです。だから、この国では、同性婚は、当たり前です」

「へえー」

「見目が良い方は、女性と結婚できますし、長男も比較的女性と結婚出来ます。しかし、見目があまりよろしくない方は、女性とは、無理です。男性からも人気ありません。」

「えっ、でも、女性じゃなきゃダメって男もいるだろう?」

「ほとんどいません。」

「そうなの。男性しかダメってのもいないの?」

「そういう方は、います。」

「なんじゃそりゃ」

「男性しかダメって方は、受け入れる方ですね。」

「入れる方は、女性も男性も大丈夫の方です。」

「そうですか。」

「ですから、見目の良い方は、女性からも男性からも人気です。」

「はい」

「だから、ゼロ様は、気をつけて下さいね。見目が大変よろしいので。」

「えっ」

「ここの使用人もゼロ様に好意を抱いている人が多いですよ。まぁ、ここの使用人は、いきなりなんてありませんが、あまり愛想を振り撒かないで下さいね。」

「あっはい。了解しました。」
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