68 / 445
第3章「俺の平穏が壊されていく」
第19話「魔法少女☆アズサ」
しおりを挟む
「バードさん! どこ行ってたの?」
「それはコッチのセリフだっての! 魔力辿ってようやく見つけたわー!」
おかしいな!? 梓が誰かと話をしているのだがその相手が小鳥に見えるのだがそれは気のせいだろうか?
「そんなことよりあの魔女っ子はどうした?」
「咄嗟に逃げてきたから多分、魔力を辿って追いかけて来ると思いけど…」
「よし! なら今度こそあいつを迎え討つぞ!」
「でも…」
梓はそう言うと俺の方に視線を向けた。
「ああ、コイツのこと気にしてんのか!? まったく、迷惑なお荷物だなぁ!?」
「なっ!」
流石に今のはカチンときたぞ! お荷物なのは事実だが面と向かって言われると何か腹がたつな。しかも小鳥如きに言われるとは。
「イキナリ何だよ! つーかお前何なんだよ!」
俺は思った事を口に出した。すると小鳥は梓の肩に乗っかった。
「俺か? 俺はバードさんっちゅうもんじゃ! 簡単に言えば梓の相棒(パートナー)みたいなもんだ!」
自分でさん付けすんのかよ! っていうかパートナーってなんの事だよ! 色々と分からない事だらけだ!
「…お兄ちゃん、ゴメンね」
「えっ?」
俺がアレコレ考えていると梓が急に謝ってきた。
「お兄ちゃんには色々と話さないといけないけど、どこから話たらいいのか…」
「……」
梓は悲しそうな顔で話した。そんな顔されると何と言えばいいのだろうか?
「とりあえず1回落ち着こうか?」
「う、うん。そうだね」
俺達はとりあえずその辺に座れそうな場所に腰かける事にした。
「……」
「……」
1回落ち着いたものの何を話したらいいのか分からずにいた。妹とこんな気まずい空気になったのは初めてかもしれない。
「…辛気臭いなー」
暫く沈黙した空気が流れていると小鳥のバードさんがその空気をぶち壊した。
「なら俺から説明してやる! ありがたく思えよ!」
何故かいちいち偉そうに喋るバードさん。鳥のクセになんでそんなに偉そうなんだと思ったが説明してくれるそうなのであえてそれは口にしなかった。
「先(ま)ずは梓が何者かというところからだな! 梓はな悪い魔女を倒すべく俺と契約した魔法少女なのだ!」
「はあ!? 魔法少女!?」
「そう! 因みに俺は魔法少女の素質を持つ少女達と契約する為に造られた存在、契約者(コントラクター)と呼ばれている」
「コントラクター…」
何となく某アニメを思い出した。まさかそんなことが本当にあるなんて今でも信じられない。
「そんで、そのコントラクターさんは何が目的何だよ?」
「さっきも言ったろー! 悪い魔女を倒す為に魔法少女と契約を結んでいるって」
「その魔女っていうのがイーリスちゃんだと?」
「アレは正確には魔女っ子と言って魔女の素質を持つ少女だ。今は大したことは無いが魔女になるとかなり厄介な存在になる。だから魔女になる前にあの小娘を倒さなくちゃいけないんだ!」
「倒すって、ソレって…」
俺は恐ろしい想像をしてしまった。倒すという事は彼女を、イーリスちゃんを殺すということなのか!?
「それはコッチのセリフだっての! 魔力辿ってようやく見つけたわー!」
おかしいな!? 梓が誰かと話をしているのだがその相手が小鳥に見えるのだがそれは気のせいだろうか?
「そんなことよりあの魔女っ子はどうした?」
「咄嗟に逃げてきたから多分、魔力を辿って追いかけて来ると思いけど…」
「よし! なら今度こそあいつを迎え討つぞ!」
「でも…」
梓はそう言うと俺の方に視線を向けた。
「ああ、コイツのこと気にしてんのか!? まったく、迷惑なお荷物だなぁ!?」
「なっ!」
流石に今のはカチンときたぞ! お荷物なのは事実だが面と向かって言われると何か腹がたつな。しかも小鳥如きに言われるとは。
「イキナリ何だよ! つーかお前何なんだよ!」
俺は思った事を口に出した。すると小鳥は梓の肩に乗っかった。
「俺か? 俺はバードさんっちゅうもんじゃ! 簡単に言えば梓の相棒(パートナー)みたいなもんだ!」
自分でさん付けすんのかよ! っていうかパートナーってなんの事だよ! 色々と分からない事だらけだ!
「…お兄ちゃん、ゴメンね」
「えっ?」
俺がアレコレ考えていると梓が急に謝ってきた。
「お兄ちゃんには色々と話さないといけないけど、どこから話たらいいのか…」
「……」
梓は悲しそうな顔で話した。そんな顔されると何と言えばいいのだろうか?
「とりあえず1回落ち着こうか?」
「う、うん。そうだね」
俺達はとりあえずその辺に座れそうな場所に腰かける事にした。
「……」
「……」
1回落ち着いたものの何を話したらいいのか分からずにいた。妹とこんな気まずい空気になったのは初めてかもしれない。
「…辛気臭いなー」
暫く沈黙した空気が流れていると小鳥のバードさんがその空気をぶち壊した。
「なら俺から説明してやる! ありがたく思えよ!」
何故かいちいち偉そうに喋るバードさん。鳥のクセになんでそんなに偉そうなんだと思ったが説明してくれるそうなのであえてそれは口にしなかった。
「先(ま)ずは梓が何者かというところからだな! 梓はな悪い魔女を倒すべく俺と契約した魔法少女なのだ!」
「はあ!? 魔法少女!?」
「そう! 因みに俺は魔法少女の素質を持つ少女達と契約する為に造られた存在、契約者(コントラクター)と呼ばれている」
「コントラクター…」
何となく某アニメを思い出した。まさかそんなことが本当にあるなんて今でも信じられない。
「そんで、そのコントラクターさんは何が目的何だよ?」
「さっきも言ったろー! 悪い魔女を倒す為に魔法少女と契約を結んでいるって」
「その魔女っていうのがイーリスちゃんだと?」
「アレは正確には魔女っ子と言って魔女の素質を持つ少女だ。今は大したことは無いが魔女になるとかなり厄介な存在になる。だから魔女になる前にあの小娘を倒さなくちゃいけないんだ!」
「倒すって、ソレって…」
俺は恐ろしい想像をしてしまった。倒すという事は彼女を、イーリスちゃんを殺すということなのか!?
0
お気に入りに追加
185
あなたにおすすめの小説
プレッシャァー 〜農高校球児の成り上がり〜
三日月コウヤ
青春
父親の異常な教育によって一人野球同然でマウンドに登り続けた主人公赤坂輝明(あかさかてるあき)。
父の他界後母親と暮らすようになり一年。母親の母校である農業高校で個性の強いチームメイトと生活を共にしながらありきたりでありながらかけがえのないモノを取り戻しながら一緒に苦難を乗り越えて甲子園目指す。そんなお話です
*進行速度遅めですがご了承ください
*この作品はカクヨムでも投稿しております
居候高校生、主夫になる。〜娘3人は最強番長でした〜
蓮田ユーマ
青春
父親が起こした会社での致命的なミスにより、責任と借金を負い、もう育てていくことが出来ないと告白された。
宮下楓太は父親の友人の八月朔日真奈美の家に居候することに。
八月朔日家には地元でも有名らしい3人の美人姉妹がいた……だが、有名な理由は想像とはまったく違うものだった。
愛花、アキラ、叶。
3人は、それぞれが通う学校で番長として君臨している、ヤンキー娘たちだった。
※小説家になろうに投稿していて、アルファポリス様でも投稿することにしました。
小説家になろうにてジャンル別日間6位、週間9位を頂きました。
優等生の美少女に弱みを握られた最恐ヤンキーが生徒会にカチコミ決めるんでそこんとこ夜露死苦ぅ!!
M・K
青春
久我山颯空。十六歳。
市販の安いブリーチで染め上げた片側ツーブロックの髪型。これ見よがしに耳につけられた銀のピアス。腰まで下ろしたズボン、踵が潰れた上履き。誰もが認めるヤンキー男。
学力は下の下。喧嘩の強さは上の上。目つきも態度も立ち振る舞いまでもが悪い彼が通うのは、言わずと知れた名門・清新学園高等学校。
品行方正、博学卓識な者達ばかりが集まる学校には似つかわしくない存在。それは自他ともに持っている共通認識だった。
ならば、彼はなぜこの学校を選んだのか? それには理由……いや、秘密があった。
渚美琴。十六歳。
颯空と同じ清新学園に通い、クラスまでもが一緒の少女。ただ、その在り方は真逆のものだった。
成績はトップクラス。超が付くほどの美少女。その上、生徒会にまで所属しているという絵にかいたような優等生。
彼女の目標は清新学園の生徒会長になる事。そのため"取り締まり"という名の点数稼ぎに日々勤しんでいた。
交わる事などありえなかった陰と陽の二人。
ひょんな事から、美琴が颯空の秘密を知ってしまった時、物語が動き出す。
魔法少女の敵なんだが魔法少女に好意を寄せられて困ってる
ブロッコリークイーン
青春
この世界では人間とデスゴーンという人間を苦しめることが快楽の悪の怪人が存在している。
そのデスゴーンを倒すために魔法少女が誕生した。
主人公は人間とデスゴーンのハーフである。
そのため主人公は人間のフリをして魔法少女がいる学校に行き、同じクラスになり、学校生活から追い詰めていく。
はずがなぜか魔法少女たちの好感度が上がってしまって、そしていつしか好意を寄せられ……
みたいな物語です。
ペア
koikoiSS
青春
中学生の桜庭瞬(さくらばしゅん)は所属する強豪サッカー部でエースとして活躍していた。
しかし中学最後の大会で「負けたら終わり」というプレッシャーに圧し潰され、チャンスをことごとく外してしまいチームも敗北。チームメイトからは「お前のせいで負けた」と言われ、その試合がトラウマとなり高校でサッカーを続けることを断念した。
高校入学式の日の朝、瞬は目覚まし時計の電池切れという災難で寝坊してしまい学校まで全力疾走することになる。すると同じく遅刻をしかけて走ってきた瀬尾春人(せおはると)(ハル)と遭遇し、学校まで競争する羽目に。その出来事がきっかけでハルとはすぐに仲よくなり、ハルの誘いもあって瞬はテニス部へ入部することになる。そんなハルは練習初日に、「なにがなんでも全国大会へ行きます」と監督の前で豪語する。というのもハルにはある〝約束〟があった。
友との絆、好きなことへ注ぐ情熱、甘酸っぱい恋。青春の全てが詰まった高校3年間が、今、始まる。
※他サイトでも掲載しております。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ネットで出会った最強ゲーマーは人見知りなコミュ障で俺だけに懐いてくる美少女でした
黒足袋
青春
インターネット上で†吸血鬼†を自称する最強ゲーマー・ヴァンピィ。
日向太陽はそんなヴァンピィとネット越しに交流する日々を楽しみながら、いつかリアルで会ってみたいと思っていた。
ある日彼はヴァンピィの正体が引きこもり不登校のクラスメイトの少女・月詠夜宵だと知ることになる。
人気コンシューマーゲームである魔法人形(マドール)の実力者として君臨し、ネットの世界で称賛されていた夜宵だが、リアルでは友達もおらず初対面の相手とまともに喋れない人見知りのコミュ障だった。
そんな夜宵はネット上で仲の良かった太陽にだけは心を開き、外の世界へ一緒に出かけようという彼の誘いを受け、不器用ながら交流を始めていく。
太陽も世間知らずで危なっかしい夜宵を守りながら二人の距離は徐々に近づいていく。
青春インターネットラブコメ! ここに開幕!
※表紙イラストは佐倉ツバメ様(@sakura_tsubame)に描いていただきました。
切り札の男
古野ジョン
青春
野球への未練から、毎日のようにバッティングセンターに通う高校一年生の久保雄大。
ある日、野球部のマネージャーだという滝川まなに野球部に入るよう頼まれる。
理由を聞くと、「三年の兄をプロ野球選手にするため、少しでも大会で勝ち上がりたい」のだという。
そんな簡単にプロ野球に入れるわけがない。そう思った久保は、つい彼女と口論してしまう。
その結果、「兄の球を打ってみろ」とけしかけられてしまった。
彼はその挑発に乗ってしまうが……
小説家になろう・カクヨム・ハーメルンにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる