317 / 337
第10章・聖黒の魔王
296・猫人族の前夜祭
しおりを挟む
セツキとコクヅキが相談(?)に来てからまたしばらくの月日が過ぎ――現在は2の月アジラの21の日……そう、フェーシャとノワルの結婚式の前日。
なんとか仕事をこなすことができた私は、ベリルちゃんとアシュルを連れてケルトシルに到着することができた。
本当ならフレイアールも一緒に来る予定だったのだけど……あの子はあまり乗り気ではなかったから、仕方なく三人で来たというわけだ。
ケットシーにも誘いをかけたんだけど、彼女は仕事を理由にして断られてしまった。
ナロームやルチェイルを含めた一度魔王と契約したことのあるスライムたちがそれなりにこちらに流れてきてくれたお陰で、人材により一層潤いが出た結果、ケットシーが数日留守にしても日常の業務に差し支えは出ない程度にはなってきたはずなんだけれど……やはりなんだかんだで思うところがあったのかもしれない。
その代わりに祝いの品だけでも渡しては欲しいと言われたので、それだけは持ってきている。
「ティファちゃん、フェーシャ王に会った後はどうする? お祭り見て回る?」
ベリルちゃんは周囲の熱気に当てられたのか、少しウキウキした様子で嬉しそうに歩いていた。
気づいたらアシュルの方も妙にそわそわしているようだった。
……まあ、それもそうか。
フェーシャとノワルが結婚するということになって、ケルトシルはこのところお祭り騒ぎなのだとか。
おまけに二日前辺りから昼も夜も出店があったり、いつも以上に夜が明るかったりしていて……みんながフェーシャの結婚を祝福していた。
ほとんど暗君だった彼が、そこまで国民の気持ちを取り戻した証拠になるだろう。
「それはフェーシャのところに行ってからにしましょう。
彼に渡したいものもあるし……全てはそれが終わってから考えましょう?」
「「はーい」」
まるで二人共子どもが初めてこんな楽しいイベントに遭遇した! とでも言うかのように元気よく返事をしてくれた。
いや……ここ最近戦争が続いたかと思うと、日常を駆け抜けるように過ぎ去っていったことともあるし、久しぶりにゆっくりと祭りを見て回るのもありだろう。
だけど今はフェーシャとノワルに会うのが先だ。
私たちは、初めてケルトシルに来た時と同じように、そのまま城に直行して、門番たちの案内を受けながら王の間へと向かうのだった――。
――
「ティファリス様! 今日は本当によくいらっしゃいましたにゃ!」
王の間で私たちを迎える為に玉座で待っていたようだ……ご苦労なことだ。
本当はいつもなら執務室で仕事をしているはずらしいんだけど、三日前くらいから色んな種族が結婚する二人の為に訪れ、その度に面会をしなければならないものだから、執務は現在レディクアとネアの二人に任せているのらしい。
……まあ、これは仕方のないことだろう。
魔王が結婚するということは、その国にとってそれだけめでたいことなのだから。
私以外にも彼に会いに来た者たちは多いだろうに、顔色ひとつ変えず……というかそれ以上に嬉しそうに笑顔で迎えてくれるものだから、つい私の方も頬が緩んでしまった。
「フェーシャ、しばらくぶりね。
ケルトシルはどう? 戦後の影響とか、最近の出来事とか」
「そうですにゃあ……ティファリス様たちのおかげで、僕の国にはほとんど損害らしいものを出さずに済んだから、立て直すのは簡単だったにゃ。
むしろそっちは大変だったんじゃないのかにゃ……?」
「ふふっ、そうでもないわ」
私の方は敢えて忙しいことを伏せるようにした。
ここで私がヒューリ王が侵攻した土地に少数兵士を送り、後から分ける時のためにこちらが管理しておくことにしているのだ。
これにはセツキのところに流れ込んできているスライム族や、私のところにきた竜人族たちにも手伝ってもらっている。
最早今更上位魔王に逆らうような気概のある魔王は周囲の地域に存在しないおかげか、激しい抵抗には合わずに済んでいる。
……いや、抵抗したらどうなるか、ヒューリ王の一件で骨身に染みているのかもしれない。
あまり認めたくはないことなのだけれど、彼がここまで強引なことをしなかったら、戦後処理はもっと大変になっていただろう。
だけど、そんな話をわざわざこんな祝いの席に持ってくる必要はない。
明日はせっかくの結婚式だと言うのに、私の仕事話なんてどうでもいいのだ。
「そうだ、これ。ケットシーから貴方へ贈り物があるそうよ」
「ケットシーから……僕に……かにゃ?」
意外そうに目を大きく開いているフェーシャに向かって、私はケットシーから受け取った。
それは手のひらに収まる程の小箱で、フェーシャがそれを開いて中身を取り出していると……そこにあったのは少々古くはあるものの、シンプルさを感じるネックレスだ。
だけど……これがケットシーからの贈り物なのだろうか?
正直、そういうものとして贈るにはちょっと失礼なんじゃないか? とも思えるほどの古さを感じる。
多分、なにかフェーシャに関係するものなんだと思った途端、彼は感動するような顔をしていた。
「これは……カッフェーの持ち物にゃ。
賢猫として育てていたケットシーに渡したらしい品物なのにゃ」
……ケットシーは自分が貰ったカッフェーの形見とも呼べるようなものをフェーシャに渡したということか。
恐らく、こんな機会でもなかったら渡せなかったんだと思う。
こんなに喜んでもらえているのであれば、ケットシーも形見を渡した甲斐があったというものだろう。
「ティファリス様、ケットシーは……?」
「彼女はまだディトリアを離れられないから……と」
ここにはケットシーが来ていないということを知ったフェーシャは少し顔を俯かせていたけど、再び顔を上げたときには立派な顔つきになっていた。
「だったら、帰ったときに『ありがとうにゃ。大切にするにゃ』と伝えてほしいのにゃ」
「……わかった。必ず伝える」
「お願いしますにゃ。
それで、ティファリス様はこれからどうしますのにゃ?」
「ん、そうね……せっかくだからケルトシルのお祭りでも堪能しようと思うわ」
フェーシャともそんなに長く話すことはなかったし、これなら二人と一緒に祭りを見て回る時間くらいはあるだろう。
ここに来てまで国の仕事をするのも違うし、英気を養うのも国を治める者の努めとも言えるだろう。
……なんて、そんな都合の良いことを考えていたけど、要はたまには遊びたいということだ。
少し前に散々セツキとコクヅキのいちゃつきを見せられたせいで色々と鬱憤が溜まっている。
偶には、それを発散しても誰にも文句は言われないだろう。
「そうですかにゃ。
その間に城の者には部屋の用意をさせておきますにゃ。
どうぞ、心行くまで楽しんでくださいにゃ」
私の気持ちをなにか察したのだろう。
フェーシャは妙に生暖かい……穏やかな視線を私に向けて、そのまま玉座から離れて見送ってくれた。
「ティファちゃん、ほら、早く行こう?」
「ティファさま! 行きましょう!」
ベリルちゃんとアシュルは玉座の間から離れた途端元気いっぱいに私に呼びかけてくれて……本当に子どものようだと思わず苦笑しながら、彼女たちに先導されるように歩いていく。
外では色んな食べ物の匂い、色んな種族の活気、明るい雰囲気が一杯伝わってくる。
セツオウカの時とはまた違った趣のあるお祭りだ。
さて、それじゃあ私の方も楽しむとしようか。
明日がフェーシャたちの結婚式だから羽目を外して……ということは出来ないけどね。
なんとか仕事をこなすことができた私は、ベリルちゃんとアシュルを連れてケルトシルに到着することができた。
本当ならフレイアールも一緒に来る予定だったのだけど……あの子はあまり乗り気ではなかったから、仕方なく三人で来たというわけだ。
ケットシーにも誘いをかけたんだけど、彼女は仕事を理由にして断られてしまった。
ナロームやルチェイルを含めた一度魔王と契約したことのあるスライムたちがそれなりにこちらに流れてきてくれたお陰で、人材により一層潤いが出た結果、ケットシーが数日留守にしても日常の業務に差し支えは出ない程度にはなってきたはずなんだけれど……やはりなんだかんだで思うところがあったのかもしれない。
その代わりに祝いの品だけでも渡しては欲しいと言われたので、それだけは持ってきている。
「ティファちゃん、フェーシャ王に会った後はどうする? お祭り見て回る?」
ベリルちゃんは周囲の熱気に当てられたのか、少しウキウキした様子で嬉しそうに歩いていた。
気づいたらアシュルの方も妙にそわそわしているようだった。
……まあ、それもそうか。
フェーシャとノワルが結婚するということになって、ケルトシルはこのところお祭り騒ぎなのだとか。
おまけに二日前辺りから昼も夜も出店があったり、いつも以上に夜が明るかったりしていて……みんながフェーシャの結婚を祝福していた。
ほとんど暗君だった彼が、そこまで国民の気持ちを取り戻した証拠になるだろう。
「それはフェーシャのところに行ってからにしましょう。
彼に渡したいものもあるし……全てはそれが終わってから考えましょう?」
「「はーい」」
まるで二人共子どもが初めてこんな楽しいイベントに遭遇した! とでも言うかのように元気よく返事をしてくれた。
いや……ここ最近戦争が続いたかと思うと、日常を駆け抜けるように過ぎ去っていったことともあるし、久しぶりにゆっくりと祭りを見て回るのもありだろう。
だけど今はフェーシャとノワルに会うのが先だ。
私たちは、初めてケルトシルに来た時と同じように、そのまま城に直行して、門番たちの案内を受けながら王の間へと向かうのだった――。
――
「ティファリス様! 今日は本当によくいらっしゃいましたにゃ!」
王の間で私たちを迎える為に玉座で待っていたようだ……ご苦労なことだ。
本当はいつもなら執務室で仕事をしているはずらしいんだけど、三日前くらいから色んな種族が結婚する二人の為に訪れ、その度に面会をしなければならないものだから、執務は現在レディクアとネアの二人に任せているのらしい。
……まあ、これは仕方のないことだろう。
魔王が結婚するということは、その国にとってそれだけめでたいことなのだから。
私以外にも彼に会いに来た者たちは多いだろうに、顔色ひとつ変えず……というかそれ以上に嬉しそうに笑顔で迎えてくれるものだから、つい私の方も頬が緩んでしまった。
「フェーシャ、しばらくぶりね。
ケルトシルはどう? 戦後の影響とか、最近の出来事とか」
「そうですにゃあ……ティファリス様たちのおかげで、僕の国にはほとんど損害らしいものを出さずに済んだから、立て直すのは簡単だったにゃ。
むしろそっちは大変だったんじゃないのかにゃ……?」
「ふふっ、そうでもないわ」
私の方は敢えて忙しいことを伏せるようにした。
ここで私がヒューリ王が侵攻した土地に少数兵士を送り、後から分ける時のためにこちらが管理しておくことにしているのだ。
これにはセツキのところに流れ込んできているスライム族や、私のところにきた竜人族たちにも手伝ってもらっている。
最早今更上位魔王に逆らうような気概のある魔王は周囲の地域に存在しないおかげか、激しい抵抗には合わずに済んでいる。
……いや、抵抗したらどうなるか、ヒューリ王の一件で骨身に染みているのかもしれない。
あまり認めたくはないことなのだけれど、彼がここまで強引なことをしなかったら、戦後処理はもっと大変になっていただろう。
だけど、そんな話をわざわざこんな祝いの席に持ってくる必要はない。
明日はせっかくの結婚式だと言うのに、私の仕事話なんてどうでもいいのだ。
「そうだ、これ。ケットシーから貴方へ贈り物があるそうよ」
「ケットシーから……僕に……かにゃ?」
意外そうに目を大きく開いているフェーシャに向かって、私はケットシーから受け取った。
それは手のひらに収まる程の小箱で、フェーシャがそれを開いて中身を取り出していると……そこにあったのは少々古くはあるものの、シンプルさを感じるネックレスだ。
だけど……これがケットシーからの贈り物なのだろうか?
正直、そういうものとして贈るにはちょっと失礼なんじゃないか? とも思えるほどの古さを感じる。
多分、なにかフェーシャに関係するものなんだと思った途端、彼は感動するような顔をしていた。
「これは……カッフェーの持ち物にゃ。
賢猫として育てていたケットシーに渡したらしい品物なのにゃ」
……ケットシーは自分が貰ったカッフェーの形見とも呼べるようなものをフェーシャに渡したということか。
恐らく、こんな機会でもなかったら渡せなかったんだと思う。
こんなに喜んでもらえているのであれば、ケットシーも形見を渡した甲斐があったというものだろう。
「ティファリス様、ケットシーは……?」
「彼女はまだディトリアを離れられないから……と」
ここにはケットシーが来ていないということを知ったフェーシャは少し顔を俯かせていたけど、再び顔を上げたときには立派な顔つきになっていた。
「だったら、帰ったときに『ありがとうにゃ。大切にするにゃ』と伝えてほしいのにゃ」
「……わかった。必ず伝える」
「お願いしますにゃ。
それで、ティファリス様はこれからどうしますのにゃ?」
「ん、そうね……せっかくだからケルトシルのお祭りでも堪能しようと思うわ」
フェーシャともそんなに長く話すことはなかったし、これなら二人と一緒に祭りを見て回る時間くらいはあるだろう。
ここに来てまで国の仕事をするのも違うし、英気を養うのも国を治める者の努めとも言えるだろう。
……なんて、そんな都合の良いことを考えていたけど、要はたまには遊びたいということだ。
少し前に散々セツキとコクヅキのいちゃつきを見せられたせいで色々と鬱憤が溜まっている。
偶には、それを発散しても誰にも文句は言われないだろう。
「そうですかにゃ。
その間に城の者には部屋の用意をさせておきますにゃ。
どうぞ、心行くまで楽しんでくださいにゃ」
私の気持ちをなにか察したのだろう。
フェーシャは妙に生暖かい……穏やかな視線を私に向けて、そのまま玉座から離れて見送ってくれた。
「ティファちゃん、ほら、早く行こう?」
「ティファさま! 行きましょう!」
ベリルちゃんとアシュルは玉座の間から離れた途端元気いっぱいに私に呼びかけてくれて……本当に子どものようだと思わず苦笑しながら、彼女たちに先導されるように歩いていく。
外では色んな食べ物の匂い、色んな種族の活気、明るい雰囲気が一杯伝わってくる。
セツオウカの時とはまた違った趣のあるお祭りだ。
さて、それじゃあ私の方も楽しむとしようか。
明日がフェーシャたちの結婚式だから羽目を外して……ということは出来ないけどね。
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
凶器は透明な優しさ
楓
恋愛
入社5年目の岩倉紗希は、新卒の女の子である姫野香代の教育担当に選ばれる。
初めての後輩に戸惑いつつも、姫野さんとは良好な先輩後輩の関係を築いていけている
・・・そう思っていたのは岩倉紗希だけであった。
姫野の思いは岩倉の思いとは全く異なり
2人の思いの違いが徐々に大きくなり・・・
そして心を殺された
軍艦少女は死に至る夢を見る~戦時下の大日本帝国から始まる艦船擬人化物語~
takahiro
キャラ文芸
『船魄』(せんぱく)とは、軍艦を自らの意のままに操る少女達である。船魄によって操られる艦艇、艦載機の能力は人間のそれを圧倒し、彼女達の前に人間は殲滅されるだけの存在なのだ。1944年10月に覚醒した最初の船魄、翔鶴型空母二番艦『瑞鶴』は、日本本土進攻を企てるアメリカ海軍と激闘を繰り広げ、ついに勝利を掴んだ。
しかし戦後、瑞鶴は帝国海軍を脱走し行方をくらませた。1955年、アメリカのキューバ侵攻に端を発する日米の軍事衝突の最中、瑞鶴は再び姿を現わし、帝国海軍と交戦状態に入った。瑞鶴の目的はともかくとして、船魄達を解放する戦いが始まったのである。瑞鶴が解放した重巡『妙高』『高雄』、いつの間にかいる空母『グラーフ・ツェッペリン』は『月虹』を名乗って、国家に属さない軍事力として活動を始める。だが、瑞鶴は大義やら何やらには興味がないので、利用できるものは何でも利用する。カリブ海の覇権を狙う日本・ドイツ・ソ連・アメリカの間をのらりくらりと行き交いながら、月虹は生存の道を探っていく。
登場する艦艇はなんと57隻!(2024/12/18時点)(人間のキャラは他に多数)(まだまだ増える)。人類に反旗を翻した軍艦達による、異色の艦船擬人化物語が、ここに始まる。
――――――――――
●本作のメインテーマは、あくまで(途中まで)史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。
●なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。かなりGLなので、もちろんがっつり性描写はないですが、苦手な方はダメかもしれません。
●全ての船魄に挿絵ありですが、AI加筆なので雰囲気程度にお楽しみください。
●少女たちの愛憎と謀略が絡まり合う、新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。またお気に入りや感想などよろしくお願いします。
毎日一話投稿します。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる