364 / 415
第二十節・『奪』の皇帝 セイル編
第345幕 奪われた力
しおりを挟む
スパルナに魔方陣による治癒を施した俺は、手に拘束具を嵌められ、足は最低限動かすことが出来るような状態で部屋へと兵士によって連行された。
何故かグラムレーヴァは回収されなかったけど……多分、俺が暴れてもどうとでもなるという自信の現れか……次に攻撃したら、今度こそスパルナは殺される。それがわかっているからこその俺への信用かはわからない。だけど、兄貴から託されたこの剣を手放さないで良いのはありがたかった。
「スパルナの奴……大丈夫かな」
捕虜にしては普通の客人とかが使ってそうな部屋で、外に出ない限りはある程度不自由しないようになっている。軽く幽閉された感じだな。
部屋に入る時に拘束が解かれたから動くことに制限はないけど……相変わらずスパルナとは離されたままで、何をされているのかわからない始末。結局、近くに剣を置いて、適当にベッドに寝転がるくらいしかやることが無かった。
考えれば考えるほど、スパルナの事が頭の中から湧き上がってくる。あの子は今どうしてるだろうか? 治療はしてたから命に別状はないはずだけど……それもあの場に俺がいる時に限って、だ。いなくなった今では、何をされているのかわかったものではない。
そんな不安が一つ、二つと湧いて出てきて、ぐるぐる頭の中を回って離さない。そんな時、扉が開く音が聞こえて、そっちを向くと――少し前まで激戦を繰り広げていたロンギルス皇帝が相変わらずの佇まいで、堂々と部屋の中に入ってきた。
「居心地はどうだ? 可能な限り便宜を図ったつもりだが」
「良すぎて気分が悪くなりそうですよ。なんであれをわざわざ――」
「貴様は私に必要な物を持ってきた客人だ。多少の無礼を働こうと、その価値が変わる事はない。それに……あの小鳥がこちらの手の内にある以上、考えなしの行動は取る事はないだろう」
「……スパルナは、あの子は無事なんだろうな?」
「無論だ。魔方陣などで操っていない事も私が保証しよう。こちらの用事が済んだら、後で会わせてやっても良い」
「それは随分とお優しい事だ。この国の皇帝は、刃を向けた者にここまで寛大に接してくれるとはな」
「ははは、言ったであろう? 多少の無礼は許す、とな」
それはつまり、ロンギルス皇帝にとって俺たちとの一戦はその程度で済むものでしかない……そういうことだ。その事実を改めて認識した俺は、悔しくて情けなくて……目の前の男に頭を垂れるしかなかった。
「自らの弱さを嘆くな。貴様は強くなった。だが……年季が違うのだよ。たかだか十数年生きただけの小僧に、超えられては立つ瀬がないからな」
「……それでも、だ。負けられない戦いだった。負けちゃいけない……戦いだったんだ」
俺とスパルナがどれだけの想いを込めてここに来たか。どれだけの覚悟で貴方に――ロンギルス皇帝に挑んだか。
それは全て踏みにじられてしまった。死ぬかも知れない。それでも人と魔人が本格的に争おうとしている今は間違えている。そんな想いでここまで来たのに……目の前の男はそれを嘲笑って包むように受け止めた。一歩とか、二歩とか……そんなんじゃない。遥か遠い上で見下ろされた気分だ。兄貴との戦いでもここまで惨めな思いはしたことないなかった。
「セイルよ。あれは負けてはいけない戦いでもなんでもない。貴様は生きているのだからな。それが、全てだ」
お前では私の命に刃を届かせる事も不可能なのだ――そう言ってるようにも聞こえてくる。これ以上無様を晒したくなかった俺はせめて強くあろうと顔を上げて真っ直ぐロンギルス皇帝を見据えた。
「……そうだな。それで、俺はこれからどうすればいい? 必要なものを……持ってるんだろう?」
「ああ。なに、大したことではない。今から貴様に魔方陣を使う。それを一切抵抗せずに受け入れるのだ。それで……貴様の役目は終わる」
黙って頷くと、皇帝はゆっくり俺に見えるように魔方陣を構築していく。起動式は『奪』『原初』『文字』の三つ。それが発動すると同時に、ゆっくりと力が抜けていくのがわかった。くらくらと目眩がするように何かがこぼれ落ちていって、うまく立てなくなる。
「な、なにを……」
「案ずる必要はない。ゆっくりと、私の力に身を委ねよ。何も考える事はない。全ては我が手の内に。もう一度あの小鳥と会いたいのだろう? ならば今は力を抜くといい……」
ぐにゃりと歪んでいく皇帝の顔と、景色。ベッドに座っても治らなくて、吐き出しそうになる。そのまま、目を閉じた訳でもないのに、急に視界が暗くなって――
――
どれくらい気を失ってただろう? 目が覚めたときにぐらぐらとした感覚だけが残っていて、少し気分が悪い。
ロンギルス皇帝に何かされた事は覚えているのだけれど――
「……あ、ああ。そうか。無くしたんだな」
――『奪』の文字を使われた事を思い出した俺は、すぐに『生』の魔方陣を作ろうとしたのだけど、うまくいかない。微妙にモヤがかかってるようで……自分が今までどうやって魔方陣を使っていたのか、思い出せなくなっていた。
俺は……自分の使えていたはずの原初の起動式を失っていた。
何故かグラムレーヴァは回収されなかったけど……多分、俺が暴れてもどうとでもなるという自信の現れか……次に攻撃したら、今度こそスパルナは殺される。それがわかっているからこその俺への信用かはわからない。だけど、兄貴から託されたこの剣を手放さないで良いのはありがたかった。
「スパルナの奴……大丈夫かな」
捕虜にしては普通の客人とかが使ってそうな部屋で、外に出ない限りはある程度不自由しないようになっている。軽く幽閉された感じだな。
部屋に入る時に拘束が解かれたから動くことに制限はないけど……相変わらずスパルナとは離されたままで、何をされているのかわからない始末。結局、近くに剣を置いて、適当にベッドに寝転がるくらいしかやることが無かった。
考えれば考えるほど、スパルナの事が頭の中から湧き上がってくる。あの子は今どうしてるだろうか? 治療はしてたから命に別状はないはずだけど……それもあの場に俺がいる時に限って、だ。いなくなった今では、何をされているのかわかったものではない。
そんな不安が一つ、二つと湧いて出てきて、ぐるぐる頭の中を回って離さない。そんな時、扉が開く音が聞こえて、そっちを向くと――少し前まで激戦を繰り広げていたロンギルス皇帝が相変わらずの佇まいで、堂々と部屋の中に入ってきた。
「居心地はどうだ? 可能な限り便宜を図ったつもりだが」
「良すぎて気分が悪くなりそうですよ。なんであれをわざわざ――」
「貴様は私に必要な物を持ってきた客人だ。多少の無礼を働こうと、その価値が変わる事はない。それに……あの小鳥がこちらの手の内にある以上、考えなしの行動は取る事はないだろう」
「……スパルナは、あの子は無事なんだろうな?」
「無論だ。魔方陣などで操っていない事も私が保証しよう。こちらの用事が済んだら、後で会わせてやっても良い」
「それは随分とお優しい事だ。この国の皇帝は、刃を向けた者にここまで寛大に接してくれるとはな」
「ははは、言ったであろう? 多少の無礼は許す、とな」
それはつまり、ロンギルス皇帝にとって俺たちとの一戦はその程度で済むものでしかない……そういうことだ。その事実を改めて認識した俺は、悔しくて情けなくて……目の前の男に頭を垂れるしかなかった。
「自らの弱さを嘆くな。貴様は強くなった。だが……年季が違うのだよ。たかだか十数年生きただけの小僧に、超えられては立つ瀬がないからな」
「……それでも、だ。負けられない戦いだった。負けちゃいけない……戦いだったんだ」
俺とスパルナがどれだけの想いを込めてここに来たか。どれだけの覚悟で貴方に――ロンギルス皇帝に挑んだか。
それは全て踏みにじられてしまった。死ぬかも知れない。それでも人と魔人が本格的に争おうとしている今は間違えている。そんな想いでここまで来たのに……目の前の男はそれを嘲笑って包むように受け止めた。一歩とか、二歩とか……そんなんじゃない。遥か遠い上で見下ろされた気分だ。兄貴との戦いでもここまで惨めな思いはしたことないなかった。
「セイルよ。あれは負けてはいけない戦いでもなんでもない。貴様は生きているのだからな。それが、全てだ」
お前では私の命に刃を届かせる事も不可能なのだ――そう言ってるようにも聞こえてくる。これ以上無様を晒したくなかった俺はせめて強くあろうと顔を上げて真っ直ぐロンギルス皇帝を見据えた。
「……そうだな。それで、俺はこれからどうすればいい? 必要なものを……持ってるんだろう?」
「ああ。なに、大したことではない。今から貴様に魔方陣を使う。それを一切抵抗せずに受け入れるのだ。それで……貴様の役目は終わる」
黙って頷くと、皇帝はゆっくり俺に見えるように魔方陣を構築していく。起動式は『奪』『原初』『文字』の三つ。それが発動すると同時に、ゆっくりと力が抜けていくのがわかった。くらくらと目眩がするように何かがこぼれ落ちていって、うまく立てなくなる。
「な、なにを……」
「案ずる必要はない。ゆっくりと、私の力に身を委ねよ。何も考える事はない。全ては我が手の内に。もう一度あの小鳥と会いたいのだろう? ならば今は力を抜くといい……」
ぐにゃりと歪んでいく皇帝の顔と、景色。ベッドに座っても治らなくて、吐き出しそうになる。そのまま、目を閉じた訳でもないのに、急に視界が暗くなって――
――
どれくらい気を失ってただろう? 目が覚めたときにぐらぐらとした感覚だけが残っていて、少し気分が悪い。
ロンギルス皇帝に何かされた事は覚えているのだけれど――
「……あ、ああ。そうか。無くしたんだな」
――『奪』の文字を使われた事を思い出した俺は、すぐに『生』の魔方陣を作ろうとしたのだけど、うまくいかない。微妙にモヤがかかってるようで……自分が今までどうやって魔方陣を使っていたのか、思い出せなくなっていた。
俺は……自分の使えていたはずの原初の起動式を失っていた。
0
お気に入りに追加
212
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる