猫をかぶるにも程がある

如月自由

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本編

12 正直それ、因果応報じゃね?

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「不満なんてねーよ。本当、どう考えても俺にもったいないくらい素敵な人だし、毎日幸せだし。でもさ――」

 一瞬言い淀むと、祐介は「でも?」とせかしてきた。俺はため息を吐いて、弱々しく続けた。

「俺は千冬くんのこと死ぬほど大好きなのに、千冬くんは別に俺のこと好きじゃねーんだよ……」
「え、だって付き合ってんだろ?」
「そうなんだけど――」

 俺は付き合ったきっかけを思い出して、ため息を吐いた。

「そもそも付き合ったきっかけが、宅飲みしてたらうっかりヤっちゃって、んで翌朝俺が取り乱して『何でもするから付き合って!』って半泣きで縋り付いたら、千冬くんが何でか知らねーけどいいよって言ってくれたってだけでさ」
「うっわお前クズな上に情けねー」
「言うなよ分かってんだから。千冬くんさ、俺のことを好きじゃないどころか、男を好きになれるかも分かんないけど、それでもいいなら付き合おうって言ったんだよ。で、付き合い始めてから一度たりとも、千冬くんの口から『好き』って聞いたことなくて」
「うわ……」

 話していたら鼻の奥がツンとしてきて、俺は慌ててグラスの中身を流し込んだ。

「千冬くん、めちゃくちゃ優しいしさ、俺のこと優先してくれるしさ、俺といる時楽しそうにしてくれんの。で俺、毎日どんどん好きになってくし、千冬くんといるとすっごい幸せなの」
「うん」

「でも、こんなに好きだなーって思ってんのは俺だけなんだよ。俺ばっかりドキドキしてるし、俺ばっかり舞い上がってるし、俺ばっかり千冬くんと会う前ずっとそわそわしてんの。たぶん、千冬くんは何とも思ってないのに」
「あー……」

「俺は朝起きた時も夜寝る前もずーっと千冬くんのこと考えてんのに、千冬くんは会ってない時は俺のことなんて忘れてんのかなって思ったら、何かもうたまんなくてさ」
「そっか……」

「でも好きになってとか言って、それで重いとか思われて嫌われたくないし。あとさ、千冬くんのお情けで付き合ってもらってるようなもんだから、この関係がいつ終わるか全然分かんねーし。千冬くんがやっぱ男と付き合うの違うなって思ったら、もう即終わっちゃうんだよ。俺、千冬くんのことずっとずっと憧れで、死にそうなくらい大好きなのに」
「……辛いな」

「辛いよ。めちゃくちゃ辛い。大好きだけど、付き合わなきゃよかったかな。付き合わなかったらさ、そもそも始まってないから何も終わんなかったし、遠くで格好良いなーって眺めるだけで満足できたのに」
「……何かさ」

 相槌を打ちながら静かに聞いていた祐介は、不意に口火を切った。
 俺はやけくそになってテーブルの上にあるウイスキーを全部流し込んでから、祐介のことを見た。

「お前の話聞いてて思ったことがあってさ、でもこれ病んでるやつに言うことじゃ……いやだけど、お前クズだし言わせてもらうわ」
「何?」
「正直それ、因果応報じゃね?」

 目を瞬くと、祐介は思いの外真剣な顔で続ける。

「お前さ、気付いてねーの?」
「何に?」
「お前が陽キャくんに対してぐだぐだ悩んでること、たぶん全部、お前のセフレたちが思ってきただろうことばっかなんだけど。完全にブーメランだよそれ」
「……?」

 俺のセフレたちが思ってきたこと……? 首を捻ると、祐介は「まずな」と幼子に言い含めるように言った。

「自分ばっかり好きなのが辛いとか、好きって言ってくれないとかさ、おんなじようなことセフレに言われたことないか考えてみろ。ぜってーあるから」
「あー……」

 あるな、ある。掃いて捨てるほどある。んで言われるたびに面倒くせーなって思ってた。

「次にな、別に好きじゃないのに会ってる時は優しくしたりとか、いきなり関係切ったりとか、重いこと言ったら嫌いになるとかさ、そういうことお前がしたことないか考えてみろ。あるだろ?」
「…………ある」
「だろ? ってことはそういうことだよ。お前が昔色んなやつ相手にやってきたことが、ほぼそのまんま返ってきてるだけ。だから甘んじて受け入れろ。そして苦しめ」

 俺は「あー……」と呻き声を上げながら机に突っ伏した。いつもは鬱陶しいだけの祐介の苦言が、今日はやけに刺さる。

 気付かなかった、というか見ないふりをしていたけどそうだ。祐介の言うことは圧倒的に正しい。
 俺がこうして苦しい苦しいと悩んでいるのは、手痛いしっぺ返しを食らったってだけのこと。因果応報なんだろう。
 初めてろくでもない遊び方をしていたことを後悔した。

 他人がどうなろうと関係ないし、ていうか他人は嫌いだからどうでもいいとすら思っていた。けど、実際に自分が苦しんでみて、あいつはこんな風に思ってたのかなって考えてみると、ああ悪いことしたんだな俺、と素直に理解できた。
 要するに俺は他人への想像力がないんだろうな。ていうか、他人の気持ちを想像するだけの余力がない。

 祐介も俺と同じく遊び人だけど、かなり綺麗な遊び方をしている。だから、関わってきたやつを大体泣かせるなんてことは絶対しないし、俺に時々苦言を呈することもある。

 まず祐介は絶対に浮気をしない。それは千冬くんとはまた違って、祐介は絶対に「特別」を作らないのだ。複数人と並行して関係を持つのを前提としているので、「浮気」という概念がそもそも当てはまらない。
 祐介は全員に「好きにはならないよ」と明言しているし、後が拗れないようその場限りの嘘や甘い言葉も吐かないし、期待を持たせるような言動も一切とらない。

 俺は、ヤリチンには四種類あると思っている。
 一つ目が、遊んでいる自分が好きな自己愛の強いタイプ。
 二つ目が、居場所が欲しかったり過去の傷を癒すための反動だったり、遊ぶことを何かしらの手段にしているタイプ。
 三つ目が、流されやすくて自分の確固たる意思を持っておらず、何となく色んな人とセックスしているタイプ。
 そして四つ目が、ただ単にセックスが大好きで色んな人と色んなセックスを楽しみたい、セックスそのものが目的なタイプだ。

 祐介は四つ目だ。女を食いまくっていることに深い理由は何一つなく、ただただセックスそのものが好きなだけ。
 だからこそセフレに対して誠実な対応をとる。たぶん、セックスっていう趣味を共有してる友達くらいの感覚で付き合ってるんだろうな。

 ちなみに、俺のバンド「ファストラバーズ」は全種類のヤリチンをコンプリートしている。本当にクソだなこのバンド。

 一つ目に当てはまるのがベースのれんだ。
 あいつは女遊びが好きなんじゃなく、女遊びをしている自分が大好きなのだ。時々、女からの返信を催促する通知を眺めてニヤニヤしてるし。女をぞんざいに扱ってる自分に酔ってるんだろうな。キモすぎだろ本当。
 ベースをやっているのだって、音楽が好きなんじゃなくてベーシストの自分が大好きなだけだし。そのくせ妙に上手いから腹が立つ。

 三つ目に当てはまるのがドラムの正太郎しょうたろうだ。
 あいつには妙な放っとけなさがあって、それに母性本能をくすぐられる人が多いんだろう。何か知らないけど女が寄ってくるし、あいつもそれを拒まない。多分拒むのが面倒なだけだけど。
 あと断るのが面倒なのか誘いは大体了承するので、ふらふらと合コンに行って、ヘラヘラ笑ってたらいつの間にか女に捕獲されているタイプだ。で、あいつ自身も「まあいっか」ってその状況を受け入れちゃう。

 俺は、まあ……二つ目だ。昔に色々あったから、わざわざ俺を求める「男」が存在するって事実が心地良くて、俺を受け入れてくれる「男」がいないと安心できない。
 バンドメンバーには病気だろそれなんて散々言われたが、正直俺もそう思う。でも治し方分かんねーしな。 

「……俺、最悪な遊び方してたんだな」

 色々ぐだぐだ考えた後にぽつりと呟くと、祐介は「俺はずっとそう言ってたろ」と答えた。

「お前が何であんなに酷え男遊びしてたのかは知らないし、聞く気もないけどさ、周りに八つ当たりしたって何もなんねーんだからな」
「……八つ当たり?」
「おー。お前の遊び方、まるで八つ当たりみたいだったぞ」

 八つ当たりか。確かにそうなのかもしれない。俺マジでしょうもないな。俺は密かに自嘲した。

「まあ、昔何があったとしてもお前はクズ野郎だし、今のお前がグダグダ言ってんのは全部因果応報だから、せいぜい苦しめ、そして振られて今までの行いを死ぬほど後悔しろ、とは思うけど」
「は? クッソ辛辣じゃん何? お前俺に何の恨みがあんの?」
「恨みはねーよ。そんだけお前がクズなんだよ。……でもま、友達だからさ、お前が死にてーって思った時はいつでも飲み付き合うから呼べよ」
「祐介……」

 俺は少しの間言葉に詰まった。だって、

「……俺ら、別に友達じゃなくね? 少なくとも俺はお前のこと友達なんて思ってねーけど」
「お前ほんとに……俺、お前のそういうとこ、一周回って逆に好きだよ」
「え、きっしょ。お前に好きって言われても鳥肌しか立たねーわ」
「辛辣すぎん? つかさ、お前視点でこいつ友達だわってやついんの?」
「え? ゼロだけど?」
「あっはははは! お前ガチで性格終わってんな!」

 祐介は腹を抱えて笑い出した。何がそんなに面白いのか全く理解できない。俺は机の上にあるグラスを飲み干して舌打ちした。
 しばらくしても祐介はひいひい言いながら笑っているので、いい加減うざくなって、俺は祐介のジョッキを奪って生ビールも飲み干してやった。

「は!? それ俺のビールじゃね!?」
「お前がいつまでも飲み切んねーからだよ」
「仕方ねーじゃん、今日もうバ先の飲みでかなり飲んだんだからさぁ」
「じゃあ何でここいんの?」
「お前に飲もうぜって言われたからなんだよなぁ!」

 祐介は相変わらず楽しそうに笑っている。こいつ馬鹿なんじゃねーかな。
 そして祐介は「俺もうあんま飲めねーからシャンディガフにするわ。一樹は?」「何か度数高いやつをたくさん」「ワロタ。アホの注文じゃん。えーじゃあ焼酎とかにする?」なんて会話をした後に店員を呼んで注文し、頬杖をついた。

「まあ、今日はとことん付き合ってやるよ。お互い潰れるまで飲もうぜ!」







「おえ……頭いった……」

 俺は頭を押さえながらふらふらと起き上がった。頭がガンガンと痛むし気持ち悪い。完全に二日酔いだ。
 時計を見上げたら、針は三時過ぎを指していた。午前三時じゃなくて、午後三時である。
 ……そんなことある?

 俺は二日酔いの頭で、何とか昨日(いや日付的に今日か?)のことを思い出そうとした。
 昨日は祐介と新宿で飲んで、店の営業時間が五時までだったから、コンビニで酒買ってカラオケ行って、そこからえーっと……。
 カラオケから先が思い出せない。俺はいつどうやって自分の部屋に戻ってきたんだっけ? ていうか、祐介はどこ行った?

 部屋を見回したら、いた。祐介は床に転がっていた。なんと、午後三時になってもぐうぐう気持ち良さそうに寝ている。
 マジでどんだけ飲んだんだよ、俺ら……。俺の部屋にすらストゼロの缶が転がっているのはちょっと見ないふりをしたい。

 俺はよろよろと起き上がって、とりあえずシャワーを浴びることにした。その後でいいだろ、色々考えるのは。



 俺は熱いシャワーを浴びて目を覚まし、いくぶんかすっきりした頭で部屋に戻った。すると祐介は、まだ代わり映えのない姿で眠りこけていた。
 俺はタオルで頭を拭きながら、祐介を足でつついた。

「おーい祐介、起きろー」

 足でしばらくつついていたら、「んぅ……?」とか気持ち悪い声を上げた後、祐介はゆるゆると目を覚ました。
 俺は祐介の前にしゃがみ込んで、眩しそうに目をすがめている祐介に「なあ今何時だと思う?」と聞いてみた。

「えー……分かんね……十二時とか?」
「正解は三時でした」
「ん?」
「だから、三時。おやつの時間の方の三時」
「……んん!?」

 祐介は勢いよく起き上がった。そして頭をガリガリと掻き、「マジかー……」と途方に暮れた声で言った。

「俺さ、カラオケ行った後の記憶が全然ないんだけど」
「安心しろ、俺も全くない」
「うっわ最悪じゃん……何で俺、お前の部屋にいんの? しかも体痛え……床で寝てんじゃん俺。何で?」
「知らねーよ俺も聞きたいわ。しかも見てみろよ、あれ」

 俺は床に転がるストゼロの残骸たちを指差した。それを見た祐介は「うわ……」と顔を引きつらせる。

「……俺ら、お前の部屋来てからも飲んでたってこと?」
「たぶんな」
「最っ悪じゃん……」

 祐介は「ここまで酔い潰れたの初めてだわ……」と、それはそれは深いため息を吐いた。俺も同じ気持ちだ。
 祐介はのろのろと起き上がった後「シャワー借りていい?」と聞いてきた。俺が「いーよ。タオルは多分どっかにあるから探して」と答えると、祐介は「おー……」と気のない返事をしながら浴室へと消えていく。

 俺はパンツ一枚で肩にタオルをかけた状態で、ため息を吐いた。何も覚えてないっていうのが怖い。俺、何かやらかしたりしてないよな?

 見たくなかったが、覚悟を決めてスマホの電源を入れた。まず写真から確認を――何か馬鹿みたいに自撮りしてるな、俺ら。カラオケを背景にした自撮りが大量に保存されている。俺は迷わず全て削除した。
 次にSNSを開いてみた。まさか変な投稿はして――るな。思いっきりしてる。祐介のストーリーに、カラオケで熱唱する俺の動画がいくつも上がっている。めちゃくちゃ恥ずかしいから絶対後で消させよう。
 最後に一番開きたくないトークアプリを開いた。そしたら、何かやらかしてる予感しかしなかったが、案の定やらかしていた。

「うっわ何これ……」

 自分の行動に自分ですら引いた。何でこんなことやっちゃってんの?
 ファストラバーズのグループトークに、馬鹿なことやら写真やらを送りまくっているのはまだいい。それをドラムの正太郎に笑われベースの蓮に引かれているのも。いやよくないけど。
 でもそんなことよりも大きなやらかしは、なぜか千冬くんのトークに動画を送りつけていることだ。サムネから判断して、たぶんアコギを使っての俺の弾き語り動画だ。何で?
 恐る恐る再生ボタンを押してみて、俺はすぐに後悔した。

「嘘じゃん俺……何で……」

 呆然とした声が転がり落ちる。送りつけたのは、何と「愛唄」の弾き語り動画だった。普段こんなゴリゴリのハッピーラブソングなんて聞きもしないのに。
 しかもめちゃくちゃ熱唱している。普通に好きって送るより何百倍も恥ずかしいなこれ。歌詞もシンプルに恥ずかしいし。
 たぶん部屋で千冬くんの話をしていたら盛り上がっちゃって、俺も祐介も馬鹿だから「言葉より歌の方が気持ち伝わるっしょ!」とか思っちゃって、それでこんな動画を撮って送りつけたんだろう。しかも我ながら無駄に上手いのがさらに嫌だ。
 こんなの俺、死ぬほど痛いやつじゃん。

 しかも、普通に既読がついてるし普通にやりとりまでしている。午前八時半頃に。マジでいつまで飲んでたんだよ俺ら。
 ちなみにどんなやりとりかというと、

「これ何?」
「千冬くんへの思いを歌で表現しました」
「何だそれ笑笑」「え、すご」「めちゃくちゃ上手いな」
「えへへ」「やったあ」
「やっぱ一樹の歌好きだよ俺」
「うれしー」「俺もね千冬くん大好きだよ」「いつ帰ってくる?」「あいたいな」
「昼頃には東京着くはず」
「あいにきてよ」「おれうちでまってるよ」「あいたい」
「いいよ待ってて笑」
「ありがとーだいすき」

 みたいなやりとりだ。俺本当に馬鹿じゃねーの? 最後の方は漢字変換すら諦めていて、馬鹿丸出しである。死にたい。マジで死にたい。
 俺はしばらく呻きながら悶えた。が、しばらくしてあることに気付いてしまった。
 ……俺、会いに来てって言ってない?
 俺は慌てて時計を見た。今は三時過ぎ。千冬くんがお昼頃にこっちに着いたとして、お昼食べて、荷物を家に置いて、そこから俺の家に向かって……着くのはちょうど今頃なんじゃないか?

「やばいやばいとりあえず服着なきゃ……!」

 俺はわたわたとタンスを漁って適当なTシャツとズボンを取り出して着た。その瞬間インターホンが鳴り、俺は慌てて玄関へと走った。
 ドアを開けたら、にこにこ笑う千冬くんが立っていた。コンビニで何か買ってきたのか、袋を胸の辺りでぶらぶらと揺らしている。くそう死ぬほど格好良いし可愛いな。

「一樹ぃ、約束通り会いに――あれ? お前髪濡れてね?」
「え? あ、ああ、シャワー浴びたからかな」
「……さっき?」
「あ、うん」
「ふーん……?」

 何だか納得のいっていない顔で千冬くんは頷いた。そりゃそうだろう。朝ならともかく、この時間にシャワー浴びる意味が分からない。まあ俺にとっては今が朝なんだけど。

「ごめんね髪濡れててボサボサで。来てくれてありがとう。とりあえず上がってよ」
「ん。お邪魔しま――」
「――なに一樹、誰か来たん?」

 千冬くんが部屋に入って、ドアを閉めたその時、祐介が浴室から出てきた。半裸で、いかにも風呂上がりですって格好で、濡れた頭で、浴室から。
 祐介は千冬くんの姿を見た途端、顔を引きつらせた。「やっべ……俺まずいタイミングで出てきちゃったかな……」とか何とか呟いて。

「は…………?」

 千冬くんは固まった。コンビニの袋が手からどさりと落ちる。
 そのまま、気味の悪い沈黙が訪れた。

 …………何これ、修羅場?
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