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第8章番外編「私の罪」

第8話「サモナー協会」

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 ---「それじゃあ、話を戻すわね。司、あなた、不死の能力以外の能力は持っているの?」

 話を戻して改めて私は司に問いかけてみた。あやうく肝心なところを忘れるところだった。

 アンデットにも色々種類があり、不死の能力以外にも能力が備わっているアンデットもいる。

 例えば、剣術に長けたアンデットナイトや乗り物を扱えるアンデットライダーなどがいる。

 「んー、不死以外の能力っスか?オイラ、特に得意なものとかはないっスね」

 「つまり、不死以外の能力は持ってないってことね?」

 「そうっスね」

 しかし、司には不死以外の能力は持っていないようだ。どうやら司は普通のアンデットのようだ。

 「わかったわ、ありがとう司」

 私はそのことを紙に書いた後、司に一言礼を言って立ち上がった。

 「それじゃあ私は、協会の方に連絡を入れてくるから。召喚されて間もないところ悪いんだけど、私が協会に連絡入れている間、ここの部屋の掃除をお願いしてもいいかしら?」

 「了解っス!」

 私は召喚を成功したことを召喚士(サモナー)協会に連絡するため、部屋を後にしようとした。その際に司に部屋の掃除を頼んでおくと、司は元気よく返事を返してきた。召喚に成功したのはいいが、部屋が無残な姿になってしまったからね。

 ---「不二宮綴です! 召喚獣はノーマルのアンデット。召喚の儀式を終えたので登録をお願いします」

 部屋を出た後、私はすぐにサモナー協会に連絡を入れた。サモナーになるにはまず、サモナー協会に登録する必要があるためだ。

 サモナー協会はサモナーを管理したり、仕事を与えたりする協会だ。

 サモナー協会にはいくつか支部が存在するが、登録を受けるには本部に連絡を入れなければならない。登録するには召喚獣を呼び出すことが必須条件であるが。

 『不二宮綴様ですね! 召喚、おめでとうございます!』

 サモナー協会に連絡を入れると女性の方が応対してくれた。対応してくれた女性は事務的な口調でお祝いしてくれた。毎年世界中から何百人ものサモナーを登録しているから、口が慣れてしまっているのだろう。

 それに対して私は社交辞令的に「ありがとうございます」と一言だけ返した。

 『それでは数日のうちにサモナーバッジをお送り致しますので、住所をお教え願いませんか?』

 「はい。住所は…」

 そのあと、女性から住所を訪ねられ、私は素直に教えてあげた。

 サモナーバッジとはサモナーであることを証明するバッジである。警察手帳や弁護士バッジみたいなものだ。

 ---そして数日後、私はサモナーバッジを手に入れ、晴れてサモナーとなったのだ。
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