306 / 306
第八章 迷宮に潜む者
アリスinダンジョン
しおりを挟む
──アリスの視点
頬に硬い感触が当たっていた。
冷たく、無機質で、すこし湿った感触だ。
目を開けると近くにたいまつが炎が揺れていた。
硬い岩の地面のうえに寝ている。
アリスはすぐに自分の状況を理解した。
銀色の前髪をサッと掻きあげ、たいまつと杖を拾う。
「転移トラップに掛かりましたか」
水色の瞳が天井を見上げる。
たいまつの灯で照らされるダンジョンの天井は高い。
アリスはごく冷静な思考で、現在の自分の状態を客観視した。
結果としてわかったのは絶望的だということだった。
ダンジョンのどこに自分がいるのか、アリス自身でさえ理解していないのだ。
この先、何をするのが最も正しいのか見極めなければ死は回避できない。
アリスはとりあえず一端の安全を確保することにした。
周囲を見渡し、モンスターがいないことを確認する。
作業にはやや時間がかかる。警戒は怠らない。
「あ」
と思ったのだが、たいまつの明かりが届く範囲に黒い影を発見してしまった。
光のなかで存在感を放つソレは不定形で、やわらかい体を持っていた。
アリスはそれを見たことがなかったが、スライム系に属するモンスターだとはわかった。
杖を構えて魔力を練りはじめる。
黒いスライムへ先制攻撃を加えるのだ。
「大地よ、大いなる力の片鱗を覚ませ、源の力を──」
アリスは詠唱の速度に自信があった。
ただ黒いスライムとの距離は近く、またスライムは素早かった。
黒いボディをたわませると弾かれたゴムのようにアリスへ飛びかかってきた。
アリスはビックリしてしまい、ギョッと身構えた。
黒い影が少女の軽い身体を叩き、1mほど吹っ飛ばした。
いくらでも形状が変化する軟体ボディはアリスの身体を覆いつくそうとした。
未発達の身体を弄ぶように怪物は広がる。
スライムは身体すべてが筋肉だ。包まれれば子どもなど簡単に圧殺してしまう。
魔術式が紡がれていき、地面の岩が削れて浮び、宙に岩の槍が形成されていく。
「《アルト・グランデ》……!」
詠唱が完成した。
岩の槍は横からスライムの身体をつらぬいた。
ダンジョンの壁に射止めて、スライムは動かなくなった。
アリスはケホケホっとせき込んで、押しつぶされそうになった胸を押さえる。
「あんなに軽そうなのに、まるで岩のよう……」
重たさに身体が潰れてしまうのではないか、と恐怖した。
すぐにたいまつで周囲を照らす。差し当たりの危険は去ったようだ。
アリスはホッと胸をなでおろし、岩の槍で貫かれたスライムを見やる。
「タスク『サバイバル』開始です」
アリスは杖を構えて岩壁に向き合う。
行使できる土属性二式魔術をもちいてダンジョンの壁に陥没をつくりだした。
横穴は10mほどの深さまで掘ることができた。
厳密にはもっと掘れるがそこまで掘る必要性を感じなかった。
アリスは自分の持ち物をアジトでチェックする。
食料のたぐいはわずかしかない。水も少ない。
自分の足で地上へ戻るのは困難を極める。
となると助けを待つほかない。
長時間のダンジョン滞在になる可能性が高い。
そうなるとダンジョン内で食も水も自給自足する必要があった。
さらに敵は強力だ。
ダンジョンの中ということは数もほぼ無限に湧いて来る。
安定して脅威を排除する手段も手に入れなければならなかった。
賢明なるアリスにはすでにプランがあった。
脅威への対抗するプラン。生きるためのプラン。
計画が立案され、タスクが設定されれば、あとはそれをこなすだけだ。
「スライムの主成分は魔力とアルコール、それと水分なはず」
アリスには知識があった。
スライム酒と呼ばれる蒸留酒があることを知っていた。
製法も明晰な頭脳は覚えていた。
アリスはアジト内に蒸留設備をこしらえた。
土属性式魔術を用いて円柱状の機構とそれを繫ぐ管を生成したのだ。
円柱は上と下の部屋で別れている。
上の部屋に黒スライムの遺骸を詰めて、下の部屋にたいまつの火を入れた。
すると黒スライムの身体はたちまち溶けてしまい、水溶液になった。
さらに熱されると込められていた魔力が活性化し、スライムという生命体を構築していた魔法的情報が早々に純魔力となって深淵の渦に還り、水とアルコールだけの水溶液になる。
さらに熱を与え続ければ、水よりも沸点の低いアルコール分がさきに蒸発していく。あとに残るのはアルコールがなくなった水だけだ。
蒸発したアルコール分は管を通って隣の円柱状の容器に移動する。
蒸留と呼ばれる作業であった。
ただし1回ではアルコールも水も綺麗に分離しないため、何度もこの作業を繰りかえす必要があった。
蒸留を根気強く何度も行った。
眠気に瞼が重たくなる頃、アリスは水とアルコールを手に入れた。
「アルコールは火を灯すのに使える」
言いながら土属性式魔術でつくりだした容器にアルコールを集めた。
ここまでで何時間も作業をしていたアリスは疲労で眠くなっていた。
ゆえに横穴の入り口を土属性式魔術で変形させ、空気穴をいくつか設けるだけであとは完全に塞いでしまった。そして寝た。
地上でほかの皆が大騒ぎしていることを気にせず、アリスはごく冷静に試練を乗り越えようとしていた。
自分が天才だと自覚していた。
優れた知性を与えられたと。
だから上手く出来て当然だとも思っていた。
困難の時にはいつも兄の姿を思い出した。
すべてにおいて完全で完璧だった自分の上位互換。
「お兄様ならこれくらい簡単に凌ぐ……」
ならば自分もこの程度、歯牙にもかけず凌がなくては。
そうでなければ偉大な兄へ顔向けできない。
自分が天才な分、頭への栄養を吸ってしまいポンコツになってしまった姉のことを守り抜くことなどできない。
アリスは目を閉じ、強くあれ、強くあれ、と自分を励ます。
ふと「お腹すいたな……」とほろりと涙を流した。
頬に硬い感触が当たっていた。
冷たく、無機質で、すこし湿った感触だ。
目を開けると近くにたいまつが炎が揺れていた。
硬い岩の地面のうえに寝ている。
アリスはすぐに自分の状況を理解した。
銀色の前髪をサッと掻きあげ、たいまつと杖を拾う。
「転移トラップに掛かりましたか」
水色の瞳が天井を見上げる。
たいまつの灯で照らされるダンジョンの天井は高い。
アリスはごく冷静な思考で、現在の自分の状態を客観視した。
結果としてわかったのは絶望的だということだった。
ダンジョンのどこに自分がいるのか、アリス自身でさえ理解していないのだ。
この先、何をするのが最も正しいのか見極めなければ死は回避できない。
アリスはとりあえず一端の安全を確保することにした。
周囲を見渡し、モンスターがいないことを確認する。
作業にはやや時間がかかる。警戒は怠らない。
「あ」
と思ったのだが、たいまつの明かりが届く範囲に黒い影を発見してしまった。
光のなかで存在感を放つソレは不定形で、やわらかい体を持っていた。
アリスはそれを見たことがなかったが、スライム系に属するモンスターだとはわかった。
杖を構えて魔力を練りはじめる。
黒いスライムへ先制攻撃を加えるのだ。
「大地よ、大いなる力の片鱗を覚ませ、源の力を──」
アリスは詠唱の速度に自信があった。
ただ黒いスライムとの距離は近く、またスライムは素早かった。
黒いボディをたわませると弾かれたゴムのようにアリスへ飛びかかってきた。
アリスはビックリしてしまい、ギョッと身構えた。
黒い影が少女の軽い身体を叩き、1mほど吹っ飛ばした。
いくらでも形状が変化する軟体ボディはアリスの身体を覆いつくそうとした。
未発達の身体を弄ぶように怪物は広がる。
スライムは身体すべてが筋肉だ。包まれれば子どもなど簡単に圧殺してしまう。
魔術式が紡がれていき、地面の岩が削れて浮び、宙に岩の槍が形成されていく。
「《アルト・グランデ》……!」
詠唱が完成した。
岩の槍は横からスライムの身体をつらぬいた。
ダンジョンの壁に射止めて、スライムは動かなくなった。
アリスはケホケホっとせき込んで、押しつぶされそうになった胸を押さえる。
「あんなに軽そうなのに、まるで岩のよう……」
重たさに身体が潰れてしまうのではないか、と恐怖した。
すぐにたいまつで周囲を照らす。差し当たりの危険は去ったようだ。
アリスはホッと胸をなでおろし、岩の槍で貫かれたスライムを見やる。
「タスク『サバイバル』開始です」
アリスは杖を構えて岩壁に向き合う。
行使できる土属性二式魔術をもちいてダンジョンの壁に陥没をつくりだした。
横穴は10mほどの深さまで掘ることができた。
厳密にはもっと掘れるがそこまで掘る必要性を感じなかった。
アリスは自分の持ち物をアジトでチェックする。
食料のたぐいはわずかしかない。水も少ない。
自分の足で地上へ戻るのは困難を極める。
となると助けを待つほかない。
長時間のダンジョン滞在になる可能性が高い。
そうなるとダンジョン内で食も水も自給自足する必要があった。
さらに敵は強力だ。
ダンジョンの中ということは数もほぼ無限に湧いて来る。
安定して脅威を排除する手段も手に入れなければならなかった。
賢明なるアリスにはすでにプランがあった。
脅威への対抗するプラン。生きるためのプラン。
計画が立案され、タスクが設定されれば、あとはそれをこなすだけだ。
「スライムの主成分は魔力とアルコール、それと水分なはず」
アリスには知識があった。
スライム酒と呼ばれる蒸留酒があることを知っていた。
製法も明晰な頭脳は覚えていた。
アリスはアジト内に蒸留設備をこしらえた。
土属性式魔術を用いて円柱状の機構とそれを繫ぐ管を生成したのだ。
円柱は上と下の部屋で別れている。
上の部屋に黒スライムの遺骸を詰めて、下の部屋にたいまつの火を入れた。
すると黒スライムの身体はたちまち溶けてしまい、水溶液になった。
さらに熱されると込められていた魔力が活性化し、スライムという生命体を構築していた魔法的情報が早々に純魔力となって深淵の渦に還り、水とアルコールだけの水溶液になる。
さらに熱を与え続ければ、水よりも沸点の低いアルコール分がさきに蒸発していく。あとに残るのはアルコールがなくなった水だけだ。
蒸発したアルコール分は管を通って隣の円柱状の容器に移動する。
蒸留と呼ばれる作業であった。
ただし1回ではアルコールも水も綺麗に分離しないため、何度もこの作業を繰りかえす必要があった。
蒸留を根気強く何度も行った。
眠気に瞼が重たくなる頃、アリスは水とアルコールを手に入れた。
「アルコールは火を灯すのに使える」
言いながら土属性式魔術でつくりだした容器にアルコールを集めた。
ここまでで何時間も作業をしていたアリスは疲労で眠くなっていた。
ゆえに横穴の入り口を土属性式魔術で変形させ、空気穴をいくつか設けるだけであとは完全に塞いでしまった。そして寝た。
地上でほかの皆が大騒ぎしていることを気にせず、アリスはごく冷静に試練を乗り越えようとしていた。
自分が天才だと自覚していた。
優れた知性を与えられたと。
だから上手く出来て当然だとも思っていた。
困難の時にはいつも兄の姿を思い出した。
すべてにおいて完全で完璧だった自分の上位互換。
「お兄様ならこれくらい簡単に凌ぐ……」
ならば自分もこの程度、歯牙にもかけず凌がなくては。
そうでなければ偉大な兄へ顔向けできない。
自分が天才な分、頭への栄養を吸ってしまいポンコツになってしまった姉のことを守り抜くことなどできない。
アリスは目を閉じ、強くあれ、強くあれ、と自分を励ます。
ふと「お腹すいたな……」とほろりと涙を流した。
0
お気に入りに追加
573
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(5件)
あなたにおすすめの小説
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
勇者に恋人寝取られ、悪評付きでパーティーを追放された俺、燃えた実家の道具屋を世界一にして勇者共を見下す
大小判
ファンタジー
平民同然の男爵家嫡子にして魔道具職人のローランは、旅に不慣れな勇者と四人の聖女を支えるべく勇者パーティーに加入するが、いけ好かない勇者アレンに義妹である治癒の聖女は心を奪われ、恋人であり、魔術の聖女である幼馴染を寝取られてしまう。
その上、何の非もなくパーティーに貢献していたローランを追放するために、勇者たちによって役立たずで勇者の恋人を寝取る最低男の悪評を世間に流されてしまった。
地元以外の冒険者ギルドからの信頼を失い、怒りと失望、悲しみで頭の整理が追い付かず、抜け殻状態で帰郷した彼に更なる追い打ちとして、将来継ぐはずだった実家の道具屋が、爵位証明書と両親もろとも炎上。
失意のどん底に立たされたローランだったが、 両親の葬式の日に義妹と幼馴染が王都で呑気に勇者との結婚披露宴パレードなるものを開催していたと知って怒りが爆発。
「勇者パーティ―全員、俺に泣いて土下座するくらい成り上がってやる!!」
そんな決意を固めてから一年ちょっと。成人を迎えた日に希少な鉱物や植物が無限に湧き出る不思議な土地の権利書と、現在の魔道具製造技術を根底から覆す神秘の合成釜が父の遺産としてローランに継承されることとなる。
この二つを使って世界一の道具屋になってやると意気込むローラン。しかし、彼の自分自身も自覚していなかった能力と父の遺産は世界各地で目を付けられ、勇者に大国、魔王に女神と、ローランを引き込んだり排除したりする動きに巻き込まれる羽目に
これは世界一の道具屋を目指す青年が、爽快な生産チートで主に勇者とか聖女とかを嘲笑いながら邪魔する者を薙ぎ払い、栄光を掴む痛快な物語。
みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~
黒色の猫
ファンタジー
両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。
冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。
最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。
それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった…
そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。
小説家になろう様でも投稿しています。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
泣けます。早く、アーカムと家族たちが会えますように。
あ