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SIDE. 森の魔法使い 2
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「――シン様! ご無事で良かったですわ!」
石造りの建物の外に出てソワソワしていたナナは、シンの姿が見えるや否や顔を輝かせて走り寄ってきた。
シンはその姿に気付いて溜息を吐いた。
「中で待ってろって言ったのに」
「そんなことできませんわ! あ、でもシン様のことを信じていなかったわけではありませんのよ!」
嬉しそうに話すナナは、シンの後ろにいる人影に表情を一転させた。
「誰ですの!?」
ナナは目尻を吊り上げ、鋭い視線でレンリを睨み付けた。
更に、両手でぎゅっとシンの右腕を掴むと、レンリを牽制するかのように自分の方へと引っ張ったため、レンリはその剣幕にただただ戸惑った表情を浮かべた。
「ナナ、止めろ。彼女はレンリだ、おそらくナナと同じ状況だから連れてきた」
「それって本当ですの? この女の見た目に騙されているんじゃありませんの!?」
ナナはシンに抗議しながらも、レンリから目を逸らさず威嚇を続けた。
「心配しなくても確認した。研究所が関係しているかはまだ分からないが、俺に嘘は言ってなかったし、何より刺青がある。俺にはそれだけで十分だ」
「シン様の魔法を破るほどの魔道士であれば、嘘を見抜かれないようにすることも可能かも知れませんわ!」
「たとえそうだとしても、彼女が竜の子なら保護するのは当然だ」
そうしないと、いつまた研究材料にされるか分からない、そうシンが諭すように続けても、ナナは不満げな表情を隠すこともなくキッとレンリを睨んだ。
「あたしは認めませんわ、貴女の化けの皮を剥がしてやりますわ!」
「あの、ナナ様――」
「貴女に名前を呼ばれる筋合いはありませんわ!」
ナナは瞳を怒りに染め上げて、ふんっと顔を逸らした。
鼻息荒く怒りを露わにするナナの様子に、シンはもう一度溜息を吐いてナナの手から自分の腕を抜き取った。
「レンリ、悪いな。じゃれつく大型犬とでも思ってくれ」
「じゃれついてなんかいませんわ! シン様の分からず屋!」
ナナは興奮で顔を赤く染めると足音を響かせながら建物の中に駆け入り、大きな音を立てて扉を閉めてしまった。
シンが肩を竦めると、レンリは眉を下げて恐る恐る口を開いた。
「……私、ここに来ない方が良かったのでは?」
「ナナの世界には今まで俺しかいなかったから、あいつは俺に依存してるんだ。だから、これからレンリがここにいてくれたら、自分の世界を広げるきっかけになる」
「……ですが、私まだここに残ると決めたわけでは」
「どこも行くところがないのに?」
言葉に割って入るようにシンが尋ねると、レンリは押し黙った。
その深刻そうな表情に、シンは違う違うと手を振った。
「悪い、そんな風に捉えないでくれ。別に俺はあんたをこの場所に縛り付けるつもりはない。何かを思い出して、目的が見つかったならここを離れることを引き留めることはしない」
シンは真っ直ぐにレンリを見つめた。
「ただ、研究所の被害者かも知れないあんたを守る責任が俺にはある」
「……そうと決まったわけではないのでしょう?」
「決まってはいないが、俺の中ではある程度答えが出ている。その刺青と、竜の子であること。その情報だけで十分だ」
シンが自分の左腕に刻まれた赤紫色の刺青を撫でると、何とも言えない表情でレンリが口を噤んだのが見えた。
レンリはシンの左腕に刺青があることに気付いていたのだろう。
だからこそ、自分にも同じものがあるのだと隠さず告げてくれたのだとシンは推測していた。
「……ナナ様にも刺青が見えました。私がナナ様と同じ状況というのは、それと関係が?」
「あの状況でよく見てるな」
想像以上に賢明な言動に、シンは口の端を吊り上げて笑った。
まさしくナナもまたヒトが持たざる色を持った《竜の子》である。
黄色い髪と真っ赤な瞳のその組み合わせを持つ者は、この世界のどこを探してもおそらくナナしかいないだろう。
そして、ナナもレンリと同じく、刺青を持った《竜の子》なのだ。
「ナナは研究所で造られた竜の子のクローンだ。そして、研究所で否応なしに刺青を入れられた。俺は、あんたもその一人なんじゃないかと思ってる」
「クローン……」
レンリが呆然と呟くのを尻目に、シンは建物を指し示した。
「少し込み入った話になりそうだ、中に入ろう」
「っあの、約束は?」
「勿論守る。でも、あんたも自分が何者なのか気になるだろう?」
シンはくるりと背を向けると建物の扉を開けてレンリの反応を待った。
レンリが僅かに瞳を揺らしながら近付いてきたため、シンは案内するように先を歩いた。
石造りの重厚な外観とは異なり、中は木造でできている。
一見不可思議に見えるその造りも、魔法にかかればそれこそ容易に出来るのである。
リビングまで足を進めたが先に入った筈のナナの姿は見当たらず、自分の部屋に籠もったのだろうシンは見当づけた。
「座ってくれ」
促されてレンリが木製の椅子に腰を掛けるのに続いて、シンはその真向かいに腰掛けた。
「覚えてないことも多いと言っていたが、竜の子については知っているのか?」
「……ヒトの持たない色を持つ、稀有な存在だと聞きました」
「なるほどな。一般常識程度は知ってるわけだ」
シンは考えるように顎に手を置き、それから視線を上げてレンリを見た。
「あんたが純粋に竜の子で、刺青を入れられる存在だった可能性もあるが、竜の子は本当に少ない。一万人に一人か、十万人に一人か、もしくはそれ以上。それに加えて刺青があるなんて確率は、本当に限られている」
「それは、刺青を入れている方も少ないと言うことでしょうか?」
「そうだ。今入れてる奴は皆、研究所の関係者か、貴族ぐらいだろうな。……俺に刺青があるのも元々研究所にいたからだ」
シンは微妙な表情を浮かべて刺青に視線を落とした。
「研究所は竜の子を使って実験を繰り返していた。だから仮に、レンリが純粋な竜の子だったとしても、奴らから守りたい。そしてクローンだとしたら、研究所にいた人間として――俺に贖罪させて欲しい」
研究所は既にない。
しかし、研究者がいないとは限らない。
シンが頭を下げると、レンリは戸惑った声を上げた。
「あ、頭を上げてください、あの、私、何も覚えていませんし……」
「勿論、ここにいたくないなら引き留めない。だけど、せめて自分の身を守れるように魔法の使い方を教えさせてくれ」
俺にあんな簡単に捕まってるようじゃ心配なんだ、とシンは真剣な顔つきで告げた。
レンリは当惑した様子で目を伏せた。
「……少し、考えさせてください」
「勿論、俺の側なら安全だ。結論が出るまで考えればいい」
シンは徐に席を立つと一つの扉の前で立ち止まった。
「ナナ、俺は少し外に行ってくる」
瞬間、ドタバタと扉の向こうから騒がしい物音が聞こえ、それに負けないほどの大きな音を立てて勢いよく扉が開かれた。
「っどこに行くんですの!?」
「ナナには言ってなかったが、最近周囲をうろついている奴がいるから、釘を刺してくる」
「危険はありませんの?」
「中にも入れない奴らだ、脅威じゃない」
その言葉にナナは安心したように息を吐いた。
「だから、また留守番頼めるか?」
「……分かりましたわ、すぐに帰ってきてくださいませ」
シンはその場でレンリに向き直った。
「レンリ、行こう」
「っその女も一緒ですの!?」
先程のしおらしさが嘘のように、ナナはまた声を荒げた。
「彼女はそいつらの世話になったらしいし、俺が無理矢理攫ったと勘違いされちゃ困るからな」
「そんなの、熨斗でもつけて返せばいいんですわ!」
ナナは再び目を吊り上げてレンリを睨んでいる。
その様に耐えきれずシンが深く溜息を吐くと、ナナはびくりと大袈裟に体を揺らした。
「頼むから聞き分けてくれ」
「……それなら、あたしも一緒に行きますわ」
「ややこしくなるからダメだ」
ナナは地団駄を踏んだ。
「なんであの女が良くて、あたしがダメなんですの!?」
「……話聞いてたか?」
「えぇ、勿論聞いていましたわ! それでも到底納得できませんの!」
シンは目を閉じて、自身の米神のあたりをトントンと叩いた。
「……邪魔はしないと誓えるか?」
「誓いますわ!」
「レンリを威嚇しないか?」
「それは……」
ナナが口ごもって目を逸らすと、シンはナナの額をトンと突いた。
「お前は待ってろ」
有無を言わさない声色に、ナナは泣く一歩手前まで瞳を潤ませ、唇を噛みながら静かに部屋の中へと戻っていった。
途端に室内は静寂に包まれ、シンはもう一度大きく息を吐いた。
「……待たせたな。さぁ、行こうか」
「……ナナ様は大丈夫でしょうか?」
「ほっとけばいい、その内機嫌は直る」
シンは振り向くことなく出入り口へと向かった。
石造りの建物の外に出てソワソワしていたナナは、シンの姿が見えるや否や顔を輝かせて走り寄ってきた。
シンはその姿に気付いて溜息を吐いた。
「中で待ってろって言ったのに」
「そんなことできませんわ! あ、でもシン様のことを信じていなかったわけではありませんのよ!」
嬉しそうに話すナナは、シンの後ろにいる人影に表情を一転させた。
「誰ですの!?」
ナナは目尻を吊り上げ、鋭い視線でレンリを睨み付けた。
更に、両手でぎゅっとシンの右腕を掴むと、レンリを牽制するかのように自分の方へと引っ張ったため、レンリはその剣幕にただただ戸惑った表情を浮かべた。
「ナナ、止めろ。彼女はレンリだ、おそらくナナと同じ状況だから連れてきた」
「それって本当ですの? この女の見た目に騙されているんじゃありませんの!?」
ナナはシンに抗議しながらも、レンリから目を逸らさず威嚇を続けた。
「心配しなくても確認した。研究所が関係しているかはまだ分からないが、俺に嘘は言ってなかったし、何より刺青がある。俺にはそれだけで十分だ」
「シン様の魔法を破るほどの魔道士であれば、嘘を見抜かれないようにすることも可能かも知れませんわ!」
「たとえそうだとしても、彼女が竜の子なら保護するのは当然だ」
そうしないと、いつまた研究材料にされるか分からない、そうシンが諭すように続けても、ナナは不満げな表情を隠すこともなくキッとレンリを睨んだ。
「あたしは認めませんわ、貴女の化けの皮を剥がしてやりますわ!」
「あの、ナナ様――」
「貴女に名前を呼ばれる筋合いはありませんわ!」
ナナは瞳を怒りに染め上げて、ふんっと顔を逸らした。
鼻息荒く怒りを露わにするナナの様子に、シンはもう一度溜息を吐いてナナの手から自分の腕を抜き取った。
「レンリ、悪いな。じゃれつく大型犬とでも思ってくれ」
「じゃれついてなんかいませんわ! シン様の分からず屋!」
ナナは興奮で顔を赤く染めると足音を響かせながら建物の中に駆け入り、大きな音を立てて扉を閉めてしまった。
シンが肩を竦めると、レンリは眉を下げて恐る恐る口を開いた。
「……私、ここに来ない方が良かったのでは?」
「ナナの世界には今まで俺しかいなかったから、あいつは俺に依存してるんだ。だから、これからレンリがここにいてくれたら、自分の世界を広げるきっかけになる」
「……ですが、私まだここに残ると決めたわけでは」
「どこも行くところがないのに?」
言葉に割って入るようにシンが尋ねると、レンリは押し黙った。
その深刻そうな表情に、シンは違う違うと手を振った。
「悪い、そんな風に捉えないでくれ。別に俺はあんたをこの場所に縛り付けるつもりはない。何かを思い出して、目的が見つかったならここを離れることを引き留めることはしない」
シンは真っ直ぐにレンリを見つめた。
「ただ、研究所の被害者かも知れないあんたを守る責任が俺にはある」
「……そうと決まったわけではないのでしょう?」
「決まってはいないが、俺の中ではある程度答えが出ている。その刺青と、竜の子であること。その情報だけで十分だ」
シンが自分の左腕に刻まれた赤紫色の刺青を撫でると、何とも言えない表情でレンリが口を噤んだのが見えた。
レンリはシンの左腕に刺青があることに気付いていたのだろう。
だからこそ、自分にも同じものがあるのだと隠さず告げてくれたのだとシンは推測していた。
「……ナナ様にも刺青が見えました。私がナナ様と同じ状況というのは、それと関係が?」
「あの状況でよく見てるな」
想像以上に賢明な言動に、シンは口の端を吊り上げて笑った。
まさしくナナもまたヒトが持たざる色を持った《竜の子》である。
黄色い髪と真っ赤な瞳のその組み合わせを持つ者は、この世界のどこを探してもおそらくナナしかいないだろう。
そして、ナナもレンリと同じく、刺青を持った《竜の子》なのだ。
「ナナは研究所で造られた竜の子のクローンだ。そして、研究所で否応なしに刺青を入れられた。俺は、あんたもその一人なんじゃないかと思ってる」
「クローン……」
レンリが呆然と呟くのを尻目に、シンは建物を指し示した。
「少し込み入った話になりそうだ、中に入ろう」
「っあの、約束は?」
「勿論守る。でも、あんたも自分が何者なのか気になるだろう?」
シンはくるりと背を向けると建物の扉を開けてレンリの反応を待った。
レンリが僅かに瞳を揺らしながら近付いてきたため、シンは案内するように先を歩いた。
石造りの重厚な外観とは異なり、中は木造でできている。
一見不可思議に見えるその造りも、魔法にかかればそれこそ容易に出来るのである。
リビングまで足を進めたが先に入った筈のナナの姿は見当たらず、自分の部屋に籠もったのだろうシンは見当づけた。
「座ってくれ」
促されてレンリが木製の椅子に腰を掛けるのに続いて、シンはその真向かいに腰掛けた。
「覚えてないことも多いと言っていたが、竜の子については知っているのか?」
「……ヒトの持たない色を持つ、稀有な存在だと聞きました」
「なるほどな。一般常識程度は知ってるわけだ」
シンは考えるように顎に手を置き、それから視線を上げてレンリを見た。
「あんたが純粋に竜の子で、刺青を入れられる存在だった可能性もあるが、竜の子は本当に少ない。一万人に一人か、十万人に一人か、もしくはそれ以上。それに加えて刺青があるなんて確率は、本当に限られている」
「それは、刺青を入れている方も少ないと言うことでしょうか?」
「そうだ。今入れてる奴は皆、研究所の関係者か、貴族ぐらいだろうな。……俺に刺青があるのも元々研究所にいたからだ」
シンは微妙な表情を浮かべて刺青に視線を落とした。
「研究所は竜の子を使って実験を繰り返していた。だから仮に、レンリが純粋な竜の子だったとしても、奴らから守りたい。そしてクローンだとしたら、研究所にいた人間として――俺に贖罪させて欲しい」
研究所は既にない。
しかし、研究者がいないとは限らない。
シンが頭を下げると、レンリは戸惑った声を上げた。
「あ、頭を上げてください、あの、私、何も覚えていませんし……」
「勿論、ここにいたくないなら引き留めない。だけど、せめて自分の身を守れるように魔法の使い方を教えさせてくれ」
俺にあんな簡単に捕まってるようじゃ心配なんだ、とシンは真剣な顔つきで告げた。
レンリは当惑した様子で目を伏せた。
「……少し、考えさせてください」
「勿論、俺の側なら安全だ。結論が出るまで考えればいい」
シンは徐に席を立つと一つの扉の前で立ち止まった。
「ナナ、俺は少し外に行ってくる」
瞬間、ドタバタと扉の向こうから騒がしい物音が聞こえ、それに負けないほどの大きな音を立てて勢いよく扉が開かれた。
「っどこに行くんですの!?」
「ナナには言ってなかったが、最近周囲をうろついている奴がいるから、釘を刺してくる」
「危険はありませんの?」
「中にも入れない奴らだ、脅威じゃない」
その言葉にナナは安心したように息を吐いた。
「だから、また留守番頼めるか?」
「……分かりましたわ、すぐに帰ってきてくださいませ」
シンはその場でレンリに向き直った。
「レンリ、行こう」
「っその女も一緒ですの!?」
先程のしおらしさが嘘のように、ナナはまた声を荒げた。
「彼女はそいつらの世話になったらしいし、俺が無理矢理攫ったと勘違いされちゃ困るからな」
「そんなの、熨斗でもつけて返せばいいんですわ!」
ナナは再び目を吊り上げてレンリを睨んでいる。
その様に耐えきれずシンが深く溜息を吐くと、ナナはびくりと大袈裟に体を揺らした。
「頼むから聞き分けてくれ」
「……それなら、あたしも一緒に行きますわ」
「ややこしくなるからダメだ」
ナナは地団駄を踏んだ。
「なんであの女が良くて、あたしがダメなんですの!?」
「……話聞いてたか?」
「えぇ、勿論聞いていましたわ! それでも到底納得できませんの!」
シンは目を閉じて、自身の米神のあたりをトントンと叩いた。
「……邪魔はしないと誓えるか?」
「誓いますわ!」
「レンリを威嚇しないか?」
「それは……」
ナナが口ごもって目を逸らすと、シンはナナの額をトンと突いた。
「お前は待ってろ」
有無を言わさない声色に、ナナは泣く一歩手前まで瞳を潤ませ、唇を噛みながら静かに部屋の中へと戻っていった。
途端に室内は静寂に包まれ、シンはもう一度大きく息を吐いた。
「……待たせたな。さぁ、行こうか」
「……ナナ様は大丈夫でしょうか?」
「ほっとけばいい、その内機嫌は直る」
シンは振り向くことなく出入り口へと向かった。
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