上 下
46 / 63

46、魔王ラーゼンの感情※R

しおりを挟む
「どうだった?」

「かなり良かった。こんなにも気持ち良いものなのか」

「良かった。今のがゴックンだよ」

「ほう、そうか。飲み込むのがゴックン。ガンシャとは?」

「顔射ね。顔に射精するんだよ。なんというか男のロマン?願望?みたいなのない?相手を自分の色で染めたいとか?汚したいみたいなやつ」

「我には今まで感じたことはないな。既に帝国は我の色に染まっておるからな」

 でも、かえでを我の色に染めるのは良い案だ。だが、このままのかえでがやっぱり一番よいな。そうか、だから、こういう場合には俺のモノで染める汚すの顔射が良いんだな。うん。顔射とは奥が深いかもしれん。早速しなければ。

「出したのに大きいね」

 かえでを見ているだけで魔羅が反応する。我の魔羅は案外正直者だ。

「大きいから咥える大変だよ、ほんとこの世界の奴らは」

「ほう。そうだな。我の魔羅は大きいからかえでの小さい口で大変であろう。だが、我の魔羅はかえでの口が気に入ったみたいだ。よろしく頼む」

「がんばります」

 またゆっくりと魔羅を舐め回し、手でしごき始める。小さい口と赤い舌が動き回る様は、元気で怖いもの知らずのかえでの普段の様子と異なりいやらしく淫らにみえるな。

「上手いな」

「ほう?よはった。ここは?」

「っあ、あぁかなり良い」

 危なかった。かえでは我の良いところをかなり掴んだらしい。腰の奥から込み上げてくる。突き上げたい感覚が久しぶりに生まれている。こんなにも射精したい感覚は久しぶりだ。挿入してもいないが、我の今までのセックスなんだったのか。これ程までに心から気持ち良い、射精したいと思ったことはない。かえでを我のそばに置きたい。いや、我のものにしたい。我に染めたい。かえでに我を染み付けさせなければ。そんな感情が生まれる。

「かえで、そろそろだ」

「ひゃい」

 かえでがラストスパートをかけ始めた。魔羅を少し強めにしごき始め、魔羅に吸い付くように出し入れされる。

「くっ、だすぞ」

 かえでの口の中から出すと直ぐに顔に向かって射精した。かえでの顔に我の子種がゆっくりと垂れる。我の子種をかえでの舌が舐める。なんとも淫靡で美しい。口から垂れる様は、かえでの小さなアナルから我の子種が垂れることを想像させるな。我の子種をかえでに・・・。あぁ、これが恋、愛、執着と言う感情なのか。種付けしたい。本当の意味で我は、かえでが欲しくなった。かえでの全てが欲しい。


◆◆◆

「かえで、我はかえでの処女が欲しくなった」

「へっ?なんで?」

「なんでとは失礼なやつめ。我が欲しがっているのだから、有難いと思え」

「えー、欲しがらなくてもいいよ。前までは、そんなこと言ってなかったじゃん」

「そんなことはない。我は、初めからアナルセックスしたいと言っていたぞ」

「あー確かに。でも、処女欲しいとは初耳。というか、俺は嫌なの。処女喪失したくない」

「ふっ、大丈夫だ。最初から気持ち良くさせてやる。それにかえでは気持ち良くなれるからな」

「それはスキルであって、違うから」

「まぁ良い。かえでの処女は我が貰う、かえでを貰い受けたい。我は、本気だ」

「えっと、うーん、とりあえず。俺が決めれることじゃないから」

 だが、我の気持ちは変わらぬ。かえでまた会いに来る。我に惚れろ。

「我が願って叶わなぬことない」

「俺様だなぁ。まぁ、魔王らしくていいけどね」

 そういうところが愛くるしい。
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。

猫宮乾
BL
 異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。

華から生まれ落ちた少年は獅子の温もりに溺れる

帆田 久
BL
天気予報で豪雪注意報が発令される中 都内のマンションのベランダで、一つの小さな命が、その弱々しい灯火を消した 「…母さん…父さ、ん……」 どうか 生まれてきてしまった僕を 許して 死ぬ寸前に小さくそう呟いたその少年は、 見も知らぬ泉のほとりに咲く一輪の大華より再びの生を受けた。 これは、不遇の死を遂げた不幸で孤独な少年が、 転生した世界で1人の獅子獣人に救われ、囲われ、溺愛される物語ー

心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる

おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。 知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

【本編完結】十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、攻略キャラのひとりに溺愛されました! ~連載版!~

海里
BL
部活帰りに気が付いたら異世界転移していたヒビキは、とあるふたりの人物を見てここが姉のハマっていた十八禁BLゲームの中だと気付く。 姉の推しであるルードに迷子として保護されたヒビキは、気付いたら彼に押し倒されて――? 溺愛攻め×快楽に弱く流されやすい受けの話になります。 ルード×ヒビキの固定CP。ヒビキの一人称で物語が進んでいきます。 同タイトルの短編を連載版へ再構築。話の流れは相当ゆっくり。 連載にあたって多少短編版とキャラの性格が違っています。が、基本的に同じです。 ※ムーンライトノベルズ様にも投稿しています。先行はそちらです。

黒豹陛下の溺愛生活

月城雪華
BL
アレンは母であるアンナを弑した獣人を探すため、生まれ育ったスラム街から街に出ていた。 しかし唐突な大雨に見舞われ、加えて空腹で正常な判断ができない。 幸い街の近くまで来ていたため、明かりの着いた建物に入ると、安心したのか身体の力が抜けてしまう。 目覚めると不思議な目の色をした獣人がおり、すぐ後に長身でどこか威圧感のある獣人がやってきた。 その男はレオと言い、初めて街に来たアレンに優しく接してくれる。 街での滞在が長くなってきた頃、突然「俺の伴侶になってくれ」と言われ── 優しく(?)兄貴肌の黒豹×幸薄系オオカミが織り成す獣人BL、ここに開幕!

兄たちが弟を可愛がりすぎです

クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!? メイド、王子って、俺も王子!? おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?! 涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。 1日の話しが長い物語です。 誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。

処理中です...