290 / 306
第八章 迷宮に潜む者
パワーオブテクノロジー
しおりを挟む
パワードスーツの開発に打ちこみつつ、さまざまな物を持つ日々が続く。
ある夜、俺は呼び出されNew Horizon号へと足を運んだ。
船では神妙な面持ちのアンナがとあっけからんとした表情のエレナが待っていた。
数人の黒い外套に身をつつんだ者たちの姿もあった。
狩人だろう。
「安心しなよ、彼らは狩人だよ、アーカムくん」
「でしょうね。結構な人数ですが何をしてるんですか?」
「端的に言ってセキュリティ強化、って感じかな。ここは重要な場所だからね、本当にね。狩人協会はアースのテクノロジーを知る必要があるんだ」
敵を知ること。
未知を既知に変えること。
大切なことだ。
ただ……
「なんだかまともなこと言いすぎて悪だくみしてるような気さえします」
「嫌だな、アーカムくん。私はアーカムくんに意地悪はするけど、悪い人間じゃないよ」
「で、狩人を呼んだと」
「そだね。時期に碩学らをここへ呼び込んで本格的な理解をはじめるつもりだよ。アーカムくんにはぜひとも残ってもらって碩学たちにアースのことをいろいろ指導して欲しんだけどね。本当にね」
「残念ですが、それはできません。忙しいので。それとも狩人協会は僕の家族のために狩人たちを派遣してくれるんですか?」
「派遣するんじゃない?」
適当だな。
本当に他人事だ。
「ほら、適材適所ってやつだよ。アーカムくんめっちゃ弱いじゃん? だからさもう現場に出ずに狩人協会を支える技術者のひとりになればいいと思うんだよね。本当にね」
「口だけはまともなことを言いますね。気遣いはできないようですが」
「気遣いじゃ怪物は殺せないからね」
「……。魅力的な提案です。いろいろ片付いたら考えさせてもらいます」
「残念だよね……真面目にさ、アーカムくんって大事なんだよ、協会にとって。どっか旅立って、旅先で死なれたりなんかしたら、狩人協会は大損失なんだ、アースの情報が失われるんだから」
「そう思ってるなら狩人を派遣してくださいよ」
「ふふ、まあ、真面目な話だけど派遣はできると思うよ」
「本当ですか?」
「うん。アーカムくんには重要な価値が生まれたからね。でもさ、今から動くんじゃ3カ月くらいは掛かるんじゃないかな」
まあ、組織っていうのはそういう物か。
だめだな。どう頑張ってもフットワークが重い。
俺がいくしかない。
「それでアーカムくんさ、アンナのことゲオニエスに連れて行く気なんだっけ」
「その訊き方なんですか。嫌なことを言うつもりでしょう」
「うん。アンナちゃん連れてかないでくれる?」
氷のように冷たい表情であっけからんと言った。
アンナが神妙な顔してたのはこれか。
「狩人協会はアーカムくんの家族捜索に狩人を派遣しない。必然、アーカムくんは個人の裁量でゲオニエスに行くことになるよね。ってことは、相棒だろうと狩人を連れて行かれちゃ体裁が良くないんだよね。本当にね」
俺とアンナがいっしょに行動したら、人としての行動と捉えられるってことか。
それは俺を攻撃する種になる。
意地悪なようだが、俺のための警告であるともとれる。
「でも、些細な問題だから、あたしが勝手についていったことにすればいいよ」
「なーに言っちゃってるのアンナちゃん。そんなことしたら気絶させちゃうかもね。お姉ちゃん、大好きな妹を傷つけたくないんだけどなぁ」
「本当に嫌な人」
「ひどい! アンナちゃんが悪口言った! お姉ちゃんかなしい!」
これはダメだな。
アンナの実力行使は通らない。
エレナにして見れば妹を規約に抵触させないための行動なのだろう。
言い方は悪いし、性格も悪いし、わざとこっちをイライラさせようとしているが、まあなんだろう、エレナにもひとつまみの善意はあるという訳だ。
「わかりました。アンナはクルクマに残ってください」
「そんな……」
「ここは将来的に狩人たちの部隊が駐留することになると思うので、彼らと一緒に要所になるこのエリアの防衛にまわってくれたら僕も安心できますから」
「アーカム……いいの?」
「信じてください。大丈夫ですよ。必ず戻ってきます」
「ありゃ? なんだかやけに聞き分けがいいね。アーカムくんってアンナがいなかったら弱くて何もできないから、泣きついてでもアンナちゃんを連れていかせてくれって言うかと思ったのに~」
エレナはいたずらな顔で俺の頭をぽんぽん叩いてくる。
腹が立つが、ここで怒れば向こうの思うつぼだ。
我慢我慢。俺は我慢強い子だ。そうだろうアーカム・アルドレア。
「あぁ、そうだ、エレナさん、さっきちょうど良い物が完成したんですよ。よかったら見ていってください」
「良い物?」
「はい、ぜひ見てもらいたいです」
「……ふむ、そう言えばここ数日ずっとなにか作業してたみたいだけど……うん、いいよ、面白そうだからついていってあげるよ」
エレナとアンナに数人の狩人たちを連れて「どうぞ皆さん、見学して言ってください」とすっかり工房化した拠点を見せる。
拠点には船中の灯りが集めているので、船内で最も明るい部屋となっている。
皆が部屋の様相に目を丸くしているうちに俺は奥へいき、キサラギのもとへ。
「キサラギ、Type.11を」
「なにかワクワクするイベントがはじまったとキサラギは目を輝かせます」
「やたら手強いメスガキをわからせる時が来ました」
耳打ちするとキサラギはうなづき、作業台にかけてある布を取りはらった。
現れたのは人間の腕の形状をした機械の腕と足である。
あとからやってきた皆の視線が集まり、狩人らから怪訝な声が漏れる。
「また妙なものを……アーカムくん、それは?」
「マナスーツというものをご存じですか。ああ、知りませんよね。答えなくて結構。”体感”すればわかりますよ」
キサラギに手伝ってもらいながら俺はスーツを右腕と右胸、腰と右足に装着していく。まだ全身は出来ていないので足りない革製のベルトで身体に固定し、俺の心臓にうえのリアクターとスーツを接続する。
「超粒子動力炉が装備者の体内魔力をエンジンとし、マナスーツ繫ぐことで稼働します」
「さっきから何言ってるか全然わからないし、すこし恐いんだけど、アーカムくん……」
「僕の新しいフルプレートアーマーだと思ってください。エレナさんが僕のことを弱い弱い言うので作ってみました。でも怪物に本当に通用するかはわかりません。怪物との戦闘経験が豊富な狩人に監修してもらったら完成度はあがると思うんですけど。どうでうですか、すこしデモンストレーションにお付き合いいただけますか」
「やめておこうかな」
「恐いんですか?」
「そんな安い挑発に私が乗ると思っているのかな、アーカムくん」
「まあ別に恐いならいいですよ」
エレナはスッと目を細める。
それまでの飄々とした態度からは一変して今はとても冷たい。
俺は気づいてない風を装って笑顔で近づいて腕をふりかぶった。
エレナは眉根をひそめてサっと掌を出して俺の拳を受け止めようとする。
内心でほくそ笑みながら、超粒子動力炉を熱く滾らせ、パワードスーツの出力を全開にした。俺が幼き日より進化させてきた膨大な魔力量を惜しみなくぶちこむと、リアクターはニトロを叩きこまれた改造エンジンごとくうなり声をあげた。
硬いマナニウム合金の拳がエレナの手の突き刺す。
接触と同時に目を見開いて驚愕をする彼女。
夜空の眼には見えた。その顔が見えて満足だ。
そうだろう。
考えもおよばないことだ。
あんたにとっては俺を殺すなんて赤子の手をひねるより簡単なんだから。
5歳児がふざけて殴りかかってきたのを相手する程度にしか思わない。
このアーマーだって金属鎧の延長線とでも思ったか?
火薬で鉛を飛ばして驚いてるようじゃ想像もできない。
「これは──っ」
拳を受け、エレナの身体がふわっと浮いた。
彼女はスコーンっと弾かれ、吹っ飛び、壁へ勢いよく激突。そのせいで天井が崩れ、騒音を立てて粉塵が舞いあがった。
工房のなかが静まりかえる。
皆の視線は瓦礫に埋まったエレナへ、そのあと俺へ戻ってくる。
誰も喋らない室内では超粒子動力炉のンゥゥ──という作動音が延々と響いていた。
ある夜、俺は呼び出されNew Horizon号へと足を運んだ。
船では神妙な面持ちのアンナがとあっけからんとした表情のエレナが待っていた。
数人の黒い外套に身をつつんだ者たちの姿もあった。
狩人だろう。
「安心しなよ、彼らは狩人だよ、アーカムくん」
「でしょうね。結構な人数ですが何をしてるんですか?」
「端的に言ってセキュリティ強化、って感じかな。ここは重要な場所だからね、本当にね。狩人協会はアースのテクノロジーを知る必要があるんだ」
敵を知ること。
未知を既知に変えること。
大切なことだ。
ただ……
「なんだかまともなこと言いすぎて悪だくみしてるような気さえします」
「嫌だな、アーカムくん。私はアーカムくんに意地悪はするけど、悪い人間じゃないよ」
「で、狩人を呼んだと」
「そだね。時期に碩学らをここへ呼び込んで本格的な理解をはじめるつもりだよ。アーカムくんにはぜひとも残ってもらって碩学たちにアースのことをいろいろ指導して欲しんだけどね。本当にね」
「残念ですが、それはできません。忙しいので。それとも狩人協会は僕の家族のために狩人たちを派遣してくれるんですか?」
「派遣するんじゃない?」
適当だな。
本当に他人事だ。
「ほら、適材適所ってやつだよ。アーカムくんめっちゃ弱いじゃん? だからさもう現場に出ずに狩人協会を支える技術者のひとりになればいいと思うんだよね。本当にね」
「口だけはまともなことを言いますね。気遣いはできないようですが」
「気遣いじゃ怪物は殺せないからね」
「……。魅力的な提案です。いろいろ片付いたら考えさせてもらいます」
「残念だよね……真面目にさ、アーカムくんって大事なんだよ、協会にとって。どっか旅立って、旅先で死なれたりなんかしたら、狩人協会は大損失なんだ、アースの情報が失われるんだから」
「そう思ってるなら狩人を派遣してくださいよ」
「ふふ、まあ、真面目な話だけど派遣はできると思うよ」
「本当ですか?」
「うん。アーカムくんには重要な価値が生まれたからね。でもさ、今から動くんじゃ3カ月くらいは掛かるんじゃないかな」
まあ、組織っていうのはそういう物か。
だめだな。どう頑張ってもフットワークが重い。
俺がいくしかない。
「それでアーカムくんさ、アンナのことゲオニエスに連れて行く気なんだっけ」
「その訊き方なんですか。嫌なことを言うつもりでしょう」
「うん。アンナちゃん連れてかないでくれる?」
氷のように冷たい表情であっけからんと言った。
アンナが神妙な顔してたのはこれか。
「狩人協会はアーカムくんの家族捜索に狩人を派遣しない。必然、アーカムくんは個人の裁量でゲオニエスに行くことになるよね。ってことは、相棒だろうと狩人を連れて行かれちゃ体裁が良くないんだよね。本当にね」
俺とアンナがいっしょに行動したら、人としての行動と捉えられるってことか。
それは俺を攻撃する種になる。
意地悪なようだが、俺のための警告であるともとれる。
「でも、些細な問題だから、あたしが勝手についていったことにすればいいよ」
「なーに言っちゃってるのアンナちゃん。そんなことしたら気絶させちゃうかもね。お姉ちゃん、大好きな妹を傷つけたくないんだけどなぁ」
「本当に嫌な人」
「ひどい! アンナちゃんが悪口言った! お姉ちゃんかなしい!」
これはダメだな。
アンナの実力行使は通らない。
エレナにして見れば妹を規約に抵触させないための行動なのだろう。
言い方は悪いし、性格も悪いし、わざとこっちをイライラさせようとしているが、まあなんだろう、エレナにもひとつまみの善意はあるという訳だ。
「わかりました。アンナはクルクマに残ってください」
「そんな……」
「ここは将来的に狩人たちの部隊が駐留することになると思うので、彼らと一緒に要所になるこのエリアの防衛にまわってくれたら僕も安心できますから」
「アーカム……いいの?」
「信じてください。大丈夫ですよ。必ず戻ってきます」
「ありゃ? なんだかやけに聞き分けがいいね。アーカムくんってアンナがいなかったら弱くて何もできないから、泣きついてでもアンナちゃんを連れていかせてくれって言うかと思ったのに~」
エレナはいたずらな顔で俺の頭をぽんぽん叩いてくる。
腹が立つが、ここで怒れば向こうの思うつぼだ。
我慢我慢。俺は我慢強い子だ。そうだろうアーカム・アルドレア。
「あぁ、そうだ、エレナさん、さっきちょうど良い物が完成したんですよ。よかったら見ていってください」
「良い物?」
「はい、ぜひ見てもらいたいです」
「……ふむ、そう言えばここ数日ずっとなにか作業してたみたいだけど……うん、いいよ、面白そうだからついていってあげるよ」
エレナとアンナに数人の狩人たちを連れて「どうぞ皆さん、見学して言ってください」とすっかり工房化した拠点を見せる。
拠点には船中の灯りが集めているので、船内で最も明るい部屋となっている。
皆が部屋の様相に目を丸くしているうちに俺は奥へいき、キサラギのもとへ。
「キサラギ、Type.11を」
「なにかワクワクするイベントがはじまったとキサラギは目を輝かせます」
「やたら手強いメスガキをわからせる時が来ました」
耳打ちするとキサラギはうなづき、作業台にかけてある布を取りはらった。
現れたのは人間の腕の形状をした機械の腕と足である。
あとからやってきた皆の視線が集まり、狩人らから怪訝な声が漏れる。
「また妙なものを……アーカムくん、それは?」
「マナスーツというものをご存じですか。ああ、知りませんよね。答えなくて結構。”体感”すればわかりますよ」
キサラギに手伝ってもらいながら俺はスーツを右腕と右胸、腰と右足に装着していく。まだ全身は出来ていないので足りない革製のベルトで身体に固定し、俺の心臓にうえのリアクターとスーツを接続する。
「超粒子動力炉が装備者の体内魔力をエンジンとし、マナスーツ繫ぐことで稼働します」
「さっきから何言ってるか全然わからないし、すこし恐いんだけど、アーカムくん……」
「僕の新しいフルプレートアーマーだと思ってください。エレナさんが僕のことを弱い弱い言うので作ってみました。でも怪物に本当に通用するかはわかりません。怪物との戦闘経験が豊富な狩人に監修してもらったら完成度はあがると思うんですけど。どうでうですか、すこしデモンストレーションにお付き合いいただけますか」
「やめておこうかな」
「恐いんですか?」
「そんな安い挑発に私が乗ると思っているのかな、アーカムくん」
「まあ別に恐いならいいですよ」
エレナはスッと目を細める。
それまでの飄々とした態度からは一変して今はとても冷たい。
俺は気づいてない風を装って笑顔で近づいて腕をふりかぶった。
エレナは眉根をひそめてサっと掌を出して俺の拳を受け止めようとする。
内心でほくそ笑みながら、超粒子動力炉を熱く滾らせ、パワードスーツの出力を全開にした。俺が幼き日より進化させてきた膨大な魔力量を惜しみなくぶちこむと、リアクターはニトロを叩きこまれた改造エンジンごとくうなり声をあげた。
硬いマナニウム合金の拳がエレナの手の突き刺す。
接触と同時に目を見開いて驚愕をする彼女。
夜空の眼には見えた。その顔が見えて満足だ。
そうだろう。
考えもおよばないことだ。
あんたにとっては俺を殺すなんて赤子の手をひねるより簡単なんだから。
5歳児がふざけて殴りかかってきたのを相手する程度にしか思わない。
このアーマーだって金属鎧の延長線とでも思ったか?
火薬で鉛を飛ばして驚いてるようじゃ想像もできない。
「これは──っ」
拳を受け、エレナの身体がふわっと浮いた。
彼女はスコーンっと弾かれ、吹っ飛び、壁へ勢いよく激突。そのせいで天井が崩れ、騒音を立てて粉塵が舞いあがった。
工房のなかが静まりかえる。
皆の視線は瓦礫に埋まったエレナへ、そのあと俺へ戻ってくる。
誰も喋らない室内では超粒子動力炉のンゥゥ──という作動音が延々と響いていた。
0
お気に入りに追加
573
あなたにおすすめの小説
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
勇者に恋人寝取られ、悪評付きでパーティーを追放された俺、燃えた実家の道具屋を世界一にして勇者共を見下す
大小判
ファンタジー
平民同然の男爵家嫡子にして魔道具職人のローランは、旅に不慣れな勇者と四人の聖女を支えるべく勇者パーティーに加入するが、いけ好かない勇者アレンに義妹である治癒の聖女は心を奪われ、恋人であり、魔術の聖女である幼馴染を寝取られてしまう。
その上、何の非もなくパーティーに貢献していたローランを追放するために、勇者たちによって役立たずで勇者の恋人を寝取る最低男の悪評を世間に流されてしまった。
地元以外の冒険者ギルドからの信頼を失い、怒りと失望、悲しみで頭の整理が追い付かず、抜け殻状態で帰郷した彼に更なる追い打ちとして、将来継ぐはずだった実家の道具屋が、爵位証明書と両親もろとも炎上。
失意のどん底に立たされたローランだったが、 両親の葬式の日に義妹と幼馴染が王都で呑気に勇者との結婚披露宴パレードなるものを開催していたと知って怒りが爆発。
「勇者パーティ―全員、俺に泣いて土下座するくらい成り上がってやる!!」
そんな決意を固めてから一年ちょっと。成人を迎えた日に希少な鉱物や植物が無限に湧き出る不思議な土地の権利書と、現在の魔道具製造技術を根底から覆す神秘の合成釜が父の遺産としてローランに継承されることとなる。
この二つを使って世界一の道具屋になってやると意気込むローラン。しかし、彼の自分自身も自覚していなかった能力と父の遺産は世界各地で目を付けられ、勇者に大国、魔王に女神と、ローランを引き込んだり排除したりする動きに巻き込まれる羽目に
これは世界一の道具屋を目指す青年が、爽快な生産チートで主に勇者とか聖女とかを嘲笑いながら邪魔する者を薙ぎ払い、栄光を掴む痛快な物語。
解体の勇者の成り上がり冒険譚
無謀突撃娘
ファンタジー
旧題:異世界から呼ばれた勇者はパーティから追放される
とあるところに勇者6人のパーティがいました
剛剣の勇者
静寂の勇者
城砦の勇者
火炎の勇者
御門の勇者
解体の勇者
最後の解体の勇者は訳の分からない神様に呼ばれてこの世界へと来た者であり取り立てて特徴らしき特徴などありません。ただひたすら倒したモンスターを解体するだけしかしません。料理などをするのも彼だけです。
ある日パーティ全員からパーティへの永久追放を受けてしまい勇者の称号も失い一人ギルドに戻り最初からの出直しをします
本人はまったく気づいていませんでしたが他の勇者などちょっとばかり煽てられている頭馬鹿なだけの非常に残念な類なだけでした
そして彼を追い出したことがいかに愚かであるのかを後になって気が付くことになります
そしてユウキと呼ばれるこの人物はまったく自覚がありませんが様々な方面の超重要人物が自らが頭を下げてまでも、いくら大金を支払っても、いくらでも高待遇を約束してまでも傍におきたいと断言するほどの人物なのです。
そうして彼は自分の力で前を歩きだす。
祝!書籍化!
感無量です。今後とも応援よろしくお願いします。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
クラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~
空地大乃
ファンタジー
「殺すと決めたら殺す。容赦なく殺す」
クラスで酷いいじめを受けていた猟牙はある日クラスメート共々異世界に召喚されてしまう。異世界の姫に助けを求められクラスメート達に特別なスキルが与えられる中、猟牙にはスキルが一切なく、無能として召喚した姫や王からも蔑まされクラスメートから馬鹿にされる。
しかし実は猟牙には暗殺者としての力が隠されており次々とクラスメートをその手にかけていく。猟牙の強さを知り命乞いすらしてくる生徒にも一切耳を傾けることなく首を刎ね、心臓を握り潰し、頭を砕きついには召喚した姫や王も含め殺し尽くし全てが終わり血の海が広がる中で猟牙は考える。
「そうだ普通に生きていこう」と――だが猟牙がやってきた異世界は過酷な世界でもあった。Fランク冒険者が行う薬草採取ですら命がけな程であり冒険者として10年生きられる物が一割もいないほど、な筈なのだが猟牙の暗殺者の力は凄まじく周りと驚かせることになり猟牙の望む普通の暮らしは別な意味で輝かしいものになっていく――
異世界に吹っ飛ばされたんで帰ろうとしたら戦車で宇宙を放浪するハメになったんですが
おっぱいもみもみ怪人
ファンタジー
敵の攻撃によって拾った戦車ごと異世界へと飛ばされた自衛隊員の二人。
そこでは、不老の肉体と特殊な能力を得て、魔獣と呼ばれる怪物退治をするハメに。
更には奴隷を買って、遠い宇宙で戦車を強化して、どうにか帰ろうと悪戦苦闘するのであった。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる