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第6章「ようこそ愛ヶ咲島」
第2話「夏休みの予定」
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---「えっ? 海、ですか?」
「はい! せっかくの夏休みですし皆んなでどこか行きたいなと思いまして」
その日の夕方、俺の家の食卓には俺や梓、有紗以外にみのりとイーリスちゃんがいた。このメンツで食卓を囲ったのは俺の誕生日以来か。
このメンツが集まったのには理由があった。まあ集めたのはみのりで、イーリスちゃんはたまたま遊びに来ていただけだけなんだがな。
話の内容は夏休みに海に行こうという話だった。その話が出ると、皆俺と同じようにしばらく時が停止していた。
しばらくした後、梓が聞き返すとみのりは爽やかな笑顔で返していた。
「しかも泊まりで2泊3日! 場所は離島なんかどうでしょう?」
「2泊3日?! しかも離島?!」
みのりは喜々とした口調で話しを続けていたが、俺にとって驚かされる発言ばかりしてきた。離島で2泊もするなんて、割と本格的だな。
「いいですね、離島で2泊3日! 楽しそうです!」
俺が驚かされる中、梓はみのりの意見に大賛同していた。梓は皆んなで何かをするのが大好きだから、この企画にかなりノリ気のようだ。
「イーリスちゃんも行こうよ?」
「…私は別にどっちでも…」
そんなノリ気な梓に対しイーリスちゃんはいつも通り冷静を装いながら夕飯のから揚げをもそもそと食べていた。まあイーリスちゃんの家は離島みたいなものだし、海自体にもあまり興味なさそうだしな。梓がいればどこでもいいのだろう。ほんとベタベタなくらい仲良しになったものだ。
「和彦君はどうですか?」
「ん?」
そしてみのりは俺の返事を聞いてきた。まあ俺は特に予定なんて入れてないからその点に関しては全然問題ない。ただ泳ぐのは苦手だけどな。
「ああ、俺も別にいいよ」
「ホントですか?! よかった♡」
「?」
せっかくの機会だと思った俺は企画に賛同した。たまにはリア充っぽいことするのもいいかもしれん。それにしても俺が賛同しただけで、随分とみのりのテンションが上がったような気がするが。
「で、有紗はどうすんだ?」
「……」
そんなことよりも俺は有紗の様子が気になっていた。さっきからイーリスちゃん以上に影が薄くなっていた有紗は一言も発さずから揚げを食べていた。元々、食事の時は基本無言だが、みのりが目立ってしまっている為、一瞬、いることを忘れてしまいそうになるほど存在が薄くなっていた。
「…別に構わないわよ…」
そんな有紗から意外な返事が返ってきた。みのりに対して敵対心を持っている有紗のことだから、てっきりみのりに噛みついてくると思ったが、反論する言葉が見つからなかったのだろうか?
「それじゃあ決まりですね! 中学の夏休みは来週からみたいですし、来週の週末あたりなんてどうでしょうか?」
「賛成です!」
有紗の返事も聞き終わり、みのりは仕切るように喋り出した。日程を指定すると梓がいの一番に賛同した。俺達は特にそこまでノリ気ではなかったから、適当に首を小さく縦に振って賛同の意思表示をした。
こうして俺の夏休みに1つの予定が刻まれるのだった。
「はい! せっかくの夏休みですし皆んなでどこか行きたいなと思いまして」
その日の夕方、俺の家の食卓には俺や梓、有紗以外にみのりとイーリスちゃんがいた。このメンツで食卓を囲ったのは俺の誕生日以来か。
このメンツが集まったのには理由があった。まあ集めたのはみのりで、イーリスちゃんはたまたま遊びに来ていただけだけなんだがな。
話の内容は夏休みに海に行こうという話だった。その話が出ると、皆俺と同じようにしばらく時が停止していた。
しばらくした後、梓が聞き返すとみのりは爽やかな笑顔で返していた。
「しかも泊まりで2泊3日! 場所は離島なんかどうでしょう?」
「2泊3日?! しかも離島?!」
みのりは喜々とした口調で話しを続けていたが、俺にとって驚かされる発言ばかりしてきた。離島で2泊もするなんて、割と本格的だな。
「いいですね、離島で2泊3日! 楽しそうです!」
俺が驚かされる中、梓はみのりの意見に大賛同していた。梓は皆んなで何かをするのが大好きだから、この企画にかなりノリ気のようだ。
「イーリスちゃんも行こうよ?」
「…私は別にどっちでも…」
そんなノリ気な梓に対しイーリスちゃんはいつも通り冷静を装いながら夕飯のから揚げをもそもそと食べていた。まあイーリスちゃんの家は離島みたいなものだし、海自体にもあまり興味なさそうだしな。梓がいればどこでもいいのだろう。ほんとベタベタなくらい仲良しになったものだ。
「和彦君はどうですか?」
「ん?」
そしてみのりは俺の返事を聞いてきた。まあ俺は特に予定なんて入れてないからその点に関しては全然問題ない。ただ泳ぐのは苦手だけどな。
「ああ、俺も別にいいよ」
「ホントですか?! よかった♡」
「?」
せっかくの機会だと思った俺は企画に賛同した。たまにはリア充っぽいことするのもいいかもしれん。それにしても俺が賛同しただけで、随分とみのりのテンションが上がったような気がするが。
「で、有紗はどうすんだ?」
「……」
そんなことよりも俺は有紗の様子が気になっていた。さっきからイーリスちゃん以上に影が薄くなっていた有紗は一言も発さずから揚げを食べていた。元々、食事の時は基本無言だが、みのりが目立ってしまっている為、一瞬、いることを忘れてしまいそうになるほど存在が薄くなっていた。
「…別に構わないわよ…」
そんな有紗から意外な返事が返ってきた。みのりに対して敵対心を持っている有紗のことだから、てっきりみのりに噛みついてくると思ったが、反論する言葉が見つからなかったのだろうか?
「それじゃあ決まりですね! 中学の夏休みは来週からみたいですし、来週の週末あたりなんてどうでしょうか?」
「賛成です!」
有紗の返事も聞き終わり、みのりは仕切るように喋り出した。日程を指定すると梓がいの一番に賛同した。俺達は特にそこまでノリ気ではなかったから、適当に首を小さく縦に振って賛同の意思表示をした。
こうして俺の夏休みに1つの予定が刻まれるのだった。
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