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新妻、和美の幸せな生活。
02.あなたからの執着や独占欲は嬉しいだけ。
しおりを挟む膝立ちになった洋輔が和美を見る。
彼女は蕩け切った顔をして、洋輔の随分溜め込んだ精液を舌に乗せながら口を開き、さらに己の唾液を求めている。その光景に洋輔は眩暈がするほど興奮した。
――彼女は、和美は自分の振る舞いがどれだけ男の支配欲や征服欲を満たすのかを全く理解していない。
この普段は貞淑で洋輔の目から見ても明らかに面倒な婦人会や洋輔の仕事関係者の人間との付き合いをそつなく熟す世間の親世代が抱く理想の『嫁』は洋輔の前でだけとんでもないド淫乱になって、彼だけを貪欲に求める。
それが、どれだけの興奮と男としての衰えを仕方が無い事とは思いつつ確かに悲しんでいた……そう、一度確かに失った自信を取り戻す為にどれ程計り知れない影響力があったのかを目の前の女性は知らないのだ。
「旦那様、ご馳走様でしたぁ」
洋輔の唾液を得て一番濃い精液を飲み干した後、彼の竿に残った残滓すら吸い取って満足そうに笑った和美を見て洋輔は腹の奥が燃え滾る様な感覚を覚えた。
この女性に、ここまで『性の悦び』を教え込んだのは外でもない自分。それが純粋に誇らしい。
最初彼女から想いを告げられた時、正直戸惑った。
今までの自分ならそんなのは許されない事だ、馬鹿な事はやめなさいと諭しただろう。
だが不肖の息子である健輔から人格を否定され踏みにじられる様な振る舞いを耐えてでも彼女は自分の所に来てくれた。
そしてそんな素振りなど一度も見せずにずっとずっとただ洋輔が生活しやすい様に心を配ってくれた。
そのいじらしさを思うと、正直たまらなかった。可愛いと、素直に思った。
洋輔は一度結婚を失敗している。
適齢期を迎え職場の上司から紹介されしょうがなく結婚と言う形に至った前妻を洋輔なりに大事にしようとは思ったが彼女は家庭的な面は一切無く、子育ても自分の実家とベビーシッター頼りで挙句の果てには他所に男を複数作って遊び歩いていたのだ。それを知った時洋輔はもう弁護士としての知識を活かしただ事務的に対処した。
妻には内緒で二人居る息子のDNA鑑定を即座に行い、自分の子である事が確認できた後は親権を取る為に徹底的に証拠を集めた。
相手の男に直接会い、自分の身分を明かした上で協力するなら慰謝料請求は許してやると取引すらして当時は珍しかった父親が親権を持つと言う結果を自分の手で勝ち取ったのである。
彼女に対して慰謝料請求をしても支払い能力が無い事は明白だったので有責の証を残す、ただその為だけに「百円」の慰謝料を請求した。
――それは洋輔なりの『お前から与えられた屈辱はこの程度だ』と言う意志表示と明確な決別を意味していたのだ。
それからはもう仕事に打ち込み、そうした欲求が溜まった時は正当な店で相応の対価を払って処理した。
二人の子持ちでもそれなりに稼ぐ弁護士である洋輔に言い寄って来る女性はいたが、彼はもう面倒な事はハッキリ言ってこりごりだったのだ。
そう思っていたのに、洋輔が人生の中で最も深く愛したのはよりにもよって息子の嫁だった。
和美は散財も一切せず、狭い行動範囲でストレス無く過ごし出歩くよりは家事をこなしたり庭で花壇を弄る事が好き。
洋輔の好みと健康を意識した手料理を毎日幸せそうに用意して、ただ笑顔で寄り添ってくれる。
普通の夫婦の様に外出する事も、旅行に連れ出す事もしてやれない不出来な男に対して彼女の献身は眩し過ぎた。
癒される穏やかな時間を重ねれば重ねる程彼女を愛すのは必然で、愛して、触れ合って……ついに彼女は洋輔の男性機能すら復活させた。
もう二度と女性を満たす事は出来ないと思っていたのに彼女を見ると洋輔は本当に三十代の頃に戻った様に時折急激に昂る。信じられず、自分でも呆れるほどに。
だが彼女がこの生活を守る為に二人の関係が露呈しない様細心の注意を払ってくれているのを知っているので愚かな真似は絶対しない。
しないからこそ、夜になり施錠もカーテンも閉めて完全な安全地帯になった自宅で二人きりになった時に歯止めがきかなくなる。
一度夕食を終え食器を洗う彼女の姿を見て年甲斐も無く突然興奮した。
若い頃でもそんな暴挙には出なかったのに、堪らなくなって後ろから迫ると彼女は喜んで、従順に応じてくれた……それがまたそれまで知らなかった興奮と満足を洋輔に教える。
そこからは加速度的に世間で言う変態的な行為に二人で溺れた。
洋輔はそれまで自分は淡白な男だと思っていたが、そんな事は全く無かった。
自分が行った変態行為を以下に簡単に列挙しよう。
・恥じらう和美の口を塞ぎ玄関で繋がる。
・裸にして犬の首輪を嵌め四つん這いで歩かせる。
・ダイニングテーブルの上でM字開脚をさせた上で自分が指差した陰部の名称を恥ずかしい表現で言わせる。
・向かい合っての夕食時、身体のラインが出る薄手のセーターを着ていた目の前に座る彼女にブラだけを外させて視姦するようないやらしい視線を送って彼女の乳首が勃ち上がると「これは何かな?」と言葉で辱め軽く拭った箸先で摘まむ。
・裸エプロンでキッチンに立たせそれをわざとらしくしゃがみこんで真後ろから嘗め回す様に見てからバックで犯す。
・自らの手で彼女の陰部を剃毛し伸びて来ると自己申告で「剃って下さい旦那様」と強請るように躾ける。
・慎ましかったクリトリスを事あるごとに吸い上げ少しずつ肥大化させる。
などなど、自らが心のまま実行した変態的な行為を思うと本当にキリが無い位だが、彼女はその全てに恥ずかしさは感じつつも嬉々として応じてくれるし、自分が流石にやり過ぎたと控えると彼女の方から強請ってすらくれる。
貞淑な理想の妻である『昼』の姿と淫乱と言う表現では済まない程性に対し貪欲な『夜』の姿のギャップがあまりにも激しく、和美はとことん洋輔を公私ともに魅了しまさに骨抜きにした。
その結果、もう洋輔の中では和美無しの人生など到底考えられない所にまで到達したのだ。
洋輔たちが暮らす土地は一般的に都会、と呼ばれる地域ではあるが実際に生活する生活圏と言う狭い範囲に限定すると住んでいる人間はもう最低三代前からは同じ土地で暮らしているある意味でそれぞれの家の事を簡単にだが把握している相互監視の様な意識が根強い地域でもある。
見知らぬ人間が来ればさり気なく情報が回り、賃貸物件の類は皆無で新参者は入って来る土地すらない。そんな閉鎖的でもある場所だ。
口うるさい噂好きの人間も当然居るが和美はそんな人間とも上手く相手を立てて付き合える事から以前から街の人間にも好意的に受け止められていたので同居の知らせをそれとなく流した時には「今時立派なお嫁さんね」「素晴らしいわ、流石進藤さんのお宅よ」と洋輔は全然関係無いのに褒められたりもしている。
そんな土地柄だから以前から特に意識しなくても和美の行動パターンは耳に入っていた。
不自由をさせないようにクレジットカードを持たせては居たが彼女は地域に馴染む為の健気な努力の一つとして少し離れた所にあるものの地元の人間だけが利用する徒歩圏内にある個人経営の八百屋や肉屋、魚屋をよく利用した。
そう言った場所は今でも現金決済が多いので自腹を切っていたのだろう。
それらで手に入らない物は近場のスーパーで買っていたようで気付くまで少し時間が掛かった己を恥じ、洋輔は慌てて現金も預けた。
「健輔さんから生活費を頂いていますから」と和美は笑っていたが洋輔が調べたところあの馬鹿息子が送っていたのはたった五万円。その程度の送金すら半年経たずに止まっていた事を知った時は実の息子を相手に殺意に近い怒りを洋輔は覚え、それと同時に和美への愛しさはまた増した。
彼女を愛し、『妻』とする事を決めた後洋輔はさり気無く…そう、誰にもバレない大きな囲いを作った。
彼の影響力が届く範囲で和美がいつもと違う事をしたら即気付けるように、とてもさり気ない仕組みを何個も。
洋輔を全身全霊で想ってくれる和美は一度もその囲いから出るどころか近付いてもいない。
――和美は不貞行為を楽しんでいた元妻とはやはり人種からして違うのだ。それがまた愛しくて、可愛くてたまらなかった。
洋輔が和美から貰った愛情と同じだけ心と身体を捧げると彼女は心の底から喜び、もっともっと尽くしたい! 捧げたい! と健気な愛を示し続けてくれる。
だから洋輔はもう行く所まで行くと決めて一番邪魔な実の息子、健輔を和美からさらに遠ざける事を決めた。
和美の耳には軽くしか伝えていないが健輔の『勤務時間中の不貞行為』の証拠を息子の勤務先の旧知の仲でもある人事部長に送り付けたのは、紛れも無く洋輔だ。
最初人事部長は大層驚いていたが洋輔が和美を裏切った自分の息子を許さない正義感を持つ人間だと思ったのか、それ以上深く追求しては来なかったがその後人事部長から簡単な結果報告の電話があった。
健輔に完全な証拠が手元にある事を示した上で『不倫の事実を社内で公表し降格の上国内の地方都市に左遷』するか『不倫の事実は伏せ、帰国時期は一切未定の新規事業の責任者として健輔自身が立候補する形で〇〇国に永住覚悟で渡るか』を選べ、と迫った所健輔は後者を選んだと言う。
まあ、なんとか入社した会社の看板が自分にとっての最大のステータスだと思っている節のある男だったからそうなるだろうと洋輔は納得し、不肖の息子の振る舞いを詫びて電話を切った。
子育てを失敗した己を恥じる気持ちも十二分にあったが電話を切った後、これで和美との生活は当分安泰だなと言う感想が一番最初に出た自分は洋輔から見れば十分幼な妻と呼べる和美の献身と身体に溺れる唯の男だったと再度彼に強く自覚させのである。
少し他所事に意識を飛ばしていた洋輔は目の前で蕩けた表情で自分を見る和美をなんだかとても滅茶苦茶にしてやりたくなった。
強引にしても彼女は受け入れてくれるが、それはあまりしたくないので敢えてストレートに尋ねる。
「和美…今日は君を滅茶苦茶にしたいんだ。良いかな?」
「はい! 勿論です」
すると彼女は一切の不安も憂いも無い顔で嬉しそうに頷いた。そのなんの迷いも無い信頼が愛しい。
だから洋輔は本当は常用したい位好きなのに彼女に遠慮して滅多に使わないマジックテープ式の拘束具をチェストから持ち出す……するとそれを見た彼女は目を輝かせて頷いた。
これを使うんだよ?と問うまでも無く了承を返された事がまた嬉しくて、洋輔は和美を優しく押し倒した。
四十八手で言う所の『理非知らず』の体位は女性の両手、両腿を縛り主導権はすべて男が持つ女性側は抵抗の手段をほぼ奪われてしまう体位なので、二人の間に相当の信頼関係が無いと女性側が感じる恐怖はかなりのモノだろう。
洋輔は本来の自分がかなり強い征服欲と支配欲を持つ姑息な人間である事をもう認めており、そんな男を「優しい」「紳士的だ」と言ってしまう和美を彼はたまに哀れだと思う事すらある。
素直に縛り上げられた和美はうっとりと蕩けた陰部を晒しながら洋輔を見詰めていて、それに覆いかぶさるようににじり寄って、洋輔は和美の頬をそっと撫でた。
「和美、愛しているよ。私なんかにここまで執着されて君は本当に可哀想な子だ」
「――え?」
「私は君が思っている程優しくも、紳士的でもない。そんな悪い男に捕まって残念だけど君はもう何処にも逃げられ無いんだ……一生ね」
怖がらせると思っても言わずにはいられなかった。
しかし、和美からの反応はまたしても洋輔の予想を外してくる。
「旦那様、うれしぃ…わたしうれしいです」
「え?」
「私、私一生お傍に置いて貰えるんですよね!? 旦那様の事、ずっと一人占め出来るんですよねっ?」
弾んだ声の彼女は少し離れた位置にある洋輔のペニスになんとか自分のクリトリスを擦ろうとへこへことした動きを繰り返していたが、その動きの間抜けな事といったら無い。
洋輔が散々抱き続けそうなるように色々仕向け肥大化したクリトリスと、オスを幾度も迎え入れ摩擦を繰り返した事で色を濃くした入り口。愛撫で引っ張ったり吸う事を繰り返しわざと伸ばした大陰唇。
羞恥を煽る為に体勢を変えようと身体をぐっと押すと彼女は従順に身を委ねたまま垂れて来た愛液で濡れる慎ましやかな肛門さえ大人しく晒した。
敢えて無言のままそこを凝視すると僅かに頬を赤らめるも、控えめな吐息を漏らすだけで和美は大人しい。
そう振舞う様に躾けたのは洋輔本人。
そう……彼女のメスを構成する要素は、全て洋輔が手塩にかけて作り上げた。
「君を肉体的にも精神的にも縛りたくて堪らない。どうやら私は拘束や束縛が大好きなんだ」
ぐ、とゴムを装着したペニスを焦らす様にこすり付けながら囁くと彼女はじれったさから思う様にならない身体を動かしていたのを一瞬やめて潤んだ目で洋輔を真っすぐ見た。
「好きなだけ縛って下さい。私、好きです! 痛いのと汚いのはちょっと……苦手だけど、旦那様が望むなら好きになって見せます!」
「……うん、その趣味は無いから安心してね」
「あ、でもその内お風呂場で旦那様のおしっこシャワーは胸に浴びてみたいかな」
「いや、……それは、……また後日話し合おうか」
「え?なん―――あぐぅンっ!!!ま、まだはなしのとっ………あ、これぇ、これがほしかったぁ」
話が危険な方向にいきそうになったのでぐんっと一気に奥まで挿入すると彼女のメススイッチがまた一気に入る。何度見てもその変化は洋輔を満たした。
――勿論誰にも言わないが、清廉潔白で曲がった事を許さない厳格な男だと周囲の人間が口を揃える洋輔の中にも『息子の嫁を自分専用のメスにした』と言う背徳感が増長させる快感は確かに存在するのだ。
「和美、愛してるよ」
「はぃあ゛あ゛あ゛ッ、あだじも、あいしぃ!!!あああああ」
「ほら、今日はどこまでイけるか試してみようね」
「いぐ、いぎ、そんなされッーーあ゛あ゛―ッ」
その夜、『夫婦』になって初めて洋輔は理性の箍が完全に弾け飛んで和美が気絶するまで彼女を犯した。
いつもなら手加減するラインすら超えて、宣言通り和美を滅茶苦茶に蹂躙しつくしたのだ。
若い男の力任せのピントがずれた突き上げとは異なる的確に緩急を織り交ぜ、捏ねたり揺すったり時に焦らし下品な言葉で強請らせたりと言う幅広いレパートリーと熟練のテクニックを持つ洋輔は和美の全てを知っている。
そんな彼に意のままに責められて和美はただただ歓喜の声を上げ続けやがて気を失った。
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