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第2章「なんか色々とヤバい気がするんだが…」
第11話「お互い(裸を)見せ合ってもチャラにはならない!」
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見事勝利した俺は余韻に浸りながらハンバーガーを口にしていた。
「まさかジャストガード決めてくるとは思わなかったぜ」
丸岡は悔しそうな顔をしていた。かなり接戦だった上アレさえなければ丸岡が勝っていた。
「…んっ、流石にあの瞬間鳥肌立ったけどな」
俺は食べてたハンバーガーをジュースで流し込んでから喋り出した。
勝負に勝った俺はちょうどお腹が空いていたのでマ◯クで奢って貰うことになった。
30分くらい店で喋り尽くし店を出てからお互い別々の帰り道に向かって歩いて行った。そんな中俺は帰る途中、ふとある事を思い出した。
「あ、そういえば有紗に鍵渡すの忘れてた!」
有紗から今朝鍵を返して貰ったが帰りが遅くなる事を想定していなかった為、鍵を渡し損ねていた。
梓も今日は帰りが遅くなるって言ってたしな、家の前で待たせちゃってるかな? 俺はそう思い急いで家に帰って行った。
---家に着くと玄関前には誰も居なかった。
「まさかとは思うけど、家の鍵ぶち壊したりしてねーだろうな?」
俺は変な想像をしていたがドアもちゃんと閉まっていた。鍵も壊された形跡は無かった。俺はドキドキしながら鍵を開けた。何か泥棒になった気分だった。
「…ただいまー」
何故か小さく声を出した俺。だが誰かがいる気配はしなかった。帰って来てないのか?
家に入ってひと通り部屋を見回ったがやっぱり誰も帰って来ては居なかった。
「つーか、自分家で何してんだ?」
完全に俺がやってる事は泥棒と一緒だ。とりあえず誰も居ない事が分かり一安心した俺は早めに風呂に入ろうとした。
「今思えば、今朝入れなかったしゲーセンで汗かいて服ベトベトだしサッサと入るか」
誰もいない時間帯ならあんなハプニングは起こらないだろうし。
---それから風呂で綺麗に汗を流し終え着替え様とした時だった。
「あっ、これよく見たら破けてんなー」
俺のトランクスをよく見ると小さい穴が開いてある事に気がついた。
「別のやつ取りにいくか」
仕方なく別のやつを取りにいこうと思い風呂場から出ようとした。
「イヤ待てよ、今誰か帰って来てるかな?」
ふと一瞬嫌な予感がした。今朝の事もあったせいで少し過敏になっていた。
「ちょっと過敏になり過ぎか俺? まさかこんなタイミングで帰って来る訳ねーよな」
部屋に行って取りに戻るまで速くて1分。すぐに取って戻って来るだけの事。大丈夫! 取って戻って来るだけ、取って戻って来るだけ。ドアの前で全裸でクラウチングスタートの姿勢に入る俺。
「よし行くぞ! よーい…」
よーいと同時に腰を上げる。
「ドンッ!!」
そして思いきってドアを開け風呂場から一歩出た時だった。
ガチャッ
「あっ…」
一歩出たと同時に玄関のドアが開いた。そこには大量の荷物を抱えた有紗が絶妙なタイミングで帰って来たのだ。
「……」
俺は頭の中が真っ白になりその場で固まってしまった。
「…これで今朝の件はチャラになりませんかね?」
俺は自分で何を言っているのか分からなかった。
「…んな訳、あるかーー!!」
「んぐふぅ!!」
すると有紗の強烈なアッパーカットが俺の顎にクリーンヒットした。よく考えたらフラグたて過ぎたな、俺。
意識を失う直前、俺はそう思った。その後、頭の中も目の前も真っ白に包まれていったのだった。
「まさかジャストガード決めてくるとは思わなかったぜ」
丸岡は悔しそうな顔をしていた。かなり接戦だった上アレさえなければ丸岡が勝っていた。
「…んっ、流石にあの瞬間鳥肌立ったけどな」
俺は食べてたハンバーガーをジュースで流し込んでから喋り出した。
勝負に勝った俺はちょうどお腹が空いていたのでマ◯クで奢って貰うことになった。
30分くらい店で喋り尽くし店を出てからお互い別々の帰り道に向かって歩いて行った。そんな中俺は帰る途中、ふとある事を思い出した。
「あ、そういえば有紗に鍵渡すの忘れてた!」
有紗から今朝鍵を返して貰ったが帰りが遅くなる事を想定していなかった為、鍵を渡し損ねていた。
梓も今日は帰りが遅くなるって言ってたしな、家の前で待たせちゃってるかな? 俺はそう思い急いで家に帰って行った。
---家に着くと玄関前には誰も居なかった。
「まさかとは思うけど、家の鍵ぶち壊したりしてねーだろうな?」
俺は変な想像をしていたがドアもちゃんと閉まっていた。鍵も壊された形跡は無かった。俺はドキドキしながら鍵を開けた。何か泥棒になった気分だった。
「…ただいまー」
何故か小さく声を出した俺。だが誰かがいる気配はしなかった。帰って来てないのか?
家に入ってひと通り部屋を見回ったがやっぱり誰も帰って来ては居なかった。
「つーか、自分家で何してんだ?」
完全に俺がやってる事は泥棒と一緒だ。とりあえず誰も居ない事が分かり一安心した俺は早めに風呂に入ろうとした。
「今思えば、今朝入れなかったしゲーセンで汗かいて服ベトベトだしサッサと入るか」
誰もいない時間帯ならあんなハプニングは起こらないだろうし。
---それから風呂で綺麗に汗を流し終え着替え様とした時だった。
「あっ、これよく見たら破けてんなー」
俺のトランクスをよく見ると小さい穴が開いてある事に気がついた。
「別のやつ取りにいくか」
仕方なく別のやつを取りにいこうと思い風呂場から出ようとした。
「イヤ待てよ、今誰か帰って来てるかな?」
ふと一瞬嫌な予感がした。今朝の事もあったせいで少し過敏になっていた。
「ちょっと過敏になり過ぎか俺? まさかこんなタイミングで帰って来る訳ねーよな」
部屋に行って取りに戻るまで速くて1分。すぐに取って戻って来るだけの事。大丈夫! 取って戻って来るだけ、取って戻って来るだけ。ドアの前で全裸でクラウチングスタートの姿勢に入る俺。
「よし行くぞ! よーい…」
よーいと同時に腰を上げる。
「ドンッ!!」
そして思いきってドアを開け風呂場から一歩出た時だった。
ガチャッ
「あっ…」
一歩出たと同時に玄関のドアが開いた。そこには大量の荷物を抱えた有紗が絶妙なタイミングで帰って来たのだ。
「……」
俺は頭の中が真っ白になりその場で固まってしまった。
「…これで今朝の件はチャラになりませんかね?」
俺は自分で何を言っているのか分からなかった。
「…んな訳、あるかーー!!」
「んぐふぅ!!」
すると有紗の強烈なアッパーカットが俺の顎にクリーンヒットした。よく考えたらフラグたて過ぎたな、俺。
意識を失う直前、俺はそう思った。その後、頭の中も目の前も真っ白に包まれていったのだった。
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