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第8章・エルフ族達との騒乱
206・魔王様、後手に回る
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セツキからパーラスタに奪われた鬼族の魔王の話を聞いた翌日。
今後の予定をセツキと一緒に詰めていっていると、ラスキュスが私宛に寄越してくれた文書が届いてきた。
「なんだ? それは」
「ん、ちょっと待って……」
突如届いた文書を興味深そうに眺めているセツキの事を制して、私は書かれている内容を確認する。
そこには私が必要としていた以上の事が書かれていて……思わず驚いて目を見開いてしまう。
「どうした?」
「エルフ族が探していた銀色の髪と尻尾をした銀狐族について書かれているんだけど……流石ラスキュス女王。
私の知らないことが相当記載されているわ」
「銀狐族……確か滅んだとされる種族の一つだったな。
それはお前も一緒なんだろうが……それで、なんでそんないるかわからない種族をフェリベルは探してたんだ?」
やはりエルフ族=フェリベル王の図式がセツキの中でも出来上がっているようで、彼も完全にパーラスタを疑っているようだった。
……というか、気持ちはわかるけどそんなに必死な目でこっちを見ないで欲しい。
どうせ呼んだままをそのまま伝えたって意味がわからなくなるだけだろうに。
「まず、銀狐族には膨大な魔力が秘められているということよ。
エルフ族の何十倍と言っても良いらしいわ。
それと、鬼族には鬼術があるように、銀狐族には幻術と呼ばれる固有の魔法が存在するって書いてるわね」
「……で、それが今回の騒動の何に関係している?」
興味深そうに私の説明を聞いているセツキだったけど、そう言えば彼はアレの話を知らないのか。
ああ、でも当然かもしれない。私もベリルちゃんに聞くまでは知らなかった情報だ。
「パーラスタは『極光の一閃』と呼ばれる巨大な武器を所有しているらしいの。
どれくらいの威力なのかは実際使ったことがないらしいからわからないけど……相当魔力が必要になるようね。
ベリルちゃんが言うにはご丁寧に外部から魔力を取り込めるようになってるらしくて……」
「なるほど。それで魔力量の多い銀狐族を探していた。
流石エルフ族。他種族をまるで使い捨ての道具扱いか」
苦々しく吐き捨てたセツキ心中は私もよく理解できているつもりだ。
これがエルフ族のやり方。
悪魔族も随分と卑劣なことをやってくれたが、エルフ族は一線を画する程だ。
他種族を駒のように扱い、平気で切り捨てるそのやり方には反吐が出る。
しかしこれでなんでフェリベル王が銀狐族を求めていたのか理解できた。
要は『極光の一閃』と呼ばれる武器を起動する魔力源として利用したいのだ。
そうすることによって選ばれた自分たちはより優れた種族であるとアピールするために。
「だが、それだけならフェリベルのやつが動く理由にはならんだろ。
いるかどうかもわからない種族を探すほど、奴の頭はそうお花畑ではないだろう」
馬鹿にしているのかいないのかわからない発言をしているようだけど、それは私もセツキと同感だ。
フェリベル王の思考がそう単純だったら、私だってここまで苦労はしない。
アシュルを使者に行かせたときだってすんなりボロを出して、もっと簡単に事を進ませることが出来たはずだ。
「それは簡単。フェリベル王は銀狐族が南西地域の近くにいたことを知っていたんだと思うわ。
そうでもなければエルフ族を嫌っている者も多いこの地域に、わざわざ喧嘩を売りにはこないでしょう」
「……なるほど、な。
ということは以前――クルルシェンドがグロアス王国と手を組んでいたときからフェリベルは銀狐族の存在を知っていたことになるだろう」
――あるいは、それ以前に知る機会があり、グロアス王国とクルルシェンドが結び付けられるように仕向けていたか、だ。
流石にそれは考え過ぎのような気もしたが、不思議とはっきり違うとは言えない考えでもあるような気がしてきた。
「なんにせよ、これでエルフ族が銀狐族を手に入れようとしている理由はわかった。
後は……」
「後はフェリベルがフラフを捕らえている確たる証拠があれば、だな」
「ええ。今アシュルが『アクアディヴィジョン』でパーラスタの内部を探っているわ。
フラフがいるのだとしたら、いずれ見つけてくれるでしょう」
「新しい魔法か……なんとも頼りない話だが、現状、それ以外は戦力を集めることぐらいしか出来ないってか」
悔しそうに歯噛みしているセツキ。
若干重苦しくも疲れたような空気がこの部屋に満ちた……その時だった。
「……ティファさま」
今まで一度も声を上げずに私の後ろで待機をしていたアシュルが、驚き呆然としているような顔を私の方に向けてきていた。
「どうしたの? もしかして……なにか進展があった?」
「は、はい……えっと、フラフを見つけました」
アシュルのその衝撃的な一言で、私とセツキは思わず身を乗り出しそうになった……が、すぐに冷静さを取り戻し、再び椅子に座り直した。
「それで、今何処にいるの?」
「それが……城の屋上になんだか怖いものがせり上がってきて……その中に……」
アシュルはどこか戸惑いを浮かべているようだけれど、どうにも要領を得ない。
城……というのはパーラスタにあるフェリベル王の城の一番上なのには間違いない。
だけど怖いもの? そしてその中に……ってことはフラフが入ってるということなのか?
「アシュル、落ち着いて。ゆっくりでいいから私に説明してちょうだい」
「は、はい。あの、黒くて長い筒のようなものが屋上の床と接しているのが見えます。
それで……その床と黒い筒のところになにか……人のようなのが数人棺のようなものに埋め込まれています。
その中でも一際大きな棺にフラフが入れられていて、全員、眠っているように見えます」
「……なんだそれは? フェリベルの城は墓場にでもなったのか?」
セツキはどうにも理解しきれていない様子だったが、私はそれがベリルちゃんの言う『魔力を吸い込んで送り込む装置』だということがわかった。
だから……私はアシュルにこれだけは確かめなければならないという質問を投げかける。
「アシュル、その人のようなものって……もしかして全員狐人族と似たような姿してない?」
「え? ええ……そうです。
今、可能な限り近くにいますけど、その棺に入ってるのは全員狐人族です」
アシュルのその言葉で私は確信を得る。
それは間違いなく銀狐族だろう。そして、彼らは今『極光の一閃』の一部にされているのだと。
「……奴ら、何をする気なんだ?」
「わ、わかりません。
ただ、黒い筒の中央が白い光を溜めているような感じがします。
白くて……寒くて冷たそうな命を吸い上げた白。すごく怖いです……」
震えるアシュルの肩を抱くように抑えてやり、私はそれを宥めてやる。
そうしなければとても冷静に戻れないだろうと思うほど、彼女は怖がっていた。
恐らく、『極光の一閃』が放たれる。問題はそれがどこか、にもよる。
これが私の国であるならばまだ対処のしようもあるんだけど、これがフェアシュリーやグルムガンドだったら……恐らく止めることは出来ないだろう。
「アシュル……落ち着いて」
「ティ、ティファさま、怖いです。今、その白い光が放たれて……」
アシュルが言った白い光。
その意味を私達がきちんと理解するのにそう時間はかからなかった。
(母様ー! 大変、大変だよ!)
「フレイアール? どうしたの?」
(成竜の姿で空を散歩してたら……白い光がセツオウカに……!)
しばらくの間アシュルが言葉に表せない、と言った様子で不安がっていると突如乱入してくるように応接室に飛び込んだフレイアールから報告があった。
「……どうした?」
フレイアールが尋常じゃない慌てようでセツキとカザキリを交互に見ていることに不安を感じたのか、セツキが相当深刻な表情で私の事を見つめている。
正直言って良いものか迷いはしたが、ここで黙ったところでどうしようもない。
「……アシュルが言っていた白い光がセツオウカの方に飛んでいったところをフレイアールが目撃したそうよ」
「な……!?」
「今から私はフレイアールと一緒にセツオウカに飛ぶけど、貴方は……」
「俺様も……俺様も連れて行ってくれ! カザキリはここで待機しろ。
リーティアスに何かあったら加勢しろ」
「か、かしこまりました」
自分の国が狙われる……そんな気が気でないような状態でも、冷静さを保っていられる彼もまた、王なのだろう。
私は静かに頷き、急いでセツキと共にセツオウカに。
そして私達が見たものは……セツオウカの首都キョウレイの存在する大きな山々の麓と言っていい場所。
商業用の大きな道で繋がっている商業都市ヤカサカの半分が跡形もなく消し飛び、巨大とも言えるクレーターが作られているという――悪夢の光景だった。
今後の予定をセツキと一緒に詰めていっていると、ラスキュスが私宛に寄越してくれた文書が届いてきた。
「なんだ? それは」
「ん、ちょっと待って……」
突如届いた文書を興味深そうに眺めているセツキの事を制して、私は書かれている内容を確認する。
そこには私が必要としていた以上の事が書かれていて……思わず驚いて目を見開いてしまう。
「どうした?」
「エルフ族が探していた銀色の髪と尻尾をした銀狐族について書かれているんだけど……流石ラスキュス女王。
私の知らないことが相当記載されているわ」
「銀狐族……確か滅んだとされる種族の一つだったな。
それはお前も一緒なんだろうが……それで、なんでそんないるかわからない種族をフェリベルは探してたんだ?」
やはりエルフ族=フェリベル王の図式がセツキの中でも出来上がっているようで、彼も完全にパーラスタを疑っているようだった。
……というか、気持ちはわかるけどそんなに必死な目でこっちを見ないで欲しい。
どうせ呼んだままをそのまま伝えたって意味がわからなくなるだけだろうに。
「まず、銀狐族には膨大な魔力が秘められているということよ。
エルフ族の何十倍と言っても良いらしいわ。
それと、鬼族には鬼術があるように、銀狐族には幻術と呼ばれる固有の魔法が存在するって書いてるわね」
「……で、それが今回の騒動の何に関係している?」
興味深そうに私の説明を聞いているセツキだったけど、そう言えば彼はアレの話を知らないのか。
ああ、でも当然かもしれない。私もベリルちゃんに聞くまでは知らなかった情報だ。
「パーラスタは『極光の一閃』と呼ばれる巨大な武器を所有しているらしいの。
どれくらいの威力なのかは実際使ったことがないらしいからわからないけど……相当魔力が必要になるようね。
ベリルちゃんが言うにはご丁寧に外部から魔力を取り込めるようになってるらしくて……」
「なるほど。それで魔力量の多い銀狐族を探していた。
流石エルフ族。他種族をまるで使い捨ての道具扱いか」
苦々しく吐き捨てたセツキ心中は私もよく理解できているつもりだ。
これがエルフ族のやり方。
悪魔族も随分と卑劣なことをやってくれたが、エルフ族は一線を画する程だ。
他種族を駒のように扱い、平気で切り捨てるそのやり方には反吐が出る。
しかしこれでなんでフェリベル王が銀狐族を求めていたのか理解できた。
要は『極光の一閃』と呼ばれる武器を起動する魔力源として利用したいのだ。
そうすることによって選ばれた自分たちはより優れた種族であるとアピールするために。
「だが、それだけならフェリベルのやつが動く理由にはならんだろ。
いるかどうかもわからない種族を探すほど、奴の頭はそうお花畑ではないだろう」
馬鹿にしているのかいないのかわからない発言をしているようだけど、それは私もセツキと同感だ。
フェリベル王の思考がそう単純だったら、私だってここまで苦労はしない。
アシュルを使者に行かせたときだってすんなりボロを出して、もっと簡単に事を進ませることが出来たはずだ。
「それは簡単。フェリベル王は銀狐族が南西地域の近くにいたことを知っていたんだと思うわ。
そうでもなければエルフ族を嫌っている者も多いこの地域に、わざわざ喧嘩を売りにはこないでしょう」
「……なるほど、な。
ということは以前――クルルシェンドがグロアス王国と手を組んでいたときからフェリベルは銀狐族の存在を知っていたことになるだろう」
――あるいは、それ以前に知る機会があり、グロアス王国とクルルシェンドが結び付けられるように仕向けていたか、だ。
流石にそれは考え過ぎのような気もしたが、不思議とはっきり違うとは言えない考えでもあるような気がしてきた。
「なんにせよ、これでエルフ族が銀狐族を手に入れようとしている理由はわかった。
後は……」
「後はフェリベルがフラフを捕らえている確たる証拠があれば、だな」
「ええ。今アシュルが『アクアディヴィジョン』でパーラスタの内部を探っているわ。
フラフがいるのだとしたら、いずれ見つけてくれるでしょう」
「新しい魔法か……なんとも頼りない話だが、現状、それ以外は戦力を集めることぐらいしか出来ないってか」
悔しそうに歯噛みしているセツキ。
若干重苦しくも疲れたような空気がこの部屋に満ちた……その時だった。
「……ティファさま」
今まで一度も声を上げずに私の後ろで待機をしていたアシュルが、驚き呆然としているような顔を私の方に向けてきていた。
「どうしたの? もしかして……なにか進展があった?」
「は、はい……えっと、フラフを見つけました」
アシュルのその衝撃的な一言で、私とセツキは思わず身を乗り出しそうになった……が、すぐに冷静さを取り戻し、再び椅子に座り直した。
「それで、今何処にいるの?」
「それが……城の屋上になんだか怖いものがせり上がってきて……その中に……」
アシュルはどこか戸惑いを浮かべているようだけれど、どうにも要領を得ない。
城……というのはパーラスタにあるフェリベル王の城の一番上なのには間違いない。
だけど怖いもの? そしてその中に……ってことはフラフが入ってるということなのか?
「アシュル、落ち着いて。ゆっくりでいいから私に説明してちょうだい」
「は、はい。あの、黒くて長い筒のようなものが屋上の床と接しているのが見えます。
それで……その床と黒い筒のところになにか……人のようなのが数人棺のようなものに埋め込まれています。
その中でも一際大きな棺にフラフが入れられていて、全員、眠っているように見えます」
「……なんだそれは? フェリベルの城は墓場にでもなったのか?」
セツキはどうにも理解しきれていない様子だったが、私はそれがベリルちゃんの言う『魔力を吸い込んで送り込む装置』だということがわかった。
だから……私はアシュルにこれだけは確かめなければならないという質問を投げかける。
「アシュル、その人のようなものって……もしかして全員狐人族と似たような姿してない?」
「え? ええ……そうです。
今、可能な限り近くにいますけど、その棺に入ってるのは全員狐人族です」
アシュルのその言葉で私は確信を得る。
それは間違いなく銀狐族だろう。そして、彼らは今『極光の一閃』の一部にされているのだと。
「……奴ら、何をする気なんだ?」
「わ、わかりません。
ただ、黒い筒の中央が白い光を溜めているような感じがします。
白くて……寒くて冷たそうな命を吸い上げた白。すごく怖いです……」
震えるアシュルの肩を抱くように抑えてやり、私はそれを宥めてやる。
そうしなければとても冷静に戻れないだろうと思うほど、彼女は怖がっていた。
恐らく、『極光の一閃』が放たれる。問題はそれがどこか、にもよる。
これが私の国であるならばまだ対処のしようもあるんだけど、これがフェアシュリーやグルムガンドだったら……恐らく止めることは出来ないだろう。
「アシュル……落ち着いて」
「ティ、ティファさま、怖いです。今、その白い光が放たれて……」
アシュルが言った白い光。
その意味を私達がきちんと理解するのにそう時間はかからなかった。
(母様ー! 大変、大変だよ!)
「フレイアール? どうしたの?」
(成竜の姿で空を散歩してたら……白い光がセツオウカに……!)
しばらくの間アシュルが言葉に表せない、と言った様子で不安がっていると突如乱入してくるように応接室に飛び込んだフレイアールから報告があった。
「……どうした?」
フレイアールが尋常じゃない慌てようでセツキとカザキリを交互に見ていることに不安を感じたのか、セツキが相当深刻な表情で私の事を見つめている。
正直言って良いものか迷いはしたが、ここで黙ったところでどうしようもない。
「……アシュルが言っていた白い光がセツオウカの方に飛んでいったところをフレイアールが目撃したそうよ」
「な……!?」
「今から私はフレイアールと一緒にセツオウカに飛ぶけど、貴方は……」
「俺様も……俺様も連れて行ってくれ! カザキリはここで待機しろ。
リーティアスに何かあったら加勢しろ」
「か、かしこまりました」
自分の国が狙われる……そんな気が気でないような状態でも、冷静さを保っていられる彼もまた、王なのだろう。
私は静かに頷き、急いでセツキと共にセツオウカに。
そして私達が見たものは……セツオウカの首都キョウレイの存在する大きな山々の麓と言っていい場所。
商業用の大きな道で繋がっている商業都市ヤカサカの半分が跡形もなく消し飛び、巨大とも言えるクレーターが作られているという――悪夢の光景だった。
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