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第2章「なんか色々とヤバい気がするんだが…」
第19話「アブノーマル・須川さん!」
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---ヒュン
俺が須川さんに拘束(?)され俺の頭が昇天しそうな時だった。何かが物凄いスピードで横切っていった。
「くっ!」
すると一気に体が解放されたのを感じた。
「?」
何が起きたのか分からなかったがいつの間にか須川さんとの距離が離れていた。
「す、須川さん?」
さっきまで興奮気味だった須川さんの顔がまた変わっていた。何処となく悔しそうな顔をしている。
「覗き見なんてあまりいい趣味ではありませんね」
「??」
さっきから態度といい言動といいいつもの須川さんではなかった。それに今の発言は俺に対してではない様だ。俺はふと後ろを振り返ったがそこには誰も居なかった。
「別に趣味なんかじゃないわよ」
しかし何処からか聞き覚えのある声がする。俺はもう1度辺りを見回してみる。
「うおっ!」
すると突然近くにあった木から女の子が降ってきた。まさかの場所からの登場でビックリした。
「あ、有紗?」
よく見るとその人物が有紗だということが判明した。それにしてもいつから居たのか? ていうか何故そこに隠れてたんだ? 全く気づかなかった。
「っていうか、まさかさっき何か飛んできたけど、おまえ…」
「一応、助けてあげたんだから感謝しなさいよ」
別に助けを呼んだ覚えはないんだが…まあ、あえて言わずにいた。
「私に何か御用ですか? それとも佐藤君に?」
「別に用なんかないわよ」
「じゃあなんでいんだよ!?」
思わずツッコンでしまった。だが俺のツッコミを無視して有紗は話を続けた。
「ところであんた、一体何者なの?」
急に訳の分からんことを言い出す有紗。何の話をしてるんだか。
「何の話です?」
俺の思っていたことをニッコリ笑顔で聞き出す須川さん。いつも見ている須川さんに戻った様だ。
「あんたがそいつの首元に近づいた時、一瞬牙が生えたように見えたんだけど…」
「はあ?」
須川さんより先に俺が驚いてしまった。ますます意味不明の発言をしてくるな、コイツ。
「あら? 何かの見間違いがじゃあないですか?」
爽やかな笑顔で返す須川さんだが気のせいか少し焦っている様にも見えた。
「じゃあコレ見てみたら?」
有紗はスマホを取り出すと少しいじってから俺に投げてきた。俺に見ろということなのか?
俺は促されるようにスマホの画面を見た。画面には1枚の写真が写っていた。そこには俺と須川さんが抱きしめ合っている写真が写って…
「ななななんつーもん、とととってんだよ!!」
写真を見てあからさまに動揺してしまった。バッチリ恥ずかしいとこ撮られてんじゃねーか! ホント何してんのこの人?
「変な意味に受け取るんじゃないわよ! 首元の方を見なさいよ! 首元!!」
逆ギレされた俺は仕方なく首元の方を見てみた。もうこの写真だけで衝撃的なのに他に衝撃的なものが写っているのだろうか?
「ん? ナニコレ?」
俺の首元には何もおかしな所はなかった。ただ須川さんの顔の方に違和感を感じた。初めて見る須川さんのアヘ顔に牙の様なものが生えていた。それは普通の歯に比べて明らかに鋭くなっている。
俺はチラッと須川さんの方に視線を向けた。すると須川さんの様子がまたおかしくなっていた。
「す、須川さん?」
そして俺は今までで一番衝撃的な事実を知ることになったのだ。
俺が須川さんに拘束(?)され俺の頭が昇天しそうな時だった。何かが物凄いスピードで横切っていった。
「くっ!」
すると一気に体が解放されたのを感じた。
「?」
何が起きたのか分からなかったがいつの間にか須川さんとの距離が離れていた。
「す、須川さん?」
さっきまで興奮気味だった須川さんの顔がまた変わっていた。何処となく悔しそうな顔をしている。
「覗き見なんてあまりいい趣味ではありませんね」
「??」
さっきから態度といい言動といいいつもの須川さんではなかった。それに今の発言は俺に対してではない様だ。俺はふと後ろを振り返ったがそこには誰も居なかった。
「別に趣味なんかじゃないわよ」
しかし何処からか聞き覚えのある声がする。俺はもう1度辺りを見回してみる。
「うおっ!」
すると突然近くにあった木から女の子が降ってきた。まさかの場所からの登場でビックリした。
「あ、有紗?」
よく見るとその人物が有紗だということが判明した。それにしてもいつから居たのか? ていうか何故そこに隠れてたんだ? 全く気づかなかった。
「っていうか、まさかさっき何か飛んできたけど、おまえ…」
「一応、助けてあげたんだから感謝しなさいよ」
別に助けを呼んだ覚えはないんだが…まあ、あえて言わずにいた。
「私に何か御用ですか? それとも佐藤君に?」
「別に用なんかないわよ」
「じゃあなんでいんだよ!?」
思わずツッコンでしまった。だが俺のツッコミを無視して有紗は話を続けた。
「ところであんた、一体何者なの?」
急に訳の分からんことを言い出す有紗。何の話をしてるんだか。
「何の話です?」
俺の思っていたことをニッコリ笑顔で聞き出す須川さん。いつも見ている須川さんに戻った様だ。
「あんたがそいつの首元に近づいた時、一瞬牙が生えたように見えたんだけど…」
「はあ?」
須川さんより先に俺が驚いてしまった。ますます意味不明の発言をしてくるな、コイツ。
「あら? 何かの見間違いがじゃあないですか?」
爽やかな笑顔で返す須川さんだが気のせいか少し焦っている様にも見えた。
「じゃあコレ見てみたら?」
有紗はスマホを取り出すと少しいじってから俺に投げてきた。俺に見ろということなのか?
俺は促されるようにスマホの画面を見た。画面には1枚の写真が写っていた。そこには俺と須川さんが抱きしめ合っている写真が写って…
「ななななんつーもん、とととってんだよ!!」
写真を見てあからさまに動揺してしまった。バッチリ恥ずかしいとこ撮られてんじゃねーか! ホント何してんのこの人?
「変な意味に受け取るんじゃないわよ! 首元の方を見なさいよ! 首元!!」
逆ギレされた俺は仕方なく首元の方を見てみた。もうこの写真だけで衝撃的なのに他に衝撃的なものが写っているのだろうか?
「ん? ナニコレ?」
俺の首元には何もおかしな所はなかった。ただ須川さんの顔の方に違和感を感じた。初めて見る須川さんのアヘ顔に牙の様なものが生えていた。それは普通の歯に比べて明らかに鋭くなっている。
俺はチラッと須川さんの方に視線を向けた。すると須川さんの様子がまたおかしくなっていた。
「す、須川さん?」
そして俺は今までで一番衝撃的な事実を知ることになったのだ。
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