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第21話
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---「でねー、なっちゃんってば、自分で言い出しておいて、ジャンケン負けたんだよ!? 私、思わず笑っちゃったよ!」
「はっはっは、夏樹ー、女の子に荷物を持たせようとした罰が当たったわね!?」
「…やかましい…」
無論、そのことは夕飯時の話題として取り上げられていた。
すると、真っ先に母さんが嫌味っぽく反応してきた。予想はしてたけど、言われるとでーじわじわじーしてくる。ちなみに『わじわじー』とは腹が立ったときに使う方言だ。
「よし! 明日こそプールで泳ぐぞー!」
「あら? プール、明日行くの?」
そんな中、なつが楽しみにしているところに母さんが不意に俺達に向かって問いかけてきた。
「ん? 明日、なんかあったっけ?」
急に問いかけられ、その意味がわからず、逆に俺は母さんに向かって問いかけていた。なにか用事でもあったっけ?
「あんた、明日、学校の掃除当番だったでしょ? ほら、クラスのやつの」
「掃除当番って、ああ、あれかー」
すると母さんの返事を聞いて俺はようやく思い出した。
明日は学校の掃除当番の日になっていた。俺の学校では夏休み中に2回ほどクラスごとで学校の掃除当番の日が決められているのだ。
「けどあれ、強制参加じゃないから、別に行かなくてもいいし、部活してる連中はほぼ確実に来るだろうから、別に参加する必要は…」
「なに言ってんのよ?! 自分の通ってる学校なんだから、自分達で学校をキレイにしないとー。午前中には終わるんだから、行っときなさい!?」
しかし強制参加というわけでもないし、運動部系の部活動はほぼ間違いなく参加させられる羽目になるから、俺が行かなくてもクラスの三分の一以上の生徒は参加するはずだ。
だから行く必要がないのだが、母さんは変な理屈で俺に行けと言ってきた。マジで意味がわからん。
「っていうことだから夏海ちゃん、ごめんなんだけど、行くなら午後からにしてね?」
「うん、わかったよ。学校の用事なら仕方ないよね」
「おい、だれも行くなんて…」
「行きなさい!」
「…チッ、わーったよ」
俺は行く気なんてサラサラなかったが、あまりにも母さんが威圧してくるから、俺は仕方なく頷いた。なんであんなメンドイこと、俺がやわなくちゃいけないば?
「じゃあ明日は午後からだね、なっちゃん」
「…ああ、そうだな」
---結局、明日の予定は午前中は学校の掃除をして、午後からプールに行くことが決まり、その日は早めに寝ることにした。
ハア、明日は大変な一日になりそうだ。
「はっはっは、夏樹ー、女の子に荷物を持たせようとした罰が当たったわね!?」
「…やかましい…」
無論、そのことは夕飯時の話題として取り上げられていた。
すると、真っ先に母さんが嫌味っぽく反応してきた。予想はしてたけど、言われるとでーじわじわじーしてくる。ちなみに『わじわじー』とは腹が立ったときに使う方言だ。
「よし! 明日こそプールで泳ぐぞー!」
「あら? プール、明日行くの?」
そんな中、なつが楽しみにしているところに母さんが不意に俺達に向かって問いかけてきた。
「ん? 明日、なんかあったっけ?」
急に問いかけられ、その意味がわからず、逆に俺は母さんに向かって問いかけていた。なにか用事でもあったっけ?
「あんた、明日、学校の掃除当番だったでしょ? ほら、クラスのやつの」
「掃除当番って、ああ、あれかー」
すると母さんの返事を聞いて俺はようやく思い出した。
明日は学校の掃除当番の日になっていた。俺の学校では夏休み中に2回ほどクラスごとで学校の掃除当番の日が決められているのだ。
「けどあれ、強制参加じゃないから、別に行かなくてもいいし、部活してる連中はほぼ確実に来るだろうから、別に参加する必要は…」
「なに言ってんのよ?! 自分の通ってる学校なんだから、自分達で学校をキレイにしないとー。午前中には終わるんだから、行っときなさい!?」
しかし強制参加というわけでもないし、運動部系の部活動はほぼ間違いなく参加させられる羽目になるから、俺が行かなくてもクラスの三分の一以上の生徒は参加するはずだ。
だから行く必要がないのだが、母さんは変な理屈で俺に行けと言ってきた。マジで意味がわからん。
「っていうことだから夏海ちゃん、ごめんなんだけど、行くなら午後からにしてね?」
「うん、わかったよ。学校の用事なら仕方ないよね」
「おい、だれも行くなんて…」
「行きなさい!」
「…チッ、わーったよ」
俺は行く気なんてサラサラなかったが、あまりにも母さんが威圧してくるから、俺は仕方なく頷いた。なんであんなメンドイこと、俺がやわなくちゃいけないば?
「じゃあ明日は午後からだね、なっちゃん」
「…ああ、そうだな」
---結局、明日の予定は午前中は学校の掃除をして、午後からプールに行くことが決まり、その日は早めに寝ることにした。
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