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02.ただ一時、あの時の苦しみから目を背けさせてあげたかっただけなのに。
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なんとなくディスプレイを眺めてぼーっとしているとすぐ傍から声を掛けられた。
「ちょっとお兄ちゃん、良かったらパソコン貸してくれない?」
「良いよ、珍しいね」
灯莉のたった一人の可愛い妹である莉帆は商社に勤め日本だけでなく世界中を飛び回る優秀なキャリアウーマンだ。
久し振りに帰国した妹が一日だけ泊めてくれと言ったので灯莉は当然快く引き受けた。
「YouTubeライブ見たいんだけど仕事用のパソコンだとセキュリティ的に禁止されてるの」
「だろうね。はい、どうぞ」
「ありがとー!」
明るく溌溂とした性格の妹にどれだけ家族全員が救われたか分からない。
灯莉が事故の被害者になった時、両親は一時期灯莉に接する態度を決めかねてちょっとだけ家の中の空気が微妙になった時があった。
しかしその時も莉帆が家に居てくれたからすぐにそれまでの仲良し家族に戻れたのだ。
だからどうしても灯莉は莉帆に甘い。
「何が見たいの?」
「如月透麻が事務所の公式チャンネルで生配信するの~っ!!!」
「……如月透麻」
その名前は普段テレビも映画も全く見ず流行に疎い灯莉でも知っている名前だった。
なんでもとても実力と人気のあるαの俳優で、私生活も全てが謎。誰かと普通に談笑している姿すらメディアでは一切公開されていないレベルの不思議な人らしい。
一度莉帆と一緒にテレビを見ている時に映画の予告編がCMで入ってそのあまりの顔面偏差値の高さに恐れ戦いた記憶すらあるくらい男前の正統派α様だ。
「最近AIがすごく進歩してショート動画とかで出て来るでしょ? でもAIって綺麗過ぎて逆に印象に残らないとかあるんだけど……如月透麻はそれすら凌駕しているのよ!!!!!」
「そ……そうなんだ。なんの発表だろうね」
じたばたともがく妹にその人気俳優とやらの結婚話とかだったらどうやって励まそう……なんて思ったがその心配は杞憂だった。
「透麻はね『子供の時から心に決めた相手』がいるのよ! だからラブシーンがある映画は勿論恋人がいる役すら絶対に受けないんだから!!! あんなにカッコよくて実力があっておまけに一・途! はあ、もう惚れるなって方が無理。心に決めた相手と結婚とかなら良いな~。マジで推せる! ああ、透麻! 幸せになってー」
クッションを抱き締めて唸る妹の隣になんとなく座って灯莉も丁度カウントダウンが始まった画面を見る。
一昔前ならこう言ったものは全てテレビを通して行われる記者会見だったが今はテレビ局側の意向で趣旨を曲げられることの無いネット配信に時代は移りつつあるのだ。
そして定刻通りに始まった生配信。
カメラの前に座っていたのは先ほど話題に出て来た張本人で、たった一人で革張りのソファに座りカメラを見ていた。
「ビ ジ ュ が 強 い!!! あー、役じゃない透麻が何か喋るの見るのはじめてぇえええええ」
「ふふっ」
悶える妹にちょっと笑っているとパソコンの中の如月透麻が耳に染み入るような低音で静かに語り出した。
「皆さんこんばんは。折角ご覧頂きましたが今日は、たった一人の方の為の配信です」
「声 が 良 い !」
折角好きな人が話しているのに自分はそれ以上に騒いで転げまわる妹がおかしくて灯莉は笑うがモニターの中の俳優はそんなこと当然知らないので穏やかな口調で続けた。
「俺は皆さんがお察しの通りαですが、実は子供の頃咬傷事故を起こしたことがあります」
「「――っ???!!」」
静かな声に思わず兄妹揃って固まった。
先ほどまでの興奮はどこへやら、莉帆は仕事の時と同じような厳しい顔で画面を見る。灯莉もそれにつられるようにして見入った。
画面の端を恐ろしい数のコメントが流れていくが如月は視線を向けることも無い。――本当に『たった一人』の誰かの為に語り掛けているのが伝わって来る。
「それが原因でアメリカに家族揃って渡り、先方との約束もあり成人するまで日本に帰国することは当然ですが叶いませんでした」
「「……」」
言葉が出ない兄妹の心なんて置き去りで彼は何かを読むことも無く、ただカメラを見詰めて静かに言葉を重ねる。
決して大きな声量なんて出していないのに活舌が良いからだろうか? とても聞き取りやすい声だ。
「日本に戻ることが許される年齢になって俺は即帰国してこの仕事を選びました。それは、全ていつか自分が傷付けてしまった相手の方に会いたかったからです」
もう灯莉と莉帆の間には視線を交わす余裕すらなかった。ただ、彼の言葉を待つしか出来ない。
「相手の方を傷付けた直後当然のように引き離された俺は自分の『番』を奪われたと思い半狂乱になっていました。幼さ故に使える薬も限られていて、病院の関係者の方にも多大なるご迷惑をお掛けしたと思います。――でも、そんな俺に相手の方は慈悲をくださいました」
そこで彼は胸ポケットから何か小さな紙切れをラミネート加工したような物を出して、本当に愛しそうに見つめた。その瞳はAIなんかには到底出せない温かなもので満ちていて同性である灯莉すら思わず息を飲んでしまうほどに麗しい。
まさか。
まさかそんなことがあり得るはずがないとバクバク鳴り出した心臓を無意識に押さえて、知らず知らずのうちに詰めていた息をどうにか吐いた灯莉の前にあるパソコンの中で彼は『核心的』な言葉を口にした。
「――今日でこの手紙を受け取って『十五年』経ちました」
ドクン、と心臓が破裂しそうに強く鳴る。
自分が軽い気持ちで書いた文字の羅列が脳裏でぐるぐるとまわって止まらない。
「お兄ちゃん――」
心配そうに二の腕辺りを撫でてくれた莉帆に視線だけで大丈夫だと告げて、視線を再度画面に固定する。
そうしている間にも彼の言葉は続いていた。
「今現在あなたのことを俺は何も知りません。何一つ、手掛かりもありません。――でも、俺はあなたを探したい。しかしあなたが望まないなら俺はそれを受け入れる責任があります」
画面の端を流れるコメントが多過ぎてもう何一つ目が追い付かないが、如月透麻は何一つ気にしていないようだ。一つ息を飲んで、また低い声で続ける。
「あなたがもし今もしくは今後この動画の存在を知って俺を認知してくれて、そして会いたいと望んでくれるならどうかすぐに連絡をください。俺が会いに行きます、世界の裏側でもすぐに行きます。――でも、そうではなく……こんなことを頼める立場では無いのは重々承知していますが『俺には絶対に死んでも会いたくない』場合も、どうか連絡を頂けないでしょうか。もしその連絡を頂けたら、俺はそれに必ず従います。あなたが俺がこの国にいることで恐れを感じるなら喜んで自主的に拠点を移します」
「「……――」」
真摯な、嘘など何処にも、一ミリも無いような心の底からの言葉なのは明らかだった。
それはきっと莉帆にも伝わっているからパソコンを切らないのだろうと妹の性格を知り尽くしている兄として思う。
灯莉は『あの時』のことを本当に何も覚えていない。
医師たちがとても心配していたフラッシュバックも、一度として起きていない。だから、気にしなくて良いのに。
責任なんて感じなくて良いのに。……そう思った心がまるで読まれたかのように、画面の中の男は言った。
「俺はやっぱりあなたに会いたい。でも、仮に見付けられたとしてもいきなり物理的な距離を詰めて接触をはかって困らせることは絶対にしないと誓います。……その上で、会ってしたいことは『謝罪』だけではない。『贖罪』だけでもない。――自分が持っている全てを捧げて何をしても、一生かけても償う覚悟は出来ているから『あなたとの未来』が欲しい。自分本位ではありますがそれが嘘偽りない本音です」
そう言って画面の中の男は手元にあるラミネート加工された何かを愛しそうにまた撫でて、言葉を重ねた。
「どうか――『考えて』頂けないでしょうか」
それだけ言って深く頭を下げた男の頭頂部を見て――灯莉は十五年も前のことなのにいつまでも頭の中から消えない事実をまたハッキリと脳裏に描く。
あの時、適当なメモ帳を一枚剥いで、さらさらっと書いた丁寧とはとても言えない雑ですらあった文字。
――十五年たったら 考えてあげてもいいよ
確定だと自分の中の何かが大きな声で叫んでいた。
「ちょっとお兄ちゃん、良かったらパソコン貸してくれない?」
「良いよ、珍しいね」
灯莉のたった一人の可愛い妹である莉帆は商社に勤め日本だけでなく世界中を飛び回る優秀なキャリアウーマンだ。
久し振りに帰国した妹が一日だけ泊めてくれと言ったので灯莉は当然快く引き受けた。
「YouTubeライブ見たいんだけど仕事用のパソコンだとセキュリティ的に禁止されてるの」
「だろうね。はい、どうぞ」
「ありがとー!」
明るく溌溂とした性格の妹にどれだけ家族全員が救われたか分からない。
灯莉が事故の被害者になった時、両親は一時期灯莉に接する態度を決めかねてちょっとだけ家の中の空気が微妙になった時があった。
しかしその時も莉帆が家に居てくれたからすぐにそれまでの仲良し家族に戻れたのだ。
だからどうしても灯莉は莉帆に甘い。
「何が見たいの?」
「如月透麻が事務所の公式チャンネルで生配信するの~っ!!!」
「……如月透麻」
その名前は普段テレビも映画も全く見ず流行に疎い灯莉でも知っている名前だった。
なんでもとても実力と人気のあるαの俳優で、私生活も全てが謎。誰かと普通に談笑している姿すらメディアでは一切公開されていないレベルの不思議な人らしい。
一度莉帆と一緒にテレビを見ている時に映画の予告編がCMで入ってそのあまりの顔面偏差値の高さに恐れ戦いた記憶すらあるくらい男前の正統派α様だ。
「最近AIがすごく進歩してショート動画とかで出て来るでしょ? でもAIって綺麗過ぎて逆に印象に残らないとかあるんだけど……如月透麻はそれすら凌駕しているのよ!!!!!」
「そ……そうなんだ。なんの発表だろうね」
じたばたともがく妹にその人気俳優とやらの結婚話とかだったらどうやって励まそう……なんて思ったがその心配は杞憂だった。
「透麻はね『子供の時から心に決めた相手』がいるのよ! だからラブシーンがある映画は勿論恋人がいる役すら絶対に受けないんだから!!! あんなにカッコよくて実力があっておまけに一・途! はあ、もう惚れるなって方が無理。心に決めた相手と結婚とかなら良いな~。マジで推せる! ああ、透麻! 幸せになってー」
クッションを抱き締めて唸る妹の隣になんとなく座って灯莉も丁度カウントダウンが始まった画面を見る。
一昔前ならこう言ったものは全てテレビを通して行われる記者会見だったが今はテレビ局側の意向で趣旨を曲げられることの無いネット配信に時代は移りつつあるのだ。
そして定刻通りに始まった生配信。
カメラの前に座っていたのは先ほど話題に出て来た張本人で、たった一人で革張りのソファに座りカメラを見ていた。
「ビ ジ ュ が 強 い!!! あー、役じゃない透麻が何か喋るの見るのはじめてぇえええええ」
「ふふっ」
悶える妹にちょっと笑っているとパソコンの中の如月透麻が耳に染み入るような低音で静かに語り出した。
「皆さんこんばんは。折角ご覧頂きましたが今日は、たった一人の方の為の配信です」
「声 が 良 い !」
折角好きな人が話しているのに自分はそれ以上に騒いで転げまわる妹がおかしくて灯莉は笑うがモニターの中の俳優はそんなこと当然知らないので穏やかな口調で続けた。
「俺は皆さんがお察しの通りαですが、実は子供の頃咬傷事故を起こしたことがあります」
「「――っ???!!」」
静かな声に思わず兄妹揃って固まった。
先ほどまでの興奮はどこへやら、莉帆は仕事の時と同じような厳しい顔で画面を見る。灯莉もそれにつられるようにして見入った。
画面の端を恐ろしい数のコメントが流れていくが如月は視線を向けることも無い。――本当に『たった一人』の誰かの為に語り掛けているのが伝わって来る。
「それが原因でアメリカに家族揃って渡り、先方との約束もあり成人するまで日本に帰国することは当然ですが叶いませんでした」
「「……」」
言葉が出ない兄妹の心なんて置き去りで彼は何かを読むことも無く、ただカメラを見詰めて静かに言葉を重ねる。
決して大きな声量なんて出していないのに活舌が良いからだろうか? とても聞き取りやすい声だ。
「日本に戻ることが許される年齢になって俺は即帰国してこの仕事を選びました。それは、全ていつか自分が傷付けてしまった相手の方に会いたかったからです」
もう灯莉と莉帆の間には視線を交わす余裕すらなかった。ただ、彼の言葉を待つしか出来ない。
「相手の方を傷付けた直後当然のように引き離された俺は自分の『番』を奪われたと思い半狂乱になっていました。幼さ故に使える薬も限られていて、病院の関係者の方にも多大なるご迷惑をお掛けしたと思います。――でも、そんな俺に相手の方は慈悲をくださいました」
そこで彼は胸ポケットから何か小さな紙切れをラミネート加工したような物を出して、本当に愛しそうに見つめた。その瞳はAIなんかには到底出せない温かなもので満ちていて同性である灯莉すら思わず息を飲んでしまうほどに麗しい。
まさか。
まさかそんなことがあり得るはずがないとバクバク鳴り出した心臓を無意識に押さえて、知らず知らずのうちに詰めていた息をどうにか吐いた灯莉の前にあるパソコンの中で彼は『核心的』な言葉を口にした。
「――今日でこの手紙を受け取って『十五年』経ちました」
ドクン、と心臓が破裂しそうに強く鳴る。
自分が軽い気持ちで書いた文字の羅列が脳裏でぐるぐるとまわって止まらない。
「お兄ちゃん――」
心配そうに二の腕辺りを撫でてくれた莉帆に視線だけで大丈夫だと告げて、視線を再度画面に固定する。
そうしている間にも彼の言葉は続いていた。
「今現在あなたのことを俺は何も知りません。何一つ、手掛かりもありません。――でも、俺はあなたを探したい。しかしあなたが望まないなら俺はそれを受け入れる責任があります」
画面の端を流れるコメントが多過ぎてもう何一つ目が追い付かないが、如月透麻は何一つ気にしていないようだ。一つ息を飲んで、また低い声で続ける。
「あなたがもし今もしくは今後この動画の存在を知って俺を認知してくれて、そして会いたいと望んでくれるならどうかすぐに連絡をください。俺が会いに行きます、世界の裏側でもすぐに行きます。――でも、そうではなく……こんなことを頼める立場では無いのは重々承知していますが『俺には絶対に死んでも会いたくない』場合も、どうか連絡を頂けないでしょうか。もしその連絡を頂けたら、俺はそれに必ず従います。あなたが俺がこの国にいることで恐れを感じるなら喜んで自主的に拠点を移します」
「「……――」」
真摯な、嘘など何処にも、一ミリも無いような心の底からの言葉なのは明らかだった。
それはきっと莉帆にも伝わっているからパソコンを切らないのだろうと妹の性格を知り尽くしている兄として思う。
灯莉は『あの時』のことを本当に何も覚えていない。
医師たちがとても心配していたフラッシュバックも、一度として起きていない。だから、気にしなくて良いのに。
責任なんて感じなくて良いのに。……そう思った心がまるで読まれたかのように、画面の中の男は言った。
「俺はやっぱりあなたに会いたい。でも、仮に見付けられたとしてもいきなり物理的な距離を詰めて接触をはかって困らせることは絶対にしないと誓います。……その上で、会ってしたいことは『謝罪』だけではない。『贖罪』だけでもない。――自分が持っている全てを捧げて何をしても、一生かけても償う覚悟は出来ているから『あなたとの未来』が欲しい。自分本位ではありますがそれが嘘偽りない本音です」
そう言って画面の中の男は手元にあるラミネート加工された何かを愛しそうにまた撫でて、言葉を重ねた。
「どうか――『考えて』頂けないでしょうか」
それだけ言って深く頭を下げた男の頭頂部を見て――灯莉は十五年も前のことなのにいつまでも頭の中から消えない事実をまたハッキリと脳裏に描く。
あの時、適当なメモ帳を一枚剥いで、さらさらっと書いた丁寧とはとても言えない雑ですらあった文字。
――十五年たったら 考えてあげてもいいよ
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