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第3章「俺の平穏が壊されていく」
第20話「バードさん講座」
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「勘違いするな! そんな酷(こく)な事させる程鬼じゃないわ!」
「えっ? 違うの!?」
俺はてっきり殺さないといけないと思っていたがどうやらそう意味ではないらしい。
「まあ魔女の場合は殺すしか方法はないが…」
「やっぱ殺すんじゃねーかよ!!」
随分と矛盾してるじゃねーか! と心の中で叫びたくなった。
「いいから話を聞けって! 魔女は無理でも魔女っ子ならまだ助けられる余地はあるって話だよ!」
「? どういう事だよ!?」
「いいか! まず魔法の事から説明するが魔法ってのは大きく分けて2種類存在するんだ。『陽(ヤング)』の魔法と『隠(ヒデン)』の魔法があるんだ。ここまでいいか?」
「お、おう」
何となく理解し俺は首を縦に振った。正直また話が長くなりそうなのだが今回ばかりはちゃんと聞かなければな。
「この2種類の魔法によって2つの存在に分かれるんだ。陽の魔法使いが『魔法少女』で隠の魔法使いが『魔女』と呼ばれているんだ。ここまでOK?」
「うん、何となく理解した」
「何となくって…まあいいわ! とにかくこの2つの存在が今対立関係にあるんだ! 平和を保つ為に魔法を行使する魔法少女に対して魔女は平和を乱す為に魔法を行使する悪い連中なんだ!」
「ちょっと待て! その悪い魔女を倒す為に魔法少女が戦うのは分かるが平和を保つ為って言ったけど、何か他に魔法少女は行動してるのかよ?」
すると俺の質問に対し腕を組むように羽を交差しながらバードさんは質問に答えた。
「敵は魔女だけじゃないんだよ!普通の奴には見えないがあちこちで災害をもたらす『魔獣(ラスカー)』っちゅうのがいるんだ! それを倒すのも魔法少女の役目なのだ!」
「っていうか根本的な事聞くけどさー、魔法少女っていうことは何で少女とかだけなんだ? 魔術士とか魔導士とかってのもいないのか?」
「質問が多いなー。俺等(おれら)は魔法少女の素質をある少女を捜して契約を結ぶことだけの為に造られてるからそこまで細かいことは教えられてないのよ。だからその質問に対しては答えられんなー」
「そっか」
「話は戻すが悪い魔女の連中は高魔力を体内に宿しているがその子供の魔女っ子どもはまだ未熟で体内の魔力はそこまで宿ってないからその魔力を奪い取れば魔力のない普通の少女に戻すことができるのだ!」
「魔力を奪うってそんな事出来るのか?」
「出来るから言ってるに決まってんだろ! コントラクターにはそういう能力も備えられてるんだよ!」
「なるほど、つまり梓に魔法少女の素質があってー、その梓を使って魔女っ子と戦わせて弱った所をすかさずその能力で魔力を奪い取って魔女の増加を塞ぐって魂胆なんだなー、お前等は?」
「ほおー、よくそこまで分かったなー。ボンクラな人間の割には話が分かる奴だな」
「ふん、そうだろー!? それにしても梓をねー…」
「ん? どうし…って、グギャアー!」
俺はバードさんに近づき一瞬の隙にバードさんの首を両手で締めた。
「こんのやろー! 俺の梓を返せやーボケー!」
俺の今まで溜め込んだ怒りの一声が路地裏に響き渡ったのだった。
「えっ? 違うの!?」
俺はてっきり殺さないといけないと思っていたがどうやらそう意味ではないらしい。
「まあ魔女の場合は殺すしか方法はないが…」
「やっぱ殺すんじゃねーかよ!!」
随分と矛盾してるじゃねーか! と心の中で叫びたくなった。
「いいから話を聞けって! 魔女は無理でも魔女っ子ならまだ助けられる余地はあるって話だよ!」
「? どういう事だよ!?」
「いいか! まず魔法の事から説明するが魔法ってのは大きく分けて2種類存在するんだ。『陽(ヤング)』の魔法と『隠(ヒデン)』の魔法があるんだ。ここまでいいか?」
「お、おう」
何となく理解し俺は首を縦に振った。正直また話が長くなりそうなのだが今回ばかりはちゃんと聞かなければな。
「この2種類の魔法によって2つの存在に分かれるんだ。陽の魔法使いが『魔法少女』で隠の魔法使いが『魔女』と呼ばれているんだ。ここまでOK?」
「うん、何となく理解した」
「何となくって…まあいいわ! とにかくこの2つの存在が今対立関係にあるんだ! 平和を保つ為に魔法を行使する魔法少女に対して魔女は平和を乱す為に魔法を行使する悪い連中なんだ!」
「ちょっと待て! その悪い魔女を倒す為に魔法少女が戦うのは分かるが平和を保つ為って言ったけど、何か他に魔法少女は行動してるのかよ?」
すると俺の質問に対し腕を組むように羽を交差しながらバードさんは質問に答えた。
「敵は魔女だけじゃないんだよ!普通の奴には見えないがあちこちで災害をもたらす『魔獣(ラスカー)』っちゅうのがいるんだ! それを倒すのも魔法少女の役目なのだ!」
「っていうか根本的な事聞くけどさー、魔法少女っていうことは何で少女とかだけなんだ? 魔術士とか魔導士とかってのもいないのか?」
「質問が多いなー。俺等(おれら)は魔法少女の素質をある少女を捜して契約を結ぶことだけの為に造られてるからそこまで細かいことは教えられてないのよ。だからその質問に対しては答えられんなー」
「そっか」
「話は戻すが悪い魔女の連中は高魔力を体内に宿しているがその子供の魔女っ子どもはまだ未熟で体内の魔力はそこまで宿ってないからその魔力を奪い取れば魔力のない普通の少女に戻すことができるのだ!」
「魔力を奪うってそんな事出来るのか?」
「出来るから言ってるに決まってんだろ! コントラクターにはそういう能力も備えられてるんだよ!」
「なるほど、つまり梓に魔法少女の素質があってー、その梓を使って魔女っ子と戦わせて弱った所をすかさずその能力で魔力を奪い取って魔女の増加を塞ぐって魂胆なんだなー、お前等は?」
「ほおー、よくそこまで分かったなー。ボンクラな人間の割には話が分かる奴だな」
「ふん、そうだろー!? それにしても梓をねー…」
「ん? どうし…って、グギャアー!」
俺はバードさんに近づき一瞬の隙にバードさんの首を両手で締めた。
「こんのやろー! 俺の梓を返せやーボケー!」
俺の今まで溜め込んだ怒りの一声が路地裏に響き渡ったのだった。
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