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第9章・上位魔王達の世界戦争
237・ドワーフの対竜人魔道具
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「『クイック』」
一気に加速を掛けてくるレイクラド王をまっすぐ見据えて機を伺う。
今は私一人ではありません。フワロークが……守りに回ってくれる人がいるからこそ、こうやって心穏やかにいられるのでしょう。
「『ファイアランス』! ……『ブラストボム』!」
じっくりと狙いを定めるように炎の槍を撃ち出し、そのまま続けざまに風の力を内包した爆弾の魔法を解き放ちました。
そのままぐっと細剣を握りしめ、この全てを切り抜けてくるであろうレイクラド王を待ち構えるように突きの体勢を整えました。
「『アバタール』」
二つの魔法を左腕で顔を隠し、右腕の方は槍がぶれないように身体に密着させるような体勢を取って耐えぬいたレイクラド王はくるっと一回転しながら別の位置・角度から全く同じ攻撃をするもう一体の彼を魔法で出現させてきました。
不味いですね。ただでさえ恐ろしい速度で迫ってきている彼の一撃は、まともに食らうだけで致命傷必至。
どちらが本物かわからない以上、両方共迎撃する必要がありますから、フワローク一人に防御を任せるわけには行きませんね……。
それにしても、レイクラド王は先程から熱線をほとんど使って来ないのが不思議で仕方ないです。
今も、ですが『クイック』と『アバタール』ぐらいしか使用してきておりません。
余裕かなにか知りませんが……何にせよ私達には都合がいい。
彼の攻撃は今、相当早いとはいえかなり直線的で、行動が読みやすいです。
「マヒュム」
「わかっています」
フワロークが私にどんな行動を取って欲しいのか名前を呼ぶ声のトーンだけで読み取った私は、左側のレイクラド王だけを注視していました。
彼女を信じていなければまず出来ない行動です。
「『アースニードル』!」
土の針を複数出現させ、左のレイクラド王に向かって解き放つのですが……くるくると回るように左に避け……もう彼の攻撃は目の前。間近にまで迫ってきました。
「『クイック』!」
「『ガイアウォール』!」
少しでも彼の速度に付いていくために速度を上げる私と、地面から大きく長く分厚い壁をせり上げ、自身の姿を隠していくフワローク。
私に向かってきたレイクラド王の右側面に辛うじて避けた瞬間、細剣で彼の身体を素早く一突き。
鈍い音を立てて鎧に攻撃が命中して、そのまま更に別の箇所に一突き。
先ほどと同じように無様に転がりながら冷静に戦況を分析していると、フワロークがいたほうでは激しい何かが砕ける音が広がって……そちらの方に視線を向けると、『ガイアウォール』をぶち抜いていくレイクラド王の姿が見えました。
「くっ……はああぁぁぁぁ!!」
そこには崩れ壊れていく『ガイアウォール』の欠片が小さな体に鋭く降り注ぎ、傷つきながらも力強く大きな斧を振り上げているフワロークの姿が。
「『フォールグラビティ』!」
振り下ろす寸前に唱えた魔法……それは自分が指定した場所に小範囲の強い重力を発生させるものです。
本来は自分に向かって放つような魔法じゃないのですが……彼女はあえてそれをしてきました。
射程範囲には私の方に向かってこなかったレイクラド王がいて、フワロークと共に『フォールグラビティ』の影響下にあるようです。
それでも多少動きが緩慢になった程度というように動こうとするレイクラド王には恐ろしさを感じざるを否めませんが……。
しかし今のこの状況なら、フワロークの方が圧倒的に速い。
彼女はその大きな斧をまっすぐ振り下ろすだけ。
そしてそれは『フォールグラビティ』の影響を強く受け、通常よりも……それこそ『クイック』で加速した攻撃よりもなお速く行動することが可能というわけです。
ですがそれは諸刃の剣……自分自身にもその重力は押しかかってくるのですから。
「いっけええええええ!」
力強く振り下ろしたそれをレイクラド王は避けることも叶わず、槍を横向きに構えて防御の姿勢を取りました。
斧と槍が混じり合った瞬間、凄まじい金属がぶつけ合う音。
その中にいるのは二人はしばらく膠着状態を保っていましたが、次の瞬間……レイクラド王は口を開き、そこで魔力を凝縮していって――不味いです! あれは……!
「フワローク! すぐに魔法の解除を!」
「くっ……あ、ああああぁぁぁぁ!」
フワロークもレイクラド王が口を開いてるのが見えてどうにかしようとしているのですが……これでは間に合いません!
「『フレアボム』!」
私は咄嗟にフワロークとレイクラド王の間に爆発系の魔法を投げ入れ、熱線が放たれる前に爆発させる事に成功しました。
「あああっっ……くっ……ぎゃ……!」
爆発を直撃したフワロークは全体的に少々焦げているような煙を上げながら何度かバウンドして転がっていくのが見えますが、身体に魔力を漲らせていたおかげで、軽傷……と言える範囲で済んでいるようでした。
レイクラド王の方は……まるで何事もなかったかのようにフワロークがいたであろう辺りに向けて熱線を放っていました。
上に向かって放たれる凄まじい熱量の一撃は、何も霞んで見えそうなほどの威力。
――間近で見るとこんなにも恐ろしいものなのですか……。
彼の周囲がひび割れながらぼこぼこに歪んでいるのを見ると、あれほどの一撃……砦に当たれば消し炭になってしまうでしょう。
熱線が収まりかけた頃にはなんとかフワロークの元にたどり着くと、彼女の方は大分傷ついており、目前であんな攻撃を飛んでこようとしていたことに恐怖しかけていました。
「だ、大丈夫ですか?」
「うん……でも……あんな攻撃されたら……」
これでレイクラド王はまだ全力ではない。
いや……出す必要がない。
だからこそ涼しい顔で体力や魔力の消費の少ない攻撃ばかりしてきたのでしょうから。
レイクラド王は悠然と私たちの方を向き、今度はそのままこちらを捉えるように槍の穂先を向け――ああ、これは本格的に終わったかも知れない……。
という諦めの想いが一瞬、体中を満たし、重くのしかかっていきます。
ここで……ここで私の終わりなのかも知れませんね。
レイクラド王が静かに腰を掲げ、私たちに向かって一条の矢のように解き放たれようとしているその瞬間――大きな咆哮が響き渡りました。
あまりにも威厳に満ちた大きな轟き。
レイクラド王すらその気配に察したのか、私たちを視線から外し――いやこちらも思わず空を見上げるとそこには……。
まるでこの世の闇と炎の全てを集めたかのような黒く雄々しいその姿は、ある意味この世の終わりをももたらしそうな姿をしておりました。
しかし……なぜかどこかで見た気がするような……そんな気しました。
「なんですか……あれは……?」
「さ、さあ……? でもあっちが警戒してるってことは……」
そう、一瞬、レイクラド王側の増援かとも考えましたが、それにしては彼の態度が敵対者のそれと同じというのが気になります。
『聞け。我らが同胞ラスガンデッドの者たちよ。我が名はフレイアール。
我が母、ティファリスの命を受け、今より貴君らの戦いに参戦しようではないか!』
フレイアール……あの飛竜の子どもですか!?
一体何をすればあんな巨大な姿に成長するというのでしょうか……。
「フワローク」
「……うん、今が絶好の機会だね。でも……」
どこか不安そうな言葉をフワロークが発した直後――レイクラド王はその成長したフレイアールの元に飛んでいき、空中には内部に白い線が稲妻のように走る大きな黒い球体が咲き乱れ始めました。
「あれは……」
「対竜人用魔道具『重飛墜』。一応準備していて良かった」
いつの間にそんな物を……とも思いましたが、レイクラド王がいない今、私たちも戦線を支えるために動かなければ……。
一気に加速を掛けてくるレイクラド王をまっすぐ見据えて機を伺う。
今は私一人ではありません。フワロークが……守りに回ってくれる人がいるからこそ、こうやって心穏やかにいられるのでしょう。
「『ファイアランス』! ……『ブラストボム』!」
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そのままぐっと細剣を握りしめ、この全てを切り抜けてくるであろうレイクラド王を待ち構えるように突きの体勢を整えました。
「『アバタール』」
二つの魔法を左腕で顔を隠し、右腕の方は槍がぶれないように身体に密着させるような体勢を取って耐えぬいたレイクラド王はくるっと一回転しながら別の位置・角度から全く同じ攻撃をするもう一体の彼を魔法で出現させてきました。
不味いですね。ただでさえ恐ろしい速度で迫ってきている彼の一撃は、まともに食らうだけで致命傷必至。
どちらが本物かわからない以上、両方共迎撃する必要がありますから、フワローク一人に防御を任せるわけには行きませんね……。
それにしても、レイクラド王は先程から熱線をほとんど使って来ないのが不思議で仕方ないです。
今も、ですが『クイック』と『アバタール』ぐらいしか使用してきておりません。
余裕かなにか知りませんが……何にせよ私達には都合がいい。
彼の攻撃は今、相当早いとはいえかなり直線的で、行動が読みやすいです。
「マヒュム」
「わかっています」
フワロークが私にどんな行動を取って欲しいのか名前を呼ぶ声のトーンだけで読み取った私は、左側のレイクラド王だけを注視していました。
彼女を信じていなければまず出来ない行動です。
「『アースニードル』!」
土の針を複数出現させ、左のレイクラド王に向かって解き放つのですが……くるくると回るように左に避け……もう彼の攻撃は目の前。間近にまで迫ってきました。
「『クイック』!」
「『ガイアウォール』!」
少しでも彼の速度に付いていくために速度を上げる私と、地面から大きく長く分厚い壁をせり上げ、自身の姿を隠していくフワローク。
私に向かってきたレイクラド王の右側面に辛うじて避けた瞬間、細剣で彼の身体を素早く一突き。
鈍い音を立てて鎧に攻撃が命中して、そのまま更に別の箇所に一突き。
先ほどと同じように無様に転がりながら冷静に戦況を分析していると、フワロークがいたほうでは激しい何かが砕ける音が広がって……そちらの方に視線を向けると、『ガイアウォール』をぶち抜いていくレイクラド王の姿が見えました。
「くっ……はああぁぁぁぁ!!」
そこには崩れ壊れていく『ガイアウォール』の欠片が小さな体に鋭く降り注ぎ、傷つきながらも力強く大きな斧を振り上げているフワロークの姿が。
「『フォールグラビティ』!」
振り下ろす寸前に唱えた魔法……それは自分が指定した場所に小範囲の強い重力を発生させるものです。
本来は自分に向かって放つような魔法じゃないのですが……彼女はあえてそれをしてきました。
射程範囲には私の方に向かってこなかったレイクラド王がいて、フワロークと共に『フォールグラビティ』の影響下にあるようです。
それでも多少動きが緩慢になった程度というように動こうとするレイクラド王には恐ろしさを感じざるを否めませんが……。
しかし今のこの状況なら、フワロークの方が圧倒的に速い。
彼女はその大きな斧をまっすぐ振り下ろすだけ。
そしてそれは『フォールグラビティ』の影響を強く受け、通常よりも……それこそ『クイック』で加速した攻撃よりもなお速く行動することが可能というわけです。
ですがそれは諸刃の剣……自分自身にもその重力は押しかかってくるのですから。
「いっけええええええ!」
力強く振り下ろしたそれをレイクラド王は避けることも叶わず、槍を横向きに構えて防御の姿勢を取りました。
斧と槍が混じり合った瞬間、凄まじい金属がぶつけ合う音。
その中にいるのは二人はしばらく膠着状態を保っていましたが、次の瞬間……レイクラド王は口を開き、そこで魔力を凝縮していって――不味いです! あれは……!
「フワローク! すぐに魔法の解除を!」
「くっ……あ、ああああぁぁぁぁ!」
フワロークもレイクラド王が口を開いてるのが見えてどうにかしようとしているのですが……これでは間に合いません!
「『フレアボム』!」
私は咄嗟にフワロークとレイクラド王の間に爆発系の魔法を投げ入れ、熱線が放たれる前に爆発させる事に成功しました。
「あああっっ……くっ……ぎゃ……!」
爆発を直撃したフワロークは全体的に少々焦げているような煙を上げながら何度かバウンドして転がっていくのが見えますが、身体に魔力を漲らせていたおかげで、軽傷……と言える範囲で済んでいるようでした。
レイクラド王の方は……まるで何事もなかったかのようにフワロークがいたであろう辺りに向けて熱線を放っていました。
上に向かって放たれる凄まじい熱量の一撃は、何も霞んで見えそうなほどの威力。
――間近で見るとこんなにも恐ろしいものなのですか……。
彼の周囲がひび割れながらぼこぼこに歪んでいるのを見ると、あれほどの一撃……砦に当たれば消し炭になってしまうでしょう。
熱線が収まりかけた頃にはなんとかフワロークの元にたどり着くと、彼女の方は大分傷ついており、目前であんな攻撃を飛んでこようとしていたことに恐怖しかけていました。
「だ、大丈夫ですか?」
「うん……でも……あんな攻撃されたら……」
これでレイクラド王はまだ全力ではない。
いや……出す必要がない。
だからこそ涼しい顔で体力や魔力の消費の少ない攻撃ばかりしてきたのでしょうから。
レイクラド王は悠然と私たちの方を向き、今度はそのままこちらを捉えるように槍の穂先を向け――ああ、これは本格的に終わったかも知れない……。
という諦めの想いが一瞬、体中を満たし、重くのしかかっていきます。
ここで……ここで私の終わりなのかも知れませんね。
レイクラド王が静かに腰を掲げ、私たちに向かって一条の矢のように解き放たれようとしているその瞬間――大きな咆哮が響き渡りました。
あまりにも威厳に満ちた大きな轟き。
レイクラド王すらその気配に察したのか、私たちを視線から外し――いやこちらも思わず空を見上げるとそこには……。
まるでこの世の闇と炎の全てを集めたかのような黒く雄々しいその姿は、ある意味この世の終わりをももたらしそうな姿をしておりました。
しかし……なぜかどこかで見た気がするような……そんな気しました。
「なんですか……あれは……?」
「さ、さあ……? でもあっちが警戒してるってことは……」
そう、一瞬、レイクラド王側の増援かとも考えましたが、それにしては彼の態度が敵対者のそれと同じというのが気になります。
『聞け。我らが同胞ラスガンデッドの者たちよ。我が名はフレイアール。
我が母、ティファリスの命を受け、今より貴君らの戦いに参戦しようではないか!』
フレイアール……あの飛竜の子どもですか!?
一体何をすればあんな巨大な姿に成長するというのでしょうか……。
「フワローク」
「……うん、今が絶好の機会だね。でも……」
どこか不安そうな言葉をフワロークが発した直後――レイクラド王はその成長したフレイアールの元に飛んでいき、空中には内部に白い線が稲妻のように走る大きな黒い球体が咲き乱れ始めました。
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