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第7章・南西地域での戦い
152・束縛されし者
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あまりの出来事に思わずよくよく観察してみると……どうやらレディクアとネアは気を失っているようだったニャ。
縄で縛られ、口を塞いでいるところを見ると、少なくとも死んでいるわけじゃなくてボクは思わず安心したニャ。
だけどその事実がボクの思考に更に混乱を招いてしまって、思わず声が霞み、上ずってしまったニャ。
「な、なんで……二人が……」
「簡単かしにゃ。わたし達がスパイだったということかしにゃ」
「……ざまぁみろにゃあ。僕達の意見を蔑ろにしたから、こうなったにゃあ」
見当はずれのことを言ってるエシカは置いておいて、なんでレディクアとネアが気絶した状態でここにいるのニャ。
エシカとファガトじゃ、この二人にはまず敵うはずがないなのになんでニャ……。
詰め寄ろうとしたボクを見咎めたファガトは、レディクアの首にそっとナイフをあてがって、ボクの行動を牽制してくるニャ。
「……動いちゃだめにゃあ。一歩でも動いたら、カッフェーの可愛い可愛いお嫁さんと子どもが……死んじゃうにゃあ」
「人質……かニャ」
「ネアだったら効果は薄かっただろうけど、無様に死んだ親友が遺したものなら、フェーシャは簡単に手が出せないかしにゃ。甘ったるい馬鹿な魔王かしにゃ」
ボクを……いや、ボクを侮辱するのはまだいいニャ。彼女たちには、狂った時に迷惑を掛けてたはずだからニャ。
だけど、目をかけてくれていたカッフェーに対して、よくもそんな事を……!
「ガッファ王、フェーシャはわたし達に任せて欲しいかしにゃ。そうすれば、貴方の邪魔をするものもいないかしにゃ」
「お前ら……ふん、なるほどにゃ。そういうことかにゃ……」
一人で納得したガッファ王は、もうボクのことなんてどうでも良いといった様子でまたカッフェーの方に向き直っていったニャ。
――このままではまずいニャ。またあの魔王がボクの親友の遺体をいたぶりかねないニャ。
そんなの、あってはならないのニャ!
慌ててガッファ王を追おうしようとしたんだけど、それを制止してきたのはやっぱりエシカだったニャ。
「ま、待つニャ!」
「待つのは貴方かしにゃ。カッフェーの愛したレディクアが、死んでもいいのかしにゃ?」
「……くっ」
エシカの言葉に、ボクは結局動けず……そのまま言いなりになってしまったニャ。
ケルトシル軍とガッファ軍がぶつかり合ってる音が聞こえてくるのに、ここだけまるで切り離されたかのように感じてしまうニャ。
「……フェーシャ、やっぱり貴方は甘い魔王様だにゃあ。こういう時、見捨てるのが定石なのにゃあ」
ファガトの言う通り、本当なら一賢猫であるレディクアのために魔王であるボクが動けないなんて、本当はあってはならないことニャ。
だけど、ボクには……どうしてもレディクアを犠牲にするって選択肢を選ぶことが出来なかったニャ。
「本当に。だから全部失うのかしにゃ。友も国も……なんて心地いいのかしにゃ」
うっとりするような表情のエシカがゆっくりこっちに歩いてきて、ボクの頬を思いっきりぶったニャ。
「……っ」
「貴方は散々バカにしたわたしにこうやって殺されるのかしにゃ。本当に嬉しいのかしにゃ」
「ボクの国で好き放題やってたのはお前たちかニャ?」
ボクの言葉に二人はより一層顔を狂喜に歪めていくのがはっきりわかるニャ。
「……くふ、くふふ。もう貴方の国じゃないにゃあ。本当はカッフェーの絶望する姿なにより見たかったのにゃあ。だけど、あんな無様な姿を晒して死んだんじゃ、本当にどうしようもない愚か者だったにゃあ!」
「違うニャ!」
泣き叫ぶように大声で叫んだボクに対して、それを鼻で笑う二人。だけど……悔しいニャ。
ボクには言葉を口にする以外なにも出来ないのニャ。
それがわかってるから二人共ボクを嘲笑うかのように見つめていたニャ。
「違うってなにがかしにゃ? お前はどうせなにも出来ないかしにゃ。役に立たない。情けない魔王様かしにゃ」
悔しい……悔しいニャ。
ガッファ王には何も出来ず、今もこうしてレディクアとネアを人質に取られただけでボクは動けずにいるニャ。
今、戦況は若干こっちが持ち直した状態ニャ。いくらセントラルの軍が優れていると言っても、数はこちらが上ニャ。
……カッフェーの捨て身の戦法のおかげで戦力が低下したガッファ軍に対し、いずれ倒れるにしても……まだなんとか戦える状況が続いたはずなのニャ。
だけど、こうなったら話は別ニャ。ガッファ王をなんとか必死こいてボクが抑えていたから、ここまでのことが出来たニャ。
……実際、一方的に言いようにやられてただけなんだけどニャ。それでもガッファ王の相当慢心してたし、油断と余裕があって生きてこれたわけニャ。
兵士たちじゃ、あの魔王が油断してたところでまず保たないはずニャ。こうなったら、軍が瓦解するのも時間の問題……。
それがわかっているはずなのに……ボクは動けず、釘付けにされてしまっているニャ。
「あは……あはは……あははははははは!! すっごい愉快かしにゃ! お前みたいな魔王が、民を死なせ、国を滅ぼすのかしにゃ!」
「……感じるにゃあ。これから起こる出来事の甘いひとときが。僕の身体に満ちていくにゃあ」
笑い狂ってるエシカと恍惚としているファガト。ボクから見ても、これは異常に見えるニャ。
……そう、猫人族の在り方からかけ離れて見えるほどだったニャ。
「お前ら、何者ニャ。本物のエシカとファガトをどこにやったニャ!」
我ながらに言ってて随分月並みなことを言ってるなとは思ったけど、そう言わざるを得なかったニャ。
そしてその言葉に彼女たちはより一層笑みを深めていたニャ。
「何を馬鹿な事を言ってるのかしにゃ? わたし達が偽物だって……そう言いたいかしにゃ? あはははは!」
「……僕達が偽物なんて証拠、どこにあるのにゃあ? 僕達はただ、ケルトシルの終わりが見たいだけにゃあ。そうして、この国はガッファ王のものになるのにゃあ!」
……嘘だニャ。この二人と話して冷静になった今のボクになら、その言葉の真意がはっきりとわかるニャ。
この二人が望んでるのはケルトシルの終わりなんかでもガッファ王に仕える事なんかでもないニャ。求めるものは唯一つ。絶望する姿。その感情だにゃ。
彼らは絶望に酔いしれてるニャ。外側だけ猫人族で……中身はまるで化け物ニャ。
こんなのに……こんなのにボクの国は言いようにされてしまうのかニャ……。
地面に膝をついて、手をついて……うなだれるボクを見つめる彼らの視線は、すごく不愉快だったニャ。
悔しさと悲しみがボクの胸中を支配していって……こんな頭のおかしい輩と手を結んでいるであろうガッファ王に……軍に突如起こった爆発や、情報部隊の生命をも奪ったであろう目の前の二人に頭を垂れるしか手がないボクに情けなさを感じながら……やがてそれは純粋な怒りに変わっていったニャ。
力が……力が欲しいニャ……! 誰にも負けない力! 何者をも圧倒できる力!
それは決して憎しみからじゃないニャ。誰よりもこの国を愛した――最後の最期までボクやこの国に尽くしてくれたカッフェーの意思を守りたいニャ!
ほんの少しの間だけでいいニャ。目の前の二人を、ガッファ王を倒してこの国を守る為の力を……!
その為ならボクは……ボクは……例え今の全てが消えてしまっても構わないニャ!
――
そう、ボクが強く願ったその瞬間、それが起こったニャ。
もうほとんど魔力を使い切ってしまったはずの身体に湧き上がるこの力は一体なんニャ? 知らない強さを秘めたものが奥底から溢れ出して止まらないニャ。
「……? な、なんにゃあ? 何が起こってるのにゃあ?」
「フェ、フェーシャ! 今すぐその妙な動きはやめるかしにゃ! この二人がどうなってもいいのかしにゃ!?」
いいわけないニャ。でも、こんなのボクは知らないニャ。こんな魔力の流れ、制御できるわけがないニャ。
ああ、でも……これはもしかしたらボクの願いを叶えてくれるものなのかもしれないニャ。
頭の中が少しずつ、少しずつ、白に支配されていくニャ。
――圧倒的白に。
――優しい白に。
――溢れる白に。
何もかも、全てが創り変えられていくような、そんな感覚を覚える程の気持ちを覚えて……やがてある一つの結論にたどりついたニャ。
これはきっと、カッフェーの想いが、力が……妻を国を、深く愛する心がボクの中に流れ込んできて力を与えてくれるのだと。
――そうなのかニャ。死んでなお、ボクに力を貸してくれるのかニャ。
わかったニャ。一緒に行こうニャ。二人で……ぼくと君の二人で、一緒にケルトシルを守るにゃ!
そうして、完全に白に包まれた世界の中で、ぼくはこの身を委ね、この力を受け入れたのにゃ。
縄で縛られ、口を塞いでいるところを見ると、少なくとも死んでいるわけじゃなくてボクは思わず安心したニャ。
だけどその事実がボクの思考に更に混乱を招いてしまって、思わず声が霞み、上ずってしまったニャ。
「な、なんで……二人が……」
「簡単かしにゃ。わたし達がスパイだったということかしにゃ」
「……ざまぁみろにゃあ。僕達の意見を蔑ろにしたから、こうなったにゃあ」
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ボクを……いや、ボクを侮辱するのはまだいいニャ。彼女たちには、狂った時に迷惑を掛けてたはずだからニャ。
だけど、目をかけてくれていたカッフェーに対して、よくもそんな事を……!
「ガッファ王、フェーシャはわたし達に任せて欲しいかしにゃ。そうすれば、貴方の邪魔をするものもいないかしにゃ」
「お前ら……ふん、なるほどにゃ。そういうことかにゃ……」
一人で納得したガッファ王は、もうボクのことなんてどうでも良いといった様子でまたカッフェーの方に向き直っていったニャ。
――このままではまずいニャ。またあの魔王がボクの親友の遺体をいたぶりかねないニャ。
そんなの、あってはならないのニャ!
慌ててガッファ王を追おうしようとしたんだけど、それを制止してきたのはやっぱりエシカだったニャ。
「ま、待つニャ!」
「待つのは貴方かしにゃ。カッフェーの愛したレディクアが、死んでもいいのかしにゃ?」
「……くっ」
エシカの言葉に、ボクは結局動けず……そのまま言いなりになってしまったニャ。
ケルトシル軍とガッファ軍がぶつかり合ってる音が聞こえてくるのに、ここだけまるで切り離されたかのように感じてしまうニャ。
「……フェーシャ、やっぱり貴方は甘い魔王様だにゃあ。こういう時、見捨てるのが定石なのにゃあ」
ファガトの言う通り、本当なら一賢猫であるレディクアのために魔王であるボクが動けないなんて、本当はあってはならないことニャ。
だけど、ボクには……どうしてもレディクアを犠牲にするって選択肢を選ぶことが出来なかったニャ。
「本当に。だから全部失うのかしにゃ。友も国も……なんて心地いいのかしにゃ」
うっとりするような表情のエシカがゆっくりこっちに歩いてきて、ボクの頬を思いっきりぶったニャ。
「……っ」
「貴方は散々バカにしたわたしにこうやって殺されるのかしにゃ。本当に嬉しいのかしにゃ」
「ボクの国で好き放題やってたのはお前たちかニャ?」
ボクの言葉に二人はより一層顔を狂喜に歪めていくのがはっきりわかるニャ。
「……くふ、くふふ。もう貴方の国じゃないにゃあ。本当はカッフェーの絶望する姿なにより見たかったのにゃあ。だけど、あんな無様な姿を晒して死んだんじゃ、本当にどうしようもない愚か者だったにゃあ!」
「違うニャ!」
泣き叫ぶように大声で叫んだボクに対して、それを鼻で笑う二人。だけど……悔しいニャ。
ボクには言葉を口にする以外なにも出来ないのニャ。
それがわかってるから二人共ボクを嘲笑うかのように見つめていたニャ。
「違うってなにがかしにゃ? お前はどうせなにも出来ないかしにゃ。役に立たない。情けない魔王様かしにゃ」
悔しい……悔しいニャ。
ガッファ王には何も出来ず、今もこうしてレディクアとネアを人質に取られただけでボクは動けずにいるニャ。
今、戦況は若干こっちが持ち直した状態ニャ。いくらセントラルの軍が優れていると言っても、数はこちらが上ニャ。
……カッフェーの捨て身の戦法のおかげで戦力が低下したガッファ軍に対し、いずれ倒れるにしても……まだなんとか戦える状況が続いたはずなのニャ。
だけど、こうなったら話は別ニャ。ガッファ王をなんとか必死こいてボクが抑えていたから、ここまでのことが出来たニャ。
……実際、一方的に言いようにやられてただけなんだけどニャ。それでもガッファ王の相当慢心してたし、油断と余裕があって生きてこれたわけニャ。
兵士たちじゃ、あの魔王が油断してたところでまず保たないはずニャ。こうなったら、軍が瓦解するのも時間の問題……。
それがわかっているはずなのに……ボクは動けず、釘付けにされてしまっているニャ。
「あは……あはは……あははははははは!! すっごい愉快かしにゃ! お前みたいな魔王が、民を死なせ、国を滅ぼすのかしにゃ!」
「……感じるにゃあ。これから起こる出来事の甘いひとときが。僕の身体に満ちていくにゃあ」
笑い狂ってるエシカと恍惚としているファガト。ボクから見ても、これは異常に見えるニャ。
……そう、猫人族の在り方からかけ離れて見えるほどだったニャ。
「お前ら、何者ニャ。本物のエシカとファガトをどこにやったニャ!」
我ながらに言ってて随分月並みなことを言ってるなとは思ったけど、そう言わざるを得なかったニャ。
そしてその言葉に彼女たちはより一層笑みを深めていたニャ。
「何を馬鹿な事を言ってるのかしにゃ? わたし達が偽物だって……そう言いたいかしにゃ? あはははは!」
「……僕達が偽物なんて証拠、どこにあるのにゃあ? 僕達はただ、ケルトシルの終わりが見たいだけにゃあ。そうして、この国はガッファ王のものになるのにゃあ!」
……嘘だニャ。この二人と話して冷静になった今のボクになら、その言葉の真意がはっきりとわかるニャ。
この二人が望んでるのはケルトシルの終わりなんかでもガッファ王に仕える事なんかでもないニャ。求めるものは唯一つ。絶望する姿。その感情だにゃ。
彼らは絶望に酔いしれてるニャ。外側だけ猫人族で……中身はまるで化け物ニャ。
こんなのに……こんなのにボクの国は言いようにされてしまうのかニャ……。
地面に膝をついて、手をついて……うなだれるボクを見つめる彼らの視線は、すごく不愉快だったニャ。
悔しさと悲しみがボクの胸中を支配していって……こんな頭のおかしい輩と手を結んでいるであろうガッファ王に……軍に突如起こった爆発や、情報部隊の生命をも奪ったであろう目の前の二人に頭を垂れるしか手がないボクに情けなさを感じながら……やがてそれは純粋な怒りに変わっていったニャ。
力が……力が欲しいニャ……! 誰にも負けない力! 何者をも圧倒できる力!
それは決して憎しみからじゃないニャ。誰よりもこの国を愛した――最後の最期までボクやこの国に尽くしてくれたカッフェーの意思を守りたいニャ!
ほんの少しの間だけでいいニャ。目の前の二人を、ガッファ王を倒してこの国を守る為の力を……!
その為ならボクは……ボクは……例え今の全てが消えてしまっても構わないニャ!
――
そう、ボクが強く願ったその瞬間、それが起こったニャ。
もうほとんど魔力を使い切ってしまったはずの身体に湧き上がるこの力は一体なんニャ? 知らない強さを秘めたものが奥底から溢れ出して止まらないニャ。
「……? な、なんにゃあ? 何が起こってるのにゃあ?」
「フェ、フェーシャ! 今すぐその妙な動きはやめるかしにゃ! この二人がどうなってもいいのかしにゃ!?」
いいわけないニャ。でも、こんなのボクは知らないニャ。こんな魔力の流れ、制御できるわけがないニャ。
ああ、でも……これはもしかしたらボクの願いを叶えてくれるものなのかもしれないニャ。
頭の中が少しずつ、少しずつ、白に支配されていくニャ。
――圧倒的白に。
――優しい白に。
――溢れる白に。
何もかも、全てが創り変えられていくような、そんな感覚を覚える程の気持ちを覚えて……やがてある一つの結論にたどりついたニャ。
これはきっと、カッフェーの想いが、力が……妻を国を、深く愛する心がボクの中に流れ込んできて力を与えてくれるのだと。
――そうなのかニャ。死んでなお、ボクに力を貸してくれるのかニャ。
わかったニャ。一緒に行こうニャ。二人で……ぼくと君の二人で、一緒にケルトシルを守るにゃ!
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