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06.ずーっと仲良く幸せに暮らしましたとさ。【最終話】

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グルグルと喉を鳴らし、時に牙を剥き出しにして唸りながら今日もヴィンは律儀に両手でシーツを握って耐えている。
私はそんな彼のフル勃起したものすごぉいケモノチンポを今日も好きに舐め舐めさせて貰っていた。

とは言ってもサイズがマジで危険物。そう、ハッキリ言って凶器。武器じゃないよ、凶器。この硬さと太さと長さのブツで殴られたら本気で命に関わると思うぞってレベルね。
だから私の出来る事なんて先端の敏感な部分に舌を入れてチロチロしたり、小さな両手で一生懸命抱き締める感じで竿を刺激したりする位なんだけれど尋常じゃなく垂れて来る先走りを見るにこれでも結構気持ちよくなってくれてると思う。

後ね、獣人小説でよくある設定の『ネコ科獣人のペニスには棘がある!?』みたいなのご存じですか?
あれ個人的にすっごく心配だったんだけど、流石ここは異世界転移者に優しい世界観。

最初見た時は驚いたんだけど、なんとヴァル&ヴィンの特殊チンポはね、なんと! フル勃起の射精カウントダウン段階になると尿道を押し広げて四~五センチ程度の『第二のチンポ(命名:私)』が出て来るんですよ!!!
なんでもペニス本体自体がご立派過ぎる種族がセックスする時に確実にメスを孕ませるために少しでも子宮の奥の奥に自身を到達させる為に発達した機能なんですって!!!

何それ私の中の変態が歓喜のあまり震えてしまう!!
これ位のサイズだったら幼女のお口でもなんとでもなるから私はちゃあんと受け止めてごっくんしてあげるのだ。多分今日ももうすぐだね!

「ミ、美鈴……出る、出るから、もう離れるんだ」
「やーら♡ はやふ、むららへいほはやめなはい♡(早く、無駄な抵抗はやめなさい♡)」
「グっ、く、うぐうっ!!!」

口の中に出された圧巻の精液はとても一気に飲み下せる量では無いので必ずぼたぼたと口の端から零れる。
私はそれを時に両手で救い上げて舐め直したり、場合によってはぺったんこで膨らみも無ければくびれも無い寸胴ボディに見せ付ける様に塗り込んだりもする。……そうするとね、この二人めちゃめちゃ興奮するの!
必死の理性で堪えるけど今日順番で後だったヴァルなんてもう目が完全に唯の肉食獣だもんね。

「いっぱい出たねヴィン♡ ヴァルのもヴィンのも二人の精液はぜぇーんぶ私のなんだからね!」
「「………―――グルゥッ」

心からの言葉を言うと二人の口からまた苦しそうな唸り声が上がった。
でもこの二人、マジで鉄壁の理性なので当初の宣言通り絶対性的には私に触れない。それがとっても不満な私は敢えて賭けに出る事にした。

「ねえ見て」

ぺたんと座っていた身体を動かして、腰の下にクッションまでセットして私は自分から恥ずかしいポーズを取り自分の性器を晒した。
二人は驚いてびゃっとまた耳と尻尾を膨らませたけれど、特に怒る事も無く私のソコを凝視している。

「私の『ココ』小さいでしょう?」
「当然だろう、君の心は成人女性でも身体はまだ成長途中なんだ」
「そうだ。ほら、早く身体を隠しなさい」

興奮して二人してフル勃起させてるくせにまだそんな事を言うもんだから、私は言葉を続ける事にした。

「そうなの。成長途中なの」
「「?」」
「生理は多分あと三年? 位で来ると思うよ。でもね、私の身体、その三年で劇的に大きくなると思う? 背も『ココ』も……本当にあと数年で二人のそんな凶器みたいなバキバキのチンコがスムーズに入る様になると思う?」

真面目な顔で問うと二人もその懸念はあったのだろう。かなり困った様子で視線を交わし合って、小さく俯いてしまった。
その様子を見て私の腹が決まる。——うん、押そう。コレは押すしかない。押しの一手のみである。

「だからね、二人の手で時間を掛けて『育てて』欲しいの。最初は何も感じないと思うんだけど、人化した指とか、舌とか……そう言うので私をちゃんとした二人専用の、二人好みの『女』に仕上げて欲しいの」
「「ッ??!!!」」

そこまで言うと二人が息を飲んだのが分かった。
そう、私はまだ『合意の上♡光源氏計画』の夢を捨てて居なかったのだ!

二人の私を見る視線の温度が変わったのが分かったので、さり気なく畳みかける事にする。

「ねぇ、ちゃんと見て? まだ何にも知らない二人だけのまんこだよ?」
「美鈴……―」
「クリトリスも超小さいけどちゃんとあるの。二人が可愛がって教えてくれれば早めに気持ち良いって事を覚えられると思うんだ」
「……―」

二人の表情から理性と本能の間でぐらっぐらに揺れている事は容易に推測で来た。
多分、もうちょっとだと思う。

「私はずっとここにいるよ? 二人が嫌って言うなら大人になるまで街になんて一回も行かなくて良い。だからね? 私の身体の隅々まで二人のニオイが染みついてもなんの問題も無いんだよ!」

もう荒い呼吸だけを繰り返し血走った目でこちらを見る二人のバキバキチンコは二本揃って第二チンコまでお目見えしているでは無いか。
どうやら想像しているだけで射精手前まで行くほど興奮しているらしい。

だから私はすすすと近寄って、隣り合って座っていた二本のチンコをそれぞれの手で握って近付ける様に傾けた。
「もうちょっと近付いて?」と言うと私の意図を察したのか二人同時に軽く腰を上げてくれて、私は同時に二本の第二チンコを口に含んで甘くしゃぶった。
見せ付ける様に、いやらしー感じで。

「ねえ、シて? 手間は掛かるし面倒だと思うけれど」
「「そんな風に思った事は無い!!!」」

おお、双子の驚異のシンクロ率がまた出た! でも今はそこに喜んでいる場合ではない。
折角あの鉄壁の理性×二人分がちょっと揺らいでいるのだ。畳みかけて行こう!

そう考えた私はぺたんとまた女の子座りをしてとっておきの顔で笑った。



「『オトナ』になったら直ぐに二人の『ソレ』をちゃあんと受け入れて、一緒に気持ちよく繋がれるように……これから時間を掛けて、私の事を『作り上げて下さい』。——ね?」



ごくり、と喉が大きくなる音が二つした。
それから言葉も無く二人の身体が動いて、これが最後の確認になると一言断ってから「本当に良いのか?」とこれまたユニゾンで聞かれたので速攻で頷いた。

二人の間に会話は無かった筈なのにまるで最初から決まっていたかのようにそれぞれが動いて、私はずっとほっぺやおでこ、髪にしか貰えなかったキスをヴァルから唇に貰えて、その間にヴィンは至近距離で私の小さなこどもマンコを凝視している。……二人とも自分のチンコをフル勃起させて。
私は今まで何度も何度も頑張った誘惑がついに叶った歓喜の心のまま、少しだけ離れた唇を舌先で舐めて告げる。

「こう言うの、私の世界では『処女調教』って言うんだよ?」
「美鈴は少し静かにしろ、俺達を犯罪者にするな」
「犯罪者じゃないよ? 合意の上だもの。だって私達『婚約者』だもの!」
「そこじゃない。……傷付けたく無い。本気で、大事にしたいんだよ」

その表情と言葉に強い愛情を感じた私は彼らに安心して身を委ね、そこから数年に及ぶ開発が始まった。

この時点では流石に想像していなかったのだけれど、そこからの数年間で私は処女のままそりゃあもうとんでもなくエロイ身体に開発されてようやく『血の道』が通った後はもう散々我慢させた獣二匹に食い殺されんばかりに貪られた。サイッコーだった。

普通のヒト族だったら体力面で比喩じゃ無く死んでたかも知れないけれど球体のご加護かな? 私は気持ちよくて幸せなだけでこちらからも強請りに強請りまくったりして、エロゲーですらドン引きレベルの濃厚なセックスに溺れまくった。日本で暮らしていた時の不足を補って余りある程に。

球体が最初宣言した通り、孤独と虚無感に支配されていたヴァルとヴィンが私に向ける執着は尋常な物では無かったけれど私にとってはただただ幸せで心満たされるものだったので私達三人は仲良く森でずーっと暮らした。
結婚式は十六歳になった瞬間挙げた。
でもやっと正式に『番』になったばかりの私を他人の目に晒す事を二人が本気で嫌がったから森の中で三人だけで小さな式にする事になったんだけど、私はそれでも十分幸せだった。


「「今帰った!!!」」


バアン、とつい先ほど仕事に出掛けた筈の二人はなんだろう? 多分十五分……絶対に三十分は経っていない位の早さで無事の帰宅である。
でもやる事はちゃんと抜かりなくどころか+αでやっているのを時折届く領主様からの手紙で知っているので私は何の不安も無い。

「お帰りなさい、お仕事お疲れ様」
「美鈴、一人にしてすまなかった、寂しかっただろう」
「うう…どうして『封印の楔』の確認は二人一組で行かなければならないのだ? 愛しい美鈴を一人で家に置くなんて何かあったらどうするつもりなんだ」

ぎゅうぎゅうと両サイドから抱き着いて来る二人に「このありとあらゆる対策が施された要塞で一体何が起こると言うんだ」と苦笑いしつつ私は二人のはだけたシャツの胸元に交互に顔を埋め、すーっと匂いを嗅ぐ。……この香りがたまらんのよぉ。



あ、最後に! お願い、最後にコレだけは聞いて?!
身体中ありとあらゆる所を余すことなく開発されて自ら進んでエロ特化ボディになった私だけどね?!



このリアルモフモフ、超絶イケてるケモメンズ達の乳首を開発したのは――他でもない私ですからッ!!!!(ドヤァ)
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