上 下
85 / 306
第四章 悪逆の道化師

継承戦、煮詰まって参りました

しおりを挟む

 オマクレール・ルールー・へヴラモスは自室のセーフハウスで作戦を練っていた。
 ルールー家長男の彼は、幸運にもドラゴンクラン大魔術学院を卒業した、超がつくほど優秀な魔術師を『守護者《ガーディアン》』に添えることに成功していた。

 『守護者《ガーディアン》』の名はミズリ。
 青い髪に丸メガネをかけた女性魔術師だ。
 属性式魔術は水を三式まで修めている。

 継承戦の40日も前から、オマクレールと彼女は緻密に準備を進めて来た。
 それぞれのセーフハウスの位置、『貴族《ノーブル》』と雇った『守護者《ガーディアン》』の能力などを調べて来た。

「まず狩るべきは間違いなくエレンだ。あいつは魔術もたいしたことねえし、剣も振れない。おまけの雇ったのは冒険者だ。見ただろ、あのぼろ雑巾みたいな剣士を」
「どうでしょうか。ミズリにはあの少年が油断ならない、そう思えるのですが」
「無用な心配だ。とはいえ、エレンから『聖刻』を引き剥がすのは誰でも考える最初の一手だ。一か所に集中して混戦に巻き込まれるのは悪手だよなぁ?」

 オマクレールはあえてエレンを後回しにする。
 というより、元から、積極的に狩りをするつもりはなかった。

「ミズリ、周辺のセッティングはバッチリか?」
「はい。セーフハウスの階層は魔術の罠で埋め尽くされています。踏みこめば最後、敵は勝手に自滅するでしょう」
 
(こっちは魔術師ペアなんだ。クレバーに戦わせてもらうぜ)

 セーフハウスで茶菓子やティーを味わいつつ、優雅に待っていると、接近する『貴族《ノーブル》』と『守護者《ガーディアン》』の気配を捕らえた。

 オマクレールは優れた教会魔法の使い手だ。
 属性式魔術は苦手ゆえ、一式の魔術さえ習得していないが、トニス教会の神秘に関して言えば、兄妹のなかでもっとも優れた才能をもっている。
 教会の魔法は光を操り、聖なるチカラでもってさまざまな応用を使える汎用性にすぐれた神秘である。攻撃はもちろん、索敵、回復、連絡、さまざまな術がある。

「来たぞ、来たぞ。この気配は……ほう? まさか、エレンが生きているとはな……」

 この時点で違和感はあった。
 継承戦の開始からすで5時間ばかりが経過していた。
 まっさきにエレントバッハは死んでいなくてはおかしい。

「まあいい。どのみちここでゲームオーバーだ」

 オマクレールは不敵に微笑んだ。

 
 ────

 
 エリザベスと黒の剣士を倒したエレントバッハ&アーカムは、その足で継承戦を取り仕切るルールー家執事ビショップのいる食堂へ戻ってきていた。

「どうやらエリザベス様は不適切な行動をとられたようですな」
「ビショップ、新しいセーフハウスを用意していただけますか」
「かしこまりました、エレントバッハお嬢様」

 ビショップは新しいルームキーをエレントバッハへ手渡した。

「継承戦は激しさを増すことでしょう。ここで一時の安らぎを得て、戦いへお戻りください」

 ビショップは二人に茶菓子とティーを振舞った。

「ビショップ、現時点で『聖刻』を失った『貴族《ノーブル》』は?」
「エリザベスお嬢様と、ミカエラお嬢様でございます」
「そう。ありがとう。想像よりずっと展開が速いですね」
「皆さま、自信がおありなのでしょう」

 エレントバッハはティーに視線を落とし、残る戦力を考える。

 ふと、ビショップがアーカムへ声をかけた。
 
「アルドレア様」
「はい」
「期限ぎりぎりでの『守護者《ガーディアン》』登用でしたので、ご指摘する間もなかったのですが……」
「?」
「その服装は継承戦には、いささかふさわしくないものと思われます」
「……。なるほど」
「よろしければこちらでドレスコードを整えたフォーマルな礼服をご用意しますが」
「ぜひ、よろしくお願いします」

 ビショップは朗らかに微笑み「こちらへどうぞ」と言って、アーカムを連れて廊下を挟んで隣の部屋へ。
 使用人用のパリッとしたフォーマルスーツの並ぶ部屋へ通された。
 
 サイズを合わせて、取り立てて装飾のないシンプルなスーツに着替える。
 ただ、さすがは司祭家の使用人だけあって、仕立ての良い、高級な服だった。

「アルドレア様、とてもよくお似合いです」
「ありがとうございます」

 エレントバッハはアーカムが戻ってくると、思わず息を飲んだ。
 さっきまで、良くて働き者の農民、悪くてぼろ雑巾だった。
 なのに、こんなにフォーマルな衣装が似合うなんて、と感心していた。

 アーカムは貴族家の出身だ。
 10歳までは実家でいつも身なりには気を付けていた。
 フォーマルな服を着こなせる天性のセンスは幼少期に磨かれたものだ。

「見違えましたね、アルドレア様」
「どうも」

 短く答えるアーカム。
 やたら顔がいいので、口数が少ないと、思慮深い知的で、聡明なイケメンになってしまう。さらに服のおかげで、クールな印象も強まった。

 これで名実ともに『守護者《ガーディアン》』としてふさわしくなったと言えるだろう。
 
 エレントバッハ&アーカムは食堂をあとにし、継承戦へ戻った。
 食堂を一歩出たくらいなら継承戦のルールにより、襲われることはない。
 とはいえ、安全圏から離れてしまったという事実はなくならない。

「(ごくり……)」
「大丈夫です。僕があなたを守ります」
「アルドレア様……はい、引き続きよろしくお願いします」

 2人は食堂でのティータイム中に練った作戦に従って、オマクレールのもとへと向かうことにした。

「オマクレールお兄さまは竜の学院の魔術師を『守護者《ガーディアン》』として登用しています。アルドレア様ほどの偉大な魔術師ならば魔術戦で引けを取ることはないでしょう」

 残る『貴族《ノーブル》』と『守護者《ガーディアン》』
 ──────────────────────────

 『貴族《ノーブル》』
 四女 エレントバッハ・ルールー・へヴラモス
 『守護者《ガーディアン》』
 狩人アーカム・アルドレア

 『貴族《ノーブル》』
 長男 オマクレール・ルールー・へヴラモス
 『守護者《ガーディアン》』
 竜の学院の魔術師

 『貴族《ノーブル》』
 次男 チャップリン・ルールー・へヴラモス
 『守護者《ガーディアン》』
 殺し屋

 『貴族《ノーブル》』
 三女 フローレンス・ルールー・へヴラモス
 『守護者《ガーディアン》』
 異質な青年

 ──────────────────────────

「チャップリンお兄さまとフローレンスお兄さまの『守護者《ガーディアン》』は得体が知れず、能力がわからないので、後回しにしましょう。お互いに潰しあってもらえたのなら、それが最良です」
「……」
「アルドレア様?」
「……ああ、いえ、何でもないです。行きましょう」

 エレントバッハ&アーカムはオマクレールを探しに動き出した。

 階段をいくつかあがり、迷路のような廊下を進む。
 ふと、アーカムはコトルアの杖を抜く。
 膝を折り、赤い絨毯の床を指でなでる。

「魔術の痕跡があります」
「それはどういう……」
「トラップでしょう」
「っ! 待ち伏せですか?」
「……。陣地を張ってるつもりかもしれませんね」

 アーカムは廊下の床やら壁やらを吟味し、腰をあげる。
 そして、杖を軽く振って突風で廊下を洗浄した。
 左右に折れ曲がったりして、複雑に入り組んだ迷路が、緻密にしかけられた罠群から浄化されていく。どんどん、どんどん浄化されていく。
 こうして猛烈な風の奔流によって、フロア一つに仕掛けられていた魔術が軒並み剝がされた。

「属性式魔術です。僕の専門外の”罠”の追加詠唱をされたものですが、誘発させれば問題はないです」

 アーカムは嵐で削られ、ボロボロになった廊下へ踏みだす。
 すべての魔術トラップは解除されている。
 エレントバッハはアーカムの後ろをちょこちょこついていく。

(アルドレア様、さっきからかなり派手に魔術を使われていますが、大丈夫でしょうか……)

 エレントバッハはちょっと心配になっていた。
 風のない屋内で風を生成するのは多大な魔力を使うものなのだ。

「やってくれたな……エレンッ!」

 廊下へ飛び出してくるオマクレール。
 
「俺の魔術領域をめちゃくちゃにしやがって! 完璧な作戦のはずだったのに!」
「オマクレールお兄さま、戦いましょう」
「ああ! いいともさ! お前の情けない『守護者《ガーディアン》』もろとも、木っ端みじんに粉砕してやろうッ!」

 オマクレールは懐から短杖を抜く。

「主よ、暗黒を焼きたまへ
 主よ、暗黒を照らしたまへ
     ──《アルト・アークライト》ッ!」

 白光が廊下を何十も反射し、不規則な軌道でエレントバッハへ迫る。

「さがっててください」

 アーカムは光の軌道を眼で追いかけ《ウィンダ》で叩き、抵抗《レジスト》を成功させる。

「っ! 悪魔祓いの光が見えてるのか??! というか、あいつ魔術師だったのかよ……!」
「おさがりください、オマクレール様!」

『守護者《ガーディアン》』ミズリは予感が当たったことに焦燥感を覚え、とっさに前へ飛びだした。

(大丈夫、あの『守護者《ガーディアン》』とは距離がある! それにいま風属性式魔術でレジストしたばかり! 術式の再装填には時間がかかるはず! ここは三式魔術を使って、いったん仕切りなおす!)
 
「水の女神よ、清涼なる神秘を与えたまへ
  境界に潜みし者よ、深き秘密の──」

 竜の学院で嫌と言うほど練習させられた高速詠唱。
 しかし、どんなに速く読みあげようと、無詠唱より速いことはありえない。
 風の弾丸が、最速の二撃目が、間髪入れず、容赦なく飛んでくる。

「ッ! 馬鹿な、速す──」

 アーカムの《ウィンダ》がミズリの顔面をはじいて、大きく吹きとばした。
 あまりにも速い。あまりにも強い。
 遥か高いレベルから降りてきた狩人を前にして、並みの魔術師ができることなどなにもない。

 ミズリは「こんなの……聞いてない、です、よ……」と悪態をつきながら、頭から血を流し、意識を失っていった。

 エレントバッハは容赦なく、オマクレールに引導を渡し、そして『聖刻』を引き継いだ。


 ─────

 
 エレントバッハさんと一緒に食堂へ来ました。

「アルドレア様」
「はい」

 おや、俺になにかお話ですかな、ビショップ殿。

「期限ぎりぎりでの『守護者《ガーディアン》』登用でしたので、ご指摘する間もなかったのですが……」
「?」
「その服装は継承戦にはいささかふさわしくないものと思われます」
「……。なるほど」

 いや、知ってました。
 誰よりも気にしてましたよ、ええ。

 食堂に別れをつげて、オマクレール探しに乗りだします。

「チャップリンお兄さまとフローレンスお兄さまの『守護者《ガーディアン》』は得体が知れないので、後回しにしましょう。お互いに潰しあってもらえたのなら、それが最良です」

 あれ? 食堂にいた大男は?
 あいつは相当に猛者だと思ったけど……もう脱落しちゃったのか?
 気になるな……大男を倒したペアがどこのチームなのか……。

「アルドレア様?」
「……ああ、いえ、何でもないです。行きましょう」

 オマクレールいそうな場所に着きましたよっと。
 おんやおんや、罠が仕掛けられてますねぇ~。
 これは追加詠唱のセッティングかな? 俺がまだ学べてない応用編の属性式魔術ですねぇ~。俺も魔法学校に進学してれば、今頃、いろいろな魔術を学んでるはずだったんですがねぇ……。

 んまあ、でも全部壊せばなんとかなるっしょ。
 《イルト・ウィンダ》で廊下を洗浄しますよっと。
 お、オマクレール氏登場、かっこいい光を出してきますが、そんな速くないです。
 
 あの魔術師の『守護者《ガーディアン》』は三式魔術を詠唱しようとしてるのかな?
 流石にちんたら詠唱してる暇はあげませんよ?

 そんなアナタに、はい《ウィンダ》っと。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ラック極振り転生者の異世界ライフ

匿名Xさん
ファンタジー
 自他ともに認める不幸体質である薄井幸助。  轢かれそうになっている女子高生を助けて死んだ彼は、神からの提案を受け、異世界ファンタジアへと転生する。  しかし、転生した場所は高レベルの魔物が徘徊する超高難度ダンジョンの最深部だった!  絶体絶命から始まる異世界転生。  頼れるのは最強のステータスでも、伝説の武器でも、高威力の魔法でもなく――運⁉  果たして、幸助は無事ダンジョンを突破できるのか?  【幸運】を頼りに、ラック極振り転生者の異世界ライフが幕を開ける!

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

勇者に恋人寝取られ、悪評付きでパーティーを追放された俺、燃えた実家の道具屋を世界一にして勇者共を見下す

大小判
ファンタジー
平民同然の男爵家嫡子にして魔道具職人のローランは、旅に不慣れな勇者と四人の聖女を支えるべく勇者パーティーに加入するが、いけ好かない勇者アレンに義妹である治癒の聖女は心を奪われ、恋人であり、魔術の聖女である幼馴染を寝取られてしまう。 その上、何の非もなくパーティーに貢献していたローランを追放するために、勇者たちによって役立たずで勇者の恋人を寝取る最低男の悪評を世間に流されてしまった。 地元以外の冒険者ギルドからの信頼を失い、怒りと失望、悲しみで頭の整理が追い付かず、抜け殻状態で帰郷した彼に更なる追い打ちとして、将来継ぐはずだった実家の道具屋が、爵位証明書と両親もろとも炎上。 失意のどん底に立たされたローランだったが、 両親の葬式の日に義妹と幼馴染が王都で呑気に勇者との結婚披露宴パレードなるものを開催していたと知って怒りが爆発。 「勇者パーティ―全員、俺に泣いて土下座するくらい成り上がってやる!!」 そんな決意を固めてから一年ちょっと。成人を迎えた日に希少な鉱物や植物が無限に湧き出る不思議な土地の権利書と、現在の魔道具製造技術を根底から覆す神秘の合成釜が父の遺産としてローランに継承されることとなる。 この二つを使って世界一の道具屋になってやると意気込むローラン。しかし、彼の自分自身も自覚していなかった能力と父の遺産は世界各地で目を付けられ、勇者に大国、魔王に女神と、ローランを引き込んだり排除したりする動きに巻き込まれる羽目に これは世界一の道具屋を目指す青年が、爽快な生産チートで主に勇者とか聖女とかを嘲笑いながら邪魔する者を薙ぎ払い、栄光を掴む痛快な物語。

クラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~

空地大乃
ファンタジー
「殺すと決めたら殺す。容赦なく殺す」 クラスで酷いいじめを受けていた猟牙はある日クラスメート共々異世界に召喚されてしまう。異世界の姫に助けを求められクラスメート達に特別なスキルが与えられる中、猟牙にはスキルが一切なく、無能として召喚した姫や王からも蔑まされクラスメートから馬鹿にされる。 しかし実は猟牙には暗殺者としての力が隠されており次々とクラスメートをその手にかけていく。猟牙の強さを知り命乞いすらしてくる生徒にも一切耳を傾けることなく首を刎ね、心臓を握り潰し、頭を砕きついには召喚した姫や王も含め殺し尽くし全てが終わり血の海が広がる中で猟牙は考える。 「そうだ普通に生きていこう」と――だが猟牙がやってきた異世界は過酷な世界でもあった。Fランク冒険者が行う薬草採取ですら命がけな程であり冒険者として10年生きられる物が一割もいないほど、な筈なのだが猟牙の暗殺者の力は凄まじく周りと驚かせることになり猟牙の望む普通の暮らしは別な意味で輝かしいものになっていく――

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成! この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。 戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。 これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。 彼の行く先は天国か?それとも...? 誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。 小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中! 現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。

ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった 16歳の少年【カン】 しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ これで魔導まで極めているのだが 王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ 渋々それに付き合っていた… だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである ※タイトルは思い付かなかったので適当です ※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました 以降はあとがきに変更になります ※現在執筆に集中させて頂くべく 必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします ※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください

クラスまるごと異世界転移

八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。 ソレは突然訪れた。 『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』 そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。 …そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。 どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。 …大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても… そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。

処理中です...