278 / 337
第9章・上位魔王達の世界戦争
257・動き出す世界
しおりを挟む
――ティファリス視点――
フェーシャの件は私たちが話し合いをしている最中にノワルとアシュルが乱入し、ちょっとした告白合戦をした結果、無事丸く収まった。
二人共現金なもので、互いが互いを想っていることをわかったことを知ってからは急にでれでれいちゃいちゃとしだして、一気にその場を一変させてきた。
……本当は結構重要な話をしていたはずなんだけど、彼女たちに全て持っていかれた感がするほどだ。
「フェーシャさまぁ……」
「ノワル……」
「はいはい、ごちそうさま」
私がヒューリ王の対策について真剣に話し合っていた最中にいちゃいちゃとした甘ったるい空気を出されてはたまったものじゃない。
なにかある度に二人で見つめ合いだすんだから文句の一つも言いそうになった。
……が、アシュルがそれを見て羨ましそうにしている姿を目に留めてしまったからか……私の方も偶には彼女とゆっくりする時間を作らないとなぁ……と思わず思ってしまった。
少し、私の方も毒されたのかも知れない。
とりあえずその日は途中で話を打ち切り、再び後日話そう、ということにした。
今頃はノワルと一緒にいちゃいちゃしてることだろう。
「二人共、本当に良かったです」
アシュルがあんまりにも嬉しそうに達成感に満ち溢れた表情をしていたから、無粋なことは言えなかった。
もう少し私の事も考えてほしいものだ。
――
そしてその次の日。
私はまずこちらに来たワイバーンが持ってきてくれた情報をケルトシルの客室で情報を整理していたところだ。
――コンコン、コンコン。
「空いてるわよ」
「失礼しますにゃ」
入ってきたのはなぜかフェーシャの方だった。
これから彼とは応接室で話し合いをする予定だったはずなんだけど……。
「まずはお礼を言わせてほしかったのですにゃ
今回は本当にありがとうございますにゃ」
「別に構わないわ。貴方があんな調子だったら下の者も困るでしょうからね」
「にゃ……にゃっははは……心が痛くなるお話ですにゃ……」
皮肉めいたように少々冷めた目で見ると、左胸を苦しそうに抑えているフェーシャ。
レディクアもこれじゃ、本当に大変だろうな……。
「で、ですにゃ。せっかくですからぼくが応接室に案内しようと思いましてにゃ」
「そう? せっかくだし、もうここで話をしてもいいと思ってたんだけど」
本当だったら昨日一日使ってじっくり話し合って、今日はケルトシルを観光するつもりだったのだ。
ヒューリ王の軍勢の動きに変化があったし、さっさと話を終わらせておきたい……というのが本音だ。
「そんな適当に済ませようとしないでくださいにゃ。
ぼくにももう少し格好つけさせてくださいにゃ」
「今更格好もなにもないでしょうに……」
散々甘ったるいものを見せつけて格好つけようとされても困るというものだ。
しかし……一応体裁というものがあるだろう。
私の方もちょっと楽したい精神が出てきてしまったかも知れない。
「わかった。それじゃあその場で話したいこともあるし、早く行きましょう」
「……はいですにゃ!」
フェーシャはぱああっ、と表情が明るくして……本当にわかりやすい猫だ。
「一応契約スライムを供にしましょう。貴方のところのノワルも呼んでちょうだい。
……わかってると思うけど――」
「にゃは、昨日のような事は絶対にしませんにゃ。
ちょっと空気読まなさすぎましたからにゃ……」
乾いた笑いを浮かべながら冷や汗をかいていそうなぎこちない動きで顔を逸らしてるけど……本当にわかってるのだろうか……?
「さ、早く行きましょうにゃ! アシュルもノワルも、すぐに呼びますにゃ!」
話題を逸らすかのように促してくるフェーシャに苦笑しながら、私は彼の案内の元、応接室に行くことにした――。
――
私とフェーシャが入ってからしばらく後、アシュルとノワルも応接室に入ってきて……私たちは今後の動きについて話を始めることにした。
「まず、現状の確認なんだけれど……私が調べた最新の情報だと、ヒューリ王の軍は南の西と東……どちらにもいけるような位置取りをして動きを止めてしまった……このことから今彼らはそこで軍備を整えてると考えてるわ」
「それが妥当な考え方だと思いますにゃ。
問題は……どこに攻めてくるか、ということにゃ」
そう、フェーシャの言う通りだ。
ここで西にくるか東にくるか……分かれ道と言ってもいいだろう。
「西ならセツキ王の支援に。東ならクルルシェンドで迎え撃つ……ということですかね?」
「そうね。こちら側に来られた場合、セツキからの支援を受けられないでしょうから、ここにいる魔王たちで対処することになるわね」
「ジークロンド王、ビアティグ王、アストゥ女王とフォイル王……それとぼくたち二人ですにゃ」
「で、でも……セントラル側の覚醒魔王とまともに戦えるのは……フェーシャ様とティファリス様だけですニャ。
実質、二人の魔王でヒューリ王を迎え撃つようなものですニャ」
ノワルの言うことは的を得ている。
南東地域は普通の……正直に言ってしまえば弱い魔王の方が多い。
少なくともジークロンド、ビアティグ、フォイルは魔王としては戦力外だと言ってしまうしかない。
「アストゥにはまだ奥の手があるからまだいいのだけれど……残った魔王たちには連携を密にして兵士たちをまとめ上げる役目を担ってもらおうと思っているわ。
そこで……もし、ヒューリ王が攻めてきた場合、先端を切り拓いていくのは私とフェーシャの二人だと思っているの」
「……それはぼくが覚醒魔王で、上位魔王の一人であるガッファ王を討ち倒したからですにゃ?」
「その通りよ」
「現状、クルルシェンドさえ防衛出来れば他の国に攻めてこられることはありえませんからね。
海も南西地域の外はそれなりに荒れていて、上陸が難しい場所も多いですし、現実的ではありません」
「かといって空は私の庭。ワイバーンに見つからずに国に攻めてくるなんて、不可能に近いってこと」
だからこそ最も可能性が高く、現実的なのは陸しかないのだ。
セツオウカほどの鉄壁さは無いけれど、それでもクルルシェンドのみを防衛すればいいというのは他の国にとっても強みと言えるだろう。
最悪、撤退できる場所が残っているのだから。
「でも、それをしてしまったら守れるものがいない……もしくは少なくなってしまいますにゃ。
ティファリス様の軍勢は個々で上位魔王と互角以上に戦えるフレイアールとアシュルもいますし、鬼族の故魔王の契約スライムであるカヅキもいますにゃ。
ここでぼくが行くのは……過剰だと思うのですけどにゃ」
フェーシャがうんうんと両腕を組んで悩みながら、自分の意見を言ってくれる。
……正直、私も最初はそれを考えた。
リーティアスが攻め、ケルトシルが守る……だけどそれは防衛の方に過剰に振っていると言えるのではないだろうか?
確かにフレイアール・アシュル・カヅキであれば覚醒魔王程度であれば問題なく相手に出来る程の実力を持っている。だけどそれだけでは妙に不安が残るのだ。
なぜかはわからないし……正直こんな気持ちは初めてだ。
聖黒族としての勘……とでも言うのだろうか? 私にはどうしてもリーティアスだけでは戦力が足りないように感じるのだ。
「……私もそう思うわ。だけど今回の戦争……守っていては勝てない。
なぜヒューリ王はたった一人になっても戦争をやめずに戦っているの?
いくら彼が上位魔王とはいえ、私・セツキ・フワロークの三人の上位魔王を相手にして勝算があるとでも?
なにか切り札を隠している……そう思って間違いないわ」
「だからそれを切る前にこちらが押しつぶす……そういうことですかにゃ?」
「……」
それもある。だけど……彼は既にそれを切っているような気がするのだ。
あの進軍速度、そして急に止まった軍勢……全てが憶測でしかないが、今彼らとぶつかるのであれば防衛には最低限残しておいて、こちらのほぼ最大戦力をぶつけるしかない。
しかし、私はその憶測を口に出来るほど確証があるわけではないのだ。
だからこそ口を閉ざしていたのだけれど……フェーシャはそれを感じ取ってくれたのか仕方がないという表情を浮かべていた。
「貴女が何を思ってそう言ってるのかはわかりませんにゃ。
ですが、貴女は今まで自分の国を、この地域を守ったという確かな実績がありますにゃ。
僕や他の国に手を差し伸べてくれましたにゃ。
そんな貴女の為に……ぼくがお役に立てるのでしたら戦いますにゃ」
「フェーシャ……ありがとう」
私のことを信じてくれて……本当にありがとう。
そんな深い気持ちを表した感謝の言葉に、彼は笑顔で答えてくれた。
ならば私はその信頼に応えなくてはならない。
全力で……この地域を守る。
――それが例え、数少ない聖黒族の同胞を討滅することになろうとも。
今の私には、フェーシャたちこそが――彼らこそが同胞であり、仲間なのだから。
フェーシャの件は私たちが話し合いをしている最中にノワルとアシュルが乱入し、ちょっとした告白合戦をした結果、無事丸く収まった。
二人共現金なもので、互いが互いを想っていることをわかったことを知ってからは急にでれでれいちゃいちゃとしだして、一気にその場を一変させてきた。
……本当は結構重要な話をしていたはずなんだけど、彼女たちに全て持っていかれた感がするほどだ。
「フェーシャさまぁ……」
「ノワル……」
「はいはい、ごちそうさま」
私がヒューリ王の対策について真剣に話し合っていた最中にいちゃいちゃとした甘ったるい空気を出されてはたまったものじゃない。
なにかある度に二人で見つめ合いだすんだから文句の一つも言いそうになった。
……が、アシュルがそれを見て羨ましそうにしている姿を目に留めてしまったからか……私の方も偶には彼女とゆっくりする時間を作らないとなぁ……と思わず思ってしまった。
少し、私の方も毒されたのかも知れない。
とりあえずその日は途中で話を打ち切り、再び後日話そう、ということにした。
今頃はノワルと一緒にいちゃいちゃしてることだろう。
「二人共、本当に良かったです」
アシュルがあんまりにも嬉しそうに達成感に満ち溢れた表情をしていたから、無粋なことは言えなかった。
もう少し私の事も考えてほしいものだ。
――
そしてその次の日。
私はまずこちらに来たワイバーンが持ってきてくれた情報をケルトシルの客室で情報を整理していたところだ。
――コンコン、コンコン。
「空いてるわよ」
「失礼しますにゃ」
入ってきたのはなぜかフェーシャの方だった。
これから彼とは応接室で話し合いをする予定だったはずなんだけど……。
「まずはお礼を言わせてほしかったのですにゃ
今回は本当にありがとうございますにゃ」
「別に構わないわ。貴方があんな調子だったら下の者も困るでしょうからね」
「にゃ……にゃっははは……心が痛くなるお話ですにゃ……」
皮肉めいたように少々冷めた目で見ると、左胸を苦しそうに抑えているフェーシャ。
レディクアもこれじゃ、本当に大変だろうな……。
「で、ですにゃ。せっかくですからぼくが応接室に案内しようと思いましてにゃ」
「そう? せっかくだし、もうここで話をしてもいいと思ってたんだけど」
本当だったら昨日一日使ってじっくり話し合って、今日はケルトシルを観光するつもりだったのだ。
ヒューリ王の軍勢の動きに変化があったし、さっさと話を終わらせておきたい……というのが本音だ。
「そんな適当に済ませようとしないでくださいにゃ。
ぼくにももう少し格好つけさせてくださいにゃ」
「今更格好もなにもないでしょうに……」
散々甘ったるいものを見せつけて格好つけようとされても困るというものだ。
しかし……一応体裁というものがあるだろう。
私の方もちょっと楽したい精神が出てきてしまったかも知れない。
「わかった。それじゃあその場で話したいこともあるし、早く行きましょう」
「……はいですにゃ!」
フェーシャはぱああっ、と表情が明るくして……本当にわかりやすい猫だ。
「一応契約スライムを供にしましょう。貴方のところのノワルも呼んでちょうだい。
……わかってると思うけど――」
「にゃは、昨日のような事は絶対にしませんにゃ。
ちょっと空気読まなさすぎましたからにゃ……」
乾いた笑いを浮かべながら冷や汗をかいていそうなぎこちない動きで顔を逸らしてるけど……本当にわかってるのだろうか……?
「さ、早く行きましょうにゃ! アシュルもノワルも、すぐに呼びますにゃ!」
話題を逸らすかのように促してくるフェーシャに苦笑しながら、私は彼の案内の元、応接室に行くことにした――。
――
私とフェーシャが入ってからしばらく後、アシュルとノワルも応接室に入ってきて……私たちは今後の動きについて話を始めることにした。
「まず、現状の確認なんだけれど……私が調べた最新の情報だと、ヒューリ王の軍は南の西と東……どちらにもいけるような位置取りをして動きを止めてしまった……このことから今彼らはそこで軍備を整えてると考えてるわ」
「それが妥当な考え方だと思いますにゃ。
問題は……どこに攻めてくるか、ということにゃ」
そう、フェーシャの言う通りだ。
ここで西にくるか東にくるか……分かれ道と言ってもいいだろう。
「西ならセツキ王の支援に。東ならクルルシェンドで迎え撃つ……ということですかね?」
「そうね。こちら側に来られた場合、セツキからの支援を受けられないでしょうから、ここにいる魔王たちで対処することになるわね」
「ジークロンド王、ビアティグ王、アストゥ女王とフォイル王……それとぼくたち二人ですにゃ」
「で、でも……セントラル側の覚醒魔王とまともに戦えるのは……フェーシャ様とティファリス様だけですニャ。
実質、二人の魔王でヒューリ王を迎え撃つようなものですニャ」
ノワルの言うことは的を得ている。
南東地域は普通の……正直に言ってしまえば弱い魔王の方が多い。
少なくともジークロンド、ビアティグ、フォイルは魔王としては戦力外だと言ってしまうしかない。
「アストゥにはまだ奥の手があるからまだいいのだけれど……残った魔王たちには連携を密にして兵士たちをまとめ上げる役目を担ってもらおうと思っているわ。
そこで……もし、ヒューリ王が攻めてきた場合、先端を切り拓いていくのは私とフェーシャの二人だと思っているの」
「……それはぼくが覚醒魔王で、上位魔王の一人であるガッファ王を討ち倒したからですにゃ?」
「その通りよ」
「現状、クルルシェンドさえ防衛出来れば他の国に攻めてこられることはありえませんからね。
海も南西地域の外はそれなりに荒れていて、上陸が難しい場所も多いですし、現実的ではありません」
「かといって空は私の庭。ワイバーンに見つからずに国に攻めてくるなんて、不可能に近いってこと」
だからこそ最も可能性が高く、現実的なのは陸しかないのだ。
セツオウカほどの鉄壁さは無いけれど、それでもクルルシェンドのみを防衛すればいいというのは他の国にとっても強みと言えるだろう。
最悪、撤退できる場所が残っているのだから。
「でも、それをしてしまったら守れるものがいない……もしくは少なくなってしまいますにゃ。
ティファリス様の軍勢は個々で上位魔王と互角以上に戦えるフレイアールとアシュルもいますし、鬼族の故魔王の契約スライムであるカヅキもいますにゃ。
ここでぼくが行くのは……過剰だと思うのですけどにゃ」
フェーシャがうんうんと両腕を組んで悩みながら、自分の意見を言ってくれる。
……正直、私も最初はそれを考えた。
リーティアスが攻め、ケルトシルが守る……だけどそれは防衛の方に過剰に振っていると言えるのではないだろうか?
確かにフレイアール・アシュル・カヅキであれば覚醒魔王程度であれば問題なく相手に出来る程の実力を持っている。だけどそれだけでは妙に不安が残るのだ。
なぜかはわからないし……正直こんな気持ちは初めてだ。
聖黒族としての勘……とでも言うのだろうか? 私にはどうしてもリーティアスだけでは戦力が足りないように感じるのだ。
「……私もそう思うわ。だけど今回の戦争……守っていては勝てない。
なぜヒューリ王はたった一人になっても戦争をやめずに戦っているの?
いくら彼が上位魔王とはいえ、私・セツキ・フワロークの三人の上位魔王を相手にして勝算があるとでも?
なにか切り札を隠している……そう思って間違いないわ」
「だからそれを切る前にこちらが押しつぶす……そういうことですかにゃ?」
「……」
それもある。だけど……彼は既にそれを切っているような気がするのだ。
あの進軍速度、そして急に止まった軍勢……全てが憶測でしかないが、今彼らとぶつかるのであれば防衛には最低限残しておいて、こちらのほぼ最大戦力をぶつけるしかない。
しかし、私はその憶測を口に出来るほど確証があるわけではないのだ。
だからこそ口を閉ざしていたのだけれど……フェーシャはそれを感じ取ってくれたのか仕方がないという表情を浮かべていた。
「貴女が何を思ってそう言ってるのかはわかりませんにゃ。
ですが、貴女は今まで自分の国を、この地域を守ったという確かな実績がありますにゃ。
僕や他の国に手を差し伸べてくれましたにゃ。
そんな貴女の為に……ぼくがお役に立てるのでしたら戦いますにゃ」
「フェーシャ……ありがとう」
私のことを信じてくれて……本当にありがとう。
そんな深い気持ちを表した感謝の言葉に、彼は笑顔で答えてくれた。
ならば私はその信頼に応えなくてはならない。
全力で……この地域を守る。
――それが例え、数少ない聖黒族の同胞を討滅することになろうとも。
今の私には、フェーシャたちこそが――彼らこそが同胞であり、仲間なのだから。
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
Z級スキル『サメ使い』の令嬢! ~呪われしスキルを手にして追放された令嬢は、サメの勇者に拾われて義賊三昧ですわっ!~
椎名 富比路
ファンタジー
呪われた等級「Z級」のスキルを会得し、「家の恥」と追放されてしまった令嬢。
婚約も破棄され、流刑にされる。
そこで助けられたサメと契約し、名前も捨てた。
スキル「サメ使い」の海賊として、令嬢は生きる決意をする。
ビキニアーマー姿で沈没船を探索してお宝をゲットして、海の幸を満喫する。
貧窮国に釣りを教えて、強いエビとも仲良くなる。
ビキニアーマーの海賊となった令嬢に、敵はない!
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
配信者ルミ、バズる~超難関ダンジョンだと知らず、初級ダンジョンだと思ってクリアしてしまいました~
てるゆーぬ(旧名:てるゆ)
ファンタジー
女主人公です(主人公は恋愛しません)。18歳。ダンジョンのある現代社会で、探索者としてデビューしたルミは、ダンジョン配信を始めることにした。近くの町に初級ダンジョンがあると聞いてやってきたが、ルミが発見したのは超難関ダンジョンだった。しかしそうとは知らずに、ルミはダンジョン攻略を開始し、ハイランクの魔物たちを相手に無双する。その様子は全て生配信でネットに流され、SNSでバズりまくり、同接とチャンネル登録数は青天井に伸び続けるのだった。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
惣菜パン無双 〜固いパンしかない異世界で美味しいパンを作りたい〜
甲殻類パエリア
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンだった深海玲司は仕事帰りに雷に打たれて命を落とし、異世界に転生してしまう。
秀でた能力もなく前世と同じ平凡な男、「レイ」としてのんびり生きるつもりが、彼には一つだけ我慢ならないことがあった。
——パンである。
異世界のパンは固くて味気のない、スープに浸さなければ食べられないものばかりで、それを主食として食べなければならない生活にうんざりしていた。
というのも、レイの前世は平凡ながら無類のパン好きだったのである。パン好きと言っても高級なパンを買って食べるわけではなく、さまざまな「菓子パン」や「惣菜パン」を自ら作り上げ、一人ひっそりとそれを食べることが至上の喜びだったのである。
そんな前世を持つレイが固くて味気ないパンしかない世界に耐えられるはずもなく、美味しいパンを求めて生まれ育った村から旅立つことに——。
わたくし、前世では世界を救った♂勇者様なのですが?
自転車和尚
ファンタジー
【タイトル】
わたくし、前世では世界を救った♂勇者様なのですが?
〜魔王を倒し世界を救った最強勇者様だったこの俺が二度目の転生で、超絶美少女貴族に生まれ変わってしまった。一体これからどうなる私のTS貴族令嬢人生!?
【あらすじ】
「どうして俺こんな美少女令嬢に生まれ変わってんの?!」
日本の平凡な男子大学生が転生し、異世界『レーヴェンティオラ』を救う運命の勇者様となったのはもう二〇年も前。
この世界を脅かす魔王との最終決戦、終始圧倒するも相打ちとなった俺は死後の世界で転生させてくれた女神様と邂逅する。
彼女は俺の偉業を讃えるとともに、神界へと至る前に女神が管理する別の異世界『マルヴァース』へと転生するように勧めてきた。
前回の反省点から生まれは貴族、勇者としての能力はそのままにというチート状態での転生を受け入れた俺だが、女神様から一つだけ聞いてなかったことがあるんだ……。
目の前の鏡に映る銀髪、エメラルドグリーンの目を持つ超絶美少女……辺境伯家令嬢「シャルロッタ・インテリペリ」が俺自身? どういうことですか女神様!
美少女転生しても勇者としての能力はそのまま、しかも美少女すぎて国中から讃えられる「辺境の翡翠姫(アルキオネ)」なんて愛称までついてしまって……ちょっとわたくし、こんなこと聞いてないんですけど?
そんなシャルロッタが嘆く間も無く、成長するに従ってかけがえの無い仲間との邂逅や、実はこの世界を狙っている邪悪な存在が虎視眈々と世界征服を狙っていることに気がつき勇者としての力を発揮して敵を打ち倒していくけど……こんな化け物じみた力を貴族令嬢が見せたらまずいでしょ!?
一体どうなるの、わたくしのTSご令嬢人生!?
前世は♂勇者様だった最強貴族令嬢の伝説が、今幕を開ける。
※本作は小説家になろう、カクヨム、アルファポリスに同時掲載を行なっております。
公爵家に生まれて初日に跡継ぎ失格の烙印を押されましたが今日も元気に生きてます!
小択出新都
ファンタジー
異世界に転生して公爵家の娘に生まれてきたエトワだが、魔力をほとんどもたずに生まれてきたため、生後0ヶ月で跡継ぎ失格の烙印を押されてしまう。
跡継ぎ失格といっても、すぐに家を追い出されたりはしないし、学校にも通わせてもらえるし、15歳までに家を出ればいいから、まあ恵まれてるよね、とのんきに暮らしていたエトワ。
だけど跡継ぎ問題を解決するために、分家から同い年の少年少女たちからその候補が選ばれることになり。
彼らには試練として、エトワ(ともたされた家宝、むしろこっちがメイン)が15歳になるまでの護衛役が命ぜられることになった。
仮の主人というか、実質、案山子みたいなものとして、彼らに護衛されることになったエトワだが、一癖ある男の子たちから、素直な女の子までいろんな子がいて、困惑しつつも彼らの成長を見守ることにするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる