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第一章 王様と暗殺者
-母子問答-
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「アレキサンドラ、最近はどう? お仕事、頑張ってる?」
うーん、まあまあかな。結構やれてると思う。
「そう。良かったわ。貴方が心配でね……辛いものを背負わせてしまったから」
ううん、そんなことないよ! ボクは全然へーき! お仕事は大変だけど、やり甲斐あるし。
「アレキサンドラ、無理してない? 大丈夫? 貴方は私に似て身体が強くないから……」
だいじょーぶ! もう、心配性だなあ……ほら見て、ピンッピンだよ?
「そうなのね……? ふふ、元気そうなら何より」
それより、ねえ! ボク、友達ができたんだよ!
「あら! そうなの! アレキサンドラからそんな報告が聞けるなんて!」
えへへ。
「ね、どんな人なの? 男の子? 女の子?」
えっとね……優しい人だよ。男の人。ボクよりずっと年上の。
「年上の男……アレキサンドラ、その人大丈夫なの? 男は皆狼よ……?」
そう! 狼なの。アルマースの狼。夜だけ会いに来る、優しい狼だよ。
「ふふ、もっと教えて?」
あのね、アルマはすっごく優しいんだよ! 怖い顔して顰めっ面で、すぐ呆れた顔するんだけど、紅茶を飲んだ時の顔! すごく柔らかくて、一瞬ふわって笑うの。
「うんうん」
それでね、すごーく絵が上手くてね! あ、他にも外に連れてってくれたりしたよ! あとね、辛い時は抱き締めてくれた……ぎゅーって。あったかくて、懐かしくて……幸せだなあって思った。
「……うふふ、アレキサンドラ、すごく幸せそう。アレキサンドラはその人のこと、好きなの?」
うん! 好きだよ、すごく好き! アルマのね、笑った顔が好きなの。
「……その気持ちを大切にね、アレキサンドラ」
うん! あっ、でもボク、大好きだよ! お母さまのことも!
「ええ、お母さまも……アレキサンドラのこと、大好きよ。ずっと、ずーっとね」
えへへ! お母さま、大好き!
うーん、まあまあかな。結構やれてると思う。
「そう。良かったわ。貴方が心配でね……辛いものを背負わせてしまったから」
ううん、そんなことないよ! ボクは全然へーき! お仕事は大変だけど、やり甲斐あるし。
「アレキサンドラ、無理してない? 大丈夫? 貴方は私に似て身体が強くないから……」
だいじょーぶ! もう、心配性だなあ……ほら見て、ピンッピンだよ?
「そうなのね……? ふふ、元気そうなら何より」
それより、ねえ! ボク、友達ができたんだよ!
「あら! そうなの! アレキサンドラからそんな報告が聞けるなんて!」
えへへ。
「ね、どんな人なの? 男の子? 女の子?」
えっとね……優しい人だよ。男の人。ボクよりずっと年上の。
「年上の男……アレキサンドラ、その人大丈夫なの? 男は皆狼よ……?」
そう! 狼なの。アルマースの狼。夜だけ会いに来る、優しい狼だよ。
「ふふ、もっと教えて?」
あのね、アルマはすっごく優しいんだよ! 怖い顔して顰めっ面で、すぐ呆れた顔するんだけど、紅茶を飲んだ時の顔! すごく柔らかくて、一瞬ふわって笑うの。
「うんうん」
それでね、すごーく絵が上手くてね! あ、他にも外に連れてってくれたりしたよ! あとね、辛い時は抱き締めてくれた……ぎゅーって。あったかくて、懐かしくて……幸せだなあって思った。
「……うふふ、アレキサンドラ、すごく幸せそう。アレキサンドラはその人のこと、好きなの?」
うん! 好きだよ、すごく好き! アルマのね、笑った顔が好きなの。
「……その気持ちを大切にね、アレキサンドラ」
うん! あっ、でもボク、大好きだよ! お母さまのことも!
「ええ、お母さまも……アレキサンドラのこと、大好きよ。ずっと、ずーっとね」
えへへ! お母さま、大好き!
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