105 / 130
選択肢なんてあってないようなモノ
しおりを挟む──王都、古い酒場
──審問会4日前
埃まみれの酒場。
廃墟同然の壊れたカウンターの席には、煙にまかれた男が2人がいた。
誰もいない、誰も来ない酒場を、自分たちだけで悠々自適に彼らが使っているのは、王都の冒険者たちなら当たり前に知っている事だ。
活気を忘れたこの場所は、彼らのものではなかった。すくなくとも法律上、彼らは不法占拠しているという形になる。
ただ、元の持ち主が、彼らが住み着いている事を咎めない為、今のようなアナーキーで、曖昧な状態に落ち着いているだけだ。
酒場の前の通りを、号外を配る新聞配りの少年が駆けていく。耳にかすかに入ってくるのは、怪物学会、とかいう近頃騒がしい新興魔術組織だ。
2人の男は、そんなことに微塵も興味はないというように、グラスに入った琥珀色の酒を、チビチビと飲んでいた。
「ふざけんじゃねえ、あのクソ女め」
そう罵倒しながら、静寂の不文律に守られた酒場に入ってくる者がいた。
「また金だけ抜かれたのか、ジャーキー」
カウンターで酒を楽しんでいた男のうち、浅黒い肌の男が言った。「こりないねえ」と言って、男は今しがた酒場に入ってきた馬鹿者を薄く笑った。
清潔とはいえないボサボサの黒髪、年季の入った帽子はくたびれて痩せている。
5分に一回は煙草に火をつける。そして、「これが人生至福の瞬間だ」と言いたげに、たまらない顔でふかしだす。
酒と煙草と自堕落な日々。
初対面の人間は、まず間違いなく、暇を持て余す浮浪者の印象を受けるだろう。
「ダンディ! 俺はバカじゃねえ! この世にカスみてえな女が多いだけだ!」
「てめえがカスなうちは、寄ってくる女もカスみてえになる」
ダンディ──そう呼ばれた浮浪者は、酒をあおり飲んで、また煙草を深く吸い込む。
女難の被害をこうむったらしい若男ジャーキーは、ズカズカと歩いて、カウンターの向こう側へ行き、酒瓶をあさりだした。
ダンディの隣の席に座る、目に傷のある白髪の男は「もう全部無くなった」と、最後の酒瓶をゆらゆらと揺らす。
酒場の外から足音が聞こえてきた。
入り口が開かれる。
ダンディには、今朝はやくに出て行った仲間の帰還だとわかった。
ただ、本日は客人もいるらしい。
「そいつあ、誰だ」
ダンディは視線も切らずに、グラスを眺めながら、入り口の仲間へ、同行者の所在を問う。
入り口に立つのは、深緑色の髪をした、ダークな瞳色の20代後半の男だ。
背中には身の丈もある黒い大剣をさげており、引き締まった肉体と、恵まれた体格から熟達の剣士であることは容易にわかる。
彼はプラックトップと言う。
『黒剣』の二つ名を持つ、魔術王国の冒険者の間では知らぬ者のいない最強の冒険者だ。
プラックトップは、連れてきた同行者を一瞥して、黙ってダンディのそばへと移動した。
「ほう」ダンディは声をもらす。
同行者は好ましくない客人だった。
「あなたがミスター・ダンディですね」
客人は、聞きやすい声で問いかける。
「さて、知らねえ名だなあ」
「冒険者ギルドでいつもここに居ると聞きました。あなたで間違いない」
「そうか。あそこのギルドマスターはまったく約束を守らねえな」
ダンディは、グラスを見つめたまま言う。
酒場の入り口にいた客人は、カウンターへ移動して、緊張した顔で固まっているジャーキーへ「失礼」といい、彼をどかす。
「ぶどう酒はないのですね」
客人へ、ダンディは視線を向ける。
艶色のコート、灰色のスーツを来た小綺麗な男だった。細いフレームの眼鏡に、甲に魔法陣の描かれた革手袋をしていた。
ダンディの嫌いなインテリだ。
「にしても、こんな場所にいるなんて……どれだけ上り詰めようと、冒険者なんですから、クエストから逃げるのはどうかと思いますよ」
「黙って帰りな。スーツ野郎」
「とほほ、嫌われてしまいましたか。営業なんて誰にでもできる簡単な仕事だと思っていましたけど、以外と難しいのですね」
「聞こえなかったのかい。帰りな」
「あまり助長した態度を取るのはオススメしませんよ、ミスター・ダンディ」
インテリは朗らかに笑みを向ける。
ダンディがそんな彼の顔へ向けられたのは、笑みではなく″砲口″だった。
外の喧騒がまるで聞こえない。
世界が酒場内で完結したかのような静かさだった。
いつ抜いたわからない早業で、ダンディはその特異な武器をインテリの頭にコツンっと当てる。
「『火薬工房』の魔道具……わかりました。ごく手短に済ませましょう」
インテリは懐から手紙をとりだす。
「まずは、その携帯砲を下げてください。こちらは協会の使者、撃てばよくない結果を招きますよ」
ダンディは特異な武器──『火薬工房』が10年前に世に出した変わり者しか使わない、その新型弓『魔導短砲』の砲口をさげた。
「本日はDDDの皆さんに、正式なクエスト依頼に来ました」
「残念だが、冒険者ギルドを通さないクエストは規約上受けれねえ」
「冒険者ギルド公認の依頼です。あなた方がギルドになかなか来ないと言うので、私は代行で来ただけですよ」
インテリが差し出した手紙を、ダンディは渋々受け取り、中身をあらためる。
2秒ほど眺めて、ほうり捨てた。
「慎重な審議の結果、受けねえ事にした。悪いな、帰ってくれ」
ダンディの横に座る、寡黙な白髪の男は手紙を手にとる。
手紙はプラックトップ、ジャーキーと、順々に回されていき、皆が内容を確認した。
「受けない、ですか。報奨金は並みの依頼ではありえない額なのに」
「金の話じやねえ」
「そうですか。わかりました」
インテリは懐からもう一つ封筒を取り出した。
「協会の依頼を断るとなると、あなた方には今回の依頼内容を一切口外しないと、保証してもらわなくてはならない」
カウンターに置かれた封筒には、協会法務部の文字が書かれていた。
ダンディは封筒を見て、静かな怒りをはらんだ視線をインテリへ向ける。
「ご家族にも秘密の漏洩防止に協力していただきます」
「……なに?」
「現代では血縁関係が繋がっていると言うだけで、本人が知らない情報を抜き取る魔術が確立してきていますから、国家安全保障上、必要な処置です」
「はあ……」
ダンディは深くため息をつき──そして、魔導短砲に手をかけた。
瞬間、インテリは目つきを鋭くし、右腕を光の刃で包み込み武装すると、それをダンディの首へ突きつけた。
ダンディは感情が宿ってないのか、恐怖をまるで感じていない顔で、煙草の煙を吐いている。
現状、ダンディの命を握っているのはインテリではなかったからだ。
「暴力は好きではないのですよ」
「言い訳にしちやクールじゃないね」
「勝手なことしてると、ぶっ殺すぞ高飛車野郎ッ!」
プラックトップはカウンターに置いてあったフォークを、ジャーキーは血管の浮き出た、紫色に腐ったような尋常ではない腕を、それぞれインテリの顔へ近づけていた。
インテリは、銀色に輝く光を消して、武装を解除して、ダンディの首元から手を離した。
そのまま、酒場の入り口へ歩いて行ってしまう。
「この事を検討したうえで、もし依頼を受けていただけるのでしたら、今夜、こちらの屋敷までお越しください」
インテリは用意していたメモを、酒場の出口に貼りつける。
「ああ、そう言えば申し遅れました。私はシュヴァルツ・エンジェルズ、何か不明点がございましたら、協会法務部までお越しください。マスター級パーティなら、手厚く歓迎しますよ」
シュヴァルツは「では、良い返事を期待しています」と言い残して、酒場を出て行った。
「クソが……選択肢なんてあってないようなもんじやあねえか」
ダンディは出口のメモを雑に剥がした。
──その夜
冒険者パーティ『DDD』──ダンディ・ダンシン・ダンデライオン──の4人は、王都の一等地にある大きな屋敷へとやってきた。
「城かあ、こりや」
ダンディはくたびれた帽子から、うっすらと視線を通して、見上げる高さのレンガの壁を右から左へと見渡した。
「ダンディやべーよ、えげつないデカさだぜ!」ジャーキーは無邪気にはしゃいでいる。
「権威の象徴みてえなサイズだ、クールじゃないね」プラックトップは冷めた声で言う。
「ダンディ、良かったのか」
白髪の男は聞く。
「進めど、引けど、どっちも墓穴さ」
「進んだ方が深そうだ」
「違いない。だが、飛び越える選択肢はあるだろう、ハドソン」
ダンディは白髪の男──ハドソンへ、野性味のある笑みを向ける。
ハドソンは大きなため息をつき、縦長の楽器ケースを背負い直す。
DDDは、門の中へと足を踏み入れた。
立派な騎士が門のすぐ近くに立っており、身分を告げる。彼らは、驚いたような顔になり「ようこそお越しくださいました」と丁重にもてなし、4人が滞在する部屋へと案内した。
4人は部屋に入り、荷物を下ろすなり、すぐに床や壁や天井に魔術の術式を探しはじめた。
「あった」
プラックトップが部屋の壁に、隠された設置方魔術を発見する。
「壊しとけ」
ダンディは煙草に火をつけながら言う。
プラックトップは指輪型の魔力触媒に、微弱な火の魔力を流して、部屋全体に作用する範囲魔術式を焼き切った。
「オレたち信用されてないのかよ!」
ジャーキーが吠える。
「主席からすれば、冒険者なんて取るに足らない存在だ。クールじゃないが」
その後、4人は騎士に連れられ、屋敷の中のホールへとやってきた。パーティ開催の為に、使われるような大きな部屋だった。
ホールには縦長の机が置かれ、そこに白いテーブルクロスがしかれ、上には燭台と、美味そうな料理と、酒が用意されており、来場者は自由に飲み食いできるようになっていた。
DDDのほかにも、王都では名の知れた、腕利きの冒険者たちが多数集められていた。
加えて、殺人に慣れてそうなプロの傭兵団や、暗殺ギルドから来たと思われる黒服たち、小綺麗な格好をした協会の魔術師もいた。
ただ、そんなツワモノたちが集められたホールの中でも、DDDは異色の注目をされていた。
「ありゃ、まさかDDDか?」
「ビビったな。本物かよ」
「いくら積んだんだ? あいつらが動くのって何年振りなんだろうな」
「せっかく、舎弟たちを呼び戻したのに……ミスター・ダンディと『黒剣』がいるんなら、俺らの仕事はないかもしれん」
皆が魔術王国冒険者ギルド唯一にして、最高の栄誉を持つマスター級冒険者パーティの活躍に、各々の期待を示していた。
すぐのち、ホールの奥にある壇上にひとりの老人が姿を表した。ホールのツワモノたちがざわめく。主席魔術師フレデリック・ガン・サウザンドラの登場だった。
フレデリックは今回の招集に応じた者たちへ感謝をのべ、今回の依頼を再確認させた。
「敵は『最悪の犯罪者』アルバート・アダン。やつはどんな卑劣な手段でも平気で使ってくる、誇りを知らぬ下衆の輩である。奴と同じ都市にいるというだけで、安心して眠ることもできない。ゆえに、諸君らには審問会が終わるまで、サウザンドラの屋敷、および私の身を守っていただきたいと思う」
細々とした説明をしたのち、フレデリックは「怪物学会のモンスターを殺した功績に応じて、基本報酬に上乗せで、討伐報酬を乗せさせてもらおうとも思っておる」とおちゃらけた笑みを浮かべて、指を擦り合わせる。
ホールの各所から笑いが聞こえ、雇われた者たちの士気があがった。それから、激励の言葉をすこし話したのち、フレデリックは「今夜は楽しんでくれ」と言って挨拶を終えた。
「ハドソンさん! オレたち、つまり学会のモンスターを殺しまくればいいって事か!」
「フラン、ジャーキーを頼む」
「また俺ですかハドソンさん……。はあ、ジャーキー、お前は美味いもん食って屋敷にいればいいってことだ。クールにな」
すこし知恵遅れ気味なところのあるジャーキーの面倒を見るのは、プラックトップの担当だった。
ハドソンは拍手で退場するフレデリックを横目に見ながら、「ダンディ、話がある」と耳打ちした。
ダンディとハドソンは、ホールを抜けて煙草を口に咥えながら、すぐに行動を開始した。
審問会までの4日間。
いつ戦いが起こるかわからない。
その瞬間は1秒後かもしれない。
呑気に美食に舌を唸らせてる時間はなかった。
「そっちは屋敷周辺の地図と、下水道の地図、屋敷の地図、あと屋敷の隠し通路を洗っておけ。それと使用人に俺たちに好感のあるやつらが何人かいた。使えるかもしれない」
「了解だ。ダンディはどうする」
「学会側の戦力をぼちぼち探るさ。聞いてるだろ、先日のジャヴォーダンの一件」
「『修羅の六騎士』を投入して、数時間で撤退。いったいどんな化け物を動かしんだ、学会長とかいう若造は」
「さてな。数日でわかるんじやあねえか?」
ダンディとハドソンは、手っ取り早く話をつけていく。移動しながら1分で打ち合わせを終わらせると、T字に分かれる廊下で足を止めた。
「こいつが終わったら国を出よう」
「魔法王国か? 帝国か? 人間国でもいいが、あんたが入れるかはわからんぞ」
「どこでも良いさ。魔術師がいない場所に行きたてえな」
「そうか。まあ、俺はダンディについてくだけだが」
ハドソンは「もちろん、ジャーキーとフランもな」と付け加えて、長年の相棒の肩を叩く。
「──もしもし、あなた達がDDDの『暁』様と『高塔』様ですか?」
背後から、突如として聞こえる可憐な声。
急に現れた気配に、ダンディとハドソンは大きく飛びのいて、2人とも腰の短砲に手をかけた。
両者まったく同じ動きだった。
「あっ、ごめんなさい、驚かせるつもりはなくって……」
可憐な声は語尾を小さくしていく。
艶やかな金髪、深紅の瞳、シンプルなデザインの赤いドレスを着た麗しい少女がいた。
ハドソンは頭の中の人物図鑑から、すぐに誰かわかった。そして、短砲に掛けた手をゆっくりと外して、服の乱れを整えた。
「ダンディ、敵じゃない。雇い主の娘だ」
ハドソンはちいさな声でそう言って黙る。
慣習的に、話すのはダンディの仕事だった。
「こいつあ失礼、レディ・アイリス。このような大きな屋敷は慣れていないもんでして」
ダンディは、そう言い、ぎこちない笑顔を浮かべて「緊張しちまってるです」と、くたびれた帽子を取って会釈をする。
アイリスは礼節にのっとって、ドレスの端をつまみ、カーテシーを行う。
こうして気品ある丁寧な挨拶と、愛らしい笑みを浮かべられれば、大抵の男性はだらしなく鼻の下を伸ばすものだ。
とはいえ、ダンディもハドソンも、良くも悪くも疲れてしまった中年だ。
なので「良いものを見せてもらった」とちょっと得した気分になるだけだった。
「DDDの『暁』ミスター・ダンディと『高塔』ハドソン、まさか、依頼を受けていただけるとは」
「俺たちの方が驚いてますがね。その美しさは本物だ」
「ありがとうございます」
アイリスは意味のない会話をすぐに終わらせて「実は、あなた達に折り合って依頼がありまして」と本題を切り出した。
ダンディとハドソンは、どうやって背後を取られたのか、いつから後ろにいたのか、先程の打ち合わせは聞かれていたのか、様々気になったが、わざわざ墓穴を掘るような事はしない。
「依頼ですかい? 俺たちや、その依頼のために来てるんですがね、レディ・アイリス」
「いえ、そうではないのですよ、ミスター・ダンディ。これはサウザンドラ卿とは、また別の依頼です」
「ほう。何か事情がありそうですなあ」
「廊下で話すことではないので、どうぞこちらへ」
3人はすこし歩き部屋に入り、席についた。紅茶が手早く出される。
給仕をしてくれたのは、銀色の髪を短く切りそろえた少女だ。剣を下げているので、血の騎士だ、とダンディとハドソンは思った。
「それで、依頼とはなんですかい」
「大変な依頼です。聞いたのなら、『破れぬ誓約』で黙秘を誓ってもらうほどです」
「『破れぬ誓約』を口封じの手段として使ってくれるだけで、あんたあ、信頼できそうですなあ」
「わかりました。では、単刀直入に聞きます。主席魔術師を殺しても咎められない免罪符があるとしたら、サウザンドラ卿を殺してくれますか?」
「…………こらあ、また大変な依頼なこって」
ダンディは額をつたう冷や汗を誤魔化すように、紅茶を口元へ運んだ。聞かなければよかった。
──しばらく後
部屋を出ていく客人たちを見送り、アイリスは疲れたようにソファに腰掛けた。
付き人のサアナは、アイリスが最近気に入っているクリームたっぷりのケーキを机に置く。
「彼らは引き受けてくれるでしょうか」
「わからないわね。でも、2個目の方は恐らく受けてくれるわ」
「ですが、それではフレデリック様との戦いを避けられません」
「血の呪縛がある限り、選択肢なんてあってないようなモノ。こればっかりは仕方ないわよ」
アイリスは気丈に笑みを浮かべた。
サアナは目尻を下げ、アイリスの気高さの象徴のような、その美しい刻印に視線を落とす。
「大丈夫よ、サアナ」
「ですが、このままでは、サウザンドラは今代で直系の刻印を失ってしまいます」
「失うものより、残るものを数えるの。だってアルバートなら、そうするでしょう?」
地位を失い、婚約者を失い、莫大な借金を抱え、家を無くし、使用人を殺され、唯一の肉親も消えて……でも、10歳の彼には出来た。
なら、自分にできない道理はない。
なぜなら、自分は、かの天才アルバート・アダンと肩を並べる魔術師なのだから。
アイリスの小さな野望は、すべてがおさまったら、アルバートに「流石は、俺のアイリス、なんて傑物なんだ!!」と誇られる事だ。
「それでねそれでね、アルバートが、この独り言を書斎でつぶやいているところを、覗いていたわたしは颯爽と参上して言うの『あら、アルバート、今なにか言ってたかしら?』って! アルバートは慌てふためくわ。でも、顔には出さない。知ってるわ、だって彼はクールだからね。常に余裕を持つ。紳士だからよ。でも、内心は嵐よ……ふっふふ、楽しみね」
「アイリス様……まさか、まだ病気が……」
サアナはかつての主人の奇行を思い出して、頭を抱えてしまった。
0
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる