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第9章・上位魔王達の世界戦争
226・待ち望んだ知らせ
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ヤーシュの遺体を回収した俺様は霊廟に彼を手厚く保護するよう城に訪れていた大名の一人に言いつけ、汚れた体を洗いに風呂へと向かう。
いつも以上にはしゃいでしまったせいで、血とその匂いがべっとりとついてしまったからだ。
しかし気分的にはそんなに悪くはない。
守護鬼門に手を掛けさせることなく、ヤーシュの遺体を取り戻した俺様を待っていたのは歓声。
あれが耳に残っているからだろう。
他国じゃあ敵の血で塗れた者をどういう風に扱うかは知らないが、俺様の国じゃ英雄にも等しい賛美が与えられる。
当然だ。
その振るわれた拳が、振り下ろした刃が、国を守り家族を護る。
だからこそ、戦いで血に塗れた者を鬼は恐れない。
体に触れたいかはまた別の話だが、少なくともこの程度のことに戸惑い、恐れを抱くほど繊細な奴らじゃないってことだな。
「セツキ王!」
浴場に行く道中、こちらに歩み寄ってきた武士に声を掛けられ、何事かと歩みを止める。
「どうした? 何かあったか?」
「リーティアスの契約スライムであるアシュル殿がお目見えになりました」
アシュル……やっと来たか。
ティファリスがなによりも信頼を置いている従者が俺様の国に来るという事実。
それはあの女王が俺様の国との関係をそれだけ大切にしている証とも言えるだろう。
「わかった。俺様も血を洗い流してから向かう。
失礼のないよう、丁寧にもてなしておけ」
「かしこまりました!」
さて、俺様もゆっくりと風呂に浸かってる場合じゃないだろう。
ひとまず汗と血を洗い流すだけにして、一刻も早くアシュルに状況を説明した方がいいだろう。
――
さっぱりとした俺様は応接間に行くと、アシュルが妙に落ち着かない様子で座って待っていた。
「よう、待たせたな」
それだけ声をかけると、アシュルは俺様の方を向いてどこか嫌そうな表情を浮かべてきた。
「……随分と余裕そうじゃないですか。緊急だと言うのでなるべく早く駆けつけてきましたのに……」
頬を膨らまして俺様を睨むのは可愛らしくもあるが……そういうのは今必要ない。
「仕方ないだろう。守護鬼門の防衛に出ていたんだ。
敵の血にまみれた状態で他国の使者と面会できるわけないだろう」
ため息混じりに説明した俺様の答えに納得がいったようないかなかったような顔をするアシュルだったが、それはひとまず置いておこうか。
そんなことよりもまず聞きたいことがある。
「アシュル。お前がここに来たということは、パーラスタは攻略したんだな?」
「は、はい。パーラスタ制圧と『極光の一閃』の確保は完了しました。
今は兵士たちをある程度残して銀狐族の保護にあたらせています」
「そうか……よくやってくれた」
この知らせが何よりも聞きたかった。
パーラスタが陥落したのであれば、『極光の一閃』による攻撃がもう届いてこないだろう。
ならば……今が攻め時。
カザキリ・オウキがいない現状では、どこか適当な大名に城の護衛を任せ、俺様自らが打って出た方がいいだろう。
相手側にはまだまだ強力な……それこそ上位魔王並の奴と契約したスライムが存在するかもしれない。
もちろん、ただのセントラルの魔王と契約していたスライム程度、俺様たち鬼族の敵ではないが……それでも上位魔王並のスライムは話が別だ。
それらと対処するには、少なくともカザキリクラスが一人か……オウキクラスが数十人必要だろう。
未だにカザキリが帰ってこない以上、アシュルをこちらに寄越してくれたのは正直ありがたかった。
「セツキ王様、これからは防衛に軸を置かれるのですか?
それとも……」
アシュルは次にどうするのか? と俺に聞いた来たみたいだが、そんなことは決まっている。
攻勢一点。攻めなければ勝てるものも勝てない。
「今から軍を整え、攻勢に出る。
俺様が先陣を切り、一気に勢いに乗ったほうがいい」
「そうですか……では私は……」
「アシュル、お前にはこの国の防衛か……他のスライム兵たちと戦ってもらいたい。
戦力はこっちに連れてきているな?」
頷くアシュルの話を聞く限り全部で百ほど、順々に送り込んでくれるらしい。
それなら防衛を任せた方が良いだろう……そう考えていると、意を決したかのような表情を浮かべ、アシュルは自分の考えを口にした。
「その、出来れば私は最前線で戦いたいです」
その言葉に、俺様は思わず眉根をひそめることになった。
確かにその方がありがたい……のだが、その申し出に戸惑いがあるのもまた事実だ。
「……これはラスキュスと俺様の戦いだ。支援を要請をしたこちらから言うのもなんだが、お前には直接的に関係のないことだ。
ならば、最前線には――」
「いいえ、セツキ王様、お願いします。私には、やらなければならないことがあるんです」
俺様の言葉を遮り、まっすぐ力強い目を向けている。
そこにはセツオウカへの救援、というよりももっと別の目的があるようにも見える。
だが、そこで『わかった』と簡単には言えないだろう。
「理由を、聞こうか」
同じくらい真剣味を帯びた目で俺様もアシュルに問いかける。
今、この国の置かれている状況を考えれば、理由を聞かなければおいそれと返事ができるようなものじゃない。
しばらく互いに視線を交わし合っていたが、やがてアシュルの方が根負けし、ぽつりぽつりと話しだした。
「セツキ王様、出来ればこの話は他言無用、ご内密にお願いしたいのですが……」
「……わかった。今この場には俺様しかいない。話してみろ」
「実は……ラスキュス女王が聖黒族の契約スライムであることは……ご存知でしたか?」
それは初耳だ。
俺様も長いことあの女王と付き合ってきたが……一度もそんな話は聞いたことなかった。
だが、それならば腑に落ちることもある。
「つまり、聖黒族スライム同士会って話したい、とでも言うのか?」
「あの方は誰よりも私たちの――聖黒族の未来を考えていました。
それなのに……急に戦争を起こす方ではないはずです」
なるほど、確かにラスキュスがそうであるならば、アシュルが話したいという気持ちもわかるが……。
「それで、話してどうする? まさかそれで終わり、というわけじゃないだろうな?」
宣戦布告をされたのは俺様の国――セツオウカだ。
勝手に話し合って終わりに出来るわけもない。
それに……上位魔王に宣戦布告を仕掛けた以上、ただで事態が沈静化することは出来ないだろう。
「話し合って……それで……ラスキュス女王が矛を収めなかったら、私が彼女を討ちます。
それが、同じ種族として生きる者としてせめてやれることです」
「本気、なんだな?」
念を押しに深く頷いたアシュルに対し、それ以上俺様がどうこういうことはなかった。
恐らく、ティファリスもそれを認めただろう。
セツオウカとしてはあまり認めたくはない……が、俺様個人としてはその想いの全てを否定することは出来なかった。
「最後に一つ、万が一それでお前が戦死したとしてもセツオウカは一切責任を負うことはない。
その代わり、こちらもラスキュスとアシュル――双方の争いには関与しない……それでいいな?」
「はい」
あんまりにもはっきりと頷いてくれたものだからむしろ清々しい。
俺様も大分意地の悪い事を言ったつもりなのだが、それでも引くつもりはないのだろう。
ならば、俺様の方を腹が決まった。
「良いだろう。リーティアスにいるティファリスにもそれを伝えておけ。
お前がラスキュスに会いに行くのであれば、俺様たちが全力で支援してやるよ。
他のことは全てこっちに投げろ。お前はあの女王と戦うことにのみ心血を注げ」
「……ありがとうございます!」
やれやれ、一度言い出したら聞かないのはどこぞの女王様そっくりだな。
せめて同じ聖黒族のスライムとして、納得の出来る答えを見つけることが出来ることを願ってやるよ。
俺様は自分の国を全力で守る。それだけだからな。
いつも以上にはしゃいでしまったせいで、血とその匂いがべっとりとついてしまったからだ。
しかし気分的にはそんなに悪くはない。
守護鬼門に手を掛けさせることなく、ヤーシュの遺体を取り戻した俺様を待っていたのは歓声。
あれが耳に残っているからだろう。
他国じゃあ敵の血で塗れた者をどういう風に扱うかは知らないが、俺様の国じゃ英雄にも等しい賛美が与えられる。
当然だ。
その振るわれた拳が、振り下ろした刃が、国を守り家族を護る。
だからこそ、戦いで血に塗れた者を鬼は恐れない。
体に触れたいかはまた別の話だが、少なくともこの程度のことに戸惑い、恐れを抱くほど繊細な奴らじゃないってことだな。
「セツキ王!」
浴場に行く道中、こちらに歩み寄ってきた武士に声を掛けられ、何事かと歩みを止める。
「どうした? 何かあったか?」
「リーティアスの契約スライムであるアシュル殿がお目見えになりました」
アシュル……やっと来たか。
ティファリスがなによりも信頼を置いている従者が俺様の国に来るという事実。
それはあの女王が俺様の国との関係をそれだけ大切にしている証とも言えるだろう。
「わかった。俺様も血を洗い流してから向かう。
失礼のないよう、丁寧にもてなしておけ」
「かしこまりました!」
さて、俺様もゆっくりと風呂に浸かってる場合じゃないだろう。
ひとまず汗と血を洗い流すだけにして、一刻も早くアシュルに状況を説明した方がいいだろう。
――
さっぱりとした俺様は応接間に行くと、アシュルが妙に落ち着かない様子で座って待っていた。
「よう、待たせたな」
それだけ声をかけると、アシュルは俺様の方を向いてどこか嫌そうな表情を浮かべてきた。
「……随分と余裕そうじゃないですか。緊急だと言うのでなるべく早く駆けつけてきましたのに……」
頬を膨らまして俺様を睨むのは可愛らしくもあるが……そういうのは今必要ない。
「仕方ないだろう。守護鬼門の防衛に出ていたんだ。
敵の血にまみれた状態で他国の使者と面会できるわけないだろう」
ため息混じりに説明した俺様の答えに納得がいったようないかなかったような顔をするアシュルだったが、それはひとまず置いておこうか。
そんなことよりもまず聞きたいことがある。
「アシュル。お前がここに来たということは、パーラスタは攻略したんだな?」
「は、はい。パーラスタ制圧と『極光の一閃』の確保は完了しました。
今は兵士たちをある程度残して銀狐族の保護にあたらせています」
「そうか……よくやってくれた」
この知らせが何よりも聞きたかった。
パーラスタが陥落したのであれば、『極光の一閃』による攻撃がもう届いてこないだろう。
ならば……今が攻め時。
カザキリ・オウキがいない現状では、どこか適当な大名に城の護衛を任せ、俺様自らが打って出た方がいいだろう。
相手側にはまだまだ強力な……それこそ上位魔王並の奴と契約したスライムが存在するかもしれない。
もちろん、ただのセントラルの魔王と契約していたスライム程度、俺様たち鬼族の敵ではないが……それでも上位魔王並のスライムは話が別だ。
それらと対処するには、少なくともカザキリクラスが一人か……オウキクラスが数十人必要だろう。
未だにカザキリが帰ってこない以上、アシュルをこちらに寄越してくれたのは正直ありがたかった。
「セツキ王様、これからは防衛に軸を置かれるのですか?
それとも……」
アシュルは次にどうするのか? と俺に聞いた来たみたいだが、そんなことは決まっている。
攻勢一点。攻めなければ勝てるものも勝てない。
「今から軍を整え、攻勢に出る。
俺様が先陣を切り、一気に勢いに乗ったほうがいい」
「そうですか……では私は……」
「アシュル、お前にはこの国の防衛か……他のスライム兵たちと戦ってもらいたい。
戦力はこっちに連れてきているな?」
頷くアシュルの話を聞く限り全部で百ほど、順々に送り込んでくれるらしい。
それなら防衛を任せた方が良いだろう……そう考えていると、意を決したかのような表情を浮かべ、アシュルは自分の考えを口にした。
「その、出来れば私は最前線で戦いたいです」
その言葉に、俺様は思わず眉根をひそめることになった。
確かにその方がありがたい……のだが、その申し出に戸惑いがあるのもまた事実だ。
「……これはラスキュスと俺様の戦いだ。支援を要請をしたこちらから言うのもなんだが、お前には直接的に関係のないことだ。
ならば、最前線には――」
「いいえ、セツキ王様、お願いします。私には、やらなければならないことがあるんです」
俺様の言葉を遮り、まっすぐ力強い目を向けている。
そこにはセツオウカへの救援、というよりももっと別の目的があるようにも見える。
だが、そこで『わかった』と簡単には言えないだろう。
「理由を、聞こうか」
同じくらい真剣味を帯びた目で俺様もアシュルに問いかける。
今、この国の置かれている状況を考えれば、理由を聞かなければおいそれと返事ができるようなものじゃない。
しばらく互いに視線を交わし合っていたが、やがてアシュルの方が根負けし、ぽつりぽつりと話しだした。
「セツキ王様、出来ればこの話は他言無用、ご内密にお願いしたいのですが……」
「……わかった。今この場には俺様しかいない。話してみろ」
「実は……ラスキュス女王が聖黒族の契約スライムであることは……ご存知でしたか?」
それは初耳だ。
俺様も長いことあの女王と付き合ってきたが……一度もそんな話は聞いたことなかった。
だが、それならば腑に落ちることもある。
「つまり、聖黒族スライム同士会って話したい、とでも言うのか?」
「あの方は誰よりも私たちの――聖黒族の未来を考えていました。
それなのに……急に戦争を起こす方ではないはずです」
なるほど、確かにラスキュスがそうであるならば、アシュルが話したいという気持ちもわかるが……。
「それで、話してどうする? まさかそれで終わり、というわけじゃないだろうな?」
宣戦布告をされたのは俺様の国――セツオウカだ。
勝手に話し合って終わりに出来るわけもない。
それに……上位魔王に宣戦布告を仕掛けた以上、ただで事態が沈静化することは出来ないだろう。
「話し合って……それで……ラスキュス女王が矛を収めなかったら、私が彼女を討ちます。
それが、同じ種族として生きる者としてせめてやれることです」
「本気、なんだな?」
念を押しに深く頷いたアシュルに対し、それ以上俺様がどうこういうことはなかった。
恐らく、ティファリスもそれを認めただろう。
セツオウカとしてはあまり認めたくはない……が、俺様個人としてはその想いの全てを否定することは出来なかった。
「最後に一つ、万が一それでお前が戦死したとしてもセツオウカは一切責任を負うことはない。
その代わり、こちらもラスキュスとアシュル――双方の争いには関与しない……それでいいな?」
「はい」
あんまりにもはっきりと頷いてくれたものだからむしろ清々しい。
俺様も大分意地の悪い事を言ったつもりなのだが、それでも引くつもりはないのだろう。
ならば、俺様の方を腹が決まった。
「良いだろう。リーティアスにいるティファリスにもそれを伝えておけ。
お前がラスキュスに会いに行くのであれば、俺様たちが全力で支援してやるよ。
他のことは全てこっちに投げろ。お前はあの女王と戦うことにのみ心血を注げ」
「……ありがとうございます!」
やれやれ、一度言い出したら聞かないのはどこぞの女王様そっくりだな。
せめて同じ聖黒族のスライムとして、納得の出来る答えを見つけることが出来ることを願ってやるよ。
俺様は自分の国を全力で守る。それだけだからな。
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