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第9章番外編「私ってエッチな子?」

第5話「事の発端」

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 2016/9/17

 その日は学校に用事があり、学校に居た。学園祭までもう1ヶ月をきっている。どの委員会もしっかり役割があるため、どこもせわしない。

 もちろん、私達風紀委員もちゃんと役割がある。私達風紀委員は学園祭のパンフレットの製作にあたっている。

 30ページぐらいの小冊子に必要な情報を載せなければならないのだが、それが思いのほか苦戦させられた。書かなければいけない情報が多過ぎて、なかなか30ページでは収めきれないのだ。

 私はなんとか収めようと、こうして休日を返上して学校でパンフレット製作に勤しんでいたのだ。

 ---「ふう。とりあえず今日はこんなところかしら」

 数時間後、なんとかひととおり仕事を終え、気がつくと時間は夕方の4時を過ぎていた。お昼頃から作業を始めたから、けっこうな時間集中して作業していたようだ。

 「まあこれぐらいなら間に合いそうだし、そろそろ帰ろっかな」

 そう思った私は作業を辞め、帰宅しようと自分の鞄と指導室の鍵を取って指導室を後にした。

 ---「うーん、この感じだと降りそうかなあ」

 帰宅しようと思っていたのだが、空を見ると今にでも降るんじゃないかと思ってしまうほどの雨雲がかかっていた。

 生憎、天気予報を確認しておらず、傘を持っていなかった。

 「本降りする前に帰らなきゃ」

 本降りする前に急いで帰ろうと私は慌てて学校を出て行った。

 ---「ハア…ハア…」

 足早に帰宅していると、雨粒がポツポツと降り始めてきた。まだ家まで20分ほどあるというのに。

 私の家はホテル街を抜けたところにあるため、必ずここを通らなければならない。

 「……」

 私は明るくなるホテルに脇目も振らずに歩いていく。ダメよ、変なこと考えちゃ。

 ---「ッ!?」

 そんな中、とうとう雨が本降りし始めてきた。けっこうな勢いな雨で私の服が一瞬でびしょ濡れになってしまった。

 その上、向かい風のせいで前方がほとんど見れない。

 「もー、最悪」

 私は両手で前方をガードしながら進んでいくが、家までまだ距離があるし、このままだと明日風邪をひきかねない。

 「しょうがない。どこかで雨宿りさせてもらうかしら?」

 そう思った私はどこかで雨宿りしようと考えた。周りはホテルしかないが、雨宿りぐらいならさせてもらえるかもしれない。

 「ッ!?」

 私はとりあえず近くのホテルに入ることにした。ちゃんとホテルの名前とかは見てないけど、雨宿りするぐらいだから、どうでもいっか。

 しかし、それが間違いだと、後に知ることになるのだった。
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