ネットで出会った理想の男性。

一片澪

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06.一生離れないし、実際離れなかった。

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「こんなにお尻まで垂らしていけない子だ」
「あん…ごめんなさい」
「バイブを抜くから四つん這いになって?」

はい、と言いながら恥ずかしさを我慢してパパにお尻を向ける。
パパは濡れそぼって色が変わったショーツを愛しそうに撫でて中途半端な位置でわざと下着を止めた。

カメラで見せ付ける様に幾度となく曝け出していた部分でもこんなに至近距離で直接見られるのは恥ずかしくてちょっと身じろぎすると痛みを伴わないパチンという音だけの叱責が来る。
お尻叩かれたぁ、と脳内がビリビリと痺れた。当然痛くない、と言うのがとても大事なポイントである。

「あうっ」
「勝手に動いたお仕置きだよ? 透子はきっと恥ずかしいのが好きだから痛くないスパンキングは気に入ると思っていたんだ」

パチン、パチン、と軽い音だけ全く痛みの無い張り手が続く度に私はもうたまらなくなってしまった。
上半身を起こしていられずお尻だけをあげる様にして崩れ落ちても強請る様にお尻だけは左右に無意識に振ってしまう。

「ああっ」

前触れなく抜かれたバイブ。
慌てて後ろを向くとそれは糸を引いていて、パパは私と視線を合わせたままそのバイブをフェラチオでもするかのように咥えこんで見せ付ける様に何度も舐めた。

「だ、駄目! 汚いって!!」
「どうして?俺はずっと透子のおまんこの味を知りたくて仕方が無かったよ」

一通り愛液をなめとったバイブをパパはぽいっと傍にあったクッションに投げ捨てて優しい手付きで私のお尻を両手で丸く撫でて、そのまま左右に割開く。
それは流石に恥ずかし過ぎて抵抗しようとすると今までよりも少しだけ強い力でお尻を叩かれた。

「あんっ」

痛くは無いのに良い大人がお尻を叩かれて気持ちよくなっちゃうなんて絶対おかしい。……でも、気持ちいい。

「こう言う時はなんて言うって教えたっけ?」

優しい…甘く低い支配者の声。
穏やかな問いの様なのに私にとっては確かな命令だ。逆らう意思なんてないので私はいつもスマホのカメラにそうしていたようにすぐ近くにいる彼に向かってお尻を振った。

「パパ、燈子の……“透子”のおまんこみてください」
「うん、見てるよ。とろとろでひくひくして本気のマン汁で濁ってて最高に綺麗だよ」

ぺたんと上半身を落として体勢を安定させて自分の意志でおまんこを左右に割開いて見せ付けるとごくり、とパパが喉を鳴らした事が嬉しくて私は心のままの言葉を紡いだ。

「パパのおっきいおちんちんが入る様に可愛がってください」
「――良いの?」

優しく伸びて来た手がギリギリの部分をすりっと撫でて腰が跳ねたけれど身体を動かさない様にして耐える。
すっと愛液を纏わせて一本だけ沈められた指が動かないのがもどかしくて腰を振りたくなったけれどぎゅっと耐えて私は視線を後ろに向けた。

「ココに俺を一度でも入れたら本当に戻れないよ?透子が途中で泣きながらやっぱり嫌だ、ただの親子に戻りたいって言っても俺は絶対に一生離さない。それこそ脅して閉じ込めてでも自分の手元から離さないよ?」
「あんっ」

ずうっと優しかった彼の執着と独占欲をはじめて感じて嬉し過ぎて腰がへこへこ揺れた。
するとパパは呆れたように「今大事な話をしているんだよ」と言ってまた私のお尻を軽く叩く。……ああ、最高に気持ちいい。
私には絶対この人しかいない。

「パパもちゃんと私だけの物になってくれる? 絶対絶対浮気しない? お母さんとももう二度とセックスしない?」
「当然だよ。俺はもう母さんとは健二郎の妊娠が分かった時からレスだし、どうしても溜まった時だけプロに頼んで処理してたけれどそれももう10年以上無いよ」
「嘘!」

信じられ無くて身体をぴょんと起こすとパパはちょっと驚いた顔をしたけれど苛立ったりめんどくさそうな顔はしていなかった。

「なんで嘘って思うの?」
「パパカッコいいもの! それに、大人ちんぽだった! セックス一杯すると色が黒くなるんでしょ? 私知ってるんだから」

嫉妬から子供だから分からないと思って嘘を言われたと思い込んだ私がそう言うとパパは愛おしそうに微笑んで私を抱き締めた。
それは誤魔化す様な類ではなく本当に愛しさを伝える様な仕草だったので毒気を抜かれてしまうが、私はキッと強い顔をキープしてパパを見た。すると返って来たのは本当に、本当に嬉しそうな笑顔と言葉だった。

「妬いてくれてるの?……ああ、可愛い。これは予想以上に嬉しいな。透子、透子本当に可愛い。愛してるよ」
「ご、誤魔化さないで!」

落ちて来るキスに抵抗するとぎゅーっと抱き締められる。
その体温と香りが心地よ過ぎて胸が痺れた。

「幸せだな、そうか。こんなに幸せな気持ちになるんだな……だから皆恋に溺れるのか」
「ちょっと!」

譫言の様に呟いたパパは自分のスマホを開いてこんなページを見せてくれた。

【 セックスし過ぎるとペニスは黒くなる? 】
・ペニスの色を決めるのは血流であり、年齢を重ねるとどうしても血流が悪くなり色が黒っぽくなる。
・メラニンの影響を受けやすいので性行為だけではなくオナニーや下着の擦れでも黒くなることがある。

「………」

読み終えて絶句している私にパパは機嫌良さそうに口付けを重ねつつ耳元で囁いた。

「まあここ二年のオナニーの回数は我ながら異常だったから、随分黒くなったと思うよ。……なにせオカズが極上だったからね」
「ご、……ごめんなさい」

スマホを返して恥ずかしさから俯くとパパは優しく私の顔を包んで視線を合わせてくれた。

「言っただろう?俺はお互い曝け出しあって精神的に深く繋がり合う事が好きだと。だから透子が思っている事を素直に話してくれる事はとても嬉しいんだ。……嫉妬されるなんて面倒だと思っていたけれど君がしてくれるならとても幸せな行為だよ。もっとして欲しい」
「パパ…」

好き、と呟いて抱き着くと優しく受け止めてくれた。
ぎゅうぎゅうと抱き着いて幸せを満喫しているとパパは徐にずっとスラックスの中で押し込められていた大人ちんこに私の手を持って行った。
ああ、かたい…。
よく年齢を重ねると立ちが悪いとか硬さがどうとか言うけれどパパのソレはごりっごりだった。

「…それで、受け入れてくれる?返品は不可だよ。よく考えて決めてね」

その問いに私は身体を動かして服越しではあったけれど唇ではむはむして思いっきり匂いを吸い込んだ。
さすがに布越しで薄いけれど少しは感じるずっと求めていた雄の匂いに脳が痺れて、思考がさらにアホになる。

「パパ、パパ早く抱いて。セックス教えて? とっくの昔にパパ専用のメスに私はなってるんだもの。Lサイズのディルドは駄目って言ったからまだ入れて無いけれど、パパだと思って毎日フェラの練習欠かさずしたんだよ」
「……透子!」

がばっと押し倒され、そこからはもう許して早く入れてとボロボロ泣きながらで強請る程念入りにほぐされた私は念願のパパのちんこを受け入れた。
入れた瞬間脳髄が痺れるような快感で即座に達し、理屈じゃ無く本能で「この男性とは一生絶対に離れられない」と思い知らされるほどの快感だった。

それからの三連休はずうっとセックス。
玄関、キッチン、トイレ、お風呂場、リビング……色々な所で色々な体位で繋がり合った。
途中でゴムが足りなくなったのでパパがドラストに買いに出て食料を調達して来た位でずーっとセックスかそれに準ずる行為に溺れて過ごすという実に爛れた最高の時間だった。

「パパ……私もう本気でパパが居ないと駄目かもしれない、生きていく自信が無い」

寝バックで死ぬほど喘がされた後思考も身体も蕩け寝落ちてから数時間後、まだちょっとぼーっとした状態で呟くと隣で寝ていたパパは心の底から嬉しそうに笑った。

「当然だよ。そうなる様にこの三日間透子に俺とのセックスを教え込んだんだから。……あと隣の部屋、俺が押さえたからこれからも声を気にせず色々出来るよ」
「んうぅ……」

きゅうん、とあれだけセックスしたのにまだうずくこの身体は絶対にもうおかしくなってしまった。
でもパパがそれを望むなら良い。

「ぱぱぁ」
「どうしたの?」

甘えた声を出すと愛しそうに目尻に皺を浮かべたパパが微笑んでくれる。ああ、好き。大好き。

「セックスはもう疲れたからいらないんだけど、パパのおちんぽだけ舐め舐めしたいの」
「はは、俺の宝物は本当に可愛いな。身体辛いだろう?寝たままで良いよ」

幼い言葉遣いをすると背徳感が強まって興奮するらしいので敢えて言うとパパは優しく言って自分が動こうとしてくれた。でも私がしたい事とはちょっと違うので頭を左右に振って留める。

立って?とお願いするとパパは直ぐに立ち上がってくれたので私は床に跪いて立ち上がったパパの大人しいおちんぽにキスをして好きな様に……本当に下品なくらいの音を立てて味わう。この三日間で教わったパパが大好きな服従のご奉仕フェラだ。
それを見てパパは満足そうに微笑んで少しだけ嗜虐心を望ませた瞳でこちらを見ている。

「……透子…」
「パパ、……ぱぁぱ、わたしの……たったひとりのご主人様……だいすき。だいすきぃ」

この休みですっかり馴染んだちょっと苦くてしょっぱい生臭い雄の味。
すっかり虜になった私が夢中でジュボジュボと美味しく舐めていると昨日の夜もあれだけしたのにパパのおちんぽはバキバキになった。
あうう、たくましいよお。

「お口にだしてぇ?……喉マンコに、みるくくださぁい」
「…クッ……魔性だな」

くっと優しく後頭部を押さえられて射精されるのが大好きだ。
パパもそれを知っているのでほどほどに手加減して、私の望みを叶えてくれる。
ちょっと薄い精液をお口あーんで披露して唾液で薄めてからからごっくんして、尿道に残った分も「勿体ないよう」と言いつつ吸い出し終えるとパパは「よくできました」と褒めてくれた。

その顔が本当に優しくて満たされているのを見て誇らしさすら感じる私はもう世間的には駄目なんだと思う。でも、もうやめる気なんて一切無い。

私はこれからパパと様々なセックスをするだろう。
普通の恋人達ではしないような、濃厚で変態でどうしようもないセックスを…重ねるのだろう。
想像しただけできゅんとしてしまう私はやっぱり紛れも無い変態だ。

でも良い。
私の性癖が完全にノーマルだったらこんな最高に性癖が完全一致する素敵な男性との経験は確実に一生無縁だったのだから。

「透子は拘束と目隠しも興味あったんだよね?」
「……うん♡」
「俺はこの可愛い乳首と、まだまだ小さなクリトリスをもっと俺好みにしたいな」
「なんでもして、私パパの好きな身体になりたい」

甘く優しい最愛の支配者の声に即座に頷く。
これから始まる新しい生活への希望と期待で私の頭は一杯だ。

まだパパには秘密だけれど、取り敢えず休みが明けたら半休を取って婦人科に行って…ピルを貰おう。
そしてパパから生ハメセックスを教えてもらうのだ。

「パパ――『誠一さん』、愛してる」
「俺も愛してるよ、透子。俺の唯一の宝物」



それから私とパパの関係は本当に一生続いた。
確かに色々な事は起きたけれど、私達は二人揃って一度たりともこの関係になった事を後悔する事だけは微塵も無かったのである。
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