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第十九節・機械兵と最後の勇者編
第333幕 見慣れぬ存在への恐怖
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異質過ぎる二体のゴーレムを退けた俺たちは、近くの町へと移動した。あの二体にかなり掻き回されたらしく、小隊として行動出来るほどの能力は残されてないと判断した結果だ。
町に着いた兵士たちは意気消沈していて、見ていて痛ましいほどだった。ゴーレムを倒したのは確かだが、それ以上の損害を受けたのだ。自ずとこうなってしまうだろう。
四十名ほどいた兵士の十二名が死亡。十八名が重傷。七名が軽傷という有様だからな。半壊どころの騒ぎじゃない。後方にいた三名が辛うじて無傷ということの方が奇跡なくらいだと説明を受け、改めてあのゴーレムの強さを感じていた。
「今回は本当に助かった。礼を言うぜ」
「仲間だからな。当然のことをしたまでだ」
「ははっ、そう言ってくれるとありがたい。……正直、自分の未熟さを思い知った気分だ」
小隊の大半をぼろぼろにされて半ば自暴自棄に酒場を訪れ、酒をあおるカッシェの愚痴を聞く形で、俺はここにいた。彼自身、酒を入れなければやってられないのだろう。聞けばあの時、俺が駆けつけた時はまだ接敵してそれほどの時間が経っていない時だったらしく、ほんの僅かな時間でここまで壊滅的な被害をもたらされたのだ。やけ酒の一杯くらいあおりたくなるというものだ。
「銀狼騎士団に入ってよ、シグゼスさんとか、アルディさんとかと一緒に訓練して……少しは強くなったと思ってたんだけどなぁ……」
「カッシェ……」
「……お前には、わかんないだろうな。あれを簡単に倒せたお前にはさ」
どう言葉を掛ければ良いのかわからなかった。カッシェにとって、俺は後輩の騎士だ。何を言ったところで嫌味に受け取られてしまうかも知れない。
「お前がやれるってのはわかってた。だけど、こうもあからさまな実力の差を見せつけられたらな……」
落ち込み、暗い顔をして伏せてしまってる彼の隣で……俺は一気に酒を飲み干して新しい物を注文した。隣で運ばれてくる酒を次々と飲み干す俺を、唖然とした様子でカッシェは眺めていた。
「お前、何やってるんだよ……?」
「……何って、飲んでるに決まってるだろう。お前のやけ酒に付き合ってるんだ。どっちが飲めるか……勝負しよう。それとも、我が先達は酒もあまり飲めないタチなのかな?」
「……後で『先に多く飲んでた』って言い訳はナシだぞ」
「もちろん」
拙い俺の意図を察してくれたのか、カッシェは少し柔らかく笑って……俺に負けじと酒を飲み始めた。
互いにどんどんと注文していって……そこまで強くない俺の方が先に止まってしまった。
「どうした? もう終わりかよ」
「くっ……」
「はははっ! 弱い癖に無理して勝負仕掛けてくるからこうなるんだよ!」
カッシェの方はまだまだ大分余裕らしく、更に注文をしていく。これは……恐らくだが、俺の勘定になってしまうだろうな。だが、まあいいさ。少しは彼らしさを取り戻してくれたみたいだからな。それくらいは安いものだと思っておこう。
「はっはっはっ! ……ありがとうな。気、遣ってくれてよ」
「同じ仲間だからな」
「ふふっ、言ってくれるな。ま、俺もちょっと憂鬱になってた部分があった。任された小隊の皆にも……悪いことをしたな。死んでいった仲間たちの為に、この情報は本国に持ち帰る。情けない報告にはなるだろうけどな」
「誰もそれでカッシェを責めたりしないさ。あのゴーレムは……普通じゃなかった」
妙に生きてる者の動きをしていた。かと言って、生身では到底出来ない芸当もやってのけたわけなんだが……あんなゴーレムを造るのに、どれだけの時間を費やしてきたのだろうか?
「……確かに、あんなもん、見たことないな。正直、見ただけで震えがしたほどだ。これからはあんなものまで出てくると思うと――」
「――恐怖で身が竦むか?」
「否定は出来ないな。未知ってーのは、それだけで恐ろしいものだからな」
人も魔人も、そこのところは同じか。見たことのないものに恐怖を抱くのは、知性のある者としては当たり前のことだ。カッシェもあのゴーレムの異常性を気にしてるのだろう。
「最悪、こっちもヒュルマの兵装を使うか……」
「それで打開できるかどうか――」
いや、あまり口にしない方が良いだろう。少しでも希望があれば、まだ戦える。それに戦車や攻撃機を使うことが出来れば、まだ可能性もあるだろう。もちろん、そうするならジパーニグか、アリッカルかから仕入れなくてはならないだろうが……。最悪、鹵獲して使用するというのも一つの手だろう。
なんにせよ、あんなものが持ち出されては、今のグランセストの戦力で対抗できるかわからない。
爆発で残った残骸はなんとか回収できたが……それでどれだけの事がわかるのだろうか……?
「言いたいことはわかる。だけどな、だからといってこのままやられるなんてこと、出来る訳無いだろう? やれるだけはやってみせるさ」
俺の考えを見透かしたカッシェは、それでも諦めない目をしていた。とても強い目……。彼ならばきっと、あのゴーレムを倒す力を手に入れる。柄にもなくそんな気がした。
町に着いた兵士たちは意気消沈していて、見ていて痛ましいほどだった。ゴーレムを倒したのは確かだが、それ以上の損害を受けたのだ。自ずとこうなってしまうだろう。
四十名ほどいた兵士の十二名が死亡。十八名が重傷。七名が軽傷という有様だからな。半壊どころの騒ぎじゃない。後方にいた三名が辛うじて無傷ということの方が奇跡なくらいだと説明を受け、改めてあのゴーレムの強さを感じていた。
「今回は本当に助かった。礼を言うぜ」
「仲間だからな。当然のことをしたまでだ」
「ははっ、そう言ってくれるとありがたい。……正直、自分の未熟さを思い知った気分だ」
小隊の大半をぼろぼろにされて半ば自暴自棄に酒場を訪れ、酒をあおるカッシェの愚痴を聞く形で、俺はここにいた。彼自身、酒を入れなければやってられないのだろう。聞けばあの時、俺が駆けつけた時はまだ接敵してそれほどの時間が経っていない時だったらしく、ほんの僅かな時間でここまで壊滅的な被害をもたらされたのだ。やけ酒の一杯くらいあおりたくなるというものだ。
「銀狼騎士団に入ってよ、シグゼスさんとか、アルディさんとかと一緒に訓練して……少しは強くなったと思ってたんだけどなぁ……」
「カッシェ……」
「……お前には、わかんないだろうな。あれを簡単に倒せたお前にはさ」
どう言葉を掛ければ良いのかわからなかった。カッシェにとって、俺は後輩の騎士だ。何を言ったところで嫌味に受け取られてしまうかも知れない。
「お前がやれるってのはわかってた。だけど、こうもあからさまな実力の差を見せつけられたらな……」
落ち込み、暗い顔をして伏せてしまってる彼の隣で……俺は一気に酒を飲み干して新しい物を注文した。隣で運ばれてくる酒を次々と飲み干す俺を、唖然とした様子でカッシェは眺めていた。
「お前、何やってるんだよ……?」
「……何って、飲んでるに決まってるだろう。お前のやけ酒に付き合ってるんだ。どっちが飲めるか……勝負しよう。それとも、我が先達は酒もあまり飲めないタチなのかな?」
「……後で『先に多く飲んでた』って言い訳はナシだぞ」
「もちろん」
拙い俺の意図を察してくれたのか、カッシェは少し柔らかく笑って……俺に負けじと酒を飲み始めた。
互いにどんどんと注文していって……そこまで強くない俺の方が先に止まってしまった。
「どうした? もう終わりかよ」
「くっ……」
「はははっ! 弱い癖に無理して勝負仕掛けてくるからこうなるんだよ!」
カッシェの方はまだまだ大分余裕らしく、更に注文をしていく。これは……恐らくだが、俺の勘定になってしまうだろうな。だが、まあいいさ。少しは彼らしさを取り戻してくれたみたいだからな。それくらいは安いものだと思っておこう。
「はっはっはっ! ……ありがとうな。気、遣ってくれてよ」
「同じ仲間だからな」
「ふふっ、言ってくれるな。ま、俺もちょっと憂鬱になってた部分があった。任された小隊の皆にも……悪いことをしたな。死んでいった仲間たちの為に、この情報は本国に持ち帰る。情けない報告にはなるだろうけどな」
「誰もそれでカッシェを責めたりしないさ。あのゴーレムは……普通じゃなかった」
妙に生きてる者の動きをしていた。かと言って、生身では到底出来ない芸当もやってのけたわけなんだが……あんなゴーレムを造るのに、どれだけの時間を費やしてきたのだろうか?
「……確かに、あんなもん、見たことないな。正直、見ただけで震えがしたほどだ。これからはあんなものまで出てくると思うと――」
「――恐怖で身が竦むか?」
「否定は出来ないな。未知ってーのは、それだけで恐ろしいものだからな」
人も魔人も、そこのところは同じか。見たことのないものに恐怖を抱くのは、知性のある者としては当たり前のことだ。カッシェもあのゴーレムの異常性を気にしてるのだろう。
「最悪、こっちもヒュルマの兵装を使うか……」
「それで打開できるかどうか――」
いや、あまり口にしない方が良いだろう。少しでも希望があれば、まだ戦える。それに戦車や攻撃機を使うことが出来れば、まだ可能性もあるだろう。もちろん、そうするならジパーニグか、アリッカルかから仕入れなくてはならないだろうが……。最悪、鹵獲して使用するというのも一つの手だろう。
なんにせよ、あんなものが持ち出されては、今のグランセストの戦力で対抗できるかわからない。
爆発で残った残骸はなんとか回収できたが……それでどれだけの事がわかるのだろうか……?
「言いたいことはわかる。だけどな、だからといってこのままやられるなんてこと、出来る訳無いだろう? やれるだけはやってみせるさ」
俺の考えを見透かしたカッシェは、それでも諦めない目をしていた。とても強い目……。彼ならばきっと、あのゴーレムを倒す力を手に入れる。柄にもなくそんな気がした。
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