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第6章「ようこそ愛ヶ咲島」
第18話「この理不尽な裁判に申し開きを!」
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---「…んっ、んー」
だんだんと意識が戻ってきていたが、身体中に痛みが走っていた。主に顔が。
「ようやく起きたわね」
「ッ!?」
しかしそんな痛みなど忘れてしまうほど恐ろしく冷たい声が聞こえてきた。
「……」
俺は恐る恐る目を開いた。目を開くと目の前には有紗とイーリスちゃんが嫌悪感を抱くような表情で俺を見ていた。そしてその2人の後ろでみのりと梓は落ち着かない表情で2人の様子を伺っているようだった。
「さて、起きたようだけど、どうしようかしら?」
そんな気まずい雰囲気の中、珍しくイーリスちゃんから話し始めてきた。
「あの、一応聞いとくけど、どうしようというのは、誰のことを言ってるのかな、イーリスちゃん?」
俺は一応確認の為にイーリスちゃんに問いかけてみることにした。もしかしたら俺の思い違いかもしれないしな。
「…自分の今の状況を見ればわかるんじゃないかしら?」
イーリスちゃんの冷たい一言で俺は自分の今の状況を確認してみた。
ここは脱衣所のようだが、男子のところか女子のところかはわからない。そしてその場所で両腕を縄で拘束され天井に吊るされる俺の格好は生まれたままの状態で、辛うじて腰にタオルを巻かれていた。風呂に入っていた時は巻いていなかったから、おそらく彼女達のだれかが見かねて巻いたのだろう。なるほど。
「どうか申し開きをさせてくださいませんか?!」
状況を確認し終えた俺は必死にイーリスちゃんに申し開きを申し出た。マズイ! このままだとマジで処される!
「あの岩陰に隠れたのは、覗きをする以外の理由がないと思うだけれど?」
「それは偏見だろう?! 覗くなら他の方法あるだろう!?」
俺は必死のあまり、大声でイーリスちゃんに反論した。なんで覗きに来て風呂にまで入って来るんだよ?!
「違うんだって! ここの温泉、混浴なんだよ! 俺も最初知らなかったんだよ。けど、そんなこと知らないうちに皆んなが来ちゃったから、それで慌てて隠れたんだよ!」
「えっ?! ここの温泉って混浴だったの?!」
俺の弁明を聞いて梓が驚愕の声をあげた。他の3人も声には出さないものの、梓と同じく知らなかったような素振りを見せた。3人はともかく、みのりも知らなかったとは。
「本当ですね。ここの宿の温泉は混浴だけみたいですね。私としたことが、ちゃんと調べるのを忘れてました。ごめんなさい」
するとみのりは慌ててスマホでこの宿の情報を調べ出し、事実がどうかを確認していた。
そしてそれが事実だと知ったみのりは、申し訳なさそうに謝罪の言葉を述べた。
「イーリスちゃん、お兄ちゃんの言ってること、本当みたいだし、許してあげたら?」
「……」
そしてそれを聞いた梓はイーリスちゃんを説得しようと試みてくれた。イーリスちゃんは未だに嫌悪感を抱いていたが、混浴であったという事実が確認された以上、俺の無実は証明されたのだ。流石にイーリスちゃんも何も言い返せないようだ。
「けど、見たんでしょ?」
「…えっ?」
裁判が終わりかけたその時だった。有紗が話に割って入ってきた。有紗の表情はイーリスちゃんと同じく変わらないままで、口調も若干苛立ちがこもっていた。
しかし急に入って来たので、有紗の言いたいことが理解できず、俺は思わず有紗に聞き返してみた。
「アンタはあの岩陰で私達の様子は伺ってたんでしょう? なら、見たんでしょ?」
有紗の口調はだんだんと強くなっていた。まるで『これ以上言わせるな!』と脅迫するかのようだ。
「……」
俺は有紗の言っている意味を理解するべく、記憶を思い返してみた。たしかに岩陰に隠れた俺は有紗達の様子を伺っていた。その時に見たものといえば…
「…あっ」
俺は彼女達の生まれたままの姿を思い出し、そこでようやく意味を理解した。
「……」
意味を理解した俺はふと梓とみのりの方に視線を向けた。
しかし、梓とみのりは何も言わず、顔を真っ赤にしながら俯いていた。ひょっとして、2人もあの時のことを改めて思い返していたのだろうか?
タオルも巻かず全身をさらけ出した彼女達。その時、岩陰に俺が隠れているとは思いもせずに。
「もう一度聞くわよ。見たわよね?!」
そんな中、有紗は俺に近づき高圧的に問いかけてきた。
「…いや」
あまりにも高圧的で目を背けわかりやすい嘘をついてしまった。そのことに関しての弁明の言葉が見つからなかったのだ。
「…どうやら決まったようね」
するとイーリスちゃんはため息をついて何かを呟いた。今の一言で何が決まったのだ?
「…えっ?」
それが分からないまま、俺はなぜか天井から降ろされた。一体、どういうこと?
「歯、食いしばりなさい」
「へっ??」
すると有紗が握り拳を作った状態で俺の目の前に立ちはだかった。アレ? 俺、助かったんじゃないの?
「じゃあ、いくわよ!」
「ちょっ、ちょっと?! まだ歯食いしばってないし、何する気?!」
そして有紗が拳をおおきく振りかぶった。それを見て俺は慌てて止めようとした。まさかとは思うが、これって…
「アンタの記憶を消去するのよ。といっても、消去できるかどうかは分からないし、アンタが生きてる保証もないけど」
「そんな原始的な方法で?! しかもそのやり方は不安要素しかないんですけど?!」
イーリスちゃんは他人事のように説明してきたが、殴って記憶を改ざんさせるなんて、運任せとかのレベルじゃねーぞ?!
「いいから大人しく、しなさいよ! この、変態!!」
「ちょっまっ、ひでぶっ!?」
俺の必死の説得は虚しい結果を迎え、有紗の拳の痛みを一瞬感じた後、再び意識がぱったりと消えた。
せっかく楽しみにしていた小旅行の1日目がまさかこんな形で終わるとは。
だんだんと意識が戻ってきていたが、身体中に痛みが走っていた。主に顔が。
「ようやく起きたわね」
「ッ!?」
しかしそんな痛みなど忘れてしまうほど恐ろしく冷たい声が聞こえてきた。
「……」
俺は恐る恐る目を開いた。目を開くと目の前には有紗とイーリスちゃんが嫌悪感を抱くような表情で俺を見ていた。そしてその2人の後ろでみのりと梓は落ち着かない表情で2人の様子を伺っているようだった。
「さて、起きたようだけど、どうしようかしら?」
そんな気まずい雰囲気の中、珍しくイーリスちゃんから話し始めてきた。
「あの、一応聞いとくけど、どうしようというのは、誰のことを言ってるのかな、イーリスちゃん?」
俺は一応確認の為にイーリスちゃんに問いかけてみることにした。もしかしたら俺の思い違いかもしれないしな。
「…自分の今の状況を見ればわかるんじゃないかしら?」
イーリスちゃんの冷たい一言で俺は自分の今の状況を確認してみた。
ここは脱衣所のようだが、男子のところか女子のところかはわからない。そしてその場所で両腕を縄で拘束され天井に吊るされる俺の格好は生まれたままの状態で、辛うじて腰にタオルを巻かれていた。風呂に入っていた時は巻いていなかったから、おそらく彼女達のだれかが見かねて巻いたのだろう。なるほど。
「どうか申し開きをさせてくださいませんか?!」
状況を確認し終えた俺は必死にイーリスちゃんに申し開きを申し出た。マズイ! このままだとマジで処される!
「あの岩陰に隠れたのは、覗きをする以外の理由がないと思うだけれど?」
「それは偏見だろう?! 覗くなら他の方法あるだろう!?」
俺は必死のあまり、大声でイーリスちゃんに反論した。なんで覗きに来て風呂にまで入って来るんだよ?!
「違うんだって! ここの温泉、混浴なんだよ! 俺も最初知らなかったんだよ。けど、そんなこと知らないうちに皆んなが来ちゃったから、それで慌てて隠れたんだよ!」
「えっ?! ここの温泉って混浴だったの?!」
俺の弁明を聞いて梓が驚愕の声をあげた。他の3人も声には出さないものの、梓と同じく知らなかったような素振りを見せた。3人はともかく、みのりも知らなかったとは。
「本当ですね。ここの宿の温泉は混浴だけみたいですね。私としたことが、ちゃんと調べるのを忘れてました。ごめんなさい」
するとみのりは慌ててスマホでこの宿の情報を調べ出し、事実がどうかを確認していた。
そしてそれが事実だと知ったみのりは、申し訳なさそうに謝罪の言葉を述べた。
「イーリスちゃん、お兄ちゃんの言ってること、本当みたいだし、許してあげたら?」
「……」
そしてそれを聞いた梓はイーリスちゃんを説得しようと試みてくれた。イーリスちゃんは未だに嫌悪感を抱いていたが、混浴であったという事実が確認された以上、俺の無実は証明されたのだ。流石にイーリスちゃんも何も言い返せないようだ。
「けど、見たんでしょ?」
「…えっ?」
裁判が終わりかけたその時だった。有紗が話に割って入ってきた。有紗の表情はイーリスちゃんと同じく変わらないままで、口調も若干苛立ちがこもっていた。
しかし急に入って来たので、有紗の言いたいことが理解できず、俺は思わず有紗に聞き返してみた。
「アンタはあの岩陰で私達の様子は伺ってたんでしょう? なら、見たんでしょ?」
有紗の口調はだんだんと強くなっていた。まるで『これ以上言わせるな!』と脅迫するかのようだ。
「……」
俺は有紗の言っている意味を理解するべく、記憶を思い返してみた。たしかに岩陰に隠れた俺は有紗達の様子を伺っていた。その時に見たものといえば…
「…あっ」
俺は彼女達の生まれたままの姿を思い出し、そこでようやく意味を理解した。
「……」
意味を理解した俺はふと梓とみのりの方に視線を向けた。
しかし、梓とみのりは何も言わず、顔を真っ赤にしながら俯いていた。ひょっとして、2人もあの時のことを改めて思い返していたのだろうか?
タオルも巻かず全身をさらけ出した彼女達。その時、岩陰に俺が隠れているとは思いもせずに。
「もう一度聞くわよ。見たわよね?!」
そんな中、有紗は俺に近づき高圧的に問いかけてきた。
「…いや」
あまりにも高圧的で目を背けわかりやすい嘘をついてしまった。そのことに関しての弁明の言葉が見つからなかったのだ。
「…どうやら決まったようね」
するとイーリスちゃんはため息をついて何かを呟いた。今の一言で何が決まったのだ?
「…えっ?」
それが分からないまま、俺はなぜか天井から降ろされた。一体、どういうこと?
「歯、食いしばりなさい」
「へっ??」
すると有紗が握り拳を作った状態で俺の目の前に立ちはだかった。アレ? 俺、助かったんじゃないの?
「じゃあ、いくわよ!」
「ちょっ、ちょっと?! まだ歯食いしばってないし、何する気?!」
そして有紗が拳をおおきく振りかぶった。それを見て俺は慌てて止めようとした。まさかとは思うが、これって…
「アンタの記憶を消去するのよ。といっても、消去できるかどうかは分からないし、アンタが生きてる保証もないけど」
「そんな原始的な方法で?! しかもそのやり方は不安要素しかないんですけど?!」
イーリスちゃんは他人事のように説明してきたが、殴って記憶を改ざんさせるなんて、運任せとかのレベルじゃねーぞ?!
「いいから大人しく、しなさいよ! この、変態!!」
「ちょっまっ、ひでぶっ!?」
俺の必死の説得は虚しい結果を迎え、有紗の拳の痛みを一瞬感じた後、再び意識がぱったりと消えた。
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